2日間開催となったブエルタ・ア・ムルシア(UCI2.1)をアスタナ勢が掌握。数の利を活かしてアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)を抑え、地元出身のルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)を大会2連覇に導いた。
第1ステージ 地元ムルシアでのレースに臨んだアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) (c)CorVosブエルタ・ア・ムルシア(UCI2.1、正式名称ブエルタ・ア・シクリスタ・ア・ラ・レジオン・ムルシア・コスタ・カリダ)は、地中海に面したスペイン南東部のムルシア州を舞台にしたミニステージレース。昨年まではワンデーレースとして合計38回開催されてきたが、今年は2月15日(金)と2月16日(土)の2日間開催に変化した。
1年を通して平均気温18度と暖かなムルシア州で開催されたこのレースには、1週間前のボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナを終え、トレーニングキャンプを経て臨んだチームが多く参加。総合系スペイン人選手を揃えたアスタナや、ムルシア出身のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)擁するモビスターなど6のワールドチームを筆頭に、スペインのプロコン/コンチネンタルチームなど合計18チームが出場した。
第1ステージ 7名中4名を揃えたアスタナ勢が逃げ切りに向けて加速 (c)CorVos
第1ステージ ローテーションに入るアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) (c)CorVos
第1ステージ 独走勝利を飾ったペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ) (c)CorVos
標高500mほどのスタート地点から海を目指して徐々に下り、後半に3級山岳が用意された初日、強力なメンバーを揃えたアスタナが早速動いた。集団スプリント決着を避けるべく3級山岳で組織的なペースアップを行うと、昨年勝者ルイスレオン・サンチェス、オマール・フライレ、ペリョ・ビルバオ(いずれもスペイン)、そしてヤコブ・フルサング(デンマーク)というアスタナ勢4名、バルベルデとルーベン・フェルナンデス(スペイン、モビスター)、パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)という超強力な7名逃げが発生。追いすがるメイン集団との15〜20秒差を維持したまま逃げを続行した。
逃げ切りに青信号が灯るとアスタナが波状攻撃を仕掛け、バルベルデのチェックから逃れたペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ)が先行し独走勝利。2位にフライレ、3位にサンチェスが入り、アスタナの1-2-3フィニッシュが決まった。
第2ステージ アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)とルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)が山岳で抜け出す (c)CorVos
第2ステージ サンチェスを置き去りにするアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) (c)CorVos
第2ステージ 総合優勝を決めたルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ) (c)CorVos
迎えた2日目(最終日)は中盤に3級と1級山岳、フィニッシュ手前15kmに2級山岳が組み込まれた山岳ステージ。序盤からフルサングが逃げを打つなどアスタナが積極策を展開し、最終盤の2級山岳(登坂距離4.4km/平均勾配6.5%)ではバルベルデのアタックをサンチェスがフォローした。
地元レースで勝利が欲しいバルベルデはライバルを数秒引き離して頂上をクリアしたものの、きってのダウンヒル巧者サンチェスは下りで復帰。総合リーダーのビルバオを待つ建前を利用したサンチェスはバルベルデに牽引を任せ、逃げ切った末のスプリントで先着。ボーナスタイムを得て個人総合優勝に輝いた。
「まずは素晴らしいチームワークに感謝しないといけない。全員が強者としてレースを展開できていた。もちろんバルベルデのアタック潰しは困難を極めたけれど、登りで食らいつき、最終盤では状況をコントロールできていた。自分にとってもホームレースなので総合優勝は本当に嬉しい」と、出身地から35kmほどの地で今期初勝利、そしてこのレース2連覇を決めたサンチェスは喜ぶ。
ブエルタ・ア・ムルシア2019 総合表彰台 (c)CorVos
また、バルベルデはバレンシアに続き、再び総合2位で勝利には手が届かなかった。「アルカンシエルで地元レースを走る時点で、僕にとっては勝利と同じくらいの価値がある。勝利がまだ無いので優勝できればより良かったけれど、コンディションは良いし、強力なメンバーの中での成績なので満足はしている。サンチェスも同じムルシア州出身だし、同郷の2人で総合ワンツーができたのは良かったと思う」と、3歳年下のライバルを称えている。

1年を通して平均気温18度と暖かなムルシア州で開催されたこのレースには、1週間前のボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナを終え、トレーニングキャンプを経て臨んだチームが多く参加。総合系スペイン人選手を揃えたアスタナや、ムルシア出身のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)擁するモビスターなど6のワールドチームを筆頭に、スペインのプロコン/コンチネンタルチームなど合計18チームが出場した。



標高500mほどのスタート地点から海を目指して徐々に下り、後半に3級山岳が用意された初日、強力なメンバーを揃えたアスタナが早速動いた。集団スプリント決着を避けるべく3級山岳で組織的なペースアップを行うと、昨年勝者ルイスレオン・サンチェス、オマール・フライレ、ペリョ・ビルバオ(いずれもスペイン)、そしてヤコブ・フルサング(デンマーク)というアスタナ勢4名、バルベルデとルーベン・フェルナンデス(スペイン、モビスター)、パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)という超強力な7名逃げが発生。追いすがるメイン集団との15〜20秒差を維持したまま逃げを続行した。
逃げ切りに青信号が灯るとアスタナが波状攻撃を仕掛け、バルベルデのチェックから逃れたペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ)が先行し独走勝利。2位にフライレ、3位にサンチェスが入り、アスタナの1-2-3フィニッシュが決まった。



迎えた2日目(最終日)は中盤に3級と1級山岳、フィニッシュ手前15kmに2級山岳が組み込まれた山岳ステージ。序盤からフルサングが逃げを打つなどアスタナが積極策を展開し、最終盤の2級山岳(登坂距離4.4km/平均勾配6.5%)ではバルベルデのアタックをサンチェスがフォローした。
地元レースで勝利が欲しいバルベルデはライバルを数秒引き離して頂上をクリアしたものの、きってのダウンヒル巧者サンチェスは下りで復帰。総合リーダーのビルバオを待つ建前を利用したサンチェスはバルベルデに牽引を任せ、逃げ切った末のスプリントで先着。ボーナスタイムを得て個人総合優勝に輝いた。
「まずは素晴らしいチームワークに感謝しないといけない。全員が強者としてレースを展開できていた。もちろんバルベルデのアタック潰しは困難を極めたけれど、登りで食らいつき、最終盤では状況をコントロールできていた。自分にとってもホームレースなので総合優勝は本当に嬉しい」と、出身地から35kmほどの地で今期初勝利、そしてこのレース2連覇を決めたサンチェスは喜ぶ。

また、バルベルデはバレンシアに続き、再び総合2位で勝利には手が届かなかった。「アルカンシエルで地元レースを走る時点で、僕にとっては勝利と同じくらいの価値がある。勝利がまだ無いので優勝できればより良かったけれど、コンディションは良いし、強力なメンバーの中での成績なので満足はしている。サンチェスも同じムルシア州出身だし、同郷の2人で総合ワンツーができたのは良かったと思う」と、3歳年下のライバルを称えている。
2月15日(金) 第1ステージ イェクラ〜サン・ハビエル(188.8km)
1位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ) | 4h15'02" |
2位 | オマール・フライレ(スペイン、アスタナ) | +03" |
3位 | ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ) | |
4位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | |
5位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) |
2月16日(土) 第2ステージ ベニエル〜ムルシア(180.3km)
1位 | ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ) | 4h14'33" |
2位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | |
3位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | +13" |
4位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
5位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ) |
個人総合成績
1位 | ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ) | 8h29'38" |
2位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | |
3位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ) | +10" |
4位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | +13" |
5位 | オマール・フライレ(スペイン、アスタナ) | +16" |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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