2019/09/02(月) - 18:56
MTB世界選でニノ・シューター(スイス)が5年連続8度目のアルカンシエルを獲得。女子では後半に先頭を奪ったポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)が4年ぶり2度目の優勝。DHの男子エリートではロイック・ブルーニ(フランス)が3連覇を果たした。
カナダ、モンサンタンを舞台にしたMTB世界選手権。大会3日目となる8月31日の午前10時にスタートした女子U23レースで勝利したのは初日のチームリレーメンバーにも選ばれたシーナ・フライ(スイス)。スイスに4つめのアルカンシエルをもたらした。日本から出走した松本璃奈(TEAM SCOTT JAPAN)は前日試走のジャンプで落車し、腹筋を痛めた状態で苦戦をしいられマイナス2ラップの36位に終わった。
その次に開催された女子エリートレースでは、序盤から2連覇を目指すケイト・コートニー(アメリカ)や、世界王者返り咲きを狙うヨランダ・ネフ(スイス)、そしてレベッカ・マコンネル(オーストラリア)が先行する展開に。やがてこのところ調子を落としていたコートニーが脱落し、3周目にはダークホースのマコンネルが20秒ほどを得て独走に持ち込んだ。
しかしその後方から追い上げてきたのは、2015年に優勝しているポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)だった。独走していたマコンネルをキャッチし、5周目に入る小さな登りでアタックして引き離す。独走に持ち込んだフェランプレヴォは後続を引き離しながら残り2周回をひたはしり、キャリア2度目のアルカンシエルを獲得。フェランプレヴォとの一騎打ちで力を使ったマコンネルは遅れ、ネフが逆転して2位銀メダルを確保した。
山本幸平(DREAM SEEKER MTB RACING TEAM)を含む90名がスタートした男子エリート。マチュー・ファンデルポール(オランダ)不在の中、ヘンリケ・アヴァンチーニ(ブラジル)やオンドレイ・シンク(チェコ)、ニノ・シューター(スイス)が先頭となり超ハイペースでレースを進めていく。
群雄割拠の状態からレースを支配したのは最も厚い選手層を誇るスイスだった。積極的に人数を絞り込むシューターにはマティアス・フルッキガー(スイス)が追従し、スイスがワンツー体制を組み上げる。アヴァンチーニやステファン・テンピエール(フランス)が2番手パックを作り、一度は合流に成功するも、再びシューターが加速。フルッキガーとテンピエールがパンクに見舞われたため、シューターが独走体制に持ち込んだ。
40秒リードで最終周回に入ったシューターは、トラブルもなくフィニッシュへ。東京五輪狙いを公言しているスイスの絶対的存在が2009年、2012年、2013年、2015〜2018年に続く8度目の世界タイトルを獲得してみせた。2位はピット作業から復帰し、ライバルをふるい落としたフルッキガー。3位はテンピエール。山本幸平は途中40番前後の集団まで上がったが、最後は47位でフィニッシュしている。以下は山本のコメント。
「思い描いていた展開とはならず、スタートから耐える世界選手権となりました。しっかりと力を出して戦い抜けたことは、自分自身としても良かったと思います。16回目の世界選手権、いろいろな思いはありますが、やはり世界は甘くないと実感しました。引き続き頑張りますので応援をよろしくお願いします」。
最終日に開催されたダウンヒル決勝レース。男子エリートはダニー・ハート(イギリス)やトロイ・ブロスナン(オーストラリア)など優勝候補が次々とトップタイムを更新していく目まぐるしい戦いとなり、2連覇中のロイック・ブルーニ(フランスが)ブロスナンを僅か0秒581という差で上回って勝利。"スーパーブルーニ"が3年連続のアルカンシエルを獲得して見せた。九島勇気は52位、井本はじめは60位で初の決勝レースをフィニッシュしている。女子エリートはミリアム・ニコル(フランス)が勝利し、男女エリートでフランスが制覇を果たした。
カナダ、モンサンタンを舞台にしたMTB世界選手権。大会3日目となる8月31日の午前10時にスタートした女子U23レースで勝利したのは初日のチームリレーメンバーにも選ばれたシーナ・フライ(スイス)。スイスに4つめのアルカンシエルをもたらした。日本から出走した松本璃奈(TEAM SCOTT JAPAN)は前日試走のジャンプで落車し、腹筋を痛めた状態で苦戦をしいられマイナス2ラップの36位に終わった。
その次に開催された女子エリートレースでは、序盤から2連覇を目指すケイト・コートニー(アメリカ)や、世界王者返り咲きを狙うヨランダ・ネフ(スイス)、そしてレベッカ・マコンネル(オーストラリア)が先行する展開に。やがてこのところ調子を落としていたコートニーが脱落し、3周目にはダークホースのマコンネルが20秒ほどを得て独走に持ち込んだ。
しかしその後方から追い上げてきたのは、2015年に優勝しているポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)だった。独走していたマコンネルをキャッチし、5周目に入る小さな登りでアタックして引き離す。独走に持ち込んだフェランプレヴォは後続を引き離しながら残り2周回をひたはしり、キャリア2度目のアルカンシエルを獲得。フェランプレヴォとの一騎打ちで力を使ったマコンネルは遅れ、ネフが逆転して2位銀メダルを確保した。
山本幸平(DREAM SEEKER MTB RACING TEAM)を含む90名がスタートした男子エリート。マチュー・ファンデルポール(オランダ)不在の中、ヘンリケ・アヴァンチーニ(ブラジル)やオンドレイ・シンク(チェコ)、ニノ・シューター(スイス)が先頭となり超ハイペースでレースを進めていく。
群雄割拠の状態からレースを支配したのは最も厚い選手層を誇るスイスだった。積極的に人数を絞り込むシューターにはマティアス・フルッキガー(スイス)が追従し、スイスがワンツー体制を組み上げる。アヴァンチーニやステファン・テンピエール(フランス)が2番手パックを作り、一度は合流に成功するも、再びシューターが加速。フルッキガーとテンピエールがパンクに見舞われたため、シューターが独走体制に持ち込んだ。
40秒リードで最終周回に入ったシューターは、トラブルもなくフィニッシュへ。東京五輪狙いを公言しているスイスの絶対的存在が2009年、2012年、2013年、2015〜2018年に続く8度目の世界タイトルを獲得してみせた。2位はピット作業から復帰し、ライバルをふるい落としたフルッキガー。3位はテンピエール。山本幸平は途中40番前後の集団まで上がったが、最後は47位でフィニッシュしている。以下は山本のコメント。
「思い描いていた展開とはならず、スタートから耐える世界選手権となりました。しっかりと力を出して戦い抜けたことは、自分自身としても良かったと思います。16回目の世界選手権、いろいろな思いはありますが、やはり世界は甘くないと実感しました。引き続き頑張りますので応援をよろしくお願いします」。
最終日に開催されたダウンヒル決勝レース。男子エリートはダニー・ハート(イギリス)やトロイ・ブロスナン(オーストラリア)など優勝候補が次々とトップタイムを更新していく目まぐるしい戦いとなり、2連覇中のロイック・ブルーニ(フランスが)ブロスナンを僅か0秒581という差で上回って勝利。"スーパーブルーニ"が3年連続のアルカンシエルを獲得して見せた。九島勇気は52位、井本はじめは60位で初の決勝レースをフィニッシュしている。女子エリートはミリアム・ニコル(フランス)が勝利し、男女エリートでフランスが制覇を果たした。
MTB世界選手権2019 XCO男子エリート結果
1位 | ニノ・シューター(スイス) | 1:27:05 |
2位 | マティアス・フルッキガー(スイス) | +0:30 |
3位 | ステファン・テンピエール(フランス) | +0:38 |
4位 | ティトゥアン・カロッド(フランス) | +0:56 |
5位 | ゲルハルド・ケルシュバウマー(イタリア) | +1:02 |
6位 | オンドレイ・シンク(チェコ) | +1:34 |
7位 | ヴィクトール・コレツキー(フランス) | +1:43 |
8位 | ヨルダン・サルー(フランス) | +1:57 |
9位 | アンドリ・フリッシュクネヒト(スイス) | +2:00 |
10位 | ヘンリケ・アヴァンチーニ(ブラジル) | +2:07 |
47位 | 山本幸平(日本) | +8:19 |
MTB世界選手権2019 XCO女子エリート結果
1位 | ポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス) | 1:28:51 |
2位 | ヨランダ・ネフ(スイス) | +0:43 |
3位 | レベッカ・マコンネル(オーストラリア) | +1:17 |
4位 | アン・テルプストラ(オランダ) | +2:26 |
5位 | ケイト・コートニー(アメリカ) | +2:42 |
6位 | アニー・ラスト(イギリス) | +2:54 |
7位 | アン・タウバー(オランダ) | +3:12 |
8位 | ターニャ・ザケリ(スロベニア) | +3:40 |
9位 | エミリー・バティ(カナダ) | +3:59 |
10位 | リンダ・インダーガンド(スイス) | +4:46 |
MTB世界選手権2019 XCO女子U23結果
1位 | シーナ・フライ(スイス) | 1:16:34 |
2位 | ラウラ・スティッガー(オーストリア) | +0:31 |
3位 | ロアナ・ルコムト(フランス) | +0:36 |
4位 | イヴィ・リチャーズ(イギリス) | +1:03 |
5位 | マルティナ・ベルタ(イタリア) | +2:00 |
36位 | 松本璃奈(日本) | LAP |
MTB世界選手権2019 DH男子エリート結果
1位 | ロイック・ブルーニ(フランス) | 4:05:544 |
2位 | トロイ・ブロスナン(オーストラリア) | +00:581 |
3位 | アモリ・ピエロン(フランス) | +02:549 |
4位 | ダニー・ハート(イギリス) | +02:805 |
5位 | グレッグ・ミナー(南アフリカ) | +03:187 |
6位 | ロリー・グリーンランド(イギリス) | +04:896 |
7位 | フィン・アイルズ(カナダ) | +04:981 |
8位 | ダコタ・ノートン(アメリカ) | +05:490 |
9位 | マーク・ワレス(カナダ) | +06:129 |
10位 | ルカ・ショー(アメリカ) | +06:347 |
52位 | 九島勇気(日本) | +30.444 |
60位 | 井本はじめ(日本) | +48.816 |
MTB世界選手権2019 DH女子エリート結果
1位 | ミリアム・ニコル(フランス) | 4:53.226 |
2位 | ターニー・シーグレーブ | +1.204 |
3位 | マリーヌ・カビルー(フランス) | +1.694 |
4位 | ハンナ・トレーシー(オーストラリア) | +4.121 |
5位 | エミリー・ジーゲンターラー(スイス) | +5.391 |
6位 | エレオノラ・ファリーナ(イタリア) | +8.555 |
7位 | メラニー・シャパーズ(フランス) | +18.109 |
8位 | ヴァエア・フェルベーク(カナダ) | +18.783 |
9位 | シアン・アハーン(オーストラリア) | +20.590 |
10位 | カリーナ・カッペラーリ(イタリア) | +23.813 |
MTB世界選手権2019 DH男子ジュニア結果
1位 | カイル・アハーン(オーストラリア) | 4:17.776 |
2位 | アントワン・ヴィダル(フランス) | +1.144 |
3位 | アリキ・ペーン(ニュージーランド) | +1.294 |
DNF | 秋元拓海(日本) |
text:So.Isobe
photo:UCI
photo:UCI
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