イタリアのガゼッタ紙が伝えたところによると、ジロ・デ・イタリアで総合2位に入りながらも、大会期間中のドーピング検査でCERA(第3世代EPO)の陽性反応が検出されたダニーロ・ディルーカ(イタリア)に対し、CONI(イタリア五輪委員会)は3年間の出場停止を求めた。

ジロ・デ・イタリア総合2位のダニーロ・ディルーカ(イタリア)ジロ・デ・イタリア総合2位のダニーロ・ディルーカ(イタリア) photo:Kei Tsuji2009年のジロで最後の最後までデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)に挑戦を続け、イタリアのヒーローになるとともに総合2位に入ったディルーカ。しかし大会期間中の5月20日と28日に行なわれたドーピング検査でCERA(第3世代EPO)の陽性が発覚し、後のBサンプル再検査で陽性が確定した。

審議を行なっていたCONIの検察は12月17日にプレスリリースを出し、ディルーカに対して3年間の出場停止処分を要請したことを発表した。基本処分期間は2年間だが、WADA(世界アンチドーピング機関)が2009年1月1日に採択した新規定を適用して12ヶ月プラス。更に検察はディルーカに対して罰金と損失の支払いを求めている。

ドーピング発覚した当初「来年もジロ・デ・イタリアに出場する自信がある。禁止薬物なんて何も摂取していない。えん罪になることは間違いない」と語っていたディルーカ。今回CONIが3年間の出場停止を求めたことに対してディルーカは「これから行動を起こしていく。今まで待ち続けた。心は落ち着いており、無実を証明出来る自信は変わらない」とガゼッタ紙の中でコメント。態度を崩していない。

処分の起算日は2009年7月22日。処分はCONIの裁決機関が最終的に決める予定で、3年間の処分が決まれば、ディルーカは2012年7月23日にレースに復帰出来る。その時ディルーカは36歳だ。

text&photo:Kei Tsuji

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