2019/01/12(土) - 20:32
1月12日、オーストラリアのアデレードでEFエデュケーションファーストのチームキットが発表。ラファのポップアップストアで行われたプレゼンテーションにはツアー・ダウンアンダーの出場選手たちが登場した。ウェアスポンサーのラファは情報発信の役目も担っていく。
例年同様、ツアー・ダウンアンダーの開催地アデレードにラファのポップアップストアが開店(店舗住所:12 Cannon St, Adelaide)。1月12日から20日までの期間限定でオープンした店に隣接したスペースで、ラファとEFエデュケーションファーストのチームキット発表会が開催された。
見上げると青空が広がる開放的なスペースには、ピンクのチームカラーにラッピングされたジャガーが置かれ(ヨーロッパではシュコダに乗る)、そのキャリアにはキャノンデールのシステムシックスとスーパーシックスが。ピンクのウェルカムドリンクを手に、真新しいチームキットに身を包んだダウンアンダー出場選手たちが登場した。
プレゼンテーションはラファの創業者でCEOのサイモン・モットラムによる「このスポーツを変えるために戻ってきた」という挨拶で始まった。2013年から4年間チームスカイのスポンサーを務めたラファが、2年間の空白を経てUCIワールドチームのスポンサーに復帰する。
「レースで勝利を重ねて、何度もフィニッシュラインでラファのロゴが掲げられても、新しいファンを獲得するには十分な魅力があるとは言えなかった。チームスカイと離れてからの2年間、ラファはこのスポーツについて徹底的にリサーチ。多くの業界関係者へのインタビューを経て、ロードレースが直面している問題や機会について考察するレポートを作成しました。かっこいいジャージを作るだけなら簡単ですが、人々がこのスポーツに対する印象を変えて、新しいファンを獲得するのは簡単なことじゃありません」とモットラムCEOはプロトン復帰の経緯を説明する。事実、グランツール連勝中のチームスカイがスポンサー探しを強いられ、シーズン最多勝のクイックステップもスポンサー探しに難航するなど、勝利数=成功と言えない状況が続く。
「これは今までにない冒険の始まり。その目的を一言で表すならば、このスポーツの素晴らしさを伝え、よりエキサイティングで魅力的なレースを演出し、より多くのファンを獲得してこのスポーツの価値を高めること」。そのモットラムCEOの言葉を実現するために、EFエデュケーションファーストはロードレースだけでなく、その他のジャンルにも挑戦するという。具体的には、多くの参加者を集めるアメリカの『ダーティカンザ』や『レッドヴィル100』、イギリスの『スリーピークス・チャレンジ』、台湾の『台湾KOMチャレンジ』などに出場する。新しくチームに加わったラクラン・モートン(オーストラリア)はトップレースに出場しながら、上記の人気イベントにも積極的に挑む。
さらにラファは『EFゴーンレーシング』という映像シリーズを立ち上げ(→ラファYoutubeチャンネル)、読み物とともにチームの内側から選手のキャラクターに深く迫っていく。単なるウェアスポンサーではなく、ラファは踏み込んだコンテンツの発信に努めていく構えだ。
ダウンアンダーでエースを担うのは、2016年大会総合5位のマイケル・ウッズ(カナダ)。2018年にリエージュ〜バストーニュ〜リエージュで2位、ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ優勝という成績を残している32歳は「昨年は息子が死産して、ブエルタではキャリアで最高の勝利であるステージ優勝、世界選手権で3位。自分にとってとても特別なシーズンだった。数日前に電話してきたリッチー・ポートに『君を警戒している』と言われたし、プレッシャーを感じるけど今から楽しみで仕方がない」と語る。
「ロードレースというスポーツを変える」。そう繰り返すロードレースの熱狂的なファンであるモットラムCEOの前でEFエデュケーションファーストの挑戦が始まる。
text:Kei Tsuji
例年同様、ツアー・ダウンアンダーの開催地アデレードにラファのポップアップストアが開店(店舗住所:12 Cannon St, Adelaide)。1月12日から20日までの期間限定でオープンした店に隣接したスペースで、ラファとEFエデュケーションファーストのチームキット発表会が開催された。
見上げると青空が広がる開放的なスペースには、ピンクのチームカラーにラッピングされたジャガーが置かれ(ヨーロッパではシュコダに乗る)、そのキャリアにはキャノンデールのシステムシックスとスーパーシックスが。ピンクのウェルカムドリンクを手に、真新しいチームキットに身を包んだダウンアンダー出場選手たちが登場した。
プレゼンテーションはラファの創業者でCEOのサイモン・モットラムによる「このスポーツを変えるために戻ってきた」という挨拶で始まった。2013年から4年間チームスカイのスポンサーを務めたラファが、2年間の空白を経てUCIワールドチームのスポンサーに復帰する。
「レースで勝利を重ねて、何度もフィニッシュラインでラファのロゴが掲げられても、新しいファンを獲得するには十分な魅力があるとは言えなかった。チームスカイと離れてからの2年間、ラファはこのスポーツについて徹底的にリサーチ。多くの業界関係者へのインタビューを経て、ロードレースが直面している問題や機会について考察するレポートを作成しました。かっこいいジャージを作るだけなら簡単ですが、人々がこのスポーツに対する印象を変えて、新しいファンを獲得するのは簡単なことじゃありません」とモットラムCEOはプロトン復帰の経緯を説明する。事実、グランツール連勝中のチームスカイがスポンサー探しを強いられ、シーズン最多勝のクイックステップもスポンサー探しに難航するなど、勝利数=成功と言えない状況が続く。
「これは今までにない冒険の始まり。その目的を一言で表すならば、このスポーツの素晴らしさを伝え、よりエキサイティングで魅力的なレースを演出し、より多くのファンを獲得してこのスポーツの価値を高めること」。そのモットラムCEOの言葉を実現するために、EFエデュケーションファーストはロードレースだけでなく、その他のジャンルにも挑戦するという。具体的には、多くの参加者を集めるアメリカの『ダーティカンザ』や『レッドヴィル100』、イギリスの『スリーピークス・チャレンジ』、台湾の『台湾KOMチャレンジ』などに出場する。新しくチームに加わったラクラン・モートン(オーストラリア)はトップレースに出場しながら、上記の人気イベントにも積極的に挑む。
さらにラファは『EFゴーンレーシング』という映像シリーズを立ち上げ(→ラファYoutubeチャンネル)、読み物とともにチームの内側から選手のキャラクターに深く迫っていく。単なるウェアスポンサーではなく、ラファは踏み込んだコンテンツの発信に努めていく構えだ。
ダウンアンダーでエースを担うのは、2016年大会総合5位のマイケル・ウッズ(カナダ)。2018年にリエージュ〜バストーニュ〜リエージュで2位、ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ優勝という成績を残している32歳は「昨年は息子が死産して、ブエルタではキャリアで最高の勝利であるステージ優勝、世界選手権で3位。自分にとってとても特別なシーズンだった。数日前に電話してきたリッチー・ポートに『君を警戒している』と言われたし、プレッシャーを感じるけど今から楽しみで仕方がない」と語る。
「ロードレースというスポーツを変える」。そう繰り返すロードレースの熱狂的なファンであるモットラムCEOの前でEFエデュケーションファーストの挑戦が始まる。
text:Kei Tsuji
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