2018/07/04(水) - 19:36
ハンガリーの首都ブダペストで開催されたマスターズMTBオリエンテーリング世界選手権で、日本の羽鳥和重が50歳代クラスのマスターズ世界チャンピオンに輝いた。欧州圏外の選手がMTBOの世界選手権を制覇するのは史上初の快挙となる。
マウンテンバイク・オリエンテーリング(Mountain Bike Orienteering、略称:MTBO)は、マウンテンバイクに乗車してオリエンテーリングをする複合競技。国際オリエンテーリング連盟(IOF)が公式に推進しているオリエンテーリング4種目のひとつ。マップホルダーにセットした地図を読みながら、森や林のなかに設置された電子チェックポイントを巡り、速さ・正確さを競う競技。バイク競技としての体力、持久力、技術と共に、MTBに乗車したまま高速で最良のルートを選ぶ判断力が求められる。
今回、ハンガリーのブタペスト周辺において開催されたヨーロッパMTBO選手権兼マスターズ&ジュニアMTBO世界選手権には、日本から羽鳥、加納尚子、樋口一志の3選手がマスターズの各年代別選手権に参戦した。
大会はマススタート競技と、距離別タイムスタート形式であるスプリント、ロング、ミドル競技が連日行われ、M50に出場した羽鳥は、初日のマススタート5位、2日目のスプリント22位、3日目のロングを惜しくも1秒差2位、そして4日目にミドルで2位に22秒差という僅差で優勝を飾った。
欧州で盛んな競技であるMTBオリエンテーリングで、欧州(+オーストラリア+ニュージーランド)圏外の選手が世界選手権で表彰台、また優勝するのは初めて快挙となる。
羽鳥は言う。「2日目スプリントは、最近の世界選やワールドカップで採用されることが多くなった複雑な公園や市街地が多くて対応が難しく、ミスを連発してしまった。3日目のロングは脚力に自信があったものの、1秒差で破れた。それでも日本初の表彰台と銀メダルを獲得。4日目のミドルは序盤に3分を失うミスをしたが、ひたすらプッシュして挽回し、22秒差で優勝することができた。
欧州本場のスポーツで日本人が勝つという夢が本当に叶いました。なかでも最近まで各国代表だった選手が競うレベルが高い最激戦クラスであるM50での表彰台は、観衆に大きな驚きをもたらし、国際オリエンテーリング連盟のラズロ会長をはじめ多くの方々に祝福をされました。日本オリエンテーリング界にとっていい日になったと思います」。
羽鳥ら日本チームは帰国便に間に合わせるために最終表彰式には出席できず、本人が表彰台でメダルを授与されることまでは叶わなかった。
今回日本から出場の3人が率いるMTBOジャパンチームは、8月にオーストリアで開催されるMTBO世界選手権にも出場予定だ。
羽鳥は国内のシクロクロスやMTBクロスカントリーレースにも参戦するマスターズクラスを代表するレーサーのひとり。とりわけMTBOは国内の取りまとめ役として各地で練習会やレースを主宰している。MTBO世界選手権への挑戦は近年連続して行っている。
「脚だけでなく頭も使うMTBOは日本人に向いた競技。一緒に世界を目指せる仲間の参加を歓迎します。各地で練習会を開催していますので、興味の有る方は参加してください」と話す。活動概要はMTBO Japanフェイスブックグループで知ることができる。
text:Makoto.AYANO
photo:MTBO Japanチーム提供
マウンテンバイク・オリエンテーリング(Mountain Bike Orienteering、略称:MTBO)は、マウンテンバイクに乗車してオリエンテーリングをする複合競技。国際オリエンテーリング連盟(IOF)が公式に推進しているオリエンテーリング4種目のひとつ。マップホルダーにセットした地図を読みながら、森や林のなかに設置された電子チェックポイントを巡り、速さ・正確さを競う競技。バイク競技としての体力、持久力、技術と共に、MTBに乗車したまま高速で最良のルートを選ぶ判断力が求められる。
今回、ハンガリーのブタペスト周辺において開催されたヨーロッパMTBO選手権兼マスターズ&ジュニアMTBO世界選手権には、日本から羽鳥、加納尚子、樋口一志の3選手がマスターズの各年代別選手権に参戦した。
大会はマススタート競技と、距離別タイムスタート形式であるスプリント、ロング、ミドル競技が連日行われ、M50に出場した羽鳥は、初日のマススタート5位、2日目のスプリント22位、3日目のロングを惜しくも1秒差2位、そして4日目にミドルで2位に22秒差という僅差で優勝を飾った。
欧州で盛んな競技であるMTBオリエンテーリングで、欧州(+オーストラリア+ニュージーランド)圏外の選手が世界選手権で表彰台、また優勝するのは初めて快挙となる。
羽鳥は言う。「2日目スプリントは、最近の世界選やワールドカップで採用されることが多くなった複雑な公園や市街地が多くて対応が難しく、ミスを連発してしまった。3日目のロングは脚力に自信があったものの、1秒差で破れた。それでも日本初の表彰台と銀メダルを獲得。4日目のミドルは序盤に3分を失うミスをしたが、ひたすらプッシュして挽回し、22秒差で優勝することができた。
欧州本場のスポーツで日本人が勝つという夢が本当に叶いました。なかでも最近まで各国代表だった選手が競うレベルが高い最激戦クラスであるM50での表彰台は、観衆に大きな驚きをもたらし、国際オリエンテーリング連盟のラズロ会長をはじめ多くの方々に祝福をされました。日本オリエンテーリング界にとっていい日になったと思います」。
羽鳥ら日本チームは帰国便に間に合わせるために最終表彰式には出席できず、本人が表彰台でメダルを授与されることまでは叶わなかった。
今回日本から出場の3人が率いるMTBOジャパンチームは、8月にオーストリアで開催されるMTBO世界選手権にも出場予定だ。
羽鳥は国内のシクロクロスやMTBクロスカントリーレースにも参戦するマスターズクラスを代表するレーサーのひとり。とりわけMTBOは国内の取りまとめ役として各地で練習会やレースを主宰している。MTBO世界選手権への挑戦は近年連続して行っている。
「脚だけでなく頭も使うMTBOは日本人に向いた競技。一緒に世界を目指せる仲間の参加を歓迎します。各地で練習会を開催していますので、興味の有る方は参加してください」と話す。活動概要はMTBO Japanフェイスブックグループで知ることができる。
text:Makoto.AYANO
photo:MTBO Japanチーム提供
Amazon.co.jp