インドネシアでのアジア大会トラック競技4日目。男子オムニアムで橋本英也が金メダルを獲得し、男子スプリントではリオ五輪金メダリストと対戦した深谷知広が銀メダル。女子3km個人パシュートの中村妃智は6位でレースを終えた。



以下はJCFによるレポート。

テンポレースを走る橋本英也(日本)テンポレースを走る橋本英也(日本) (c)2018 JCF
エリミネイションレースで1位を獲得した橋本英也(日本)エリミネイションレースで1位を獲得した橋本英也(日本) (c)2018 JCF2位リウ・チュンウィン(香港)、3位アルチョム・ザハロフ(カザフスタン)に囲まれる橋本英也(日本)2位リウ・チュンウィン(香港)、3位アルチョム・ザハロフ(カザフスタン)に囲まれる橋本英也(日本) (c)2018 JCF

金メダルを掲げる橋本英也(日本)金メダルを掲げる橋本英也(日本) (c)2018 JCF
ジャカルタ・アジア大会第13日目(30日)自転車トラック競技・男子オムニアムで橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)が金メダルを獲得。2014年仁川大会に続く二連覇を達成した。オムニアムは1日に4種類のレース(スクラッチ、テンポレース、エリミネイション、ポイントレース)を走り、最終的な獲得ポイントで争う競技。橋本はスクラッチ8位、テンポレース2位、エリミネイション1位の暫定1位で最終種目のポイントレースに挑み、ポイントレースでは終盤に香港に逆転されながらも落ち着いたレース運びでポイント獲得を重ね、再び首位に立ち、2位のリウ・チュンウィン(香港)に5ポイント差で優勝した。

同日に開催された男子スプリントでは、深谷知広(日本競輪選手会愛知支部)が準決勝を勝ち上がり、決勝でリオ五輪ケイリンの銅メダリストであるアジズルハスニ・アワン(マレーシア)と対戦したが、二本先取される形で敗退。銀メダル獲得となった。

スプリントはタイムトライアル方式の予選を経て、本戦ではトーナメント方式で2選手がトラックを3周走り、フィニッシュの着順を競い合う競技。準々決勝からは同じ相手と最大3回対戦し、先に2回勝利した選手が勝ち上がる。

リオ五輪銅メダリストのアジズルハスニ・アワン(マレーシア)に破れた深谷知広(日本)リオ五輪銅メダリストのアジズルハスニ・アワン(マレーシア)に破れた深谷知広(日本) (c)2018 JCF男子スプリント表彰台男子スプリント表彰台 (c)2018 JCF

銀メダルを獲得した深谷知広(日本)銀メダルを獲得した深谷知広(日本) (c)2018 JCF
橋本英也のコメント

最初のスクラッチは8位と良くないスタートだったが、スクラッチでは強い選手がわかっているので、彼らに先行されないよう気をつけていた。その後のテンポレース、エリミネイション、ポイントレースと自分らしく走ることができ、優勝することができた。最後のポイントレースでは、2位と4ポイント差、思っていたより少ないポイント差からのスタートで、途中逆転される場面もあったが、上位の選手をマークしながら、他の選手が疲れたところでポイント獲得を重ねた。前大会は運が良くて勝ったが、今大会では実力で勝つことができた。強さを証明できたと思うし、手応えがある。次はワールドカップや世界選手権での優勝をめざしたい。

深谷知広のコメント

決勝の1本目は手ごたえがあったけど負けてしまった。2本目は何度かチャンスがあったものの、それを掴むことはできなかった。アワン選手との力の差はあまり感じていない、経験の差だと思う。今回は自分の成長を実感する大会になった。競技を始めて1年でここまで来れるとは思っていなかった。しかし、金メダルが取れる位置にあったのでやはり悔しい気持ち。短距離種目のうちどの種目が向いているか、自分の特性はまだわからないので、今後、競技をやりながら、全ての底上げを図っていきたい。
男子スプリント結果
1位 アジズルハスニ・アワン(マレーシア)
2位 深谷知広(日本)
3位 イム・チェビン(韓国)
男子オムニアム結果
1位 橋本英也(日本) 119pts
2位 リウ・チュンウィン(香港) 114pts
3位 アルチョム・ザハロフ(カザフスタン) 112pts
女子3km個人パシュート
1位 リー・ジュミ(韓国) 3'33"048
2位 ワン・ホン(中国) 3'40"967
3位 アユスティナ・デリア・プリアトナ(インドネシア) 3'43"387
6位 中村妃智(日本) 3'50"604
text&photo:JCF

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