2016/10/12(水) - 09:18
世界最大の自転車ショー「ユーロバイク」。次期新製品が明らかになると同時にバイク界の潮流がつかめる展示会でホットなニューモデルを探した。Part.6ではジャイアント/Liv、FSA、フィジーク、クリスキング、コンチネンタル、サイクルオプスの7ブランドをピックアップする(記事インデックスはこちらから)。
ジャイアント/Liv(台湾)
トム・ドゥムラン(オランダ)のリオオリンピック個人TT銀メダル獲得に貢献したレインボーカラーの「TRINITY ADVANCED PRO TT」が正面に展示されたジャイアントのブース。豊富なバリエーションのバイクたちに加え、パーツ&ギアでも注目の新製品をキャッチした。
まずはロードバイクから。注目は、カーボン製オールラウンドモデル「TCR ADVANCED」に登場したディスクブレーキモデルだ。フレーム形状やジオメトリーをリムブレーキ仕様からほぼそのまま受け継ぎ、その特長である軽量性をキープしている。合わせて、カーボンリム採用のディスクロード向けカーボンホイールも登場。また、ロードのハイグレードモデルでは、2017年モデルからオリジナルのチューブレスタイヤ「GAVIA SL」が標準でアッセンブルされることに。
MTBは、オールマウンテン系の「TRANCE」とクロカンモデル「ANTHEM」という2種類のフルサスバイクがアップデートされた。最大の変化は前後共にストローク量が引き上げられたこと。そして、「MAESTRO」と呼ばれるリアサスペンションに改良が加えられ、ロッカーアームのカーボン化によって軽量化と高剛性化を実現。更にレバー比を減少させることでペダリングとブレーキングの効率を、チェーンステー長の短縮によって加速性と取り回しやすさを高めたという。リアリジットのコンペティション系モデル「XTC ADVANCED」には、27.5+仕様が追加された。
昨年より本格的な展開を開始したヘルメットは、順調にバリエーションを拡大中だ。ジャイアント・アルペシンがツール・ド・フランスより使用する新型エアロモデル「PURSUIT」は、もう1つのエアロモデル「RIVET」と同様に優れたエアロ性能を実現しながら、ベンチレーションホールの個数を増やすことで、通気性を向上。コンペティション系のスタンダードモデル「REV」などには、安全性を高めた「MIPS」モデルが追加されている。
FSA(イタリア)
FSAは、昨年夏よりテストを重ねていたブランド初のグループセット「WE」を正式発表。その特徴は、前後のディレーラーとシートチューブバッテリーの間をケーブルで、レバーとバッテリーの間をANT+無線で接続する「セミワイヤレス」式をとることにある。
ユーロバイクで展示されていた「WE」は、今年のツール・ド・フランスでお目見えしたプロトタイプと形状は大きく変わっていないが、装飾やグラフィックが添えられており、ほぼ製品版のように見受けられる。シマノ、カンパニョーロ、スラムに続くロードコンポになれるか注目が集まるところだ。
フィジーク(イタリア)
「サイクリストとバイクの接点をデザインする」をブランドコンセプトに掲げるフィジーク。サドル、シューズ、コックピットパーツなどに次ぐ新たなプロダクト群は、なんとビブショーツだ。脊椎の柔軟性に応じたフィッティングシステム「スパインコンセプト」に基づき、スネーク、カメレオン、ブルの3タイプを用意しており、パッドや生地、パネリングなどがタイプごとに変えられているという。
シューズのトピックは、MTBクロスカントリーやシクロクロスに適するオフロード用モデルのフラッグシップ「M3B」がフルモデルチェンジしたこと。アッパーの構造を一新しており、タンと、その左右のアッパーを1本のレースで繋ぎ、Boaクロージャーで締め上げることで、フィット感を高めている。
クリスキング(アメリカ)
手組みホイールのリバイバルや、グラベルロードの流行などにより、需要が高まっているクリスキングのハブ。これまでラインアップになかったものの、要望が多かったというセンターロック対応のディスクロード用ハブが登場した。もちろん主流規格になりつつある12mmスルーアクスル仕様も取り揃えられる。
コンチネンタル(ドイツ)
地元ドイツのタイヤブランドであるコンチネンタルは、ユーロバイクでは毎年大規模なブースで出展。今年は、同社のタイヤを使用するクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)のバイクを展示し、ブースにはアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)が訪れサイン会を行った。
新製品としては、前後別設計のロード用レーシングタイヤ「ATTACK&FORCE」にアップデートが施され、これまではフロント22mmxリア24mmという設定だったが、昨今のワイド化の流れてに沿ってか23mmx25mmに。また世界各地で開催されているヴィンテージバイクイベント「エロイカ」のロゴをあしらった、クラシカルな仕上げの「GRAND PRIX CLASSIC」も展示されていた。
サイクルオプス(アメリカ)
サイクルオプスは、ダイレクトドライブ式の新型トレーナー「HAMMER」を発表した。ハブ式パワーメーター「PowerTap」のテクノロジーによる高精度なパワー計測や、電磁式負荷ユニットによる優れた静寂性がその特徴だ。スルーアクスルのバイクも取付可能としている。
photo:Makoto.AYANO
ジャイアント/Liv(台湾)
トム・ドゥムラン(オランダ)のリオオリンピック個人TT銀メダル獲得に貢献したレインボーカラーの「TRINITY ADVANCED PRO TT」が正面に展示されたジャイアントのブース。豊富なバリエーションのバイクたちに加え、パーツ&ギアでも注目の新製品をキャッチした。
まずはロードバイクから。注目は、カーボン製オールラウンドモデル「TCR ADVANCED」に登場したディスクブレーキモデルだ。フレーム形状やジオメトリーをリムブレーキ仕様からほぼそのまま受け継ぎ、その特長である軽量性をキープしている。合わせて、カーボンリム採用のディスクロード向けカーボンホイールも登場。また、ロードのハイグレードモデルでは、2017年モデルからオリジナルのチューブレスタイヤ「GAVIA SL」が標準でアッセンブルされることに。
MTBは、オールマウンテン系の「TRANCE」とクロカンモデル「ANTHEM」という2種類のフルサスバイクがアップデートされた。最大の変化は前後共にストローク量が引き上げられたこと。そして、「MAESTRO」と呼ばれるリアサスペンションに改良が加えられ、ロッカーアームのカーボン化によって軽量化と高剛性化を実現。更にレバー比を減少させることでペダリングとブレーキングの効率を、チェーンステー長の短縮によって加速性と取り回しやすさを高めたという。リアリジットのコンペティション系モデル「XTC ADVANCED」には、27.5+仕様が追加された。
昨年より本格的な展開を開始したヘルメットは、順調にバリエーションを拡大中だ。ジャイアント・アルペシンがツール・ド・フランスより使用する新型エアロモデル「PURSUIT」は、もう1つのエアロモデル「RIVET」と同様に優れたエアロ性能を実現しながら、ベンチレーションホールの個数を増やすことで、通気性を向上。コンペティション系のスタンダードモデル「REV」などには、安全性を高めた「MIPS」モデルが追加されている。
FSA(イタリア)
FSAは、昨年夏よりテストを重ねていたブランド初のグループセット「WE」を正式発表。その特徴は、前後のディレーラーとシートチューブバッテリーの間をケーブルで、レバーとバッテリーの間をANT+無線で接続する「セミワイヤレス」式をとることにある。
ユーロバイクで展示されていた「WE」は、今年のツール・ド・フランスでお目見えしたプロトタイプと形状は大きく変わっていないが、装飾やグラフィックが添えられており、ほぼ製品版のように見受けられる。シマノ、カンパニョーロ、スラムに続くロードコンポになれるか注目が集まるところだ。
フィジーク(イタリア)
「サイクリストとバイクの接点をデザインする」をブランドコンセプトに掲げるフィジーク。サドル、シューズ、コックピットパーツなどに次ぐ新たなプロダクト群は、なんとビブショーツだ。脊椎の柔軟性に応じたフィッティングシステム「スパインコンセプト」に基づき、スネーク、カメレオン、ブルの3タイプを用意しており、パッドや生地、パネリングなどがタイプごとに変えられているという。
シューズのトピックは、MTBクロスカントリーやシクロクロスに適するオフロード用モデルのフラッグシップ「M3B」がフルモデルチェンジしたこと。アッパーの構造を一新しており、タンと、その左右のアッパーを1本のレースで繋ぎ、Boaクロージャーで締め上げることで、フィット感を高めている。
クリスキング(アメリカ)
手組みホイールのリバイバルや、グラベルロードの流行などにより、需要が高まっているクリスキングのハブ。これまでラインアップになかったものの、要望が多かったというセンターロック対応のディスクロード用ハブが登場した。もちろん主流規格になりつつある12mmスルーアクスル仕様も取り揃えられる。
コンチネンタル(ドイツ)
地元ドイツのタイヤブランドであるコンチネンタルは、ユーロバイクでは毎年大規模なブースで出展。今年は、同社のタイヤを使用するクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)のバイクを展示し、ブースにはアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)が訪れサイン会を行った。
新製品としては、前後別設計のロード用レーシングタイヤ「ATTACK&FORCE」にアップデートが施され、これまではフロント22mmxリア24mmという設定だったが、昨今のワイド化の流れてに沿ってか23mmx25mmに。また世界各地で開催されているヴィンテージバイクイベント「エロイカ」のロゴをあしらった、クラシカルな仕上げの「GRAND PRIX CLASSIC」も展示されていた。
サイクルオプス(アメリカ)
サイクルオプスは、ダイレクトドライブ式の新型トレーナー「HAMMER」を発表した。ハブ式パワーメーター「PowerTap」のテクノロジーによる高精度なパワー計測や、電磁式負荷ユニットによる優れた静寂性がその特徴だ。スルーアクスルのバイクも取付可能としている。
photo:Makoto.AYANO
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