2日目も多くの来場者で賑わう日本最大級のスポーツバイクフェス「サイクルモード」。今回はミズタニ自転車、トライスポーツ、カワシマサイクルサプライ、そしてヴィットリア・ジャパンを紹介します。
ミズタニ自転車:パイオニアペダリングモニターセミナーが人気を集める
通好みのパーツがそろうミズタニ自転車
今年より取り扱いが始まったグエルチョッティ
セラSMPのフルラインアップが展示されていた
ブロンプトンやトムソン、セラSMPなど通好みのサイクルパーツを手掛けるミズタニ自転車ブースの正面を飾るのは、今年より取り扱いを開始したイタリアの老舗ブランド、グエルチョッティだ。オレンジ色の派手な車体に、ついつい来場者も引き寄せられるように足を止めていた。
カラフルな色使いといえば、ソックスブランド、デフィートの展示だ。昨今、主流となりつつある長い丈のソックスを数多くラインアップするデフィート。シンプルな単色系のモデルから、様々なグラフィックが描かれたモデルまで、ありとあらゆるデザインのソックスがずらりと並べられる様は圧巻の一言。見ているだけで楽しくなってくる、そんなブースになっている。
パイオニアは新型DURA-ACEやカンパニョーロにも対応する
講師を務めるウォークライドの須田コーチ
パイオニアペダリングモニターセミナーには黒山の人だかりが
豊富なカラーリングがそろうデフィートのソックス
グラベルロードやシクロクロスにぴったりな30㎜ストロークのラウフ GRID
ブースの側面では、パイオニアのペダリングモニターの体験ブースが設置され、常に試乗待ちの列ができるほど。ウォークライドの須田氏が行っていたペダリングセミナーは、通路を埋め尽くすほどの人だかりができており、高い注目を集めていることが感じられた。土曜、日曜ともにセミナーは開かれるとのことなので、ぜひ参加してみては。
他にもカーボン板バネを使用した軽量サスペンションフォークブランド ラウフや、メンテナンススタンドやローラー台を展開するフィードバックなど、ミズタニ自転車の取り扱う魅力的なラインアップが勢揃いしていた。
トライスポーツ:来季AG2Rラモンディアールが駆るファクターのフルラインアップが国内初お披露目
ファクターからはプロダクトマネージャーのウォルター氏が来日
双胴式ダウンチューブ、TwinVaneがONEのコアテクノロジー
ファクターのクライミングバイクO2
様々な分野のマニアックなパーツを世界から日本に紹介してくれる関西の輸入代理店、トライスポーツ。サイクルパーツギークにとって目を離すことができない存在だが、今年は新たなバイクブランド、FACTOR(ファクター)の取り扱いを開始した。F1のテクノロジーを応用したバイク設計で、既存のロードバイクのデザインを飛び出したブリティッシュブランド、ファクター。そのフルラインアップが国内初お披露目となった。
ブランドを象徴するのは、来季がAG2Rラモンディアールが使用するエアロロード「ONE」。横から見ただけでもエアロヒンジ仕様のフロントフォークがただものではないオーラを放っているが、その真骨頂はダウンチューブにある。大きく縦にスリットが入り、まるで双胴式とされた「TwinVane」ダウンチューブは、フロントホイール後部の気流を整える効果があるという。
THMカーボネスの新作ブレーキ
80gを切ったカーボンステムも登場
エドコの3AXペダルもイチオシ商品
左右にフロートする3AXペダル 近日中にシクロワイアードでもインプレ掲載予定です。
AXライトネスは超軽量バイクを展示
TNIオリジナルのカーボンクリンチャーホイールが登場
ONEには2モデルが用意されており、エアロヒンジの専用フォーク仕様の「ONE」、そしてノーマルタイプのフォークで汎用性を高めた「ONE-S」というシリーズとなっている。一方、軽量なクライミングバイクとして用意されるのが、O2。奇抜なフォルムのONEとは対照的に、現代のクライミングバイクの王道を往く、オーソドックスな見た目の一台だ。ロメン・バルデ(フランス)をはじめ、クライマーが多く在籍するAG2Rでは、こちらを選択する選手も多いのだとか。
他にも魅力的なパーツが多く並ぶトライスポーツブース。裏手では、今季より取り扱いを開始した速乾性の塗装スプレー「スプレーバイク」のデモが行われていた。塗布してから10分程度で乾燥するため、非常に手軽にペイントが行えるのが魅力的。ワンポイントでアクセントを加えることも簡単なので、少し気分を変えたい方にもおすすめだ。
スプレーバイクのデモンストレーションが随時行われた
速乾性の塗料、スプレーバイクが登場
様々なカラーが揃うスプレーバイク
このように、カラフルなバイクを自分で作り出すことができる
ドイツの軽量パーツメーカー、THMカーボネスからは新作のブレーキとステムが登場。なかでもステムは、クランクアームと見間違えそうなほどのボリュームを持ちながら100㎜で74gと超軽量な仕上がりで、軽量パーツマニアにとっては垂涎の一品となりそうだ。
オリジナルブランドのTNIからは、カーボンクリンチャーホイールが新登場。これまでチューブラーモデルのみとなっていたが、普段使いもしやすいクリンチャーモデルが追加されたのは朗報だろう。リムは多くのブランドのOEMを手掛けるメーカーのもので、カーボンクリンチャーにおいても高い技術力を誇るファクトリーで製造されているので品質は折り紙付き。これから人気が出そうな一本だ。
カワシマサイクルサプライ:フィジークのスパインコンセプトが進化、ビブショーツが登場
マイヨジョーヌカラーで目立つピナレロブースに隠れがちながら、カワシマサイクルサプライが取り扱うその他製品にも注目したい。フィジークやエリートといった高級イタリアンブランドや、トライアスロンで絶大な人気を誇るプロファイルデザインなど、展示されているブランド数も幅広い。
フィジークではスパインコンセプトが刷新。新規登場したビブショーツを展示
フィジークのハイエンドロードシューズ「R1B」には2つの新色が登場。シックな紅色が美しい
フィジークシューズを試し履きできるコーナーも用意している
プロファイルデザインのリーズナブルなカーボンクリンチャーホイール、THIRTY。アンダー15万円で人気が出そう
その中でも注目したいのがフィジークだ。柔軟性に基づいてマッチするサドルを選ぶシステム「スパインコンセプト」がアップデートされ、「スパインコンセプトEVO」に。従来は大きく3タイプに分かれていたが、各モデルにレギュラーとラージという2種類のベースを設け、3×2の全6タイプにすることにより、さらにフィット性を高めるようになった。
そして更にはシステム刷新に併せて、フィジーク製ビブショーツがデビューしたことが大きなニュースと言えるだろう。同社サドルと組み合わせることで極上のフィッティングとなることはもちろん、他社ブランドのサドルでもスパインコンセプトEVOを体感できるようになっている。各種3万円+αとなかなかのお値段だが、サドルに悩みを抱えている方の朗報となり得る存在だ。
エリートローラーを使ったイベントも随時開催中。勝ち抜きトーナメントでは優勝者にローラー台が贈られる
その他、エリート製ローラートレーナーを使った恒例のタイムアタックや勝ち抜きトーナメント戦なども行われ、開催の度に人だかりができている。タイマン勝負の勝ち抜きトーナメントでは優勝賞品としてローラートレーナーが提供されるので、脚自慢の方は挑戦するべし!プロファイルデザインではスポークとハブで価格を抑えた、アンダー15万円のフルカーボンクリンチャーホイールが登場しており、こちらも隠れた名品となりそうな予感。
ヴィットリア・ジャパン:rh+の新作アイウェアとヘルメットが注目
イタリアの老舗タイヤブランド、ヴィットリアをメインに、ホビーユーザーの使用率も高まってきたアスチュートサドル、そしてヘルメットやアイウェア、アパレルをリリースするrh+を取り扱うヴィットリアジャパン。主力であるヴィットリア製品に関してはホイールとタイヤ各種がずらり並ぶ圧巻の展示が目を引く。
ヴィットリアとrh+製品を中心に据えたヴィットリア・ジャパンのブース
フルラインナップで展示されたタイヤとホイール
「RUBINO PRO」チューブラーが新規登場。チューブラーの選択肢を増やす存在だ
ジロ・デ・イタリアのオフィシャルサプライヤーも務め、プロユースでも広く使用されるヴィットリアのチューブラータイヤ。ヴィットリアを代表するハイエンドタイヤ「CORSA」の弟分である「RUBINO」シリーズには、CORSAエリートの廃盤に伴って「RUBINO PRO」チューブラーが新規登場している。CORSAのテクノロジーを積極的に導入して高性能化を図っており、レースでも十分に対応する性能を有しているという。これによりチューブラーでも各価格帯のタイヤが揃い、タイヤチョイスの幅を広げてくれることだろう。
フリップアップ式のレンズを採用したORYMPO AIR X
登りや暗くなってきた時にはレンズを上げるだけでOK。ヘルメットに差したりポケットに入れる必要がない
ミドルグレードとして登場した、セミエアロデザインのヘルメットEpsilon
ヴィットリアのボトルやTシャツも発売中です!
また、今年はアパレルブランド「rh+」も大きく展示されている。ヘルメットとサングラスのニューモデルも多く、試着する来場者で賑わっていた。ヘルメットの新製品「EHX6074 Z-Epsilon」は流行を意識したエアロデザインで、価格を抑えたモデル。見た目だけでなくベンチレーションなど内部も作りこまれており、エア抜けも良さそうだ。その他、フリップアップ式のレンズを採用したアイウェアORYMPO AIR Xも登場。登りで曇りがちなとき、日暮れで暗くなってきたときにレンズを上げるだけでOKと、使い勝手を高めたモデルだ。
text&photo:CW編集部
ミズタニ自転車:パイオニアペダリングモニターセミナーが人気を集める



ブロンプトンやトムソン、セラSMPなど通好みのサイクルパーツを手掛けるミズタニ自転車ブースの正面を飾るのは、今年より取り扱いを開始したイタリアの老舗ブランド、グエルチョッティだ。オレンジ色の派手な車体に、ついつい来場者も引き寄せられるように足を止めていた。
カラフルな色使いといえば、ソックスブランド、デフィートの展示だ。昨今、主流となりつつある長い丈のソックスを数多くラインアップするデフィート。シンプルな単色系のモデルから、様々なグラフィックが描かれたモデルまで、ありとあらゆるデザインのソックスがずらりと並べられる様は圧巻の一言。見ているだけで楽しくなってくる、そんなブースになっている。





ブースの側面では、パイオニアのペダリングモニターの体験ブースが設置され、常に試乗待ちの列ができるほど。ウォークライドの須田氏が行っていたペダリングセミナーは、通路を埋め尽くすほどの人だかりができており、高い注目を集めていることが感じられた。土曜、日曜ともにセミナーは開かれるとのことなので、ぜひ参加してみては。
他にもカーボン板バネを使用した軽量サスペンションフォークブランド ラウフや、メンテナンススタンドやローラー台を展開するフィードバックなど、ミズタニ自転車の取り扱う魅力的なラインアップが勢揃いしていた。
トライスポーツ:来季AG2Rラモンディアールが駆るファクターのフルラインアップが国内初お披露目



様々な分野のマニアックなパーツを世界から日本に紹介してくれる関西の輸入代理店、トライスポーツ。サイクルパーツギークにとって目を離すことができない存在だが、今年は新たなバイクブランド、FACTOR(ファクター)の取り扱いを開始した。F1のテクノロジーを応用したバイク設計で、既存のロードバイクのデザインを飛び出したブリティッシュブランド、ファクター。そのフルラインアップが国内初お披露目となった。
ブランドを象徴するのは、来季がAG2Rラモンディアールが使用するエアロロード「ONE」。横から見ただけでもエアロヒンジ仕様のフロントフォークがただものではないオーラを放っているが、その真骨頂はダウンチューブにある。大きく縦にスリットが入り、まるで双胴式とされた「TwinVane」ダウンチューブは、フロントホイール後部の気流を整える効果があるという。






ONEには2モデルが用意されており、エアロヒンジの専用フォーク仕様の「ONE」、そしてノーマルタイプのフォークで汎用性を高めた「ONE-S」というシリーズとなっている。一方、軽量なクライミングバイクとして用意されるのが、O2。奇抜なフォルムのONEとは対照的に、現代のクライミングバイクの王道を往く、オーソドックスな見た目の一台だ。ロメン・バルデ(フランス)をはじめ、クライマーが多く在籍するAG2Rでは、こちらを選択する選手も多いのだとか。
他にも魅力的なパーツが多く並ぶトライスポーツブース。裏手では、今季より取り扱いを開始した速乾性の塗装スプレー「スプレーバイク」のデモが行われていた。塗布してから10分程度で乾燥するため、非常に手軽にペイントが行えるのが魅力的。ワンポイントでアクセントを加えることも簡単なので、少し気分を変えたい方にもおすすめだ。




ドイツの軽量パーツメーカー、THMカーボネスからは新作のブレーキとステムが登場。なかでもステムは、クランクアームと見間違えそうなほどのボリュームを持ちながら100㎜で74gと超軽量な仕上がりで、軽量パーツマニアにとっては垂涎の一品となりそうだ。
オリジナルブランドのTNIからは、カーボンクリンチャーホイールが新登場。これまでチューブラーモデルのみとなっていたが、普段使いもしやすいクリンチャーモデルが追加されたのは朗報だろう。リムは多くのブランドのOEMを手掛けるメーカーのもので、カーボンクリンチャーにおいても高い技術力を誇るファクトリーで製造されているので品質は折り紙付き。これから人気が出そうな一本だ。
カワシマサイクルサプライ:フィジークのスパインコンセプトが進化、ビブショーツが登場
マイヨジョーヌカラーで目立つピナレロブースに隠れがちながら、カワシマサイクルサプライが取り扱うその他製品にも注目したい。フィジークやエリートといった高級イタリアンブランドや、トライアスロンで絶大な人気を誇るプロファイルデザインなど、展示されているブランド数も幅広い。




その中でも注目したいのがフィジークだ。柔軟性に基づいてマッチするサドルを選ぶシステム「スパインコンセプト」がアップデートされ、「スパインコンセプトEVO」に。従来は大きく3タイプに分かれていたが、各モデルにレギュラーとラージという2種類のベースを設け、3×2の全6タイプにすることにより、さらにフィット性を高めるようになった。
そして更にはシステム刷新に併せて、フィジーク製ビブショーツがデビューしたことが大きなニュースと言えるだろう。同社サドルと組み合わせることで極上のフィッティングとなることはもちろん、他社ブランドのサドルでもスパインコンセプトEVOを体感できるようになっている。各種3万円+αとなかなかのお値段だが、サドルに悩みを抱えている方の朗報となり得る存在だ。

その他、エリート製ローラートレーナーを使った恒例のタイムアタックや勝ち抜きトーナメント戦なども行われ、開催の度に人だかりができている。タイマン勝負の勝ち抜きトーナメントでは優勝賞品としてローラートレーナーが提供されるので、脚自慢の方は挑戦するべし!プロファイルデザインではスポークとハブで価格を抑えた、アンダー15万円のフルカーボンクリンチャーホイールが登場しており、こちらも隠れた名品となりそうな予感。
ヴィットリア・ジャパン:rh+の新作アイウェアとヘルメットが注目
イタリアの老舗タイヤブランド、ヴィットリアをメインに、ホビーユーザーの使用率も高まってきたアスチュートサドル、そしてヘルメットやアイウェア、アパレルをリリースするrh+を取り扱うヴィットリアジャパン。主力であるヴィットリア製品に関してはホイールとタイヤ各種がずらり並ぶ圧巻の展示が目を引く。



ジロ・デ・イタリアのオフィシャルサプライヤーも務め、プロユースでも広く使用されるヴィットリアのチューブラータイヤ。ヴィットリアを代表するハイエンドタイヤ「CORSA」の弟分である「RUBINO」シリーズには、CORSAエリートの廃盤に伴って「RUBINO PRO」チューブラーが新規登場している。CORSAのテクノロジーを積極的に導入して高性能化を図っており、レースでも十分に対応する性能を有しているという。これによりチューブラーでも各価格帯のタイヤが揃い、タイヤチョイスの幅を広げてくれることだろう。




また、今年はアパレルブランド「rh+」も大きく展示されている。ヘルメットとサングラスのニューモデルも多く、試着する来場者で賑わっていた。ヘルメットの新製品「EHX6074 Z-Epsilon」は流行を意識したエアロデザインで、価格を抑えたモデル。見た目だけでなくベンチレーションなど内部も作りこまれており、エア抜けも良さそうだ。その他、フリップアップ式のレンズを採用したアイウェアORYMPO AIR Xも登場。登りで曇りがちなとき、日暮れで暗くなってきたときにレンズを上げるだけでOKと、使い勝手を高めたモデルだ。
text&photo:CW編集部
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