2010/03/15(月) - 16:32
終盤にできた4人の逃げから抜け出した畑中勇介(シマノレーシング)が、圧倒的な強さで国内開幕戦となる西日本チャレンジロードを制した。
3月14日(日)、広島県中央森林公園で第15回西日本チャレンジサイクルロードレースが行われた。会場は厳しい上りとテクニカルな場面の連続する1周12.3kmコース。今年も6月に実業団西日本ロードと全日本選手権ロードが行われるコースだ。
国内ロードレースの開幕戦であり、時節柄、移籍や新チーム立ち上げ後のデビュー戦でもあり、新しいジャージの選手が見られるレースだ。
シマノレーシングは平塚吉光が新加入、辻貴光は新チームCIERVO NARA PRO CYCLING TEAMを立ち上げて自ら代表として、そしてエースとして参戦する。
ツール・ド・台湾と重なったが、シマノ、愛三、BSアンカーともに複数名参加し、これらチームとチームマッサを加えた有力どころの戦いが見どころとなった。
エリートは5周61.5kmで行われた。序盤からアタックがかかり、2周目には先頭は15人ほどに。上りを中心にふるいに掛けられ、3周目時点で先頭は12人。シマノ畑中・平塚、愛三鈴木謙一・松村光浩、相川将(チームブリヂストン・アンカー)、白石真悟(シマノドリンキング)、MASSA-FOCUS-OUTDOORPRODUCTS日置大介・伊藤翔吾・伊勢直人、リー・ロジャース(Fuji-CyclingTime.com)、岡崎陽介(トラクターRC)、そして辻だ。なかでも鈴木、白石、畑中が特に積極的だ。
4周目の中ほどで4人が先行、そのまま逃げが決まる。畑中、松村、相川、白石だ。各チーム入ったため後続はマッサが中心に追い上げるが差は縮まらない。最終周回でこの4人はバラバラになり畑中、松村、相川、白石の順にゴールへ。畑中が2位松村に25秒差をつけて優勝。
優勝した畑中は「台湾に向けた合宿をしていたのですが、花粉症で練習量がやや少なく、いっぽうでみんなの調子がいいので、自分からこのレースを選びました。今日はどのチームも人数が少なく距離も短いので、自分から動きました。とにかく前で動こうと。このコースはジュニア全日本、西チャレジュニア、実業団2勝など、10戦以上走って勝率5割越えたと思います。今年はいろいろ狙っていきたい、TOJと全日本でチームと自分の成績両方で頑張りたいです」と語る。
また終始積極的に走った白石は「今日は自分の走りをしようと思った。練習はしてます。山口では今年都道府県、来年は国体開催ですから。今日はここまで(良く)走れるとは思っていませんでした。シマノの選手が勝ってくれてよかったです。今日はかなり仕掛けてそれで最後千切れました。自分が勝つレースは別に考えています。練習時間の限られる社会人でも頑張ればこれだけ走れるということを見せたいですね。中学生高校生とは一緒に走って山口国体へ向けて強化中です」と語る。
上位者数名に聞いても異口同音だったのが「畑中がひとり強かった」というもの。シマノレーシングにあって、畑中は練習量が少なかったためツール・ド・台湾のメンバーには入らなかった。その畑中でさえ一人抜け出た強さを見せたこのレース。シマノレーシングの今年の層の厚さを見せた。
なお、女子、アンダー、ジュニアならびに新チーム「シェルボ奈良」の情報は追ってお伝えします。
結果
A-E
1位 畑中勇介(シマノレーシング)1時間33分43秒
2位 松村光浩(愛三工業レーシングチーム)+25秒
3位 相川将(チームブリヂストン・アンカー)+32秒
4位 白石真悟(シマノドリンキング)+57秒
5位 リー・ロジャース(Fuji-CyclingTime.com)+1分06秒
6位 鈴木謙一(愛三工業レーシングチーム)+1分14秒
7位 平塚吉光(シマノレーシング)+1分21秒
8位 日置大介(MASSA-FOCUS-OUTDOORPRODUCTS)+1分22秒
9位 伊藤翔吾(MASSA-FOCUS-OUTDOORPRODUCTS)
10位 伊勢直人(MASSA-FOCUS-OUTDOORPRODUCTS)
photo&text:高木秀彰
3月14日(日)、広島県中央森林公園で第15回西日本チャレンジサイクルロードレースが行われた。会場は厳しい上りとテクニカルな場面の連続する1周12.3kmコース。今年も6月に実業団西日本ロードと全日本選手権ロードが行われるコースだ。
国内ロードレースの開幕戦であり、時節柄、移籍や新チーム立ち上げ後のデビュー戦でもあり、新しいジャージの選手が見られるレースだ。
シマノレーシングは平塚吉光が新加入、辻貴光は新チームCIERVO NARA PRO CYCLING TEAMを立ち上げて自ら代表として、そしてエースとして参戦する。
ツール・ド・台湾と重なったが、シマノ、愛三、BSアンカーともに複数名参加し、これらチームとチームマッサを加えた有力どころの戦いが見どころとなった。
エリートは5周61.5kmで行われた。序盤からアタックがかかり、2周目には先頭は15人ほどに。上りを中心にふるいに掛けられ、3周目時点で先頭は12人。シマノ畑中・平塚、愛三鈴木謙一・松村光浩、相川将(チームブリヂストン・アンカー)、白石真悟(シマノドリンキング)、MASSA-FOCUS-OUTDOORPRODUCTS日置大介・伊藤翔吾・伊勢直人、リー・ロジャース(Fuji-CyclingTime.com)、岡崎陽介(トラクターRC)、そして辻だ。なかでも鈴木、白石、畑中が特に積極的だ。
4周目の中ほどで4人が先行、そのまま逃げが決まる。畑中、松村、相川、白石だ。各チーム入ったため後続はマッサが中心に追い上げるが差は縮まらない。最終周回でこの4人はバラバラになり畑中、松村、相川、白石の順にゴールへ。畑中が2位松村に25秒差をつけて優勝。
優勝した畑中は「台湾に向けた合宿をしていたのですが、花粉症で練習量がやや少なく、いっぽうでみんなの調子がいいので、自分からこのレースを選びました。今日はどのチームも人数が少なく距離も短いので、自分から動きました。とにかく前で動こうと。このコースはジュニア全日本、西チャレジュニア、実業団2勝など、10戦以上走って勝率5割越えたと思います。今年はいろいろ狙っていきたい、TOJと全日本でチームと自分の成績両方で頑張りたいです」と語る。
また終始積極的に走った白石は「今日は自分の走りをしようと思った。練習はしてます。山口では今年都道府県、来年は国体開催ですから。今日はここまで(良く)走れるとは思っていませんでした。シマノの選手が勝ってくれてよかったです。今日はかなり仕掛けてそれで最後千切れました。自分が勝つレースは別に考えています。練習時間の限られる社会人でも頑張ればこれだけ走れるということを見せたいですね。中学生高校生とは一緒に走って山口国体へ向けて強化中です」と語る。
上位者数名に聞いても異口同音だったのが「畑中がひとり強かった」というもの。シマノレーシングにあって、畑中は練習量が少なかったためツール・ド・台湾のメンバーには入らなかった。その畑中でさえ一人抜け出た強さを見せたこのレース。シマノレーシングの今年の層の厚さを見せた。
なお、女子、アンダー、ジュニアならびに新チーム「シェルボ奈良」の情報は追ってお伝えします。
結果
A-E
1位 畑中勇介(シマノレーシング)1時間33分43秒
2位 松村光浩(愛三工業レーシングチーム)+25秒
3位 相川将(チームブリヂストン・アンカー)+32秒
4位 白石真悟(シマノドリンキング)+57秒
5位 リー・ロジャース(Fuji-CyclingTime.com)+1分06秒
6位 鈴木謙一(愛三工業レーシングチーム)+1分14秒
7位 平塚吉光(シマノレーシング)+1分21秒
8位 日置大介(MASSA-FOCUS-OUTDOORPRODUCTS)+1分22秒
9位 伊藤翔吾(MASSA-FOCUS-OUTDOORPRODUCTS)
10位 伊勢直人(MASSA-FOCUS-OUTDOORPRODUCTS)
photo&text:高木秀彰
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