2016/12/06(火) - 10:47
F1グランプリでも使用されるスパ=フランコルシャンサーキットでワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)が快走。ライバルのファンデルポールを担ぎの登りで引き離したファンアールトが2年連続でフランコルシャンを攻略した。
ベルギー東部、ドイツ国境に近いアルデンヌ地方の森の中にあるF1ベルギーグランプリ開催地スパ=フランコルシャンサーキットを舞台に、スーパープレスティージュ第5戦が開催された。
コースは起伏に富んだレイアウトが特徴のサーキットと、隣接する森を行き来するもの。フランコルシャン名物のオールージュ(勾配10%の舗装路)や、バイクを担いで辛うじてよじ登ることができる壁のような斜面が組み合わされる。
序盤の混戦から抜け出し、2周目で早速トップに立ったのは今シーズン絶好調でスーパープレスティージュ4連勝中のファンデルポール。単独で走るオランダチャンピオンを追ったのは、世界チャンピオンジャージを着るファンアールトと、ヨーロッパチャンピオンのトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)だった。
斜度45度近い「壁」を慎重に登るファンデルポールに、バイクを担いで勢い良く駆け上がったファンアールトとアールツが追いついて先頭は3名。やがて氷の路面にスリップダウンしたアールツが脱落し、先頭ではファンアールトとファンデルポールという今シーズンお馴染みの2人による戦いが繰り広げられることに。
アップダウンを繰り返す走行区間で両者の力は均衡していたが、やがて「壁」でファンアールトが脚の違いを見せつける。「昔のシクロクロスを彷彿とさせる壁のような登りが大好きなんだ」と語る世界チャンピオンが独走を開始。ベルギー応援団の声援に背中を押されたファンアールトが、ファンデルポールを32秒、アールツを35秒引き離してフィニッシュした。
「このコースは大好きで、昨年エリートレースで初優勝。今シーズンは自分のコンディションについて懐疑的な声が上がっていたけど、調子の良さを証明できてよかったよ。でも最後は力が残っておらず、フィニッシュラインまでのラディオン(※登りの名称)を登るのに精一杯で、手を挙げることもできなかった。今日の勝利で自信を取り戻せた。忙しい12月を良い形でスタートさせることができた」と、久々にファンデルポールとの一騎打ちを制したファンアールトは語っている。
スーパープレスティージュの連勝記録が4でストップしたファンデルポールは「連勝はいつかストップするもの。勝ち続けることなんて不可能で、負ける日がいつか来ることは分かっていた」とコメント。シリーズランキングでは首位をキープしている。この日の敗因について、父親で元世界チャンピオンのアドリー・ファンデルポールは「オフシーズンに行った膝の手術によってランニングのトレーニングが十分にできていなかった」と打ち明けている。ファンデルポール自身は「昨年も担ぎのセクションで差がついてしまい、今年も同じことを繰り返してしまった。でもそれよりも今日は寒さで手先や膝が痛んだ」と語っている。
選手コメントはスーパープレスティージュ公式サイトより。
スーパープレスティージュ2016-2017第5戦
1位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス) 1h00’43”
2位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) +32”
3位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) +35”
4位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス) +1’25”
5位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート) +1’32”
6位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) +1’38”
7位 イェンス・アダムス(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス) +1’40”
8位 フィリップ・ワルスレーベン(ドイツ、ベオバンク・コレンドン) +1’53”
9位 クラース・ファントルノート(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) +2’19”
10位 スティーブン・ハイド(アメリカ、キャノンデール・シクロクロスワールド) +2’30”
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
ベルギー東部、ドイツ国境に近いアルデンヌ地方の森の中にあるF1ベルギーグランプリ開催地スパ=フランコルシャンサーキットを舞台に、スーパープレスティージュ第5戦が開催された。
コースは起伏に富んだレイアウトが特徴のサーキットと、隣接する森を行き来するもの。フランコルシャン名物のオールージュ(勾配10%の舗装路)や、バイクを担いで辛うじてよじ登ることができる壁のような斜面が組み合わされる。
序盤の混戦から抜け出し、2周目で早速トップに立ったのは今シーズン絶好調でスーパープレスティージュ4連勝中のファンデルポール。単独で走るオランダチャンピオンを追ったのは、世界チャンピオンジャージを着るファンアールトと、ヨーロッパチャンピオンのトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)だった。
斜度45度近い「壁」を慎重に登るファンデルポールに、バイクを担いで勢い良く駆け上がったファンアールトとアールツが追いついて先頭は3名。やがて氷の路面にスリップダウンしたアールツが脱落し、先頭ではファンアールトとファンデルポールという今シーズンお馴染みの2人による戦いが繰り広げられることに。
アップダウンを繰り返す走行区間で両者の力は均衡していたが、やがて「壁」でファンアールトが脚の違いを見せつける。「昔のシクロクロスを彷彿とさせる壁のような登りが大好きなんだ」と語る世界チャンピオンが独走を開始。ベルギー応援団の声援に背中を押されたファンアールトが、ファンデルポールを32秒、アールツを35秒引き離してフィニッシュした。
「このコースは大好きで、昨年エリートレースで初優勝。今シーズンは自分のコンディションについて懐疑的な声が上がっていたけど、調子の良さを証明できてよかったよ。でも最後は力が残っておらず、フィニッシュラインまでのラディオン(※登りの名称)を登るのに精一杯で、手を挙げることもできなかった。今日の勝利で自信を取り戻せた。忙しい12月を良い形でスタートさせることができた」と、久々にファンデルポールとの一騎打ちを制したファンアールトは語っている。
スーパープレスティージュの連勝記録が4でストップしたファンデルポールは「連勝はいつかストップするもの。勝ち続けることなんて不可能で、負ける日がいつか来ることは分かっていた」とコメント。シリーズランキングでは首位をキープしている。この日の敗因について、父親で元世界チャンピオンのアドリー・ファンデルポールは「オフシーズンに行った膝の手術によってランニングのトレーニングが十分にできていなかった」と打ち明けている。ファンデルポール自身は「昨年も担ぎのセクションで差がついてしまい、今年も同じことを繰り返してしまった。でもそれよりも今日は寒さで手先や膝が痛んだ」と語っている。
選手コメントはスーパープレスティージュ公式サイトより。
スーパープレスティージュ2016-2017第5戦
1位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス) 1h00’43”
2位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) +32”
3位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) +35”
4位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス) +1’25”
5位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート) +1’32”
6位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) +1’38”
7位 イェンス・アダムス(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス) +1’40”
8位 フィリップ・ワルスレーベン(ドイツ、ベオバンク・コレンドン) +1’53”
9位 クラース・ファントルノート(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) +2’19”
10位 スティーブン・ハイド(アメリカ、キャノンデール・シクロクロスワールド) +2’30”
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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