2010/02/20(土) - 09:28
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ唯一の頂上ゴールが設定された第3ステージは、レディオシャック勢を抑えたアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)が優勝。大会連覇を狙うコンタドールが総合トップに立った。
第3ステージレース後半にかけて3級山岳が3つ連続する厳しい山岳コース。最後を締めくくるのが2級山岳アルト・ド・マリャオンの頂上ゴールだ。グランツールに登場するような難関峠ではないが、5日間のステージレースの総合成績に変動をもたらすには充分な難易度だ。
スタート後しばらくして落車したのは地元ポルトガルチャンピオンのマヌエル・カルドソ(ポルトガル、フットオン・セルヴェット)やヘルト・ステーグマン(ベルギー、レディオシャック)、サンディ・カザール(フランス、フランセーズデジュー)。この3名はリタイアを余儀なくされたが、幸い大事には至っていない。
先頭で逃げグループを形成したのはワウテル・ウェイラント(ベルギー、クイックステップ)ら7名。メイン集団は序盤からアスタナが積極的にコントロールし、逃げグループのリードを4分未満に抑え込んだ。
3つ目の3級山岳でネルソン・オリベイラ(ポルトガル、シャコベオ・ガリシア)が逃げグループの中からアタックを仕掛けて独走。しかしアスタナがペースを上げるメイン集団を振り切ることが出来ず、最後のアルト・ド・マリャオンの上り突入までに逃げは全て吸収された。
アルト・ド・マリャオンは登坂距離2.7kmで平均勾配8.9%。この上りが始まるとダビ・デラフエンテ(スペイン、アスタナ)がディフェンディングチャンピオンのコンタドールを引き連れて集団からアタック。やがて、デラフエンテの好アシストを受けたコンタドールが独走した。
後方ではティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)が単独で追走し、その後方にリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック)、ジャンクリストフ・ペロー(フランス、オメガファーマ・ロット)、ピーター・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア)という展開。
しかしコンタドールのペースは最後まで落ちず、後続のマシャドを11秒、元チームメイトのライプハイマーを22秒引き離してゴール。大会連覇を狙うコンタドールが一躍総合トップに立った。
コンタドールは自身のウェブサイトの中で「昨日今日と、アスタナチームの走りにドキドキした。全てのチームメイトの走りはパーフェクトだったよ。僕はその仕事を完結しただけ。最後の上りに差し掛かった時、メイン集団の中に埋もれていたけど、デラフエンテが僕を探し出し、一緒に飛び出したんだ」とチームメイトの働きに感謝。大会連覇に向け、リーダージャージを着て残りの2ステージを走る。総合争いが決するのは最終日の個人タイムトライアルだ。
レース展開はポルトガルのJornal Ciclismo、選手コメントはアルベルト・コンタドール公式サイトより。
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ2010第3ステージ結果
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) 5h02'55"
2位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック) +11"
3位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック) +22"
4位 ピーター・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア) +25"
5位 タジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、チームHTC・コロンビア)
6位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、オメガファーマ・ロット) +29"
7位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +31"
8位 ルイ・コスタ(ポルトガル、ケースデパーニュ) +33"
9位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)
10位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック)
個人総合成績
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) 15h20'17"
2位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック) +15"
3位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック) +28"
4位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +35"
5位 タジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、チームHTC・コロンビア)
6位 ルイ・コスタ(ポルトガル、ケースデパーニュ) +43"
7位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)
8位 マシュー・ロイド(オーストラリア、オメガファーマ・ロット)
9位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック)
10位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
ポイント賞
アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)
山岳賞
ジェローム・バウニーズ(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
チーム総合成績
レディオシャック
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
第3ステージレース後半にかけて3級山岳が3つ連続する厳しい山岳コース。最後を締めくくるのが2級山岳アルト・ド・マリャオンの頂上ゴールだ。グランツールに登場するような難関峠ではないが、5日間のステージレースの総合成績に変動をもたらすには充分な難易度だ。
スタート後しばらくして落車したのは地元ポルトガルチャンピオンのマヌエル・カルドソ(ポルトガル、フットオン・セルヴェット)やヘルト・ステーグマン(ベルギー、レディオシャック)、サンディ・カザール(フランス、フランセーズデジュー)。この3名はリタイアを余儀なくされたが、幸い大事には至っていない。
先頭で逃げグループを形成したのはワウテル・ウェイラント(ベルギー、クイックステップ)ら7名。メイン集団は序盤からアスタナが積極的にコントロールし、逃げグループのリードを4分未満に抑え込んだ。
3つ目の3級山岳でネルソン・オリベイラ(ポルトガル、シャコベオ・ガリシア)が逃げグループの中からアタックを仕掛けて独走。しかしアスタナがペースを上げるメイン集団を振り切ることが出来ず、最後のアルト・ド・マリャオンの上り突入までに逃げは全て吸収された。
アルト・ド・マリャオンは登坂距離2.7kmで平均勾配8.9%。この上りが始まるとダビ・デラフエンテ(スペイン、アスタナ)がディフェンディングチャンピオンのコンタドールを引き連れて集団からアタック。やがて、デラフエンテの好アシストを受けたコンタドールが独走した。
後方ではティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)が単独で追走し、その後方にリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック)、ジャンクリストフ・ペロー(フランス、オメガファーマ・ロット)、ピーター・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア)という展開。
しかしコンタドールのペースは最後まで落ちず、後続のマシャドを11秒、元チームメイトのライプハイマーを22秒引き離してゴール。大会連覇を狙うコンタドールが一躍総合トップに立った。
コンタドールは自身のウェブサイトの中で「昨日今日と、アスタナチームの走りにドキドキした。全てのチームメイトの走りはパーフェクトだったよ。僕はその仕事を完結しただけ。最後の上りに差し掛かった時、メイン集団の中に埋もれていたけど、デラフエンテが僕を探し出し、一緒に飛び出したんだ」とチームメイトの働きに感謝。大会連覇に向け、リーダージャージを着て残りの2ステージを走る。総合争いが決するのは最終日の個人タイムトライアルだ。
レース展開はポルトガルのJornal Ciclismo、選手コメントはアルベルト・コンタドール公式サイトより。
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ2010第3ステージ結果
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) 5h02'55"
2位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック) +11"
3位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック) +22"
4位 ピーター・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア) +25"
5位 タジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、チームHTC・コロンビア)
6位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、オメガファーマ・ロット) +29"
7位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +31"
8位 ルイ・コスタ(ポルトガル、ケースデパーニュ) +33"
9位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)
10位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック)
個人総合成績
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) 15h20'17"
2位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック) +15"
3位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック) +28"
4位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +35"
5位 タジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、チームHTC・コロンビア)
6位 ルイ・コスタ(ポルトガル、ケースデパーニュ) +43"
7位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)
8位 マシュー・ロイド(オーストラリア、オメガファーマ・ロット)
9位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック)
10位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
ポイント賞
アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)
山岳賞
ジェローム・バウニーズ(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
チーム総合成績
レディオシャック
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
フォトギャラリー