BikeNavi GrandPrix 2010の第2戦となる第5回表富士登山競走大会が4月26日に、静岡県富士宮市を中心とする富士山スカイラインにて開催された。最上級エキスパートクラスは奥村英哲選手(Mustang sally カミハギ)が1年越し連覇を達成した。

メイン会場の水ヶ塚公園。富士山頂は真っ白な雪化粧メイン会場の水ヶ塚公園。富士山頂は真っ白な雪化粧 photo:Haruo Fukushimaスターターや表彰式のプレゼンターとしてイベントを盛り上げたのは第21代 ミス富士山グランプリの塩澤希実さん(右)と第21第ミス富士山 加瀬澤 綾乃さん(左)スターターや表彰式のプレゼンターとしてイベントを盛り上げたのは第21代 ミス富士山グランプリの塩澤希実さん(右)と第21第ミス富士山 加瀬澤 綾乃さん(左) photo:Haruo Fukushima


この大会は冬季閉鎖中の富士山スカイラインの通行止め解除を前に行われる大会で、標高1,200mの西臼塚駐車場をスタート地点とし、富士宮口五合目をゴールとするヒルクライムレース。

今年はあいにくの天候不順により積雪が多く、五合目の5km手前にある七曲駐車場までの11.5km、標高差850mのコースでの開催となった。今大会には800名を超えるサイクリストがエントリーし、まだ真っ白に雪化粧したままの富士山でのヒルクライムレースを楽しんだ。

スタートラインに並んだ選手たちスタートラインに並んだ選手たち photo:Haruo Fukushima

この大会で最上級となるエキスパートクラスには、ディフェンディングチャンピオン(昨年は悪天候で中止の為08年大会の優勝者)の奥村英哲選手(Mustang sally カミハギ)が、連覇を狙っての出走となった。

レースは午前10時20分にスタート。まず地元CLUB.vientoの佐野和矢選手が一気に後続を引き離し、これを奥村選手やfunride編集部のハシケンこと橋本謙司選手らが追う展開となった。

スタート同時に飛び出したのは地元CLUB vientoの佐野和矢選手スタート同時に飛び出したのは地元CLUB vientoの佐野和矢選手 photo:Haruo Fukushima先頭の奥村選手を追うハシケンことfunride橋本選手先頭の奥村選手を追うハシケンことfunride橋本選手 photo:Haruo Fukushima


しかし佐野選手のリードも、冷静に差を詰める奥村選手によって1.5km過ぎで無くなり、ここからは奥村選手の独走状態となった。
レース中盤では、橋本選手が奥村選手を視界に捕らえ続けながら必死に追うが、その差は徐々に広がっていく。

独走を続ける奥村英哲選手独走を続ける奥村英哲選手 photo:Haruo Fukushima

結局奥村選手が独走のまま、右人差し指を高々と挙げる貫録のガッツポーズでゴールラインを通過した。タイムは32分55秒(平均時速 20.96km/h)。2位にはゴール手前で橋本選手をかわした野嶋一宏選手が入り、橋本選手は3位でのゴールとなった。

前回大会に続いて優勝の奥村英哲選手前回大会に続いて優勝の奥村英哲選手 photo:Haruo Fukushima奥村英哲選手のコメント
今はまだまだ100%の状態ではないけれども、今日出せるだけの力を出し切ることはできました。2連覇も狙っていたので、優勝できて良かったです。スタート直後に佐野選手に引き離されましたが、オーバーペースにならないように追いました。
このコースは勾配が一定ではなく、きつくなったり緩くなったりの連続なので、この変化を上手く利用しながら走りました。坂のきついところで1km/hのスピードアップのために力を使うよりも、緩い部分で力を出したほうがスピードも上げやすく、結果的にタイムも良くなります。ですから私の場合、勾配が緩い部分のほうが心拍数も上がります。今シーズンはまだ勝ったことがない美ヶ原とか7月の乗鞍で、優勝を目指したいですね。

エキスパートクラス上位入賞者
1位 奥村 英哲 Mustang sally カミハギ 0:32:55 20.96km/h
2位 野嶋 一宏          0:34:38 19.91km/h
3位 橋本 謙司 funride編集部  0:35:04 19.66km/h
4位 山形 昌士 CLUB.viento 0:35:42 19.32km/h
5位 岡田 章  ミソノイ    0:36:06 19.10km/h
6位 佐野 和矢 CLUB.viento 0:36:20 18.98km/h
7位 齋藤 記一  0:37:24 18.44km/h
8位 織田 武志 コムレイド 0:37:57 18.18km/h

ゴール後に絹代さんのインタビューに応える安田大サーカスの安田団長ゴール後に絹代さんのインタビューに応える安田大サーカスの安田団長 photo:Haruo Fukushimaまたこの大会にはゲストライダーとして、安田大サーカスの団長安田さん、タレントの美崎 悠さんも参戦。あいにく体調不良での出走となった団長もレース後のインタビューで、"富士山は空気が気持ち良くて清々しい、来年もぜひ参加したい。"と、元気なトークを披露。また美崎 悠さんも、初めてのヒルクライムで無事に完走を果たした。


各カテゴリーの優勝者とそのひとことコメントは以下の通り。

・男子ロード U-30
得意のヒルクライムで初優勝しました
入倉 健さん(TAMARANGER) 0:35:28 Ave.19.45km/h

女子ロードの優勝は金子広美選手女子ロードの優勝は金子広美選手 photo:Haruo Fukushima・男子ロード U-35
フレームを新しくして得意のヒルクライムで優勝しました
興梠 武志さん(チーム サガロギ) 0:34:06 Ave.20.23km/h

・男子ロード U-40
パパ かっこいいです (一緒に表彰台に上がった愛娘さんより)
奥森 正浩さん(TEAM DREAMER) 0:35:48 Ave.19.26km/h

・男子ロード U-45
3回目の挑戦、今日は勝つつもりで走りました
池岸 幸伸さん(GTC) 0:35:32 Ave.19.41km/h

・男子ロード U-50
昨日通販で買ったホイールのおかげで勝てました
波多野 隆紹さん 0:35:51 Ave.19.24km/h

エキスパートクラス2位は野嶋一宏選手エキスパートクラス2位は野嶋一宏選手 photo:Haruo Fukushima・男子ロード シニア
自転車にはトレイル ランのトレーニングとして乗っています
河西 強さん 0:38:57 Ave.17.70km/h

・男子 ロードユース
今日は力の限り、出せる力を出し切りました
小瀬村 理己さん (沼津高専) 0:41:07 Ave.16.77km/h

・女子ロード
いつも自分に負けないよう、心がけて走っています
金子 広美さん 0:40:54 Ave.16.86km/h

・MTB男子
2位の井原選手と同タイム、先週は負けたので今回はリベンジを果たしせました!
岡本 広幸さん (ヒーローファーム) 0:38:51 Ave.17.75km/h
小径車で優勝したのは羽賀久雄選手小径車で優勝したのは羽賀久雄選手 photo:Haruo Fukushima
・MTB女子
今日は運が良かったです。コースが5km短くなったのも幸運でした。
伊藤 ゆみさん 0:56:42 Ave.12.16km/h

・小径車・フォールディングバイク・リカンベント
ミニベロでのチャレンジャー 待ってます!
羽賀 久雄さん 0:39:30 Ave.17.46km/h

皆さん おめでとうございました。各クラス表彰式および大会の写真はフォトギャラリーをご覧下さい。

Text&photo:Haruo Fukushima