2010/02/24(水) - 09:20
2月23日、地中海に浮かぶイタリアのサルデーニャ島で第28回ジロ・ディ・サルデーニャ(UCI2.1)が開幕。初日はゴールスプリント勝負に持ち込まれ、2007年ジャパンカップ3位のフランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、ランプレ)が優勝を飾った。
1958年に第1回大会が開催され、昨年12年間のブランクを経て復活したジロ・ディ・サルデーニャ。その名の通り、イタリア半島の西、地中海に浮かぶサルデーニャ島を舞台に開催される5日間のステージレースだ。
出場チームは、リクイガス、ランプレ、カチューシャ、レディオシャック、フットオン・セルヴェットのプロツアー5チームと、国内外のプロコンチネンタル/コンチネンタル11チーム。
総合優勝候補としてはヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス)やステファノ・ガルゼッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)、ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)、ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、レディオシャック)、ミカエル・ラスムッセン(デンマーク、ミケ)らの名前が挙がる。
初日の第1ステージは、サルデーニャ島北部のオルビアからボノルヴァまでの144km。2つのカテゴリー山岳が設定されており、ゴール31km手前の1級山岳モンテ・ラス(標高1049m)が最大の難所だ。
レースは2km地点からサイモン・クラーク(オーストラリア、ISD・ネーリ)ら6名が逃げ、リクイガスがコントロールするメイン集団が追う展開。先頭6名は決定的なリードが奪えず、1級山岳モンテ・ラス突入前に吸収されてしまう。
メイン集団からはアタックが繰り返されたがどれも成功せず、上りで絞られた50名弱の集団のまま上り基調のゴールへ。ISD・ネーリのヴィスコンティとガットの2人が主導権を握ってスプリントに持ち込んだが、自力で突破口を開いたガヴァッツィが勝利を収めた。
ガヴァッツィは2007年にランプレでプロデビューした25歳で、同年ジャパンカップで3位に入った選手。2008年大会はダミアーノ・クネゴ(イタリア)のアシストとして走って5位だった。身長172cmで比較的小柄だが、スプリントでも強さを発揮。昨年のジロ・デ・イタリアでは2度集団スプリントで3位に入っている。直前のトロフェオ・ライグエリアでは2位だった。
プロ通算2勝目を飾ったガヴァッツィは「(ライグエリアの)2位に続いてステージ優勝。シーズンスタートとしては申し分の無い出来だ。冬のトレーニングの成果が出たことに満足しているし、次のティレーノ〜アドリアティコやブエルタ・アル・パイスバスコに向けての良い布石になる。昨シーズンは上位入賞を繰り返していたけど、勝利数はたったの1回だった。ところが今年は早速勝利。ライダーとして成熟した結果だと思う」と語っている。もちろん総合リーダージャージ獲得だ。
ランプレからはエーススプリンターのアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)も出場しているが、ライグエリア欠場の原因となったウィルス性の胃腸トラブルからまだ完全に復調していない。ペタッキはこの日、16分遅れの集団でゴールしている。
翌第2ステージは1級山岳モンテ・オルトベーネ(標高922m)の頂上ゴールが設定された今大会最難関の山岳ステージ。クライマーたちの活躍に期待が集まる中、リーダージャージのガヴァッツィは「明日はクライマー向きのステージ。でもこのジャージを守り抜きたい。明日を乗り切ることが出来れば、総合優勝も期待出来る」と意気込んでいる。
レース展開はガゼッタ紙、選手コメントはランプレ公式サイトより。
ジロ・ディ・サルデーニャ2010第1ステージ結果
1位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、ランプレ) 4h16'50"
2位 オスカル・ガット(イタリア、ISD・ネーリ)
3位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD・ネーリ)
4位 フランチェスコ・ファイッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)
5位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)
6位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)
7位 ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
8位 ルーカ・マッツァンティ(イタリア、カチューシャ)
9位 マッシモ・ジュンティ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)
10位 マッシミリアーノ・ジェンティーリ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
個人総合成績
1位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、ランプレ) 4h16'40"
2位 オスカル・ガット(イタリア、ISD・ネーリ) +04"
3位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD・ネーリ) +06"
4位 フランチェスコ・ファイッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ) +10"
5位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)
6位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)
7位 ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
8位 ルーカ・マッツァンティ(イタリア、カチューシャ)
9位 マッシモ・ジュンティ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)
10位 マッシミリアーノ・ジェンティーリ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
ポイント賞
フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、ランプレ)
スプリント賞
レオナルド・ジョルダーニ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
山岳賞
プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)
チーム総合成績
デローザ・スタックプラスチック
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, www.ilgirodisardegna.com
1958年に第1回大会が開催され、昨年12年間のブランクを経て復活したジロ・ディ・サルデーニャ。その名の通り、イタリア半島の西、地中海に浮かぶサルデーニャ島を舞台に開催される5日間のステージレースだ。
出場チームは、リクイガス、ランプレ、カチューシャ、レディオシャック、フットオン・セルヴェットのプロツアー5チームと、国内外のプロコンチネンタル/コンチネンタル11チーム。
総合優勝候補としてはヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス)やステファノ・ガルゼッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)、ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)、ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、レディオシャック)、ミカエル・ラスムッセン(デンマーク、ミケ)らの名前が挙がる。
初日の第1ステージは、サルデーニャ島北部のオルビアからボノルヴァまでの144km。2つのカテゴリー山岳が設定されており、ゴール31km手前の1級山岳モンテ・ラス(標高1049m)が最大の難所だ。
レースは2km地点からサイモン・クラーク(オーストラリア、ISD・ネーリ)ら6名が逃げ、リクイガスがコントロールするメイン集団が追う展開。先頭6名は決定的なリードが奪えず、1級山岳モンテ・ラス突入前に吸収されてしまう。
メイン集団からはアタックが繰り返されたがどれも成功せず、上りで絞られた50名弱の集団のまま上り基調のゴールへ。ISD・ネーリのヴィスコンティとガットの2人が主導権を握ってスプリントに持ち込んだが、自力で突破口を開いたガヴァッツィが勝利を収めた。
ガヴァッツィは2007年にランプレでプロデビューした25歳で、同年ジャパンカップで3位に入った選手。2008年大会はダミアーノ・クネゴ(イタリア)のアシストとして走って5位だった。身長172cmで比較的小柄だが、スプリントでも強さを発揮。昨年のジロ・デ・イタリアでは2度集団スプリントで3位に入っている。直前のトロフェオ・ライグエリアでは2位だった。
プロ通算2勝目を飾ったガヴァッツィは「(ライグエリアの)2位に続いてステージ優勝。シーズンスタートとしては申し分の無い出来だ。冬のトレーニングの成果が出たことに満足しているし、次のティレーノ〜アドリアティコやブエルタ・アル・パイスバスコに向けての良い布石になる。昨シーズンは上位入賞を繰り返していたけど、勝利数はたったの1回だった。ところが今年は早速勝利。ライダーとして成熟した結果だと思う」と語っている。もちろん総合リーダージャージ獲得だ。
ランプレからはエーススプリンターのアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)も出場しているが、ライグエリア欠場の原因となったウィルス性の胃腸トラブルからまだ完全に復調していない。ペタッキはこの日、16分遅れの集団でゴールしている。
翌第2ステージは1級山岳モンテ・オルトベーネ(標高922m)の頂上ゴールが設定された今大会最難関の山岳ステージ。クライマーたちの活躍に期待が集まる中、リーダージャージのガヴァッツィは「明日はクライマー向きのステージ。でもこのジャージを守り抜きたい。明日を乗り切ることが出来れば、総合優勝も期待出来る」と意気込んでいる。
レース展開はガゼッタ紙、選手コメントはランプレ公式サイトより。
ジロ・ディ・サルデーニャ2010第1ステージ結果
1位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、ランプレ) 4h16'50"
2位 オスカル・ガット(イタリア、ISD・ネーリ)
3位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD・ネーリ)
4位 フランチェスコ・ファイッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)
5位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)
6位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)
7位 ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
8位 ルーカ・マッツァンティ(イタリア、カチューシャ)
9位 マッシモ・ジュンティ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)
10位 マッシミリアーノ・ジェンティーリ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
個人総合成績
1位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、ランプレ) 4h16'40"
2位 オスカル・ガット(イタリア、ISD・ネーリ) +04"
3位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD・ネーリ) +06"
4位 フランチェスコ・ファイッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ) +10"
5位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)
6位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)
7位 ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
8位 ルーカ・マッツァンティ(イタリア、カチューシャ)
9位 マッシモ・ジュンティ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)
10位 マッシミリアーノ・ジェンティーリ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
ポイント賞
フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、ランプレ)
スプリント賞
レオナルド・ジョルダーニ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
山岳賞
プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)
チーム総合成績
デローザ・スタックプラスチック
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, www.ilgirodisardegna.com
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