スペインで開幕した5日間のステージレース「ボルタ・コムニタ・バレンシアナ」。マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)が落車で鎖骨と手首を骨折した初日は、ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NSNサイクリングチーム)が移籍後初勝利を収めた。

チャレンジマヨルカで3戦全勝と好調のレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:Volta Comunitat Valenciana
ヨーロッパにおける2026年プロシリーズの初戦であり、ヨーロッパ本土に本格的なロードシーズン開幕を告げるボルタ・コムニタ・バレンシアナ(UCI2.Pro)が開幕した。2月4日から8日までの全5日間で行われるステージレースの舞台は、その名の通りスペイン東部のバレンシア州。トレーニング合宿でもお馴染みの地で行われるレースは、2日目に個人タイムトライアルが設定され、4日目の山岳ステージが総合争いを占うステージとなる。
出場するのは9つのワールドチームを含む18チーム。注目は同じスペインのチャレンジマヨルカで3戦全勝(初日はチームタイムトライアル)と波に乗るレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)だ。さらに昨年のブエルタ・ア・エスパーニャで総合2位など昨季好調だったジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)も、今シーズン初レースとして出場した。
初日は細かいアップダウンのある丘陵ステージで争われ、勝負所と見られたのは終盤に設定された3級山岳。しかしその後は1つの丘を除き、約30kmの平坦路が海沿いのフィニッシュまで続くため、集団スプリントが予想された。2年ぶり3度目のブエルタ・ア・エスパーニャ出場を決めたばかりのエキポ・ケルンファルマに所属する、マッツ・ヴェンツェル(ルクセンブルク)ら4名が逃げ集団を作った。

プロトンを先導したNSNサイクリングチーム photo:CorVos
一方のメイン集団は、新加入ビニヤム・ギルマイ(エリトリア)をエースに据えるNSNサイクリングチームと、マッズ・ピーダスン(デンマーク)擁するリドル・トレックが中心となり牽引した。しかし序盤にピーダスンは落車し、左手首と右鎖骨を骨折。不運にも今季初レースで、しばらくの戦線離脱を余儀なくされた。
レース終盤に入り、3級山岳でレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのペースアップによりプロトンは逃げを捉え、人数も30名程度まで絞られる。ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)の単独アタックも決まらず、勝負は平坦路で合流。人数を約60名まで増やした集団によるスプリントに持ち込まれた。
ウノエックス・モビリティの先導で最終ストレートに入ると、ヨナタン・ラストラ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)が真っ先に踏み込んだ。しかしラストラのスピードは伸びず、その背後からギルマイがスプリントを開始。フィニッシュまで距離のある地点からだったため、3日前のトロフェオ・パルマで勝利しているアルネ・マーリッツ(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)に迫られるが、ギルマイが力でねじ伏せた。

ハンドル投げの僅差を制したビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NSNサイクリングチーム) photo:CorVos

2024年以来の勝利となったビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NSNサイクリングチーム) photo:Volta Comunitat Valenciana
長らく所属していたアンテルマルシェ・ワンティがロットと合併し、新天地NSNサイクリングチームでの初レースで勝利を収めたギルマイ。「再び勝つまで1年以上かかった。昨年は何度も2位になり、それだけじゃ十分ではなかった。この勝利はチームメイトのおかげ。なぜなら最後の1kmまで彼らは完璧な仕事をしてくれたからだ」と、2024年のツール・ド・フランス第12ステージ以来となる勝利を喜んだ。
3位にはジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ)が入っている。

ヨーロッパにおける2026年プロシリーズの初戦であり、ヨーロッパ本土に本格的なロードシーズン開幕を告げるボルタ・コムニタ・バレンシアナ(UCI2.Pro)が開幕した。2月4日から8日までの全5日間で行われるステージレースの舞台は、その名の通りスペイン東部のバレンシア州。トレーニング合宿でもお馴染みの地で行われるレースは、2日目に個人タイムトライアルが設定され、4日目の山岳ステージが総合争いを占うステージとなる。
出場するのは9つのワールドチームを含む18チーム。注目は同じスペインのチャレンジマヨルカで3戦全勝(初日はチームタイムトライアル)と波に乗るレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)だ。さらに昨年のブエルタ・ア・エスパーニャで総合2位など昨季好調だったジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)も、今シーズン初レースとして出場した。
初日は細かいアップダウンのある丘陵ステージで争われ、勝負所と見られたのは終盤に設定された3級山岳。しかしその後は1つの丘を除き、約30kmの平坦路が海沿いのフィニッシュまで続くため、集団スプリントが予想された。2年ぶり3度目のブエルタ・ア・エスパーニャ出場を決めたばかりのエキポ・ケルンファルマに所属する、マッツ・ヴェンツェル(ルクセンブルク)ら4名が逃げ集団を作った。

一方のメイン集団は、新加入ビニヤム・ギルマイ(エリトリア)をエースに据えるNSNサイクリングチームと、マッズ・ピーダスン(デンマーク)擁するリドル・トレックが中心となり牽引した。しかし序盤にピーダスンは落車し、左手首と右鎖骨を骨折。不運にも今季初レースで、しばらくの戦線離脱を余儀なくされた。
レース終盤に入り、3級山岳でレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのペースアップによりプロトンは逃げを捉え、人数も30名程度まで絞られる。ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)の単独アタックも決まらず、勝負は平坦路で合流。人数を約60名まで増やした集団によるスプリントに持ち込まれた。
ウノエックス・モビリティの先導で最終ストレートに入ると、ヨナタン・ラストラ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)が真っ先に踏み込んだ。しかしラストラのスピードは伸びず、その背後からギルマイがスプリントを開始。フィニッシュまで距離のある地点からだったため、3日前のトロフェオ・パルマで勝利しているアルネ・マーリッツ(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)に迫られるが、ギルマイが力でねじ伏せた。


長らく所属していたアンテルマルシェ・ワンティがロットと合併し、新天地NSNサイクリングチームでの初レースで勝利を収めたギルマイ。「再び勝つまで1年以上かかった。昨年は何度も2位になり、それだけじゃ十分ではなかった。この勝利はチームメイトのおかげ。なぜなら最後の1kmまで彼らは完璧な仕事をしてくれたからだ」と、2024年のツール・ド・フランス第12ステージ以来となる勝利を喜んだ。
3位にはジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ)が入っている。
ボルタ・コムニタ・バレンシアナ2026第1ステージ結果
| 1位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NSNサイクリングチーム) | 3:25:41 |
| 2位 | アルネ・マーリッツ(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
| 3位 | ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ) | |
| 4位 | カールフレデリク・ベヴォート(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | |
| 5位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) |
個人総合成績
| 1位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NSNサイクリングチーム) | 3:25:31 |
| 2位 | アルネ・マーリッツ(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:04 |
| 3位 | ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ) | +0:06 |
| 4位 | マッツ・ヴェンツェル(ルクセンブルク、エキポ・ケルンファルマ) | |
| 5位 | ディエゴ・セビーリャ(スペイン、ポルティ・ヴィジットマルタ) |
その他の特別賞
| ポイント賞 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NSNサイクリングチーム) |
| 山岳賞 | ダニー・ファンデルトゥーク(ポーランド、エウスカルテル・エウスカディ) |
| ヤングライダー賞 | マッツ・ヴェンツェル(ルクセンブルク、エキポ・ケルンファルマ) |
| チーム総合成績 | レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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