2018/10/14(日) - 15:52
7回目の出場で五大ワンデイレース「モニュメント」のひとつイル・ロンバルディア初制覇を果たしたティボー・ピノと、破れた前回覇者ヴィンチェンツォ・ニバリ。シーズン最後のモニュメントで見せ場を作った選手たちのコメントを紹介する。
初のモニュメント制覇 優勝のティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)
「モニュメントの中ではイル・ロンバルディアが一番だと思っている。ずっと勝ちたいと思っていた。人生最高というほどの好調だったけれど、ニバリを抑えて勝ったんだから特別だ。ニバリにはムーロ・ディ・ソルマーノでアタックしてくれたことを感謝してる。それが成功のカギだったから。
ソルマーノでのアタックが早かったかどうかはわからないけれど、ニバリがアタックしているのを見たとき、完璧な動きだと思った。さらにログリッチェとベルナルという強い2人のライダーと、メイン集団と40〜50秒のタイム差をつけたとき、他の選手たちが僕たちに追い付くことが難しいのはわかっていた。
明らかにこれはキャリアの中で最も美しい勝利だ。 もし1つ勝てるレースを選べるとしたらこのレースだった。 これは本当にすごいこと。目標はチヴィリオの頂上で独走することだった。二度とダウンヒルでニバリと戦いたくはなかった。
2位に終わったヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
「ハッピーだけれど、勝ちたかった。ピノが信じられないぐらい絶好調だったのが悔しい。最後の上りではとても疲れていたけど、表彰台を守りたかった。最後の力を振り絞ってもう一度アタックしたけど、うまくいった。
モニュメントのなかでイル・ロンバルディアは僕のお気に入りのレースだ。ツール・ド・フランスでの落車のあとで、今日の2位が僕のカムバックを表している。素晴らしいレースをしたかったけど脚の調子はスーパーじゃなかった。ほとんど頭で走っていたんだ。
ハンガーノックではなかった。 大逃げの後で、脚は戻ってこなかった。このレースはほかでもないイル・ロンバルディアで、コンディションも相応だった。 このレースのために改善してきたけれど、これ以上はできなかった。ピノはミラノ〜トリノから調子が良かった。 彼はシーズンのいい時期を過ごしている。 彼は本当に絶好調で、去年の僕のようなことをやり遂げたんだ。
追走集団に捕られてもすぐに再びアタックしたのは、誇れる意思と強さが残っていたから。ファイティングスピリットのおかげで2位を獲得できたんだ。少し休んでから素晴らしい来シーズンに向けて動き始めるつもりだ。
3位 ディラン・トゥーンス(ベルギー、BMCレーシング)
「3位はとてもいいリザルトだと思う。フレーシュ・ワロンヌのあと、またビッグなクラシックでポディウムに登れたんだ。2人の強すぎる選手が居たんだから、僕はハッピーにならざるを得ないよ。
モビスターとグルパマFDJがレース序盤からレースをコントロールして速かった。脚の調子はすごく良かったんだ。でも2人は本当に強かったから、勝つためのギャンブルには出ることができなかった。ピノはソルマーノで見えなくなってしまった。
とても難しいレースで、それが好きな理由のひとつだけど、 モニュメントの表彰台に乗ることができてとても嬉しい。このようなレースに勝つのは夢だし、表彰台に乗ることで第一歩を踏み出せたと思う。いつか再び戻ってきて優勝したい。
ソルマーノはレースにとって重要かつ、おそらく最も難しいポイントだった。そこでピノとニバリに着こうとしたけど、簡単ではなかった。ピノとニバリを含む他の選手のアタックは本当に強く、20mほど遅れてしまった。自分のペースで行こうと思い5位でソルマーノの山頂を通過したが、20〜25秒遅れてしまった。
その後のあのようなダウンヒルではタイム差を縮めるのは難しい。 結局のところ、下りきってもピノらに2度と追いつかなかった。 最後の上りでログリッチェとベルナルを捉えた。ニバリも最後の下りで捕まえたけど、彼はまたダウンヒルで攻撃を仕掛けたんだ。今日は確かに最も強い者が勝った。
これで今シーズンは勝利がなかったことになる。より強くなって戻ってくるために、束の間の休暇を楽しんで充電するよ。進歩するためになにが必要かは分からないけれど、僕にできるのはトライを続けること。いつかクラシックで大きな勝利を挙げるのが夢だ」
12位 エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ)
「下りで追いつかないと最後の上りで追いつけないと分かっていたから、先頭集団に合流することに本当に集中した。だから速く下ることを選んだが、常にリスクを冒さず、自分をコントロールしていた。本当に素晴らしい先頭グループに追いつくことができたんだ。
「結果にはハッピー。満足しなくては。2カ月間レースに出られず、先週復帰したばかりだったから。 ここで良い結果を出したいと思ったけど、12位。しかしクラッシュ後に回復しなければならないのは普通だから、ハッピーになる必要がある。 これでシーズンを終えるけど、今年はいくつもいいレースができて、チームを助けることができた。だから嬉しいね」。
5位 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)
「この結果には満足している。最強の選手たちがソルマーノに飛びついたんだ。チヴィリオのあと、ダニエル・マーティンとラファル・マイカに追いついた。ピノとニバリだけがまだ前に残っていたが、追走集団より前に追いつくことはできなかった。
彼らは簡単に差を埋めることができた。最終的にニバリを捉えたけど、彼はすぐにまたアタックして、2位はなくなった。 スプリントを始めるのが少し早すぎたけど、今日の5位という順位には満足している。 このようにシーズンを終えることは素晴らしいこと。
明日トーマス・デヘントと一緒にサイクリングの冒険を始める。2人で自転車に乗って(1000km先の)ベルギーに向かうんだ。 明日はアルプスを通って180キロ走る必要があるから朝早く出発する予定。 これからの走る日々で多くの楽しみがあると確信しているよ」
text:Akane IKENO,Makoto.AYANO
初のモニュメント制覇 優勝のティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)
「モニュメントの中ではイル・ロンバルディアが一番だと思っている。ずっと勝ちたいと思っていた。人生最高というほどの好調だったけれど、ニバリを抑えて勝ったんだから特別だ。ニバリにはムーロ・ディ・ソルマーノでアタックしてくれたことを感謝してる。それが成功のカギだったから。
ソルマーノでのアタックが早かったかどうかはわからないけれど、ニバリがアタックしているのを見たとき、完璧な動きだと思った。さらにログリッチェとベルナルという強い2人のライダーと、メイン集団と40〜50秒のタイム差をつけたとき、他の選手たちが僕たちに追い付くことが難しいのはわかっていた。
明らかにこれはキャリアの中で最も美しい勝利だ。 もし1つ勝てるレースを選べるとしたらこのレースだった。 これは本当にすごいこと。目標はチヴィリオの頂上で独走することだった。二度とダウンヒルでニバリと戦いたくはなかった。
2位に終わったヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
「ハッピーだけれど、勝ちたかった。ピノが信じられないぐらい絶好調だったのが悔しい。最後の上りではとても疲れていたけど、表彰台を守りたかった。最後の力を振り絞ってもう一度アタックしたけど、うまくいった。
モニュメントのなかでイル・ロンバルディアは僕のお気に入りのレースだ。ツール・ド・フランスでの落車のあとで、今日の2位が僕のカムバックを表している。素晴らしいレースをしたかったけど脚の調子はスーパーじゃなかった。ほとんど頭で走っていたんだ。
ハンガーノックではなかった。 大逃げの後で、脚は戻ってこなかった。このレースはほかでもないイル・ロンバルディアで、コンディションも相応だった。 このレースのために改善してきたけれど、これ以上はできなかった。ピノはミラノ〜トリノから調子が良かった。 彼はシーズンのいい時期を過ごしている。 彼は本当に絶好調で、去年の僕のようなことをやり遂げたんだ。
追走集団に捕られてもすぐに再びアタックしたのは、誇れる意思と強さが残っていたから。ファイティングスピリットのおかげで2位を獲得できたんだ。少し休んでから素晴らしい来シーズンに向けて動き始めるつもりだ。
3位 ディラン・トゥーンス(ベルギー、BMCレーシング)
「3位はとてもいいリザルトだと思う。フレーシュ・ワロンヌのあと、またビッグなクラシックでポディウムに登れたんだ。2人の強すぎる選手が居たんだから、僕はハッピーにならざるを得ないよ。
モビスターとグルパマFDJがレース序盤からレースをコントロールして速かった。脚の調子はすごく良かったんだ。でも2人は本当に強かったから、勝つためのギャンブルには出ることができなかった。ピノはソルマーノで見えなくなってしまった。
とても難しいレースで、それが好きな理由のひとつだけど、 モニュメントの表彰台に乗ることができてとても嬉しい。このようなレースに勝つのは夢だし、表彰台に乗ることで第一歩を踏み出せたと思う。いつか再び戻ってきて優勝したい。
ソルマーノはレースにとって重要かつ、おそらく最も難しいポイントだった。そこでピノとニバリに着こうとしたけど、簡単ではなかった。ピノとニバリを含む他の選手のアタックは本当に強く、20mほど遅れてしまった。自分のペースで行こうと思い5位でソルマーノの山頂を通過したが、20〜25秒遅れてしまった。
その後のあのようなダウンヒルではタイム差を縮めるのは難しい。 結局のところ、下りきってもピノらに2度と追いつかなかった。 最後の上りでログリッチェとベルナルを捉えた。ニバリも最後の下りで捕まえたけど、彼はまたダウンヒルで攻撃を仕掛けたんだ。今日は確かに最も強い者が勝った。
これで今シーズンは勝利がなかったことになる。より強くなって戻ってくるために、束の間の休暇を楽しんで充電するよ。進歩するためになにが必要かは分からないけれど、僕にできるのはトライを続けること。いつかクラシックで大きな勝利を挙げるのが夢だ」
12位 エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ)
「下りで追いつかないと最後の上りで追いつけないと分かっていたから、先頭集団に合流することに本当に集中した。だから速く下ることを選んだが、常にリスクを冒さず、自分をコントロールしていた。本当に素晴らしい先頭グループに追いつくことができたんだ。
「結果にはハッピー。満足しなくては。2カ月間レースに出られず、先週復帰したばかりだったから。 ここで良い結果を出したいと思ったけど、12位。しかしクラッシュ後に回復しなければならないのは普通だから、ハッピーになる必要がある。 これでシーズンを終えるけど、今年はいくつもいいレースができて、チームを助けることができた。だから嬉しいね」。
5位 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)
「この結果には満足している。最強の選手たちがソルマーノに飛びついたんだ。チヴィリオのあと、ダニエル・マーティンとラファル・マイカに追いついた。ピノとニバリだけがまだ前に残っていたが、追走集団より前に追いつくことはできなかった。
彼らは簡単に差を埋めることができた。最終的にニバリを捉えたけど、彼はすぐにまたアタックして、2位はなくなった。 スプリントを始めるのが少し早すぎたけど、今日の5位という順位には満足している。 このようにシーズンを終えることは素晴らしいこと。
明日トーマス・デヘントと一緒にサイクリングの冒険を始める。2人で自転車に乗って(1000km先の)ベルギーに向かうんだ。 明日はアルプスを通って180キロ走る必要があるから朝早く出発する予定。 これからの走る日々で多くの楽しみがあると確信しているよ」
text:Akane IKENO,Makoto.AYANO
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