2017/07/18(火) - 19:01
今回紹介するのは、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)が乗ったメタリックグリーンのサーヴェロS5。特別なペイントと、クリス・キング氏自らによる特別なハブチューニングを施した「マンクスマン」スペシャルだ。
勝利を渇望していたものの、第4ステージのゴールスプリント中の落車で肩甲骨骨折を負い、ツール・ド・フランスを離脱したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)。勝利数を伸ばすことは叶わなかったものの、彼同様にスペシャルペイントを施したバイクにも注目が集まった。
カヴェンディッシュのスプリントウェポンは、サーヴェロのエアロロードバイクであるS5。メタリックベースに前半分がグリーン、後ろ半分がシルバーとホワイトに塗り分けられており、その存在感は黒基調のチームバイクの中において圧倒的だ。グリーンはディメンションデータのチームカラーであり、更にカヴェンディッシュのオリジナルブランド「CVNDSH」のモチーフカラーでもある。デザインは他のチームバイクと調和するように配慮されているという。
見るからに塗膜の薄いペイントは、F1マシンのペイントも担当するイギリスの「シルバーストーンペイントテクノロジー」の手によるもの。サーヴェロがリオオリンピックのトラック競技イギリス代表に供給した「T5GB」と同じ特殊技術を用いており、メタリックの重ね塗りであるにも関わらず、僅か24.6gしか重量増が発生していない。
ディメンションデータの選手たちはR9150系DURA-ACEを使用し、カヴバイクのドロップハンドル部分にスプリンタースイッチが投入されているのはゴールハンターとしての定番カスタム。クランクセットは通常ローター製品を用いるが、カヴェンディシュはSRM+SRM対応シマノクランク&チェーンリングという組み合わせ。シマノロゴは黒テープで隠されているものの、もはやその効果があるのかは謎である。
エンヴィがサポートを行うため、ハンドル周りやホイールは同社製品でまとめられている。ホイールは前後のリムハイトが異なるSESシリーズをコース状況によって使い分けており、ハンドルは上ハンドル部分がエアロ形状になったSES ROAD BAR。通常製品はドロップ部分のアールが大きいが、カヴのバイクには彼の好みに合わせアールを小さくしたカスタム品が投入されている。
また、ハブは2017年から登場したクリスキングの新しいカラーバージョン「Matte emerald」。クリス・キング氏自らが低抵抗ベアリンググリスやシールなどを用いてチューニングした「Buzzworks」であり、その効果はどれほどなのだろうか。チェーンはKMCのゴールドだ。また、スピードプレイがチームサプライヤーに名を連ねているものの、カヴのみ長年愛用しているDURA-ACEペダルを使用している。
その他サーヴェロはイギリスチャンピオンに輝いたスティーヴン・カミングスの為にユニオンジャックをあしらったフレームを用意している。そのバイクや発表されたばかりのオールラウンドバイク「R5」については別記事でレポートします。
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano
勝利を渇望していたものの、第4ステージのゴールスプリント中の落車で肩甲骨骨折を負い、ツール・ド・フランスを離脱したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)。勝利数を伸ばすことは叶わなかったものの、彼同様にスペシャルペイントを施したバイクにも注目が集まった。
カヴェンディッシュのスプリントウェポンは、サーヴェロのエアロロードバイクであるS5。メタリックベースに前半分がグリーン、後ろ半分がシルバーとホワイトに塗り分けられており、その存在感は黒基調のチームバイクの中において圧倒的だ。グリーンはディメンションデータのチームカラーであり、更にカヴェンディッシュのオリジナルブランド「CVNDSH」のモチーフカラーでもある。デザインは他のチームバイクと調和するように配慮されているという。
見るからに塗膜の薄いペイントは、F1マシンのペイントも担当するイギリスの「シルバーストーンペイントテクノロジー」の手によるもの。サーヴェロがリオオリンピックのトラック競技イギリス代表に供給した「T5GB」と同じ特殊技術を用いており、メタリックの重ね塗りであるにも関わらず、僅か24.6gしか重量増が発生していない。
ディメンションデータの選手たちはR9150系DURA-ACEを使用し、カヴバイクのドロップハンドル部分にスプリンタースイッチが投入されているのはゴールハンターとしての定番カスタム。クランクセットは通常ローター製品を用いるが、カヴェンディシュはSRM+SRM対応シマノクランク&チェーンリングという組み合わせ。シマノロゴは黒テープで隠されているものの、もはやその効果があるのかは謎である。
エンヴィがサポートを行うため、ハンドル周りやホイールは同社製品でまとめられている。ホイールは前後のリムハイトが異なるSESシリーズをコース状況によって使い分けており、ハンドルは上ハンドル部分がエアロ形状になったSES ROAD BAR。通常製品はドロップ部分のアールが大きいが、カヴのバイクには彼の好みに合わせアールを小さくしたカスタム品が投入されている。
また、ハブは2017年から登場したクリスキングの新しいカラーバージョン「Matte emerald」。クリス・キング氏自らが低抵抗ベアリンググリスやシールなどを用いてチューニングした「Buzzworks」であり、その効果はどれほどなのだろうか。チェーンはKMCのゴールドだ。また、スピードプレイがチームサプライヤーに名を連ねているものの、カヴのみ長年愛用しているDURA-ACEペダルを使用している。
その他サーヴェロはイギリスチャンピオンに輝いたスティーヴン・カミングスの為にユニオンジャックをあしらったフレームを用意している。そのバイクや発表されたばかりのオールラウンドバイク「R5」については別記事でレポートします。
text:So.Isobe
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