2018/03/18(日) - 01:19
Jプロツアー第3戦となる「第1回JBCF修善寺ロードレースDay-1」が、静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで開催され、マトリックスパワータグのホセ・ビセンテ・トリビオが、シマノレーシングの黒枝咲哉とのスプリント勝負を制して優勝した。女子は伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE)が今季2勝目を挙げた。
沖縄での開幕戦からおよそ半月、Jプロツアーは日本サイクルスポーツセンター(以下CSC)での第3戦と4戦の2連戦を迎えた。CSCでのJプロツアー開催は2014年以来4年ぶり。春先のCSCでのレースといえば「チャレンジロード」があるが、それよりも早い時期の開催だ。
コースは通常の5kmサーキットにツアー・オブ・ジャパンにも使用している3kmコースを組み合わせた1周8km。アップダウンがさらに厳しくなる設定だ。
17日は東京で桜の開花が発表されたが、CSCのある伊豆半島は「寒の戻り」の寒さ。午前中は晴れていたものの、午後のP1クラスタのスタートに合わせるように雲が厚くなり、体感的には11℃前後という実際の気温よりも寒く感じる中でのレースとなった。
P1クラスタ ホセ・ビセンテ・トリビオが優勝
10周80kmで行われたP1クラスタ。スタート直後からシマノレーシング、那須ブラーゼン、チームブリヂストンサイクリング などがアタックを繰り返すが、決定的な動きは生まれない。1人のアタックに数名が反応して小集団が形成される場面もあるが、集団との差を大きく広げる前に吸収されることが繰り返される。
レースが後半に入ると、マトリックスパワータグの動きが目立ち始める。土井雪広が集団前方でペースアップを図り、シマノレーシングと宇都宮ブリッツェンが対応していく。コースの厳しさと相まって集団の人数は絞られ、レース終盤に差し掛かる頃までには20人ほどまで減る。
8周目、秋田拓磨(シマノレーシング)がアタックし、集団に20秒の差をつけて独走する。9周目に入ると、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)が秋田に合流。入れ替わるように秋田が遅れ、鈴木が独走で最終周回に入る。しかし、アイラン・フェルナンデスや土井らマトリックスパワータグ勢が集団を牽引し、30秒まで開いた差を一気に詰めて鈴木を吸収する。
残り距離が少なくなると、集団は牽制の蛇行を繰り返す。カウンターアタックの試みもあったが、決定打とならないまま残り1kmへ。勝負は最後のスプリントに持ち込まれた。
ホームスストレートに続く登りを先頭で上がってきたのはホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)。その後ろに黒枝咲哉と横山航太(シマノレーシング)が続く。残り50mを切って黒枝がトリビオに並びかけるが差しきれず、トリビオが先着。昨年のJプロツアー王者が、今年の初戦で早くも1勝目を挙げた。
トリビオは「とても寒い中、ペースの速いレースだった。スタートする前はどうなるかわからなかったけれど、走っているうちに調子が良くなってきた。チームメイトの田窪、土井、アイランがとても良い働きをしれくれたおかげで勝てた。彼らに感謝だね。明日は距離も長く厳しいレースになるだろうから、終盤までどれだけ体力を温存できるかにかかってる。どうなるか分からないけれど、チャレンジしてみるよ」とコメント。
一方、僅差で2位の黒枝は「CSCはツアー・オブ・ジャパンでDNFになったりして苦手意識がありました。それを考えると2位でも満足な反面、勝ちたかったので反省半分という感じです。最後は足がつりながらのスプリントだったので、万全なスプリントが出来れば勝てたと思います。その点はまだトレーニングが足りないってことですね。
チームとしては中盤以降に積極的に動いて、逃げに誰かが乗っている状態を作っていく方針でした。最後は4人残しましたが、スプリントに向けて連携せず個々に勝負しての結果だったので、うまくやれば1位を取れるようになると感じています」と、レースを振り返った。翌日のレースについては、「明日は距離が長くなりますが、来週のツール・ド・とちぎやUCIレースで勝つことを目標としているので、それに向けて良い感触を掴めるようなレースにしたいです」と語った。
沖縄での開幕戦からおよそ半月、Jプロツアーは日本サイクルスポーツセンター(以下CSC)での第3戦と4戦の2連戦を迎えた。CSCでのJプロツアー開催は2014年以来4年ぶり。春先のCSCでのレースといえば「チャレンジロード」があるが、それよりも早い時期の開催だ。
コースは通常の5kmサーキットにツアー・オブ・ジャパンにも使用している3kmコースを組み合わせた1周8km。アップダウンがさらに厳しくなる設定だ。
17日は東京で桜の開花が発表されたが、CSCのある伊豆半島は「寒の戻り」の寒さ。午前中は晴れていたものの、午後のP1クラスタのスタートに合わせるように雲が厚くなり、体感的には11℃前後という実際の気温よりも寒く感じる中でのレースとなった。
P1クラスタ ホセ・ビセンテ・トリビオが優勝
10周80kmで行われたP1クラスタ。スタート直後からシマノレーシング、那須ブラーゼン、チームブリヂストンサイクリング などがアタックを繰り返すが、決定的な動きは生まれない。1人のアタックに数名が反応して小集団が形成される場面もあるが、集団との差を大きく広げる前に吸収されることが繰り返される。
レースが後半に入ると、マトリックスパワータグの動きが目立ち始める。土井雪広が集団前方でペースアップを図り、シマノレーシングと宇都宮ブリッツェンが対応していく。コースの厳しさと相まって集団の人数は絞られ、レース終盤に差し掛かる頃までには20人ほどまで減る。
8周目、秋田拓磨(シマノレーシング)がアタックし、集団に20秒の差をつけて独走する。9周目に入ると、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)が秋田に合流。入れ替わるように秋田が遅れ、鈴木が独走で最終周回に入る。しかし、アイラン・フェルナンデスや土井らマトリックスパワータグ勢が集団を牽引し、30秒まで開いた差を一気に詰めて鈴木を吸収する。
残り距離が少なくなると、集団は牽制の蛇行を繰り返す。カウンターアタックの試みもあったが、決定打とならないまま残り1kmへ。勝負は最後のスプリントに持ち込まれた。
ホームスストレートに続く登りを先頭で上がってきたのはホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)。その後ろに黒枝咲哉と横山航太(シマノレーシング)が続く。残り50mを切って黒枝がトリビオに並びかけるが差しきれず、トリビオが先着。昨年のJプロツアー王者が、今年の初戦で早くも1勝目を挙げた。
トリビオは「とても寒い中、ペースの速いレースだった。スタートする前はどうなるかわからなかったけれど、走っているうちに調子が良くなってきた。チームメイトの田窪、土井、アイランがとても良い働きをしれくれたおかげで勝てた。彼らに感謝だね。明日は距離も長く厳しいレースになるだろうから、終盤までどれだけ体力を温存できるかにかかってる。どうなるか分からないけれど、チャレンジしてみるよ」とコメント。
一方、僅差で2位の黒枝は「CSCはツアー・オブ・ジャパンでDNFになったりして苦手意識がありました。それを考えると2位でも満足な反面、勝ちたかったので反省半分という感じです。最後は足がつりながらのスプリントだったので、万全なスプリントが出来れば勝てたと思います。その点はまだトレーニングが足りないってことですね。
チームとしては中盤以降に積極的に動いて、逃げに誰かが乗っている状態を作っていく方針でした。最後は4人残しましたが、スプリントに向けて連携せず個々に勝負しての結果だったので、うまくやれば1位を取れるようになると感じています」と、レースを振り返った。翌日のレースについては、「明日は距離が長くなりますが、来週のツール・ド・とちぎやUCIレースで勝つことを目標としているので、それに向けて良い感触を掴めるようなレースにしたいです」と語った。
P1クラスタ 結果(80km)
Fクラスタ 結果(32km)
E2クラスタ(32km)
E3クラスタ(32km)
text&photo:Satoru Kato
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