2018/03/30(金) - 12:28
男子と同じく悪条件下で開催されたドワーズ・ドール・フラーンデレン女子レースで、昨年のおきなわ覇者エレン・ファンダイク(オランダ、サンウェブ)が独走勝利。エースとして起用された與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)は完走に終わったものの、途中アタックなど手応えも得ているという。
UCIウィメンズワールドツアー第6戦として開催されたドワーズ・ドール・フラーンデレン女子レース。ティールトを出発して一度男子レースと同じワレヘムのフィニッシュ地点を通過し、クルイスベルグやクノクテベルグ、ノケレベルグといった登坂密集区間を経てワレヘムに戻る120kmコースには雨が降り注ぎ、より過酷さを増した状態でレースがスタートした。
スタート直後から出入りの激しい展開が続き、風雨が強まる中で落車も頻発する。大きな逃げが決まらないまま登坂区間へと入り、最も厳しい「フォッセンホール」を前に、ウィグル・ハイファイブのエースを任された與那嶺が「(フォッセンホールの)登り口がとても狭く前方で入る必要があった」とアタック。暫く独走を続けたものの、向かい風が強くやがて集団へ戻ることを選択した。
フォッセンホールではいよいよ有力勢が動く。ピーク直前でのTT世界王者アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)のアタックにエレン・ファンダイク(オランダ、サンウェブ)やアシュリー・モールマンパシオ(南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ)、トロフェオ・アルフレド・ビンダで勝利しているカタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)らが飛び乗り、フィニッシュまで続く勝ち逃げが生まれた。
飛び出した8名はそのままハイペースを刻み続け、與那嶺が入った追走集団を徐々に引き離していく。残り15kmを切ると優勝に向けたアタック合戦が勃発し、残り6kmでファンダイクがアタック。持ち前のパワーで独走に持ち込んだ昨年のツール・ド・おきなわ国際女子レース覇者が2月のセミクラシックに続く今季2勝目を挙げた。
與那嶺グループは後続に追いつかれ、大集団のまま1分47秒遅れでフィニッシュ。60位で終えた全日本王者は「(登りで)ファンフルーテンに反応をしたのですが今は力及ばず、ドロップ。追走グループは前に追いつきたいチームが少なく追いきれず、疲労を感じた頃に狭い農道に入り、サーヴェロ・ビグラが蓋をしてジ・エンドとなりました。集団に追いつかれてチームメイトに前に出るよう伝えたのですが、彼女たちも一杯一杯だったのでしょう。チームは誰も前に出れず、集団内で石畳を終えそのまま安全な場所でゴール。初めてのフランダースクラシックで登りの手応えもありつつ、あと一歩で勝ち逃げに乗れなかった悔しさもあり。モヤモヤもありますが、怪我なく走りきれたことに感謝です」と過酷な1日を振り返る。
與那嶺は中3日を挟み、日曜日のロンド・ファン・フラーンデレンにも出場予定。大きな目標であるアルデンヌウィークに向けて調子を上げていきたいとコメントしている。
UCIウィメンズワールドツアー第6戦として開催されたドワーズ・ドール・フラーンデレン女子レース。ティールトを出発して一度男子レースと同じワレヘムのフィニッシュ地点を通過し、クルイスベルグやクノクテベルグ、ノケレベルグといった登坂密集区間を経てワレヘムに戻る120kmコースには雨が降り注ぎ、より過酷さを増した状態でレースがスタートした。
スタート直後から出入りの激しい展開が続き、風雨が強まる中で落車も頻発する。大きな逃げが決まらないまま登坂区間へと入り、最も厳しい「フォッセンホール」を前に、ウィグル・ハイファイブのエースを任された與那嶺が「(フォッセンホールの)登り口がとても狭く前方で入る必要があった」とアタック。暫く独走を続けたものの、向かい風が強くやがて集団へ戻ることを選択した。
フォッセンホールではいよいよ有力勢が動く。ピーク直前でのTT世界王者アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)のアタックにエレン・ファンダイク(オランダ、サンウェブ)やアシュリー・モールマンパシオ(南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ)、トロフェオ・アルフレド・ビンダで勝利しているカタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)らが飛び乗り、フィニッシュまで続く勝ち逃げが生まれた。
飛び出した8名はそのままハイペースを刻み続け、與那嶺が入った追走集団を徐々に引き離していく。残り15kmを切ると優勝に向けたアタック合戦が勃発し、残り6kmでファンダイクがアタック。持ち前のパワーで独走に持ち込んだ昨年のツール・ド・おきなわ国際女子レース覇者が2月のセミクラシックに続く今季2勝目を挙げた。
與那嶺グループは後続に追いつかれ、大集団のまま1分47秒遅れでフィニッシュ。60位で終えた全日本王者は「(登りで)ファンフルーテンに反応をしたのですが今は力及ばず、ドロップ。追走グループは前に追いつきたいチームが少なく追いきれず、疲労を感じた頃に狭い農道に入り、サーヴェロ・ビグラが蓋をしてジ・エンドとなりました。集団に追いつかれてチームメイトに前に出るよう伝えたのですが、彼女たちも一杯一杯だったのでしょう。チームは誰も前に出れず、集団内で石畳を終えそのまま安全な場所でゴール。初めてのフランダースクラシックで登りの手応えもありつつ、あと一歩で勝ち逃げに乗れなかった悔しさもあり。モヤモヤもありますが、怪我なく走りきれたことに感謝です」と過酷な1日を振り返る。
與那嶺は中3日を挟み、日曜日のロンド・ファン・フラーンデレンにも出場予定。大きな目標であるアルデンヌウィークに向けて調子を上げていきたいとコメントしている。
ドワーズ・ドール・フラーンデレン2018 女子レース結果
1位 | エレン・ファンダイク(オランダ、サンウェブ) | 3h30’24” |
2位 | アミー・ピータース(オランダ、ブールス・ドルマンス・サイクリング) | +55’ |
3位 | フローチェ・マッケイ(オランダ、サンウェブ) | |
4位 | エウジェニア・ブヤク(スロベニア、BTCシティリュブリャナ) | |
5位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | |
6位 | アシュリー・モールマンパシオ(南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ) | |
7位 | マウゴジャタ・ヤシンスカ(ポーランド、モビスター) | |
8位 | カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
9位 | スザンヌ・アンデルセン(ノルウェー、ハイテックプロダクツ) | +1’47” |
10位 | アマリー・ディデリクセン(デンマーク、ブールス・ドルマンス・サイクリング) | |
60位 | 與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ) |
text:So.Isobe
photo:CorVos,Velofocus
photo:CorVos,Velofocus
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