2010/03/02(火) - 22:15
昨日の敗戦を今日の勝利に。愛三工業レーシングチームのツール・ド・ランカウイ2010は始まったばかり。ハイスピードで展開した今日のステージ。逃げの明暗を分けるタイミングの妙とは。現地からレポートします。
マレーシアの夜明けは遅い。7時をすぎて空はようやく白みだす。そして日が昇り始めると、たちまちに暑熱が満ちてくる。そんな朝イチの暑さの中、愛三工業レーシングのチームスタッフはみな汗だくで作業を開始する。
斉藤メカが乗る第2チームカーの助子席にはペットボトルの水の束が積まれる。レース中に他の選手が欲しがった時にあげるのだという。チームを越えた助け合いの精神でレースが動いていることもあるが、水をあげないと先頭交代のローテーションに加わってくれないこともあるというから死活問題である。
補給食のバナナの吊り方もどこかマレーシア的(?) photo:Yufta Omata
スタッフ各人が、今日のレースための支度に忙しい。とりわけ補給関連の準備は、暑さが暑さであるだけに重要だ。どさっと氷をクーラボックスに入れ、ボトルを冷やし、補給食も冷やし…。田中監督は今日のコースのポイントを丁寧な字でメモする。選手のハンドルに貼り付けるのだ。
いわば見えない戦いがそこにある。レースは、レースを走る前から始まっている。そしてそのことを選手が一番良く知っているから、結果を出して応えたいと思う。昨日の西谷泰治(愛三工業)の落胆も、ひとりの選手がどれだけのものを背負ってレースをしているのかを如実に示していた。
一夜明けて、田中監督が昨日の戦いを振り返ってくれた。
田中監督が丁寧に、今日のステージのポイントをシールに書き込んでいた photo:Yufta Omata
「昨日はうまくスプリントができずに西谷は落ち込んでいましたが、レースの初戦というのはなかなかうまくいかないもの。レベルの低いレースではないから、はじめから簡単には勝たせてもらえないです。チームの調子は徐々に上がっていくと思いますし、昨日もチームとしてはうまく走れていたので、勝負はこれからです。チームとしては、最初から集団スプリントを狙う展開ではなく、積極的に逃げに乗る走りをします」
昨日、レース中盤から終盤にかけて集団の前方を維持した品川真寛。昨日の走りと、今日の展望を次のように語る。
品川真寛(愛三工業)の働きがエース西谷のスプリントにつながる photo:Yufta Omata品川「スプリントを西谷さんで狙って行くので、ポイントはゴール前の列車づくりです。どのタイミングで列車を引き上げるのかが大事です。昨日の走りでちょっと脚を使い、疲れはあるんですが、毎ステージ全力で出し尽くしてやっていきたいです」
そして西谷でスプリントを組み立てる上でカギとなるのが、スピードマン盛一大の存在だ。品川から盛、そして西谷へというリズムがかみ合ったとき、勝利は手に届くところにやってくる。
盛「今日は今年のランカウイの最長ステージですよね。といっても昨日とほとんど変わらないですが。個人的にはコースの距離が長くないと面白くないですから、今日はイイですね」
すっかり太陽が昇った9時過ぎ。選手たちの出走サインが始まる。まだ顔に幼さの残るマイケル・マシューズ(オーストラリア、チームジェイコ・スキンズ)のリーダージャージ姿も、このときはまだ安泰だと思われたのだが。
優勝候補筆頭のホセ・ルハノ(ヴェネズエラ、ISD)は、まだまだその小さな姿を巨大なスプリンターたちの影に潜めている。ジロ・デ・イタリアで山岳賞をとった経験を持つ「小さな巨人」を思い知るのは、土曜日のゲンティンハイランドを待たねばなるまい。
今か今かと選手の到着を待つ。「マナンはまだか?」 photo:Yufta Omata昨日も、そして今日も会場で一番の声援を受けているのはアヌアル・マナン(クムサン・ジンセン・アジア)。地元マレーシアの期待を一身に背負っている感がある。23才にして、一国を代表するスター選手だ。
福島晋一が立ち上げた新チーム、クムサン・ジンセン・アジアは昨日、いい形でデビューを飾ることができた。福島こそいないものの、チームからは愛三勢以外で唯一の日本人選手、五十嵐丈士が出場している。ランカウイで大きな注目を集めるこのチームは日・韓・馬の選手が混在するインターナショナルなチーム。五十嵐に話しを訊いた。
チームのために走ると語った五十嵐丈士(クムサン・ジンセン・アジア) photo:Yufta Omata五十嵐丈士(クムサン・ジンセン・アジア)「昨日は今シーズンの初戦ということもあって、体の方はあまり動かなかったんですけれど、タイ合宿にも2ヶ月前から入っていて暑さにも慣れており、いい感じで走れそうです。福島晋一選手もチームに帯同して、チームカーから指示を出してくれるので、それを自分が的確にまとめて走ることになります。
チームとしては、平坦基調のステージが多いためスプリンターのアヌアル・マナンを勝たせることと、途中のスプリントポイントも積極的に狙っていくことが重要です。個人的にはアヌアルをアシストする目的で牽引役をしっかりできるように、いいところにスプリンターを運べるように頑張っていきたいと思います」
さて。今日は車でレースを追走する。昨日のモト(バイク)と違って、写真を撮るチャンスは少なくなる。ひとつ良いことはと言えば、ラジオツールでレース展開をつかめることだろうか。モトに乗っている時は、それこそゴールするまで誰が勝つのかわからないなんてこともザラだ。
ロードレースを音声だけで楽しまれたことのある諸氏はどれだけいるだろうか? ロードレースファンになったきっかけとして、テレビや映像に映し出される美しい風景や、選手たちの時に華麗な、時に泥臭いまでのイメージがありはしないだろうか。すべてのスポーツがそうであるように、ロードレースも視覚的なものだ。
それでも、音声でロードレースを「聞く」というのもなかなか乙な楽しみであるとお勧めしたい。フランスではかつて、ツール・ド・フランスはラジオで楽しむものであったのだし、我々はプロ野球をラジオで聞く文化を持っている。宇都宮ブリッツェンの栗村修監督は思春期に録音したツール・ド・フランス放送を何度も「聞いた」と述懐してくれたことがある。
補給地点で選手を待つ赤星マッサー(愛三工業) photo:Yufta Omataそんなわけで、メディアカーの中でラジオツールを聞く。ラジオツールは必要な情報を伝えるだけであるので、いわゆるラジオ放送ほどのエンターテイメント性はないが、それゆえにレースの情景が頭にありありと浮かんでくる。
平坦ステージは序盤からとにかく慌ただしい。一発逃げを決めてやろうという選手がとにかくたくさんいるものだから、アタックがかかっては潰され、またかかる、を繰り返す。おかげでラジオツールも選手のゼッケンナンバーと名前を呼ぶのに忙しい。この中には五十嵐丈士(クムサン・ジンセン・アジア)、鈴木謙一(愛三工業)らの名前もあったが、決定的な逃げには至らず。
レース開始後の1時間の集団は、時速47.6kmというハイスピード。60km地点を手前にようやく決まった3人の逃げには日本人選手の名前はなかった。
それにしても、テレビなどで残り40kmからの平坦ステージを見慣れていると、逃げに乗ること自体がどれだけ難しいものであるかを忘れてしまう。逃げ切って勝つためには、まずその逃げに乗れる嗅覚が必要になる。それは決して容易なことではない。
逃げを決めた3人。左からジェイ・トムソン(南アフリカ、南アフリカチーム)、デーヴィッド・ペル(オーストラリア、ドラパック・ポルシェ)、トビアス・エルラー(ドイツ、タブリス・ペトロケミカル) photo:Yufta Omata
序盤にアタックをした鈴木はゴール後に今日の展開を振り返る。「行かなければいけない逃げと、行かせてもいい逃げの区別が冷静にできなかった。関係ない逃げに乗って無駄足を自ら使っちゃったりして。最後まで逃げた3人が行ったときも、行かせてもいいと考えて行かせてしまったので…。」
今日の3人の逃げは、誰しもが平坦ステージにありがちな「潰される逃げ」だとみなされた。プレスカーの中は、集団スプリントで誰が勝つか、という話題に終始した。選手たちの間にさえも、いつか捕まる逃げであろうという空気があった。
そんな時こそ、逃げ切り勝利が決まるもの。リーダーチームのジェイコ・スキンズが逃げ吸収に積極的でなく、それに期待していた他チームは、甘んじて3人を行かせてしまうことになった。愛三としても、逃げを吸収しての集団スプリントを狙っていただけに、このことは不運だった。
トムソンは元ラグビー選手。がっちりとした体格で力強いスプリントを炸裂させた photo:Yufta Omata
3人のスプリントを制したのはジェイ・トムソン(南アフリカ、南アフリカチーム)。トムソンはかつてラグビー選手だった経歴を持つ変わり種。17才の時には98kgあった体重が、自転車を初めて5年で67kgまで減ったという。それでも力強いスプリントはたしかにラグビーのタックルのような重厚感があり、ゴールライン上で挙げた雄叫びはまさにラグビー選手のそれだった。
3分3秒遅れてやってきたメイン集団。頭をとったのはリーダージャージのマイケル・マシューズ。もし逃げを吸収していればあわやステージ2連勝。U17の世界選手権ロードを制しているオーストラリアの逸材としてこの先のスプリントでも着に絡んでくるだろう。
西谷は12位。しかし手応えを感じ始めている photo:Yufta Omata
落車に巻き込まれ、膝と右手に怪我を負った綾部勇成(愛三工業) photo:Yufta Omata西谷は12位でゴール。集団内では9番手に位置し、昨日よりもレースの感触がつかめてきた様子だ。
ゴール後、「中盤でできた逃げを他のチームが容認する流れになったので、ウチも同調したんですが、結局リーダーチームの動きが僕らの読みと違っていたみたいですね。ヨーロッパのチームも必死になって追い始めたけれど、もう追い風になっていて差を詰めるのが難しかった。
僕は集団の中でステイでしたが、結果として3人を先行させてしまったので今日は何とも言えないです。また明日からステージを狙っていきたいと思います。集団内でのスプリントについては、昨日よりも位置取りが前でできたし、踏めてもいるのでこの先のレースで何かできるという期待を自分の中に持っています。充分ステージ優勝を狙っていけると思うので頑張ります」
確実に西谷の言葉の中に充実がみなぎってきている。愛三の心配材料は90km地点で落車に巻き込まれた綾部勇成だ。ゴール後に足と指を気遣う姿が見られた。愛三がチームで勝利を掴むためには、ゴール前のさばきが上手いキャプテン綾部を欠くわけにはいかない。
愛三工業レーシングチームのホームページ内にツール・ド・ランカウイ2010特集サイトが特設されています。愛三の選手の戦いぶりはこちらでもご覧ください。
text&photo:Yufta OMATA
マレーシアの夜明けは遅い。7時をすぎて空はようやく白みだす。そして日が昇り始めると、たちまちに暑熱が満ちてくる。そんな朝イチの暑さの中、愛三工業レーシングのチームスタッフはみな汗だくで作業を開始する。
斉藤メカが乗る第2チームカーの助子席にはペットボトルの水の束が積まれる。レース中に他の選手が欲しがった時にあげるのだという。チームを越えた助け合いの精神でレースが動いていることもあるが、水をあげないと先頭交代のローテーションに加わってくれないこともあるというから死活問題である。
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スタッフ各人が、今日のレースための支度に忙しい。とりわけ補給関連の準備は、暑さが暑さであるだけに重要だ。どさっと氷をクーラボックスに入れ、ボトルを冷やし、補給食も冷やし…。田中監督は今日のコースのポイントを丁寧な字でメモする。選手のハンドルに貼り付けるのだ。
いわば見えない戦いがそこにある。レースは、レースを走る前から始まっている。そしてそのことを選手が一番良く知っているから、結果を出して応えたいと思う。昨日の西谷泰治(愛三工業)の落胆も、ひとりの選手がどれだけのものを背負ってレースをしているのかを如実に示していた。
一夜明けて、田中監督が昨日の戦いを振り返ってくれた。
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「昨日はうまくスプリントができずに西谷は落ち込んでいましたが、レースの初戦というのはなかなかうまくいかないもの。レベルの低いレースではないから、はじめから簡単には勝たせてもらえないです。チームの調子は徐々に上がっていくと思いますし、昨日もチームとしてはうまく走れていたので、勝負はこれからです。チームとしては、最初から集団スプリントを狙う展開ではなく、積極的に逃げに乗る走りをします」
昨日、レース中盤から終盤にかけて集団の前方を維持した品川真寛。昨日の走りと、今日の展望を次のように語る。
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盛「今日は今年のランカウイの最長ステージですよね。といっても昨日とほとんど変わらないですが。個人的にはコースの距離が長くないと面白くないですから、今日はイイですね」
すっかり太陽が昇った9時過ぎ。選手たちの出走サインが始まる。まだ顔に幼さの残るマイケル・マシューズ(オーストラリア、チームジェイコ・スキンズ)のリーダージャージ姿も、このときはまだ安泰だと思われたのだが。
優勝候補筆頭のホセ・ルハノ(ヴェネズエラ、ISD)は、まだまだその小さな姿を巨大なスプリンターたちの影に潜めている。ジロ・デ・イタリアで山岳賞をとった経験を持つ「小さな巨人」を思い知るのは、土曜日のゲンティンハイランドを待たねばなるまい。
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さて。今日は車でレースを追走する。昨日のモト(バイク)と違って、写真を撮るチャンスは少なくなる。ひとつ良いことはと言えば、ラジオツールでレース展開をつかめることだろうか。モトに乗っている時は、それこそゴールするまで誰が勝つのかわからないなんてこともザラだ。
ロードレースを音声だけで楽しまれたことのある諸氏はどれだけいるだろうか? ロードレースファンになったきっかけとして、テレビや映像に映し出される美しい風景や、選手たちの時に華麗な、時に泥臭いまでのイメージがありはしないだろうか。すべてのスポーツがそうであるように、ロードレースも視覚的なものだ。
それでも、音声でロードレースを「聞く」というのもなかなか乙な楽しみであるとお勧めしたい。フランスではかつて、ツール・ド・フランスはラジオで楽しむものであったのだし、我々はプロ野球をラジオで聞く文化を持っている。宇都宮ブリッツェンの栗村修監督は思春期に録音したツール・ド・フランス放送を何度も「聞いた」と述懐してくれたことがある。
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レース開始後の1時間の集団は、時速47.6kmというハイスピード。60km地点を手前にようやく決まった3人の逃げには日本人選手の名前はなかった。
それにしても、テレビなどで残り40kmからの平坦ステージを見慣れていると、逃げに乗ること自体がどれだけ難しいものであるかを忘れてしまう。逃げ切って勝つためには、まずその逃げに乗れる嗅覚が必要になる。それは決して容易なことではない。
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今日の3人の逃げは、誰しもが平坦ステージにありがちな「潰される逃げ」だとみなされた。プレスカーの中は、集団スプリントで誰が勝つか、という話題に終始した。選手たちの間にさえも、いつか捕まる逃げであろうという空気があった。
そんな時こそ、逃げ切り勝利が決まるもの。リーダーチームのジェイコ・スキンズが逃げ吸収に積極的でなく、それに期待していた他チームは、甘んじて3人を行かせてしまうことになった。愛三としても、逃げを吸収しての集団スプリントを狙っていただけに、このことは不運だった。
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3分3秒遅れてやってきたメイン集団。頭をとったのはリーダージャージのマイケル・マシューズ。もし逃げを吸収していればあわやステージ2連勝。U17の世界選手権ロードを制しているオーストラリアの逸材としてこの先のスプリントでも着に絡んでくるだろう。
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僕は集団の中でステイでしたが、結果として3人を先行させてしまったので今日は何とも言えないです。また明日からステージを狙っていきたいと思います。集団内でのスプリントについては、昨日よりも位置取りが前でできたし、踏めてもいるのでこの先のレースで何かできるという期待を自分の中に持っています。充分ステージ優勝を狙っていけると思うので頑張ります」
確実に西谷の言葉の中に充実がみなぎってきている。愛三の心配材料は90km地点で落車に巻き込まれた綾部勇成だ。ゴール後に足と指を気遣う姿が見られた。愛三がチームで勝利を掴むためには、ゴール前のさばきが上手いキャプテン綾部を欠くわけにはいかない。
愛三工業レーシングチームのホームページ内にツール・ド・ランカウイ2010特集サイトが特設されています。愛三の選手の戦いぶりはこちらでもご覧ください。
text&photo:Yufta OMATA
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