2019/05/22(水) - 09:17
国内外60以上ものブランドを取り扱う国内屈指の代理店ミズタニ自転車が、ディーラーショーを東京・浅草にて開会した。取扱い開始されたウルサスのカーボンホイールや、様々な新パーツ、展開が開始された2019年モデルが揃えられた展示会をレポートしよう。
日中の陽気は初夏を感じさせる5月の中旬。暑くなりすぎない程よいグリーンシーズンを迎え、サイクリストたちはここぞとばかりに外へ飛び出しているのではないだろうか。そんな時期に国内外のブランドを多数取り扱うミズタニ自転車がディーラーショーを開催した。
ミズタニ自転車が取り扱うブランドは多岐に渡る。海外ブランドでは、コンチネンタルやセッレSMP、グエルチョッティ、DMT、ブロンプトンのような欧州ブランドから、ナイナー、ディフィート、クリスキングなど米国ブランドまでが揃う。国内ブランドもIRCタイヤやパナレーサー、MKS、NITTO、オーストリッチなど隙のないラインアップだ。
受付を済ませると迎え入れてくれたブランドは2019年モデルよりミズタニ自転車が取り扱いを開始したDMTと、オリジナルE-BIKEのセラフ E-01S、そしてシマノの展示。セラフは既報の通り、女性やキッズでも乗りやすいスモールサイズが登場している。
DMTの2019年モデルにおいて最も注目度が高いプロダクトと言えば、エリア・ヴィヴィアーニが着用しているロードシューズのフラッグシップ「KR1」だ。サイクルモードで用意されていた各サイズの試し履き用シューズは全国行脚中。ミズタニ自転車のFacebookページでお試し会など情報を追うことができるため、気になる方はフォローしておくと良いだろう。いよいよ流通が始まるタイミングということもあり、ニット生地を使用したフラッグシップは一度試しておくと良いかもしれない。
シマノのニュースと言えば先日発表されたばかりのグラベルバイク用コンポーネント「GRX」。ミズタニ自転車のラインアップの中では、ナイナーのグラベルロード「RTL」シリーズにぴったりハマる。
今回の展示会でGRXの製品版がお披露目されたこともニュースだ。展示会に用意されていたのは、SHIMANO 105グレードに相当する「RX600」のSTIレバーとブレーキ、前後ディレイラー。STIレバーはマット仕上げとされており、非常に落ち着いた見た目。リアディレイラーはXTRのような堅牢性を感じさせる見た目だ。グラベル系に注目が集まる今、GRXのフルセットを見れる機会が訪れるのが待ち遠しい。
また、イタリア・ヴィチェンツァに拠点を構えるパーツブランドのURSUS(ウルサス)の全製品がミズタニ自転車扱いとなる。これまではハンドルやステムまでの取り扱いだったが、これからはホイールも展開開始となる。URSUSとは、自転車のみならず自動車のエンジンパーツなど様々なジャンルの金属加工品の製造を行ってきた会社だ。
今回展開が開始されるカーボンホイールラインアップも、自社の技術を活かして作られている。航空機の翼と同じ形状を取り入れたというリムは自社で金型を作り、それをカーボン成形ファクトリーに送って製造するという流れを採用している。フリーボディやハブなども自社生産だ。
カーボンホイールラインアップは、チューブレス・クリンチャー「TCシリーズ」のディスクブレーキモデルと、クリンチャーシリーズの「Cシリーズ」という2種類だ。TCシリーズは37mm、67mmハイトの2種類、Cシリーズ37mm、50mmの2種類が用意されている。
ウルサスのカーボンホイールは回転、回転+ねじれ、屈曲、ブレーキ制動というテストを経てからプロダクトになるのだという。テストもISOで決められた基準より厳しい自社基準を設けており、プロダクトにそれらを課すことで安全で高耐久なホイールを作り出しているという。
ハイクオリティを目指したカーボンホイールだが、TCのDISCブレーキモデルに関しては、20万円前後とカーボン製としてはリーズナブルな価格に抑えられた。ディスクブレーキ用ホイールの選択肢が多くない現状にあって、手の届きやすいプライスタグは嬉しいトピックだろう。完成車に装着されていたアルミからカーボンへアップグレードしたい場合に有力な選択肢となってくれるはずだ。
セッレSMPの2019年モデルは波打つ形状ではないF30シリーズが注目を集めているが、今回の展示会のタイミングで「HELL S」が登場した。エントリーグレードのHELLをさらにコンパクトにしたモデルであり、これまでのHELLが大きく感じられるユーザーにフィットする新型だ。初めてのSMPサドルに最適なモデルの選択肢が増えたことで、SMPも選びやすくなるだろう。
さらにセッレSMPからフィッティングシステムがリリースされている。専用のスマホアプリで必要事項を選択すると、その人に適したモデルをお勧めしてくれるというもの。坐骨幅の選択が必要となるが、フィッティング用の什器が用意されるため取扱店舗で計測可能だ。
セッレSMPはテストサドルが充実しており、試用してみてから購入できるブランドだった。そのサービスに加えてフィッティングシステムが提供されることで、モデル数が多いラインアップからフィットするものを見つけやすくなるはずだ。
ライデアからはC60(RD用ビッグプーリーケージ)の限定モデルが登場する。プーリー自体に窒化チタンコーティングを行うことで耐摩耗性を向上させていることが特徴。金色に輝くカラーに仕上げられており、通常ラインアップにはない特別な雰囲気も演出している。国内には200個のみ展開するため、気になる方は早めにチェックをしたほうが良いだろう。
以下はフォトダイジェストでお届けしよう。ミズタニ自転車取り扱いの製品情報やイベント情報は、随時公式ホームページとFacebookにて更新中。ぜひチェックしてみて欲しい。
フォトギャラリーはこちら
text&photo:Gakuto Fujiwara
日中の陽気は初夏を感じさせる5月の中旬。暑くなりすぎない程よいグリーンシーズンを迎え、サイクリストたちはここぞとばかりに外へ飛び出しているのではないだろうか。そんな時期に国内外のブランドを多数取り扱うミズタニ自転車がディーラーショーを開催した。
ミズタニ自転車が取り扱うブランドは多岐に渡る。海外ブランドでは、コンチネンタルやセッレSMP、グエルチョッティ、DMT、ブロンプトンのような欧州ブランドから、ナイナー、ディフィート、クリスキングなど米国ブランドまでが揃う。国内ブランドもIRCタイヤやパナレーサー、MKS、NITTO、オーストリッチなど隙のないラインアップだ。
受付を済ませると迎え入れてくれたブランドは2019年モデルよりミズタニ自転車が取り扱いを開始したDMTと、オリジナルE-BIKEのセラフ E-01S、そしてシマノの展示。セラフは既報の通り、女性やキッズでも乗りやすいスモールサイズが登場している。
DMTの2019年モデルにおいて最も注目度が高いプロダクトと言えば、エリア・ヴィヴィアーニが着用しているロードシューズのフラッグシップ「KR1」だ。サイクルモードで用意されていた各サイズの試し履き用シューズは全国行脚中。ミズタニ自転車のFacebookページでお試し会など情報を追うことができるため、気になる方はフォローしておくと良いだろう。いよいよ流通が始まるタイミングということもあり、ニット生地を使用したフラッグシップは一度試しておくと良いかもしれない。
シマノのニュースと言えば先日発表されたばかりのグラベルバイク用コンポーネント「GRX」。ミズタニ自転車のラインアップの中では、ナイナーのグラベルロード「RTL」シリーズにぴったりハマる。
今回の展示会でGRXの製品版がお披露目されたこともニュースだ。展示会に用意されていたのは、SHIMANO 105グレードに相当する「RX600」のSTIレバーとブレーキ、前後ディレイラー。STIレバーはマット仕上げとされており、非常に落ち着いた見た目。リアディレイラーはXTRのような堅牢性を感じさせる見た目だ。グラベル系に注目が集まる今、GRXのフルセットを見れる機会が訪れるのが待ち遠しい。
また、イタリア・ヴィチェンツァに拠点を構えるパーツブランドのURSUS(ウルサス)の全製品がミズタニ自転車扱いとなる。これまではハンドルやステムまでの取り扱いだったが、これからはホイールも展開開始となる。URSUSとは、自転車のみならず自動車のエンジンパーツなど様々なジャンルの金属加工品の製造を行ってきた会社だ。
今回展開が開始されるカーボンホイールラインアップも、自社の技術を活かして作られている。航空機の翼と同じ形状を取り入れたというリムは自社で金型を作り、それをカーボン成形ファクトリーに送って製造するという流れを採用している。フリーボディやハブなども自社生産だ。
カーボンホイールラインアップは、チューブレス・クリンチャー「TCシリーズ」のディスクブレーキモデルと、クリンチャーシリーズの「Cシリーズ」という2種類だ。TCシリーズは37mm、67mmハイトの2種類、Cシリーズ37mm、50mmの2種類が用意されている。
ウルサスのカーボンホイールは回転、回転+ねじれ、屈曲、ブレーキ制動というテストを経てからプロダクトになるのだという。テストもISOで決められた基準より厳しい自社基準を設けており、プロダクトにそれらを課すことで安全で高耐久なホイールを作り出しているという。
ハイクオリティを目指したカーボンホイールだが、TCのDISCブレーキモデルに関しては、20万円前後とカーボン製としてはリーズナブルな価格に抑えられた。ディスクブレーキ用ホイールの選択肢が多くない現状にあって、手の届きやすいプライスタグは嬉しいトピックだろう。完成車に装着されていたアルミからカーボンへアップグレードしたい場合に有力な選択肢となってくれるはずだ。
セッレSMPの2019年モデルは波打つ形状ではないF30シリーズが注目を集めているが、今回の展示会のタイミングで「HELL S」が登場した。エントリーグレードのHELLをさらにコンパクトにしたモデルであり、これまでのHELLが大きく感じられるユーザーにフィットする新型だ。初めてのSMPサドルに最適なモデルの選択肢が増えたことで、SMPも選びやすくなるだろう。
さらにセッレSMPからフィッティングシステムがリリースされている。専用のスマホアプリで必要事項を選択すると、その人に適したモデルをお勧めしてくれるというもの。坐骨幅の選択が必要となるが、フィッティング用の什器が用意されるため取扱店舗で計測可能だ。
セッレSMPはテストサドルが充実しており、試用してみてから購入できるブランドだった。そのサービスに加えてフィッティングシステムが提供されることで、モデル数が多いラインアップからフィットするものを見つけやすくなるはずだ。
ライデアからはC60(RD用ビッグプーリーケージ)の限定モデルが登場する。プーリー自体に窒化チタンコーティングを行うことで耐摩耗性を向上させていることが特徴。金色に輝くカラーに仕上げられており、通常ラインアップにはない特別な雰囲気も演出している。国内には200個のみ展開するため、気になる方は早めにチェックをしたほうが良いだろう。
以下はフォトダイジェストでお届けしよう。ミズタニ自転車取り扱いの製品情報やイベント情報は、随時公式ホームページとFacebookにて更新中。ぜひチェックしてみて欲しい。
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text&photo:Gakuto Fujiwara
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