カーボンパーツブランドのエンヴィより、マウンテンバイク用パーツMシリーズからハンドル、ステムをピックアップ。世界中のトップライダーが信頼を寄せる超軽量かつ高剛性のカーボン製コンポーネントを紹介しよう。



クロスカントリー向けのM5からダウンヒル向けのM9まで幅広いモデルが揃うエンヴィのMシリーズハンドルバークロスカントリー向けのM5からダウンヒル向けのM9まで幅広いモデルが揃うエンヴィのMシリーズハンドルバー (c)enve
アメリカ・ユタ州に拠点を構えるエンヴィはカーボン専業のサイクルパーツブランド。優れた技術力で製造されるロードバイク向けのディープリムやハンドル、ステムなどは軽量かつ高い剛性を持つことでも知られ、世界中のサイクリストから支持されている。その優れた技術力を活かし、高い耐久性が求められるMTB向けのパーツもリリースしており、世界のトップライダーが愛用している。それらのパーツシステムがエンヴィMシリーズである。

エンヴィのMTB向けパーツ、Mシリーズはダウンヒルからクロスカントリーまでに対応するホイール、ライズの異なる4種類のハンドルバー、角度の異なる2種類のステムをラインアップ。ホイールに関してはこちらの記事で紹介しているので、参照して欲しい。今回はハンドルバーとステムにフォーカスを当てて紹介していこう。

軽量なカーボンパーツでありながら、高い強度も併せ持つ軽量なカーボンパーツでありながら、高い強度も併せ持つ (c)enve
使用用途別に4つのカテゴリー分けがされている使用用途別に4つのカテゴリー分けがされている (c)enve使用用途別にライズやハンドル角度によってカテゴリー分けされている使用用途別にライズやハンドル角度によってカテゴリー分けされている (c)enve


ハンドルバーは使用用途別にM5、M6、M7、M9というモデルナンバーが振られており4モデルをラインアップ。M5とM6はトレイルライド向けのハンドルバーで、M7とM9はグラヴィティ系、いわゆるダウンヒル向けのハンドルバーというカテゴライズだ。

このMシリーズハンドルバーの特徴の一つとして、ハンドルバーの長さを適切にカット出来るマークをつけているという点がある。MTB用ハンドルバーにおいてカットマークがあることは珍しいことではないが、カーボンという素材、更にはバーの長さによる剛性の変化までを加味し、最適なライドフィーリングをもたらすようにカットマークが用意されているのだ。カットマークの数そのものは少ないが、推奨されるカット位置で切断することにより、より高いフィット感や反応性を享受する事が出来る。

エンヴィ M5 ハンドルバーエンヴィ M5 ハンドルバー (c)enveエンヴィ M6 ハンドルバーエンヴィ M6 ハンドルバー (c)enve


M6ステムとM6ハンドルバーの組み合わせM6ステムとM6ハンドルバーの組み合わせ (c)enve
M5はラインアップの中でも最も軽量に作られたハンドルバー。トレイルライドやクロスカントリー競技に適したスタンダードな作りが特徴だ。ライズは5mmでバックスイープが9°、クランプ径は31.8mmだ。

トレイルライド向けのM6はライズが7.5mmと25mmの2サイズをラインアップ。クロスカントリー競技にチューニングされたM5とは異なり、登りも下りもあるトレイルライドに最適化されたライズ角となっている。両サイズ共にバックスイープ9˚、アップスイープ5˚という絶妙な角度に設計している。

エンヴィ M7 ハンドルバーエンヴィ M7 ハンドルバー (c)enveエンヴィ M9 ハンドルバーエンヴィ M9 ハンドルバー (c)enve


M7からは下りを楽しむためのグラヴィティ系バイクに最適なハンドルバーをラインアップ。中でもM7はクランプ径が35mmと特別なサイズで非常に高い剛性を持つ。ライズは10mm、25mm、40mmと3サイズをラインアップしており、好みに合わせて選択できる。また、バックスイープ8˚、アップスイープ4°とダウンヒルライダーが好む設定になっているのも特徴である。

グラヴィティバイク向けハンドルの中でも、M9はダウンヒル競技で表彰台を狙うことを目指したレーススペックのパーツ。実際にワールドカップや世界選手権などのダウンヒルレースで数々の優勝を収めており、その勝利数は過去8年間で75回に及ぶという。ライズは30mmと50mmの2サイズを用意し、バックスイープ8˚、アップスイープ4°と角度はM6と同様だ。

多彩なサイズが揃うMシリーズステム。M6(左)、M7(右)多彩なサイズが揃うMシリーズステム。M6(左)、M7(右) (c)enve
カーボンで成形されるM6ステムカーボンで成形されるM6ステム (c)enve35mmハンドルクランプ径に対応したM7ステムはマッシブな雰囲気が漂う35mmハンドルクランプ径に対応したM7ステムはマッシブな雰囲気が漂う (c)enve


そして、これらのハンドルに合わせるステムはクランプ径別にM6とM7という2種類をラインアップ。どちらのモデルももちろんカーボン製で軽量かつ高剛性なのが特徴である。M6はクランプ径31.8mmに対応したモデル。クロスカントリーからトレイルライド、ダウンヒルまで幅広く使用出来る汎用的なステムとなっている。長さは40mm、55mm、70mm、85mmの4サイズ展開でライズ角は6°。

対してM7はクランプ径35mmに対応するグラヴィティ系モデル。ビッグサイズのクランプ径と40mmのスタックハイトが堅牢なシルエットを描き出しており、よりアグレッシブなライドでも優れた剛性と反応性を実現している。35mm、50mm、65mmのステム長で展開されライズ角は0°。対応するハンドルバーは同名のM7のみとなる。

ダウンヒルのトップライダーにも愛用されるエンヴィのMシリーズダウンヒルのトップライダーにも愛用されるエンヴィのMシリーズ (c)enve


エンヴィ M5 ハンドルバー
ライズ:+/-5mm
バックスイープ:9°
アップスイープ:0°
幅:760mm
クランプ径:31.8mm
重量:185g
価格:22,000円(税抜)
エンヴィ M6 ハンドルバー
ライズ:7.5mm、25mm
バックスイープ:9°
アップスイープ:5°
幅:780mm
クランプ径:31.8mm
重量:190g-195g
価格:22,000円(税抜)


エンヴィ M7 ハンドルバー
ライズ:10mm、25mm、40mm
バックスイープ:8°
アップスイープ:4°
幅:800mm
クランプ径:35mm
重量:238g-242g
価格:22,000円(税抜)
エンヴィ M9 ハンドルバー
ライズ:30mm、50mm
バックスイープ:8°
アップスイープ:4°
幅:800mm
クランプ径:31.8mm
重量:235g-250g
価格:22,000円(税抜)


エンヴィ M6 ステム
長さ:40mm、55mm、70mm、85mm
ライズ:+/-6°
クランプ径:31.8mm
重量:92g
価格:37,000円(税抜)
エンヴィ M7 ステム
長さ:35mm、50mm、65mm
ライズ:0°
クランプ径:35mm
重量:100g
価格:37,000円(税抜)

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