2016/09/18(日) - 09:22
様々な革新をロードバイクホイールにもたらしてきたフレンチブランド、マヴィックから「Cosmic Pro Carbon SL C」と「Ksyrium Pro Carbon SL C」が登場。ブランド初となる2つのフルカーボンクリンチャーホイールをインプレッションした。
125年を超える歴史を持つ老舗ホイールブランド・マヴィック。軽量で剛性に優れたアルミリムによってレーサーを中心に高い評価を獲得、1996年には世界初の完組ホイール「Helium(ヘリウム)」を、1999年にはリム、ハブ、スポークが完全なる専用設計を持つ「Ksyrium(キシリウム)」を発表し、その後の完組ホイール普及の先鞭をつけた。
アルミリムにルーツを持つブランドであるため、カーボンホイールに関してはあまり得意でない、というイメージを持たれている人もいるかもしれないが、ハイエンドモデルである「Cosmic Ultimate(コスミック・アルティメイト)」をはじめ、高性能なカーボンホイールをラインアップし続けている。実際にプロレースの現場でも活躍し、実績を残していることがその性能の証明となっている。
一方で、カーボンクリンチャーホイールに関しては慎重な姿勢を見せていたことは事実。「Cosmic Carbon」はアルミリム+カーボンカウルという構造を登場時から頑なに守ってきたし、数年前に登場した「Cosmic Carbon 40 C(CC40C)」なども、アルミの芯材をカーボンリムに内蔵する、ハイブリッド構造を取っていた。つまり、純粋にカーボンのみで構成されたクリンチャーリムはこれまでのマヴィックのラインアップに一つも存在しなかったのだ。
それは決して、他社に対して技術的なビハインドがあったからではない。マヴィックがリムに求める基準が高かったが故の慎重さである。それは、ニュートラルサポートを行う”SSC”(スペシャルサービスコース)を通じて、さまざまなトラブルを目の当たりにしてきた経験がそうさせるのだという。
ツール・ド・フランスのステージを実際に走ることができるアマチュアレース「エタップ・ド・ツール」において、SSCが対応した件数100件のうち、なんと38件が他社製カーボンクリンチャーの熱によるリム破損が原因だったという。机上の理論、工場でのテストだけでは把握できない、現地でのトラブルを最も身近に感じており、真剣に受け止めているからこそ、マヴィックがホイールに求める基準は高くなっている。
2016年、2つのカーボンクリンチャーホイールを実現するためにマヴィックはフランスのアネシー本社に新たなカーボン専門チームを結成したという。彼らの開発によって、フルカーボンクリンチャーリムに最も適したカーボンファイバーの積層を実現した。
3KカーボンファイバーとUDカーボンファイバーをそれぞれの役割に応じて適所に配合、20パターン以上のプロトタイプを作成し、耐久性、ブレーキ性能、剛性、推進力のバランスに最も優れるパターンを見つけ出した。この新型リムは、リム単体のストレステストにおいて前作となるCC40よりも約100g軽くなっているが、同等以上の対荷重性能を持っているというのだから驚きだ。
もうひとつ、革新的な技術が「iTgMax」と名付けられたテクノロジー。マヴィックが特許を取得したこの新テクノロジーは、ブレーキ面にレーザーを照射してレジンを焼き付け、耐熱性を向上させるというもの。カーボンファイバーにブレーキシューを直接接触させることで、ストッピングパワーを向上させており、ドライ、ウェットとシチュエーションを問わず安定した制動を実現させている。
前後共にハブはアルミ削り出し製で、リアには「Instant Drive 360」という新構造を採用する。オーバーサイズのアクスルとフリーボディを共にアルミ製とすることで軽量化を図り、40枚の歯からなるデュアルラチェットシステムによって反応性を向上させている。マヴィックハブの美点であったメンテナンス性も良好で、フリーボディのオイルアップなどは容易に行えるようになっている。
「Ksyrium Pro Carbon SL C」と「Cosmic Pro Carbon C」の違いは、リムハイトおよびスポーク。Ksyriumは25mmハイトで400gのリム、Cosmicが40mmハイトで450gのリムとなっており、スポークについてはCosmicの方がよりエアロ効果の高い楕円断面の幅広スポークが使用されている。その他の仕様はほぼ共通となる。
それではインプレッションをお届けしよう。
ー インプレッション
マヴィック初のフルカーボンクリンチャーということで、否がおうにも期待は高まる。まず最初に試乗したのはCosmic Pro Carbon SL C。3Kカーボンの織目が、いかにも「カーボンホイール」です、といった雰囲気を醸し出しており、自分の自転車に装着しただけで、愛車の格が一段上がったかのよう。
さて、そんなラグジュアリーなルックスを持つCosmic Pro Carbonだが、その走りは武闘派だ。リム、スポーク、ハブ、ホイールを構成する全ての要素が踏力を余すところなく受け止め、ダイレクトに地面へと伝えていく。
リム重量450gということで、踏みだし自体はそこまで軽く感じることは無いけれど、巡航速度からの反応性はピカイチ。コーナーの立ち上がりやちょっとした登り返しなど、少し踏み足す必要がある状況はこのホイールの得意分野だ。
ダイレクト感が心地良すぎてついつい何度も踏みこんでしまいたくなり、結果脚が売り切れてしまいそうに。もっともこれは筆者の脚が乏しいということにも大きな原因があるだろう。パワー系ライダーにとっては、最高の相棒となりそうな一本だ。
一方、Ksyrium Pro Carbon SL Cはより万人向け、ロングライド向けの味付けになっていた。剛性の塊のようなCosmic Pro Carbon SLに比べると、スポークが長いおかげだろうか、すこしバッファがあるような感覚で、マイルドな踏み心地。
リムの軽さも相まって、いわゆるヒルクライム的な走りはこちらに軍配が上がりそうだ。Cosmic Pro Carbonと比べると、という注釈が入るが、少しタメがある感じなので、体重が軽めのライダーや脚への返りを気にするロングライド派にはKsyrium Pro Carbon SL Cが向いているだろう。
両方のホイールに共通するのが、ブレーキング性能の高さ。「iTgMax」で処理されたブレーキ面は触ってみると確かにカーボンファイバーが表面に出てきているのだと感じさせられる独特の肌触り。他社のカーボンリムがツルツルしているのに対し、iTgMaxは少ししっとりしているように感じる。3Kカーボンの織目に沿った凹凸を感じるほど、ブレーキ面からレジンが取り除かれていることは確かだ。
ドライブレーキ性能に関しては昨今のカーボンリムはかなり良好な性能を持っている物が多く、ブレーキに定評のあるマヴィックとはいえ大きな違いはないだろうと試乗前は考えていたが、iTgMaxはその予想を裏切ってくれた。
カーボン繊維がブレーキシューを削りながら制動力を生み出しているのだろう、実際にブレーキを掛けてみると、独特のブレーキ音が響く。似ているのはエグザリットリムのブレーキ音だろうか。エグザリットもリム面の凹凸によりシューをヤスリのごとく削りながら制動するタイプであり、実際にブレーキのフィーリングも共通するものがある。
急制動にしっかりと対応することはもちろん、当て効きのコントロールしやすさは特筆もの。レバーを握る強さに応じて、リニアに制動力が増加していくため、まさに思い通りのブレーキングが可能となっている。マヴィックが公表するデータでは、ウェット時の制動力の変化が少ないこともiTgMaxの特長だという。
ボトルの水を掛けてテストしてみたが、濡れたカーボンリム特有の滑る感覚は微塵もない。しっかりとシューがリムに食いつくようにストッピングパワーを生み出し、ドライとほぼ遜色ない制動力を発揮してくれた。ディスクブレーキの必要性に疑問を感じてしまいそうなほどである。横剛性も申し分なく、優れたストッピングパワーと相まって、下りの安心感は他のホイールの追随を許さない。
クリンチャー化ということで、どちらかというと普段の練習用ホイールなのでは?と思う人もいるかもしれないが、クリンチャータイヤの走行抵抗の低さを加味すると、トータルでの速さは軽量なチューブラーホイールと遜色無いのではないだろうか。
Cosmic Pro Carbon SL Cは短距離のレースには持ってこいだと感じるし、Ksyrium Pro Carbon SL Cはヒルクライムや長距離のレースにピッタリだ。しかも、ランニングコストの安いクリンチャー仕様とくれば、練習でどんどん乗り込んでいけるし、レースと練習で機材を統一することで踏み方などに違和感を感じることもないのは大きなメリットとなるだろう。マヴィックの安全基準を満たしているのだから、なおさら安心だ。カタログスペックにこだわらない実走派のライダーにとって、この2本は最高の相棒となるはずだ。
マヴィック Ksyrium Pro Carbon SL C
タイヤタイプ:クリンチャー
リ ム:フルカーボン(iTgMax)
フリーボディ:instant drive 360
スポーク:ステンレス(Isopulse組み)
重 量:1,390g(前後ペア)
付属タイヤ:マヴィック YKSION PRO GRIPLINK(フロント)/POWERLINK(リア)
タイヤサイズ:700x25C
税別価格:フロント 135,000円、リア 145,000円、ペア280,000円
マヴィック Cosmic Pro Carbon SL C
タイヤタイプ:クリンチャー
リ ム:フルカーボン(iTgMax)
フリーボディ:instant drive 360
スポーク:ステンレス(Isopulse組み)
重 量:1,450g(前後ペア)
付属タイヤ:マヴィック YKSION PRO GRIPLINK(フロント)/POWERLINK(リア)
タイヤサイズ:700x25C
税別価格:フロント 155,000円、リア 165,000円、ペア320,000円
text&photo:Naoki.Yasuoka
125年を超える歴史を持つ老舗ホイールブランド・マヴィック。軽量で剛性に優れたアルミリムによってレーサーを中心に高い評価を獲得、1996年には世界初の完組ホイール「Helium(ヘリウム)」を、1999年にはリム、ハブ、スポークが完全なる専用設計を持つ「Ksyrium(キシリウム)」を発表し、その後の完組ホイール普及の先鞭をつけた。
アルミリムにルーツを持つブランドであるため、カーボンホイールに関してはあまり得意でない、というイメージを持たれている人もいるかもしれないが、ハイエンドモデルである「Cosmic Ultimate(コスミック・アルティメイト)」をはじめ、高性能なカーボンホイールをラインアップし続けている。実際にプロレースの現場でも活躍し、実績を残していることがその性能の証明となっている。
一方で、カーボンクリンチャーホイールに関しては慎重な姿勢を見せていたことは事実。「Cosmic Carbon」はアルミリム+カーボンカウルという構造を登場時から頑なに守ってきたし、数年前に登場した「Cosmic Carbon 40 C(CC40C)」なども、アルミの芯材をカーボンリムに内蔵する、ハイブリッド構造を取っていた。つまり、純粋にカーボンのみで構成されたクリンチャーリムはこれまでのマヴィックのラインアップに一つも存在しなかったのだ。
それは決して、他社に対して技術的なビハインドがあったからではない。マヴィックがリムに求める基準が高かったが故の慎重さである。それは、ニュートラルサポートを行う”SSC”(スペシャルサービスコース)を通じて、さまざまなトラブルを目の当たりにしてきた経験がそうさせるのだという。
ツール・ド・フランスのステージを実際に走ることができるアマチュアレース「エタップ・ド・ツール」において、SSCが対応した件数100件のうち、なんと38件が他社製カーボンクリンチャーの熱によるリム破損が原因だったという。机上の理論、工場でのテストだけでは把握できない、現地でのトラブルを最も身近に感じており、真剣に受け止めているからこそ、マヴィックがホイールに求める基準は高くなっている。
2016年、2つのカーボンクリンチャーホイールを実現するためにマヴィックはフランスのアネシー本社に新たなカーボン専門チームを結成したという。彼らの開発によって、フルカーボンクリンチャーリムに最も適したカーボンファイバーの積層を実現した。
3KカーボンファイバーとUDカーボンファイバーをそれぞれの役割に応じて適所に配合、20パターン以上のプロトタイプを作成し、耐久性、ブレーキ性能、剛性、推進力のバランスに最も優れるパターンを見つけ出した。この新型リムは、リム単体のストレステストにおいて前作となるCC40よりも約100g軽くなっているが、同等以上の対荷重性能を持っているというのだから驚きだ。
もうひとつ、革新的な技術が「iTgMax」と名付けられたテクノロジー。マヴィックが特許を取得したこの新テクノロジーは、ブレーキ面にレーザーを照射してレジンを焼き付け、耐熱性を向上させるというもの。カーボンファイバーにブレーキシューを直接接触させることで、ストッピングパワーを向上させており、ドライ、ウェットとシチュエーションを問わず安定した制動を実現させている。
前後共にハブはアルミ削り出し製で、リアには「Instant Drive 360」という新構造を採用する。オーバーサイズのアクスルとフリーボディを共にアルミ製とすることで軽量化を図り、40枚の歯からなるデュアルラチェットシステムによって反応性を向上させている。マヴィックハブの美点であったメンテナンス性も良好で、フリーボディのオイルアップなどは容易に行えるようになっている。
「Ksyrium Pro Carbon SL C」と「Cosmic Pro Carbon C」の違いは、リムハイトおよびスポーク。Ksyriumは25mmハイトで400gのリム、Cosmicが40mmハイトで450gのリムとなっており、スポークについてはCosmicの方がよりエアロ効果の高い楕円断面の幅広スポークが使用されている。その他の仕様はほぼ共通となる。
それではインプレッションをお届けしよう。
ー インプレッション
マヴィック初のフルカーボンクリンチャーということで、否がおうにも期待は高まる。まず最初に試乗したのはCosmic Pro Carbon SL C。3Kカーボンの織目が、いかにも「カーボンホイール」です、といった雰囲気を醸し出しており、自分の自転車に装着しただけで、愛車の格が一段上がったかのよう。
さて、そんなラグジュアリーなルックスを持つCosmic Pro Carbonだが、その走りは武闘派だ。リム、スポーク、ハブ、ホイールを構成する全ての要素が踏力を余すところなく受け止め、ダイレクトに地面へと伝えていく。
リム重量450gということで、踏みだし自体はそこまで軽く感じることは無いけれど、巡航速度からの反応性はピカイチ。コーナーの立ち上がりやちょっとした登り返しなど、少し踏み足す必要がある状況はこのホイールの得意分野だ。
ダイレクト感が心地良すぎてついつい何度も踏みこんでしまいたくなり、結果脚が売り切れてしまいそうに。もっともこれは筆者の脚が乏しいということにも大きな原因があるだろう。パワー系ライダーにとっては、最高の相棒となりそうな一本だ。
一方、Ksyrium Pro Carbon SL Cはより万人向け、ロングライド向けの味付けになっていた。剛性の塊のようなCosmic Pro Carbon SLに比べると、スポークが長いおかげだろうか、すこしバッファがあるような感覚で、マイルドな踏み心地。
リムの軽さも相まって、いわゆるヒルクライム的な走りはこちらに軍配が上がりそうだ。Cosmic Pro Carbonと比べると、という注釈が入るが、少しタメがある感じなので、体重が軽めのライダーや脚への返りを気にするロングライド派にはKsyrium Pro Carbon SL Cが向いているだろう。
両方のホイールに共通するのが、ブレーキング性能の高さ。「iTgMax」で処理されたブレーキ面は触ってみると確かにカーボンファイバーが表面に出てきているのだと感じさせられる独特の肌触り。他社のカーボンリムがツルツルしているのに対し、iTgMaxは少ししっとりしているように感じる。3Kカーボンの織目に沿った凹凸を感じるほど、ブレーキ面からレジンが取り除かれていることは確かだ。
ドライブレーキ性能に関しては昨今のカーボンリムはかなり良好な性能を持っている物が多く、ブレーキに定評のあるマヴィックとはいえ大きな違いはないだろうと試乗前は考えていたが、iTgMaxはその予想を裏切ってくれた。
カーボン繊維がブレーキシューを削りながら制動力を生み出しているのだろう、実際にブレーキを掛けてみると、独特のブレーキ音が響く。似ているのはエグザリットリムのブレーキ音だろうか。エグザリットもリム面の凹凸によりシューをヤスリのごとく削りながら制動するタイプであり、実際にブレーキのフィーリングも共通するものがある。
急制動にしっかりと対応することはもちろん、当て効きのコントロールしやすさは特筆もの。レバーを握る強さに応じて、リニアに制動力が増加していくため、まさに思い通りのブレーキングが可能となっている。マヴィックが公表するデータでは、ウェット時の制動力の変化が少ないこともiTgMaxの特長だという。
ボトルの水を掛けてテストしてみたが、濡れたカーボンリム特有の滑る感覚は微塵もない。しっかりとシューがリムに食いつくようにストッピングパワーを生み出し、ドライとほぼ遜色ない制動力を発揮してくれた。ディスクブレーキの必要性に疑問を感じてしまいそうなほどである。横剛性も申し分なく、優れたストッピングパワーと相まって、下りの安心感は他のホイールの追随を許さない。
クリンチャー化ということで、どちらかというと普段の練習用ホイールなのでは?と思う人もいるかもしれないが、クリンチャータイヤの走行抵抗の低さを加味すると、トータルでの速さは軽量なチューブラーホイールと遜色無いのではないだろうか。
Cosmic Pro Carbon SL Cは短距離のレースには持ってこいだと感じるし、Ksyrium Pro Carbon SL Cはヒルクライムや長距離のレースにピッタリだ。しかも、ランニングコストの安いクリンチャー仕様とくれば、練習でどんどん乗り込んでいけるし、レースと練習で機材を統一することで踏み方などに違和感を感じることもないのは大きなメリットとなるだろう。マヴィックの安全基準を満たしているのだから、なおさら安心だ。カタログスペックにこだわらない実走派のライダーにとって、この2本は最高の相棒となるはずだ。
マヴィック Ksyrium Pro Carbon SL C
タイヤタイプ:クリンチャー
リ ム:フルカーボン(iTgMax)
フリーボディ:instant drive 360
スポーク:ステンレス(Isopulse組み)
重 量:1,390g(前後ペア)
付属タイヤ:マヴィック YKSION PRO GRIPLINK(フロント)/POWERLINK(リア)
タイヤサイズ:700x25C
税別価格:フロント 135,000円、リア 145,000円、ペア280,000円
マヴィック Cosmic Pro Carbon SL C
タイヤタイプ:クリンチャー
リ ム:フルカーボン(iTgMax)
フリーボディ:instant drive 360
スポーク:ステンレス(Isopulse組み)
重 量:1,450g(前後ペア)
付属タイヤ:マヴィック YKSION PRO GRIPLINK(フロント)/POWERLINK(リア)
タイヤサイズ:700x25C
税別価格:フロント 155,000円、リア 165,000円、ペア320,000円
text&photo:Naoki.Yasuoka
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