2018/01/09(火) - 18:11
1月7日、千葉ポートパークでシクロクロス千葉開幕第1戦が開催された。砂浜と芝と林間のテクニカルコースに391人がエントリー。C1は重田兼吾(TeamCUORE)が優勝した。最高のロケーションの大会をレポート。
今年で開催4年目を迎えたシクロクロス千葉。幕張海浜公園で始まったレースは昨年から千葉の海浜エリアのシンボルであるポートタワーの周囲に広がる海沿いの千葉ポートパークが会場となっている。首都圏のCXライダーにとってアクセスも良い最高のロケーションに、過去最高の391人が集まった。
正月明けの最初の週末であり全日本選手権後のため有力選手の参加は少ないが、AJOCCレースとなり参加者のレベルも年々アップ。開催当初はファミリー向けイベントの色合いが濃くあったが、下位カテゴリーは近年ますます熱を帯びてきている。大会は将来UCIレースとなることを目指す意向もあるようだ。
コースはポートタワーが見下ろす芝の広場と雑木林、そして対岸に工業地帯と海に遊ぶウィンドサーファーたちを眺める浜辺に設定された。スタートすぐに芝の広場の斜面につけられた上りを経てスラローム、砂浜へと出る。木の根っこが多く露出する雑木林の中を縫って芝の広場へと戻る、テクニックとパワーが必要なコース。コースディレクターは関東各地のCXコースを多く監修する須藤大輔さんが務めた。
シクロクロス東京にも似た海沿いの砂コースは、昨年は乗車率が低く押し担ぎを長く強いられたが、変更された今年のコースレイアウトは乗車率が上がったようだ。大会は終日素晴らしい天候に恵まれた。
C1は重田兼吾(TeamCUORE)が勝利
最高峰カテゴリー1には35人がエントリー。昨年2位になっている重田兼吾(TeamCUORE)がスタートミスで出遅れるが、難所の砂浜セクションまでに上位グループに復帰。重田、根本了慈と池田翔平(ともにChampion System Japan)、鈴木禄徳(PAXPROJECT)の4人が序盤をリード。
身体の軽い重田が砂浜区間で多く乗車するのに対し、他は主に押しと担ぎで追従。しかし徐々に重田がリードを広げる。山本誠一(EVOLUTION)と折橋孝治(湾岸サイクリングユナイテッド)が後半にかけて順位を上げ、ミスした鈴木や根本らを交わす。中盤以降は重田が他を大きく離す独走に持ち込み勝利を飾った。またC1は千葉県所属選手による「千葉県選手権」のタイトルもかかっており、柏市在住の重田が勝利。C1トップ10のうち4人が千葉県所属選手だった。
「スタートミスで10番手ぐらいに沈んだときにはシングルトラック区間もあるしマズイと思いましたが、3周目までになんとか前に出ることができ、そこからは他の選手の様子を見ながら中盤以降にペースを上げていくイメージで走れ、最終的には思い通りのレースにできました。このコースは砂浜の乗り降りのメリハリを付けるのがコツですね。丘区間が長くなって砂浜が短くなり、浜も芝が出て昨年より走りやすかったのは良かったです。千葉県出身ということで盛り上げようと思っていたので嬉しいです。お正月にお餅を食べすぎたかなというのはあるけど、調整して乗り切りました(笑)。パワーとテクニックのバランスがとれた面白いコースですね。将来UCI化されて強い選手が来るならロケーションもいいですし、かなり盛り上がるでしょう。期待したいです」(重田)。
L1は5人と少ない参加で、安田朋子(AX)とトラック競技のJCF強化選手にも指定されている高橋吹歌(ReadyGoJAPAN)のマッチレースに。砂浜区間で転倒して遅れを喫した高橋だが、ついた差を最後まで挽回できず安田が逃げ切った。
熱い接戦となったのは29人出走のC2だ。MTB XCレーサーでもある上野悠佑太(TEAM GRM)が1周目に抜け出るも、野中秀樹(セオレーシング+東邦大学cc)と吉澤祐介(SHIDO-WORKS)が追従し、3人パックによる鍔迫り合いが最後まで続いた。最後まで競った3人だが先行した上野がホームストレート前の林間コースでも前を譲らず勝利した。
C3・C4といった下位カテゴリーも熱く、C3は53人、C4は48人、52人、48人の3クラスに分けての出走となった。シーズン後半戦および2月のシクロクロス東京に向けクラス昇格・残留のかかったレースで、上位争いはいずれも白熱したものになった。各カテゴリーの賞品には地元産の野菜がプレゼントされたほか、副賞として千葉のゆるキャラ「チーバ君」ぬいぐるみも授与された。第2回は同会場で3月4日の開催だ。
CX千葉は皆でつくる大会。将来的にUCIレースを目指します」大会ディレクター 横溝直樹さん
「この大会は『みんなで作っていこう』をモットーに多くの人に協力してもらって開催できています。公園は千葉県との話し合いで使用させてもらっています。昨年のこの会場での開催初回は芝のダメージも少なく、今年はよりコースが取りやすくなり、昨年に比べてコース設定は一歩進みました。しかし雨が降るとかなり気を遣わなくてはいけないと思っています。
正月明けという、運営側にとっては年またぎのタイミングは業者関係の連絡や仕事が停まるのでかなり難しい面はあります。しかし選手たちにとっては正月休みの流れで出場しやすいといのもあるようですし、UCI化するならポイントを取りに来たい海外選手も少なくないだろうと聞きますので、タイミング的には良いようです。課題は多くありますが大事に伸ばしていきたい大会です」。
今年で開催4年目を迎えたシクロクロス千葉。幕張海浜公園で始まったレースは昨年から千葉の海浜エリアのシンボルであるポートタワーの周囲に広がる海沿いの千葉ポートパークが会場となっている。首都圏のCXライダーにとってアクセスも良い最高のロケーションに、過去最高の391人が集まった。
正月明けの最初の週末であり全日本選手権後のため有力選手の参加は少ないが、AJOCCレースとなり参加者のレベルも年々アップ。開催当初はファミリー向けイベントの色合いが濃くあったが、下位カテゴリーは近年ますます熱を帯びてきている。大会は将来UCIレースとなることを目指す意向もあるようだ。
コースはポートタワーが見下ろす芝の広場と雑木林、そして対岸に工業地帯と海に遊ぶウィンドサーファーたちを眺める浜辺に設定された。スタートすぐに芝の広場の斜面につけられた上りを経てスラローム、砂浜へと出る。木の根っこが多く露出する雑木林の中を縫って芝の広場へと戻る、テクニックとパワーが必要なコース。コースディレクターは関東各地のCXコースを多く監修する須藤大輔さんが務めた。
シクロクロス東京にも似た海沿いの砂コースは、昨年は乗車率が低く押し担ぎを長く強いられたが、変更された今年のコースレイアウトは乗車率が上がったようだ。大会は終日素晴らしい天候に恵まれた。
C1は重田兼吾(TeamCUORE)が勝利
最高峰カテゴリー1には35人がエントリー。昨年2位になっている重田兼吾(TeamCUORE)がスタートミスで出遅れるが、難所の砂浜セクションまでに上位グループに復帰。重田、根本了慈と池田翔平(ともにChampion System Japan)、鈴木禄徳(PAXPROJECT)の4人が序盤をリード。
身体の軽い重田が砂浜区間で多く乗車するのに対し、他は主に押しと担ぎで追従。しかし徐々に重田がリードを広げる。山本誠一(EVOLUTION)と折橋孝治(湾岸サイクリングユナイテッド)が後半にかけて順位を上げ、ミスした鈴木や根本らを交わす。中盤以降は重田が他を大きく離す独走に持ち込み勝利を飾った。またC1は千葉県所属選手による「千葉県選手権」のタイトルもかかっており、柏市在住の重田が勝利。C1トップ10のうち4人が千葉県所属選手だった。
「スタートミスで10番手ぐらいに沈んだときにはシングルトラック区間もあるしマズイと思いましたが、3周目までになんとか前に出ることができ、そこからは他の選手の様子を見ながら中盤以降にペースを上げていくイメージで走れ、最終的には思い通りのレースにできました。このコースは砂浜の乗り降りのメリハリを付けるのがコツですね。丘区間が長くなって砂浜が短くなり、浜も芝が出て昨年より走りやすかったのは良かったです。千葉県出身ということで盛り上げようと思っていたので嬉しいです。お正月にお餅を食べすぎたかなというのはあるけど、調整して乗り切りました(笑)。パワーとテクニックのバランスがとれた面白いコースですね。将来UCI化されて強い選手が来るならロケーションもいいですし、かなり盛り上がるでしょう。期待したいです」(重田)。
L1は5人と少ない参加で、安田朋子(AX)とトラック競技のJCF強化選手にも指定されている高橋吹歌(ReadyGoJAPAN)のマッチレースに。砂浜区間で転倒して遅れを喫した高橋だが、ついた差を最後まで挽回できず安田が逃げ切った。
熱い接戦となったのは29人出走のC2だ。MTB XCレーサーでもある上野悠佑太(TEAM GRM)が1周目に抜け出るも、野中秀樹(セオレーシング+東邦大学cc)と吉澤祐介(SHIDO-WORKS)が追従し、3人パックによる鍔迫り合いが最後まで続いた。最後まで競った3人だが先行した上野がホームストレート前の林間コースでも前を譲らず勝利した。
C3・C4といった下位カテゴリーも熱く、C3は53人、C4は48人、52人、48人の3クラスに分けての出走となった。シーズン後半戦および2月のシクロクロス東京に向けクラス昇格・残留のかかったレースで、上位争いはいずれも白熱したものになった。各カテゴリーの賞品には地元産の野菜がプレゼントされたほか、副賞として千葉のゆるキャラ「チーバ君」ぬいぐるみも授与された。第2回は同会場で3月4日の開催だ。
CX千葉は皆でつくる大会。将来的にUCIレースを目指します」大会ディレクター 横溝直樹さん
「この大会は『みんなで作っていこう』をモットーに多くの人に協力してもらって開催できています。公園は千葉県との話し合いで使用させてもらっています。昨年のこの会場での開催初回は芝のダメージも少なく、今年はよりコースが取りやすくなり、昨年に比べてコース設定は一歩進みました。しかし雨が降るとかなり気を遣わなくてはいけないと思っています。
正月明けという、運営側にとっては年またぎのタイミングは業者関係の連絡や仕事が停まるのでかなり難しい面はあります。しかし選手たちにとっては正月休みの流れで出場しやすいといのもあるようですし、UCI化するならポイントを取りに来たい海外選手も少なくないだろうと聞きますので、タイミング的には良いようです。課題は多くありますが大事に伸ばしていきたい大会です」。
シクロクロス千葉2018 第1戦リザルト
C1
1位 | 重田兼吾(TeamCUORE) | 57:25.160 |
2位 | 山本誠一(EVOLUTION) | +00:49.830 |
3位 | 折橋孝治(湾岸サイクリングユナイテッド) | +00:59.420 |
4位 | 池田翔平(champion system japan) | +01:10.840 |
5位 | 佐野千尋(サイクルフリーダム) | +01:38.970 |
6位 | 根本了慈(Champion System Japan) | +01:39.840 |
7位 | 小久保登志貴(TEAM AGRI withAST) | +01:43.590 |
8位 | 石川正道(champion system japan) | +01:44.850 |
9位 | 小林優斗(tours.net) | +01:47.720 |
10位 | 佐復真人(tours.net) | +02:31.320 |
C2
1位 | 上野悠佑太(TEAM GRM) | 44:02.860 |
2位 | 野中秀樹(セオレーシング+東邦大学cc) | +00:02.140 |
3位 | 吉澤祐介(SHIDO-WORKS) | +00:07.140 |
4位 | 小清水拓也(CYCLO NERO) | +00:21.140 |
5位 | 山本敦(竹芝サイクルクロスレーシング) | +00:31.140 |
6位 | 石政徹(TEAM TAMAGAWA) | +00:48.140 |
CM1
1位 | 岡部智仁(竹芝サイクルクロスレーシング) | 34:17.510 |
2位 | 瀬戸幸正(ベーグルワン) | +00:07.490 |
3位 | 佐々木正(CICADA UNITED) | +00:31.990 |
4位 | 水野康弘(FRIETEN) | +00:32.990 |
5位 | 朝倉誠(サイクルショップマティーノ) | +00:33.990 |
6位 | 井上智宏(チーム・ウォークライド) | +02:16.720 |
CL1
1位 | 安田朋子(AX) | 46:30.000 |
2位 | 高橋吹歌(ReadyGoJAPAN) | +00:24.000 |
3位 | 綾野桂子(cycleclub3UP) | +01:19.400 |
CL2+CL3
1位 | 簑原由加利(日本ろう自転車競技協会) | 28:55.510 |
2位 | 野口祈 | +00:07.780 |
3位 | 西倉陽子(茨城CXレーシングチーム) | +01:09.780 |
C3
1位 | 石井祥平(アーティファクトレーシング) | 29:23.00 |
2位 | 渡辺智則(Blanche) | +00:20.510 |
3位 | 柳堀伸(042-703-9122) | +00:31.770 |
C4-1
1位 | 川野隆文(カワノビルド) | 30:16.770 |
2位 | 平賀康一(TeamCUORE) | +00:30.730 |
3位 | 西村 惇(カレーハムスターCX Team) | +00:37.230 |
C4-2
1位 | tysome john(MIVRO) | 28:48.000 |
2位 | 廣田拓真(オンザロード) | +00:00.600 |
3位 | Cady David(EQUILIBRIUM) | +00:00.660 |
C4-3
1位 | 平林昌樹(アクアタマユーロワークス) | 29:14:470 |
2位 | 八木克実(042-703-9122) | +00:01.260 |
3位 | 三井裕樹(Rapha Cycling Club) | +00:01.470 |
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