2019/04/10(水) - 11:10
ストラーデビアンケのような未舗装区間が5ヶ所登場したイツリア・バスクカントリー第2ステージ。残り600mから始まる勾配8%の登りで集団スプリントが繰り広げられ、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)が悠々とシーズン8勝目を飾ってみせた。
スマラガからゴライスまでの149kmで行われたイツリア・バスクカントリー第2ステージ。この日の注目ポイントは、難易度の低い3つのカテゴリー山岳ではなく、残り52kmを切ってから登場する全長0.4〜1.8kmの未舗装区間だった。農道のような未舗装路が5ヶ所登場するコースはストラーデビアンケを彷彿とさせるもの。アムステルゴールドレースも将来的に未舗装路を組み込む予定を発表するなど、よりスペクタクルな展開を生み出す未舗装路が一つのムーブメントになっている。
前半から4名の逃げグループが先行する展開となるも、後半に向けてアスタナがメイン集団のスピードを上げたためタイム差は縮小。山岳賞ランキングトップに立ったガリコイツ・ブラーボ(スペイン、エウスカディ・バスクカントリー)を含む4名は最初の未舗装区間を前に早くも吸収される。
断続的に登場する未舗装区間でアスタナとモビスター、チームスカイが主導権を握って集団を縦に伸ばし、人数を絞り込みながら突き進んだ。パンクに見舞われたアラフィリップはチームメイトの力を借りて復帰。しかしフィニッシュまで17kmを残した最後の未舗装区間でパンクしたアダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)は、チームメイト3名にサポートされながらも集団復帰できずに1分以上のタイムロスを被っている。
およそ50名に絞られた精鋭集団がゴライスのフィニッシュへ。残り1.2kmから緩斜面が始まり、勾配が増した残り600mでリーダージャージのマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)とビョルグ・ランブレヒト(ベルギー、ロット・スーダル)がほぼ同時にスパート開始する。そこからフィニッシュラインまでは勾配8%の登り。2018年ロード世界選手権U23ロード2位のプロ2年目ランブレヒトが単独で飛び出した。
体重56kgという小柄な身体を生かして勢いよく先行したランブレヒトだったが、残り600mを平均スピード34.6km/hで進む集団を抜け出したアラフィリップが勢いよく迫る。残り100mサイン通過と同時に、アラフィリップがスピード差をつけてランブレヒトをパス。ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)やオマール・フライレ(スペイン、アスタナ)らを寄せ付けないスピードでアラフィリップが先着した。
ブエルタ・ア・サンフアン(ステージ2勝)、ツアーコロンビア(ステージ1勝)、ストラーデビアンケ(優勝)、ティレーノ〜アドリアティコ(ステージ2勝)、ミラノ〜サンレモ(優勝)、そしてイツリア・バスクカントリー(ステージ1勝)と、今シーズンここまで出場した全てのレースで優勝もしくはステージ優勝しているアラフィリップ。シーズン5勝のアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ)やディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)を大きく引き離すシーズン8勝目をつかんだ。ドゥクーニンク・クイックステップはシーズン21勝目。
「ミラノ〜サンレモの後で少し休養期間を設けたので、自分の調子がどんなものなのか分からなかった。でも実際に走り出してみると調子は良くて、ステージ優勝のチャンスがあると思っていたんだ。未舗装区間を含むナーバスなステージだったけど、チームは完璧に状況をコントロールできていた。そして最後は良いポジションでスプリントへ。残り200mで一気に仕掛けた。正しいタイミングだった」と、勝ち続けるアラフィリップは語る。
ボーナスタイムにより総合2位にジャンプアップしたアラフィリップは「総合成績は考えていないので、この先も毎日ステージ優勝を狙っていきたい」とコメントする。アラフィリップは2018年大会でステージ2勝を飾りながら総合35位。その後のアムステルゴールドレース7位、フレーシュ・ワロンヌ優勝、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ4位という成績を残している。
スマラガからゴライスまでの149kmで行われたイツリア・バスクカントリー第2ステージ。この日の注目ポイントは、難易度の低い3つのカテゴリー山岳ではなく、残り52kmを切ってから登場する全長0.4〜1.8kmの未舗装区間だった。農道のような未舗装路が5ヶ所登場するコースはストラーデビアンケを彷彿とさせるもの。アムステルゴールドレースも将来的に未舗装路を組み込む予定を発表するなど、よりスペクタクルな展開を生み出す未舗装路が一つのムーブメントになっている。
前半から4名の逃げグループが先行する展開となるも、後半に向けてアスタナがメイン集団のスピードを上げたためタイム差は縮小。山岳賞ランキングトップに立ったガリコイツ・ブラーボ(スペイン、エウスカディ・バスクカントリー)を含む4名は最初の未舗装区間を前に早くも吸収される。
断続的に登場する未舗装区間でアスタナとモビスター、チームスカイが主導権を握って集団を縦に伸ばし、人数を絞り込みながら突き進んだ。パンクに見舞われたアラフィリップはチームメイトの力を借りて復帰。しかしフィニッシュまで17kmを残した最後の未舗装区間でパンクしたアダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)は、チームメイト3名にサポートされながらも集団復帰できずに1分以上のタイムロスを被っている。
およそ50名に絞られた精鋭集団がゴライスのフィニッシュへ。残り1.2kmから緩斜面が始まり、勾配が増した残り600mでリーダージャージのマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)とビョルグ・ランブレヒト(ベルギー、ロット・スーダル)がほぼ同時にスパート開始する。そこからフィニッシュラインまでは勾配8%の登り。2018年ロード世界選手権U23ロード2位のプロ2年目ランブレヒトが単独で飛び出した。
体重56kgという小柄な身体を生かして勢いよく先行したランブレヒトだったが、残り600mを平均スピード34.6km/hで進む集団を抜け出したアラフィリップが勢いよく迫る。残り100mサイン通過と同時に、アラフィリップがスピード差をつけてランブレヒトをパス。ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)やオマール・フライレ(スペイン、アスタナ)らを寄せ付けないスピードでアラフィリップが先着した。
ブエルタ・ア・サンフアン(ステージ2勝)、ツアーコロンビア(ステージ1勝)、ストラーデビアンケ(優勝)、ティレーノ〜アドリアティコ(ステージ2勝)、ミラノ〜サンレモ(優勝)、そしてイツリア・バスクカントリー(ステージ1勝)と、今シーズンここまで出場した全てのレースで優勝もしくはステージ優勝しているアラフィリップ。シーズン5勝のアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ)やディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)を大きく引き離すシーズン8勝目をつかんだ。ドゥクーニンク・クイックステップはシーズン21勝目。
「ミラノ〜サンレモの後で少し休養期間を設けたので、自分の調子がどんなものなのか分からなかった。でも実際に走り出してみると調子は良くて、ステージ優勝のチャンスがあると思っていたんだ。未舗装区間を含むナーバスなステージだったけど、チームは完璧に状況をコントロールできていた。そして最後は良いポジションでスプリントへ。残り200mで一気に仕掛けた。正しいタイミングだった」と、勝ち続けるアラフィリップは語る。
ボーナスタイムにより総合2位にジャンプアップしたアラフィリップは「総合成績は考えていないので、この先も毎日ステージ優勝を狙っていきたい」とコメントする。アラフィリップは2018年大会でステージ2勝を飾りながら総合35位。その後のアムステルゴールドレース7位、フレーシュ・ワロンヌ優勝、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ4位という成績を残している。
イツリア・バスクカントリー2019第2ステージ結果
1位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 3:29:38 |
2位 | ビョルグ・ランブレヒト(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:00:01 |
3位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | |
4位 | オマール・フライレ(スペイン、アスタナ) | |
5位 | ヴァランタン・マデュアス(フランス、グルパマFDJ) | |
6位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
7位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
8位 | ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ) | |
9位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | |
10位 | ピーター・セリー(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
個人総合成績
1位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 3:46:44 |
2位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:00:05 |
3位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | 0:00:10 |
4位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト) | 0:00:13 |
5位 | ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ) | 0:00:23 |
6位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
7位 | エンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:00:28 |
8位 | ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・メリダ) | 0:00:36 |
9位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ) | 0:00:39 |
10位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:41 |
ポイント賞
1位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 39pts |
2位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 39pts |
3位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | 32pts |
山岳賞
1位 | ガリコイツ・ブラーボ(スペイン、エウスカディ・バスクカントリー) | 5pts |
2位 | ジュリアン・ベルナール(フランス、トレック・セガフレード) | 5pts |
3位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト) | 3pts |
ヤングライダー賞
1位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 3:46:44 |
2位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト) | 0:00:13 |
3位 | エンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:00:28 |
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