2017/05/02(火) - 05:26
5月1日、ドイツで第55回エシュボルン・フランクフルト(UCIワールドツアー)が開催。冷たい雨によって多くの選手がリタイアする厳しいコンディションの中、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー)が発射台役のリック・ツァベル(ドイツ)とワンツー勝利を飾った。
エシュボルン・フランクフルトはその名の通りエシュボルンからドイツ第5の都市フランクフルトに至るワンデーレース。長年HC(超級)レースとして開催されてきたが、2017年にUCIワールドツアー入り。8月に開催されるユーロアイズ・サイクラシックス(元サイクラシックス・ハンブルグ)に続くドイツ第2のUCIワールドツアーレースとなった。なお、初開催は1962年であり、サイクラシックス(1996年初開催)よりも歴史は古い。現在はツール・ド・フランス主催者のASOも大会運営に関わっている。
UCIワールドツアー入りに伴って主催者はすべてのUCIワールドチームを招待しなければならないが、2017年の新規レースに限って、出場するか否かはチームの判断に委ねられている。今回スタートラインに並んだUCIワールドチームは11チーム。ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)やマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)ら、トップ選手がフランクフルトに集った。
215.7kmコースには大小8つのKOMが設定されているものの、ピュアスプリンターたちが優勝争いを繰り返してきた歴史がある。レース序盤に8名の逃げグループが最大5分半のタイム差を得たが、スプリンターチームは残り45km地点で早くも逃げを飲み込む。新たに始まったアタック合戦から勝ち逃げは生まれなかった。
スタートからフィニッシュまで冷たい雨が降り続いたこの日の完走者は67名。サガンやキッテル、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)、アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)を含む実に91名が途中でレースを降りている。
最後のKOMでジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)を含む18名のグループが先行。しかしカチューシャ・アルペシンの追走集団牽引によって残り17km地点で集団は一つに戻る。トレック・セガフレードとカチューシャ・アルペシンの集団先頭によって逃げは吸収され、フランクフルト市内のウェットな周回コースでスプリント勝負が始まった。
残り1kmアーチを前にツァベルが先頭に立ってクリストフをリードアウト開始。先頭ツァベルと2番手クリストフの並びで残り300mの最終コーナーを抜けると、番手につけていたジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)がチェーントラブルによりスピードを失ってしまう。「コーナーを抜けてジョン(デゲンコルブ)をリードアウトしようと腰を上げた時、段差でバイクが暴れてチェーンが外側に落ちてしまった。ペダルを逆回転させて戻したけど、その時点で(カチューシャの2人との)距離が広がってしまっていた。おかげでジョンはかなり遠くからスプリントすることになってしまった」とストゥイヴェン。こうしてツァベルとクリストフの2人が抜け出す形となり、台本通り残り100mから加速したクリストフが先頭でフィニッシュした。
「今までで一番寒いエシュボルンだ。1日中ずっと雨が降っていたので、最後の周回に入るまでレインジャケットを着っぱなしだった。とにかく寒かったけど寒いのはみな同じ。苦しんでいるのは自分だけではなかった」。2014年と2016年に続く大会3連覇(2015年大会はキャンセル)を果たしたクリストフは雨のレースをそう振り返った。「最後の登りで遅れたものの、強力なチームメイトたちがフランクフルトの周回に入るまでに先頭集団まで戻してくれた。彼らの力がなければ勝負にも絡めていなかったと思う。そして最後はリック(ツァベル)が完璧なリードアウトでスプリントに持ち込んでくれた。彼がチームメイトで助かった。彼がライバルだったら負けていたかもしれない」。
2位に入った発射台役のツァベルは「最高の1日になった。アレックス(クリストフ)のパフォーマンスも素晴らしいし、UCIワールドツアーレースで2位という自分の結果にも満足しているよ」と、カチューシャ・アルペシンのワンツー勝利を喜んだ。
エシュボルン・フランクフルト2017結果
1位 アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン) 5h29'33"
2位 リック・ツァベル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)
3位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)
4位 ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMCレーシング)
5位 ピム・リヒハルト(オランダ、ルームポット)
6位 フアンホセ・ロバト(スペイン、ロットNLユンボ)
7位 ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)
8位 マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、クイックステップフロアーズ)
9位 ミシェル・クレダー(オランダ、アクアブルースポート)
10位 ベン・スウィフト(イギリス、UAEチームエミレーツ)
text:Kei Tsuji
photo:TDWsport
エシュボルン・フランクフルトはその名の通りエシュボルンからドイツ第5の都市フランクフルトに至るワンデーレース。長年HC(超級)レースとして開催されてきたが、2017年にUCIワールドツアー入り。8月に開催されるユーロアイズ・サイクラシックス(元サイクラシックス・ハンブルグ)に続くドイツ第2のUCIワールドツアーレースとなった。なお、初開催は1962年であり、サイクラシックス(1996年初開催)よりも歴史は古い。現在はツール・ド・フランス主催者のASOも大会運営に関わっている。
UCIワールドツアー入りに伴って主催者はすべてのUCIワールドチームを招待しなければならないが、2017年の新規レースに限って、出場するか否かはチームの判断に委ねられている。今回スタートラインに並んだUCIワールドチームは11チーム。ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)やマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)ら、トップ選手がフランクフルトに集った。
215.7kmコースには大小8つのKOMが設定されているものの、ピュアスプリンターたちが優勝争いを繰り返してきた歴史がある。レース序盤に8名の逃げグループが最大5分半のタイム差を得たが、スプリンターチームは残り45km地点で早くも逃げを飲み込む。新たに始まったアタック合戦から勝ち逃げは生まれなかった。
スタートからフィニッシュまで冷たい雨が降り続いたこの日の完走者は67名。サガンやキッテル、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)、アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)を含む実に91名が途中でレースを降りている。
最後のKOMでジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)を含む18名のグループが先行。しかしカチューシャ・アルペシンの追走集団牽引によって残り17km地点で集団は一つに戻る。トレック・セガフレードとカチューシャ・アルペシンの集団先頭によって逃げは吸収され、フランクフルト市内のウェットな周回コースでスプリント勝負が始まった。
残り1kmアーチを前にツァベルが先頭に立ってクリストフをリードアウト開始。先頭ツァベルと2番手クリストフの並びで残り300mの最終コーナーを抜けると、番手につけていたジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)がチェーントラブルによりスピードを失ってしまう。「コーナーを抜けてジョン(デゲンコルブ)をリードアウトしようと腰を上げた時、段差でバイクが暴れてチェーンが外側に落ちてしまった。ペダルを逆回転させて戻したけど、その時点で(カチューシャの2人との)距離が広がってしまっていた。おかげでジョンはかなり遠くからスプリントすることになってしまった」とストゥイヴェン。こうしてツァベルとクリストフの2人が抜け出す形となり、台本通り残り100mから加速したクリストフが先頭でフィニッシュした。
「今までで一番寒いエシュボルンだ。1日中ずっと雨が降っていたので、最後の周回に入るまでレインジャケットを着っぱなしだった。とにかく寒かったけど寒いのはみな同じ。苦しんでいるのは自分だけではなかった」。2014年と2016年に続く大会3連覇(2015年大会はキャンセル)を果たしたクリストフは雨のレースをそう振り返った。「最後の登りで遅れたものの、強力なチームメイトたちがフランクフルトの周回に入るまでに先頭集団まで戻してくれた。彼らの力がなければ勝負にも絡めていなかったと思う。そして最後はリック(ツァベル)が完璧なリードアウトでスプリントに持ち込んでくれた。彼がチームメイトで助かった。彼がライバルだったら負けていたかもしれない」。
2位に入った発射台役のツァベルは「最高の1日になった。アレックス(クリストフ)のパフォーマンスも素晴らしいし、UCIワールドツアーレースで2位という自分の結果にも満足しているよ」と、カチューシャ・アルペシンのワンツー勝利を喜んだ。
エシュボルン・フランクフルト2017結果
1位 アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン) 5h29'33"
2位 リック・ツァベル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)
3位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)
4位 ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMCレーシング)
5位 ピム・リヒハルト(オランダ、ルームポット)
6位 フアンホセ・ロバト(スペイン、ロットNLユンボ)
7位 ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)
8位 マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、クイックステップフロアーズ)
9位 ミシェル・クレダー(オランダ、アクアブルースポート)
10位 ベン・スウィフト(イギリス、UAEチームエミレーツ)
text:Kei Tsuji
photo:TDWsport
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