2017/07/08(土) - 01:54
心配された横風による集団分裂は起こらず、2日連続で繰り広げられた大集団スプリント。エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)との超接戦スプリントでマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)が先着し、3勝目を飾った。
ツール第7ステージは前日と同様にスプリンターのための平坦ステージ。213.5kmコースの中盤には4級山岳を含む小刻みな起伏があるものの、ラスト50kmはほぼ完全なるフラットな平野部。終盤にかけて進行方向をコロコロと変えるため、同地域特有の風が吹けばマイヨジョーヌ候補にとって危険なステージになると予想されたが、完全に集団を割ってしまうような風や、風を利用して攻撃を仕掛けるチームは現れなかった。
193名がスタートを切るとすぐ、マキシム・ブエ(フランス、フォルトゥネオ・オスカロ)のファーストアタックをきっかけにマヌエーレ・モーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ)、ヨアン・ジェーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)、ディラン・ファンバーレ(オランダ、キャノンデール・ドラパック)が逃げグループを形成。4名で長くて平坦で単調なコースに挑むことに。
この日も集団牽引を担ったのはクイックステップフロアーズとロット・ソウダルのベルギー勢。タイム差の拡大が3分40秒で止まったため、総合5分22秒遅れのブエにバーチャルマイヨジョーヌは移らないままレースは進む。タイム差は概ね2分半に抑え込まれた。
逃げグループはスプリントポイント(108km地点)をモーリ先頭で通過。約1分遅れでやってきたメイン集団はソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)、アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)の順で通過し、キッテルは12番手通過(集団8番手)に終わる。初日の個人TTで落車したプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)はこの日のレース中盤に2度落車したが、大怪我を負うことなくレースを継続している。
ブルゴーニュのワイン畑を貫く幹線道路では、スプリンターチームに加えて風を警戒する総合系チームも集団前方に。メイン集団のペースアップを知った逃げグループは全開走行に切り替えたものの、残り40kmでタイム差は1分を割り込む。長時間にわたる抵抗も虚しく逃げグループは残り6km地点で吸収された。ステージ敢闘賞はファンバーレの手に渡っている。
スプリンターチームが激しくポジションを繰り広げた末に、クイックステップフロアーズが先頭を陣取ってフラムルージュ(残り1kmアーチ)を通過する。マッテオ・トレンティン(イタリア)とファビオ・サバティーニ(イタリア)がキッテルをリードアウト。残り600mでトレンティンが離脱するとサバティーニが最終リードアウトを開始したが、ボアッソンハーゲンを引き連れるレイナルト・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ、ディメンションデータ)が先頭を奪った。
ヤンセファンレンズバーグの後ろにボアッソンハーゲン、キッテル、そしてナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)とアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)、マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)が続いてスプリント開始のタイミングを待つ。残り150mでヤンセファンレンズバーグが進路を開くと同時にボアッソンハーゲンとクリストフが加速を開始した。
最高の位置からスプリントに持ち込んだボアッソンハーゲンだったが、コーナーの外側に膨らんでしまう。コーナーのイン側を突いたキッテルがボアッソンハーゲンに並び、ハンドルを投げ込んでフィニッシュした。写真判定の末、ハンドルを投げ込むタイミングの差でキッテルの先着が決まった。
「フィニッシュラインを通過した時、勝ったどうかさっぱり分からなかった。まだ200mあると思っていたら残り150mで、幸い前のドアが開いて右側からエドヴァルド(ボアッソンハーゲン)を抜くことができたんだ。ツールのステージ通算12勝は驚くべき記録。コンディションはピークの状態で、ステージ3勝目スーパーハッピーだ」。写真判定の写真を見てもどちらが先着したのか分からないほどの差で勝利したキッテルはそう喜ぶ。ステージ3勝目で、この日11位のデマールからマイヨヴェールを奪うことに成功している。
僅差で敗れたボアッソンハーゲンは「チームは完璧なリードアウトをしてくれた。彼らの働きを勝利で締めくくることができなくて残念だ。もちろん勝ちたかった。でも同時に2位に満足もしている。今日のような平坦ステージでピュアスプリンターではない自分が僅差の2位に入ったことは自信になるし、残るステージで再びスプリントを狙いたい」と、カヴェンディッシュのいないチームで勝利を誓った。
ツール第7ステージは前日と同様にスプリンターのための平坦ステージ。213.5kmコースの中盤には4級山岳を含む小刻みな起伏があるものの、ラスト50kmはほぼ完全なるフラットな平野部。終盤にかけて進行方向をコロコロと変えるため、同地域特有の風が吹けばマイヨジョーヌ候補にとって危険なステージになると予想されたが、完全に集団を割ってしまうような風や、風を利用して攻撃を仕掛けるチームは現れなかった。
193名がスタートを切るとすぐ、マキシム・ブエ(フランス、フォルトゥネオ・オスカロ)のファーストアタックをきっかけにマヌエーレ・モーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ)、ヨアン・ジェーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)、ディラン・ファンバーレ(オランダ、キャノンデール・ドラパック)が逃げグループを形成。4名で長くて平坦で単調なコースに挑むことに。
この日も集団牽引を担ったのはクイックステップフロアーズとロット・ソウダルのベルギー勢。タイム差の拡大が3分40秒で止まったため、総合5分22秒遅れのブエにバーチャルマイヨジョーヌは移らないままレースは進む。タイム差は概ね2分半に抑え込まれた。
逃げグループはスプリントポイント(108km地点)をモーリ先頭で通過。約1分遅れでやってきたメイン集団はソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)、アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)の順で通過し、キッテルは12番手通過(集団8番手)に終わる。初日の個人TTで落車したプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)はこの日のレース中盤に2度落車したが、大怪我を負うことなくレースを継続している。
ブルゴーニュのワイン畑を貫く幹線道路では、スプリンターチームに加えて風を警戒する総合系チームも集団前方に。メイン集団のペースアップを知った逃げグループは全開走行に切り替えたものの、残り40kmでタイム差は1分を割り込む。長時間にわたる抵抗も虚しく逃げグループは残り6km地点で吸収された。ステージ敢闘賞はファンバーレの手に渡っている。
スプリンターチームが激しくポジションを繰り広げた末に、クイックステップフロアーズが先頭を陣取ってフラムルージュ(残り1kmアーチ)を通過する。マッテオ・トレンティン(イタリア)とファビオ・サバティーニ(イタリア)がキッテルをリードアウト。残り600mでトレンティンが離脱するとサバティーニが最終リードアウトを開始したが、ボアッソンハーゲンを引き連れるレイナルト・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ、ディメンションデータ)が先頭を奪った。
ヤンセファンレンズバーグの後ろにボアッソンハーゲン、キッテル、そしてナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)とアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)、マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)が続いてスプリント開始のタイミングを待つ。残り150mでヤンセファンレンズバーグが進路を開くと同時にボアッソンハーゲンとクリストフが加速を開始した。
最高の位置からスプリントに持ち込んだボアッソンハーゲンだったが、コーナーの外側に膨らんでしまう。コーナーのイン側を突いたキッテルがボアッソンハーゲンに並び、ハンドルを投げ込んでフィニッシュした。写真判定の末、ハンドルを投げ込むタイミングの差でキッテルの先着が決まった。
「フィニッシュラインを通過した時、勝ったどうかさっぱり分からなかった。まだ200mあると思っていたら残り150mで、幸い前のドアが開いて右側からエドヴァルド(ボアッソンハーゲン)を抜くことができたんだ。ツールのステージ通算12勝は驚くべき記録。コンディションはピークの状態で、ステージ3勝目スーパーハッピーだ」。写真判定の写真を見てもどちらが先着したのか分からないほどの差で勝利したキッテルはそう喜ぶ。ステージ3勝目で、この日11位のデマールからマイヨヴェールを奪うことに成功している。
僅差で敗れたボアッソンハーゲンは「チームは完璧なリードアウトをしてくれた。彼らの働きを勝利で締めくくることができなくて残念だ。もちろん勝ちたかった。でも同時に2位に満足もしている。今日のような平坦ステージでピュアスプリンターではない自分が僅差の2位に入ったことは自信になるし、残るステージで再びスプリントを狙いたい」と、カヴェンディッシュのいないチームで勝利を誓った。
H3
ツール・ド・フランス2017第7ステージ結果
ステージ成績
1位 | マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) | 5:03:18 |
2位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) | |
3位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | |
4位 | アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン) | |
5位 | ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード) | |
6位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) | |
7位 | リュディガー・ゼーリッヒ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
8位 | ナセル・ブアニ(フランス、コフィディス) | |
9位 | アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル) | |
10位 | ダニエル・マクレー(イギリス、フォルトゥネオ・オスカロ) | |
42位 | 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) | |
敢闘賞 | ディラン・ファンバーレ(オランダ、キャノンデール・ドラパック) |
マイヨジョーヌ(個人総合成績)
1位 | クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) | 28:47:51 |
2位 | ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) | 0:12 |
3位 | ファビオ・アル(イタリア、アスタナ) | 0:14 |
4位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ) | 0:25 |
5位 | リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング) | 0:39 |
6位 | サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) | 0:43 |
7位 | ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) | 0:47 |
8位 | アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード) | 0:52 |
9位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) | 0:54 |
10位 | ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 1:01 |
マイヨヴェール(ポイント賞)
1位 | マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) | 197pts |
2位 | アルノー・デマール(フランス、エフデジ) | 182pts |
3位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | 123pts |
マイヨアポワ(山岳賞)
1位 | ファビオ・アル(イタリア、アスタナ) | 10pts |
2位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ) | 8pts |
3位 | クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) | 6pts |
マイヨブラン(ヤングライダー賞)
1位 | サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) | 4:48:34 |
2位 | ピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール) | 0:24 |
3位 | ルイス・マインティーズ(南アフリカ、UAEチームエミレーツ) | 0:41 |
チーム総合成績
1位 | チームスカイ | 86:24:35 |
2位 | BMCレーシング | 1:59 |
3位 | アージェードゥーゼール | 3:21 |
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