2019/06/03(月) - 09:09
ヨーロッパブランドを数多く取り扱うポディウムが、タイム2020年モデルを中心としたディーラーショーを開催。いよいよ展開開始となるALPE D'HUEZ DISCや、モデルチェンジを果たしたATAC XC、新モデルCYCLOペダルなどを紹介しよう。
ダウンチューブに「TIME」の文字が戻ってきた。2018年モデルからダウンチューブにあしらわれるブランドロゴは「T」の文字を使用したエンブレムを書き入れた大胆なデザインとされていたが、2020年モデルで再び「TIME」という文字がバイクの顔とも言える位置に回帰し、ひと目でタイムというブランドの自転車だということがわかるようになる。
さて、2020年モデルのタイムのラインアップだが今年は大幅変更はない。ポディウムのスタッフによると新モデル開発のための充電期間が今年に当たるという。そのためALPE D'HUEZ、SCYLON、FLUIDITYという三本柱と、ATACクリートを使用する2種類の新型ペダル、先日発表されたロードシューズが2020年のタイムのラインアップとなる。
ALPE D'HUEZのディスクブレーキ+アクティブフォーク版の展開がいよいよ開始される目処がたったとのこと。フォークにマスダンパーを仕込み、路面からの微振動を打ち消す発想のアクティブ。ディスクブレーキになるとフォークの片足に制動力が加わるため、マスダンパーの調整が複雑になることは想像に難くない。実際ALPE D'HUEZのディスクブレーキ+アクティブフォークは、マスダンパーが仕込まれるケースのボリュームがリムブレーキタイプよりも非常に大きい。
ディスクブレーキ+アクティブはフラッグシップグレードの「ALPE D'HUEZ 01」とミドルグレード「ALPE D'HUEZ 21」それぞれに用意されている。元々シートポストのクランプ方式など詳細が異なる2グレードだが、ディスクブレーキになると直接影響を受けるチェーンステーなどリア三角形状もそれぞれ異なっている。
ALPE D'HUEZ 01にはダークグレイ-グロスロゴ、ダークグレイ-マットロゴ、レッドグロス-マットロゴという3色が用意されている。その中でもダークグレイ-グロスロゴは、各所に配置されたロゴマークが見る角度によって色を変える特殊な装いとなっており、フラッグシップらしい高級感を演出している。アクティブの表示もグロス仕様であり、バイクとして統一感のあるフレームに仕上げられている。
ルックスが特徴的なのはSCYLON、FLUIDITYのプルミエというカラー。成型したカーボンフレームにそのままクリアを吹いたデザインであり、タイムが誇るRTMカーボンがむき出しになっているかのような見た目が特徴だ。各チューブの接着位置の処理がどうなっているかもそのまま見ることができるユニークなフレームに仕上がっている。タイムのテクノロジーを目で感じられるのがこのカラーリングだろう。
さて、タイム2020年はオフロード系のペダルに注目だ。まずはCYCLOという新モデルがデビューする。タイムのオフロード用2つ穴クリートATACを使用するものの、片面ビンディングやペダルの形状はロード用に似ていることが特徴だ。CYCLOは自転車をレーシーな雰囲気を演出したい時や、歩くシチュエーションもあるサイクリングなどで活躍してくれるペダルに仕上げられている。
ATAC-Iclicというアイクリックテクノロジーが用いられたことで、ステップインの時に必要な力が非常に小さくクリートを固定しやすくなっていることが特徴。信号待ちが多発する街中でのライドではビンディングの着脱ストレスは少なくない。この特許を取得したビンディングシステムは、様々なサイクリストにメリットを感じさせるだろう。また、ATAC XCと比較すると踏み面が大きく、ステップインでミスをしてしまってもそのまま踏み続けやすいこともポイントだ。ラインアップは以下の通り。
ダウンチューブに「TIME」の文字が戻ってきた。2018年モデルからダウンチューブにあしらわれるブランドロゴは「T」の文字を使用したエンブレムを書き入れた大胆なデザインとされていたが、2020年モデルで再び「TIME」という文字がバイクの顔とも言える位置に回帰し、ひと目でタイムというブランドの自転車だということがわかるようになる。
さて、2020年モデルのタイムのラインアップだが今年は大幅変更はない。ポディウムのスタッフによると新モデル開発のための充電期間が今年に当たるという。そのためALPE D'HUEZ、SCYLON、FLUIDITYという三本柱と、ATACクリートを使用する2種類の新型ペダル、先日発表されたロードシューズが2020年のタイムのラインアップとなる。
ALPE D'HUEZのディスクブレーキ+アクティブフォーク版の展開がいよいよ開始される目処がたったとのこと。フォークにマスダンパーを仕込み、路面からの微振動を打ち消す発想のアクティブ。ディスクブレーキになるとフォークの片足に制動力が加わるため、マスダンパーの調整が複雑になることは想像に難くない。実際ALPE D'HUEZのディスクブレーキ+アクティブフォークは、マスダンパーが仕込まれるケースのボリュームがリムブレーキタイプよりも非常に大きい。
ディスクブレーキ+アクティブはフラッグシップグレードの「ALPE D'HUEZ 01」とミドルグレード「ALPE D'HUEZ 21」それぞれに用意されている。元々シートポストのクランプ方式など詳細が異なる2グレードだが、ディスクブレーキになると直接影響を受けるチェーンステーなどリア三角形状もそれぞれ異なっている。
ALPE D'HUEZ 01にはダークグレイ-グロスロゴ、ダークグレイ-マットロゴ、レッドグロス-マットロゴという3色が用意されている。その中でもダークグレイ-グロスロゴは、各所に配置されたロゴマークが見る角度によって色を変える特殊な装いとなっており、フラッグシップらしい高級感を演出している。アクティブの表示もグロス仕様であり、バイクとして統一感のあるフレームに仕上げられている。
ルックスが特徴的なのはSCYLON、FLUIDITYのプルミエというカラー。成型したカーボンフレームにそのままクリアを吹いたデザインであり、タイムが誇るRTMカーボンがむき出しになっているかのような見た目が特徴だ。各チューブの接着位置の処理がどうなっているかもそのまま見ることができるユニークなフレームに仕上がっている。タイムのテクノロジーを目で感じられるのがこのカラーリングだろう。
さて、タイム2020年はオフロード系のペダルに注目だ。まずはCYCLOという新モデルがデビューする。タイムのオフロード用2つ穴クリートATACを使用するものの、片面ビンディングやペダルの形状はロード用に似ていることが特徴だ。CYCLOは自転車をレーシーな雰囲気を演出したい時や、歩くシチュエーションもあるサイクリングなどで活躍してくれるペダルに仕上げられている。
ATAC-Iclicというアイクリックテクノロジーが用いられたことで、ステップインの時に必要な力が非常に小さくクリートを固定しやすくなっていることが特徴。信号待ちが多発する街中でのライドではビンディングの着脱ストレスは少なくない。この特許を取得したビンディングシステムは、様々なサイクリストにメリットを感じさせるだろう。また、ATAC XCと比較すると踏み面が大きく、ステップインでミスをしてしまってもそのまま踏み続けやすいこともポイントだ。ラインアップは以下の通り。
CYCLO 10 | CYCLO 6 | CYCLO 2 | |
---|---|---|---|
ATAC ICLIC | ○ | ○ | ○ |
テンション調整 | ○ | ○ | |
ステンレススチールプレート | ○ | ○ | |
カーボンボディ | ○ | ||
中空スチールアクスル | ○ | ||
重量(片側) | 128g | 134g | 146.5g |
税抜価格 | 18000円 | 14000円 | 9000円 |
ATAC XC12 | ATAC XC8 | ATAC XC6 | ATAC XC4 | |
---|---|---|---|---|
テンション調整 | ○ | ○ | ○ | ○ |
スチールプレート | ○ | ○ | ○ | ○ |
ボディ素材 | カーボン | カーボン | カーボン | コンポジット |
アクスル | チタン | 中空スチール | スチール | スチール |
重量(片側) | 139.5g | 152g | 169.5g | 177.5g |
税抜価格 | 41000円 | 26000円 | 15000円 | 10000円 |
先日発表されたタイムのロードシューズも注目のプロダクトだ。スキーブランドのロシニョールとグループ会社であることを最大限に活かし、スキーなどウィンターアクティビティで培ってきたテクノロジーやリソースを自転車用シューズの開発に落とし込んでいる。とはいえスキー用と自転車用のシューズは全く異なる性能が求められるため、OSMOSはイチからラボで研究開発が行われたという。
その研究は生地にまで及んでおり、タイムのロードシューズに用いられている生地はサプライヤーから供給を受けるのではなく、全て自分たちの手で開発したものを使用している。さらにラスト開発には3Dスキャンで得られたデータベースを駆使しており、日本人にもフィットしやすい形を実現させている。
ラインアップは3種類。トップグレードは大胆なメッシュ構造のアッパー、フルカーボンソール、2つのBOAクロージャーを組み合わせたOSMO15。ミドルグレードは同じ様なアッパーに、クリート固定部分のみカーボンとしたアウトソール、1つのBOA+ベルクロのOSMO12。エントリーグレードはマイクロファイバー製のアッパーにカーボンコンポジットソール、1つのBOAクロージャーで構成されるOSMO10だ。
さらに今回の展示会ではイタリアの自転車用インテリア兼ディスプレイスタンドブランド「vadolibero(バドリベロ)」のプロダクトが展示されていた。バドリベロは自転車乗りであったジャーナリストとフォトグラファーが立ち上げたというユニークなストーリーを持つブランド。インテリアデザイナーではない二人ながら、イタリアのセンスを取り入れたデザインのバイクストレージをラインアップしている。
展示されていたのはトップチューブでバイクを支えつつ、上部の卵型ケースにバイクエキップメントを収納可能なNEOSと、縦置き型のスタンドVERTIKという2種類。VERTIKのメインポールは電灯を兼ねており、部屋の照明器具としても活躍してくれることが特徴だ。質実剛健なバイクストレージが多い中で、インテリアとして部屋を彩ることのできる存在となってくれるだろう。
今回のディーラーショーはタイム2020年モデルを中心とした展示内容であった。先日お伝えしたFSAの電動無線コンポーネントK-FORCE WE DISCは、ディーラーの皆さんには初公開であったため詳細を詳しく見ている方も多かったようだ。数多くのブランドを取り扱うポディウムからは今後も新製品の情報が次々とでてくるだろう。
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