2017/07/08(土) - 10:12
「6mm差の勝利なんてエキサイティングだし、長い腕を持って生まれてきたことにも感謝したい」とは、ステージ3勝目とマイヨヴェールを手に入れたマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)。山岳2連戦に向かう総合勢や、逃げ狙いを公言した新城幸也(バーレーン・メリダ)らのコメントを紹介します。
ステージ3勝目とマイヨヴェールを手に入れたマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)
ステージ3勝目を挙げたマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) photo:Makoto.AYANO
チームメイトと喜びを分かち合うマルセル・キッテル(クイックステップフロアーズ) photo:Makoto.AYANO
デマールからマイヨヴェールを奪ったマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) photo:Makoto.AYANOフィニッシュラインを通過した時、勝ったどうかさっぱり分からなかった。まだ200mあると思っていたら残り150mで、幸い前のドアが開いて右側からエドヴァルド(ボアッソンハーゲン)を抜くことができたんだ。ツールのステージ通算12勝は驚くべき記録。コンディションはピークの状態で、ステージ3勝目はスーパーハッピーだ。
今日は人生の中で最も際どい接戦だった。昨年第4ステージも際どい勝負だったけれど、それよりもずっと差は僅かだった。ボアッソンがあの場所にいたけれど、これまでのステージで既に強さを見せつけていたので、何も驚くことはない。6mm差で勝てたなんてエキサイティングだし、ハンドル投げで有利な長い腕を持って生まれてきたことにも感謝したい。
それからチームメイトにもお礼を伝えたい。ジュリアン(ヴェルモト)は開幕からほぼ1000kmを集団先頭でスプリントし続けてくれているし、それは本当に凄いことだ。仲間たちが自分を守ってくれているからこそ集団スプリントに向けて気合も高まるし、こんなチームメイトを持てていることを誇りに思っている。
僅差で敗れたエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)
6mm差でキッテルに敗れたエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) photo:Makoto.AYANOチームは完璧なリードアウトをしてくれた。彼らの働きを勝利で締めくくることができずに残念だ。もちろん勝ちたかった。でも同時に2位に満足もしている。今日のような平坦ステージでピュアスプリンターではない自分が僅差の2位に入ったことは自信になるし、残るステージで再びスプリントを狙いたい。
ステージ3位、マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)
最後は集中して走る必要があることは分かっていた。念密に作戦を立てていて、この3位は勝利のように感じる。僕には本当に強いチームが付いていて、完璧にリードアウトをしてくれる。作戦を完全に遂行できたから、良い結果が得られた。レースで諦めることは無い。挑戦する限り何か良いことが起こると思う。それはまさに今日起こったことだ。
ステージ4位、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)
僕のスプリントは理想的ではなかった。僕らのチームがフラムルージュに入ったとき、僕はリック・ツァベル(ドイツ)とマルコ・ハラー(オーストリア)と共に居た。そしてリックに500mほどリードアウトしてもらった。誰もが右側に行っていたから、そこで詰まるのは良くないと思い、左サイドからスプリントラインを取っていたが、風が強くエネルギーを使い切ってしまった。最終スプリントのためにはエネルギーが必要だ。しかしレース全体で考えれば良く出来たと思う。僕は勝利に近づいていると感じているよ。でも悔しい。あと2週間頑張る。
逃げに乗ったマヌエーレ・モーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ)
逃げ切れなかった悔しさを滲ませるマヌエーレ・モーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ) photo:Makoto.AYANO今日のチームの狙いは逃げに乗ることで、すぐにそれは成功した。逃げ集団は上手く機能して高速でローテーションできたけれど、集団から逃げ切るには至らなかった。
でも今日はチームやスポンサーにアピールできる走りができて満足している。チームメイトもみなベストを尽くして走っている。ツール前に父と話していた中で、ステージ優勝できるよう頑張ると僕は言ったんだ。それを目指して再びトライしたいね。
マイヨジョーヌのクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
マイヨジョーヌを守ったクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Makoto.AYANO
今日は誰もが横風に警戒していた。序盤に吹いてくるだろうと予測していたけれど、誰もゴールまで200kmを残して追いかけっこをしたいとは思ってなかった。分断を恐れて誰もが前に位置取りをしたがっていたし、常に緊張感が張りつめていた。それでもチームスカイのメンバーに守られて安全に過ごすことができ、何も起こらなかった。
明日はレ・ルッスへと登る厳しいステージ。頂上フィニッシュでこそないけれど、フィニッシュ付近に大きな登りが用意されているので、全くどんな状況になるかは分からない。しかしそれ以上に注意しなくてはならないのが日曜日。間違いなく激しい総合バトルが繰り広げられる週末になるだろう。
総合2位、ファビオ・アル(イタリア、アスタナ)
とても風が強く、集団内もポジション争いが激しく平穏無事というわけにはいかなかった。でもチームメイトが集中して僕を守ってくれたので、結果的にトラブルに巻き込まれることもなかった。週末には厳しいステージが2連続で、特に日曜日にはタフな1日がやってくる。状況をよく見極めていきたい。
スタートを待つマイヨアポワと子供たち photo:Tim de Waele / TDWsport
新人賞ジャージ、マイヨブランを守ったサイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) photo:Makoto.AYANO
マイヨブランのサイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)
明日は面白い1日になるはず。逃げが決まるのか総合勢が吸収するのか分からないけれど、厳しいステージになることは間違いない。日曜にはモンスター級のステージが待っていて、逃げ切りに向けた動きが起きると思うけれど、なんとも言えない。とにかくハードな展開となるはずだ。
新城幸也(バーレーン・メリダ)
スタートに向かう新城幸也(バーレーン・メリダ) photo:Makoto.AYANO
2日連続で35℃超の暑いステージとなった。 それでも追い横風気味でペースが速かったせいか、昨日よりは涼しく感じた(笑)。1週目最後のスプリントステージ。チームとしてはここで成績を出さないと当分の間は見せ場がなくなってしまう。中間スプリントはきれいに列車が決まってコロブネッリが1位通過。 ゴールも行けるかと思ったが、全然だめで残念。残り5kmの右コーナー後までは良い位置をキープしてバトンタッチしたが、強烈な追い風のスプリントで埋もれてしまったようだ。明日からのステージは逃げに乗って行くつもり。 いつ、チームから逃げていいという指示が出るか楽しみだ
text:CW編集部
ステージ3勝目とマイヨヴェールを手に入れたマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)
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今日は人生の中で最も際どい接戦だった。昨年第4ステージも際どい勝負だったけれど、それよりもずっと差は僅かだった。ボアッソンがあの場所にいたけれど、これまでのステージで既に強さを見せつけていたので、何も驚くことはない。6mm差で勝てたなんてエキサイティングだし、ハンドル投げで有利な長い腕を持って生まれてきたことにも感謝したい。
それからチームメイトにもお礼を伝えたい。ジュリアン(ヴェルモト)は開幕からほぼ1000kmを集団先頭でスプリントし続けてくれているし、それは本当に凄いことだ。仲間たちが自分を守ってくれているからこそ集団スプリントに向けて気合も高まるし、こんなチームメイトを持てていることを誇りに思っている。
僅差で敗れたエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)
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ステージ3位、マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)
最後は集中して走る必要があることは分かっていた。念密に作戦を立てていて、この3位は勝利のように感じる。僕には本当に強いチームが付いていて、完璧にリードアウトをしてくれる。作戦を完全に遂行できたから、良い結果が得られた。レースで諦めることは無い。挑戦する限り何か良いことが起こると思う。それはまさに今日起こったことだ。
ステージ4位、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)
僕のスプリントは理想的ではなかった。僕らのチームがフラムルージュに入ったとき、僕はリック・ツァベル(ドイツ)とマルコ・ハラー(オーストリア)と共に居た。そしてリックに500mほどリードアウトしてもらった。誰もが右側に行っていたから、そこで詰まるのは良くないと思い、左サイドからスプリントラインを取っていたが、風が強くエネルギーを使い切ってしまった。最終スプリントのためにはエネルギーが必要だ。しかしレース全体で考えれば良く出来たと思う。僕は勝利に近づいていると感じているよ。でも悔しい。あと2週間頑張る。
逃げに乗ったマヌエーレ・モーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ)
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マイヨジョーヌのクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
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今日は誰もが横風に警戒していた。序盤に吹いてくるだろうと予測していたけれど、誰もゴールまで200kmを残して追いかけっこをしたいとは思ってなかった。分断を恐れて誰もが前に位置取りをしたがっていたし、常に緊張感が張りつめていた。それでもチームスカイのメンバーに守られて安全に過ごすことができ、何も起こらなかった。
明日はレ・ルッスへと登る厳しいステージ。頂上フィニッシュでこそないけれど、フィニッシュ付近に大きな登りが用意されているので、全くどんな状況になるかは分からない。しかしそれ以上に注意しなくてはならないのが日曜日。間違いなく激しい総合バトルが繰り広げられる週末になるだろう。
総合2位、ファビオ・アル(イタリア、アスタナ)
とても風が強く、集団内もポジション争いが激しく平穏無事というわけにはいかなかった。でもチームメイトが集中して僕を守ってくれたので、結果的にトラブルに巻き込まれることもなかった。週末には厳しいステージが2連続で、特に日曜日にはタフな1日がやってくる。状況をよく見極めていきたい。
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マイヨブランのサイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)
明日は面白い1日になるはず。逃げが決まるのか総合勢が吸収するのか分からないけれど、厳しいステージになることは間違いない。日曜にはモンスター級のステージが待っていて、逃げ切りに向けた動きが起きると思うけれど、なんとも言えない。とにかくハードな展開となるはずだ。
新城幸也(バーレーン・メリダ)
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2日連続で35℃超の暑いステージとなった。 それでも追い横風気味でペースが速かったせいか、昨日よりは涼しく感じた(笑)。1週目最後のスプリントステージ。チームとしてはここで成績を出さないと当分の間は見せ場がなくなってしまう。中間スプリントはきれいに列車が決まってコロブネッリが1位通過。 ゴールも行けるかと思ったが、全然だめで残念。残り5kmの右コーナー後までは良い位置をキープしてバトンタッチしたが、強烈な追い風のスプリントで埋もれてしまったようだ。明日からのステージは逃げに乗って行くつもり。 いつ、チームから逃げていいという指示が出るか楽しみだ
text:CW編集部
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