2016/07/02(土) - 16:11
ツール・ド・フランスのグランデパールを控えたマンシュ県サン・ローのホテルで新城幸也に意気込みを訊いた。モデュイ監督、コープランドGMらにもメンバー選出の理由を聞いた。
ー 怪我の影響はもう無いのでしょうか?
全く無いです。6回目のツール、頑張ります。
ー 今回の目標は? このツールはどのように走りますか?
チームとしてはルイス・マインティーズの総合が第1目標なので、彼のアシストをしながら走ることになります。とくに最初の1週間で彼がタイムを失わないように守りながら走ります。山に入るまでの平坦で彼が遅れないようにするのが役割ですね。
ー チームにはルイ・コスタもいますが?
ルイはステージをこなしていって、遅れなければ総合も狙うことになります。ですが最初から総合を狙うという感じではないです。ステージを狙うのが第一のようです。状況次第で僕がルイのアシストにも回ると思います。
ー スタッフの構成はどうでしょう。
全チームよりスタッフ数は少ないでしょうか。GM、監督2人、マッサーは5人、バスの運転手1人、メカニック3人。でもマッサーは僕専属が1人つきます。なのでレース後にマッサージの時間を待つこともないですから、恵まれています。エースだからかな?(笑)シェフには元モビスターにいた人がいろいろ工夫してくれていますので、食事も心配ありません。味だけでなくプロテイン入りパスタなど、タンパク質を上手に摂る方法も研究してくれています。
ー 自分の成績は狙えますか?
まだ最近のツールでは勝負に絡む走りができていないですが、昨年のブエルタでは逃げに乗って、そのグループが逃げ切ったことがありました。そういう逃げに滑り込んで勝負したいですね。アシストするだけじゃなく、勝負するレースがしたいです。
ー 前チームのユーロップカーに比べて自身のチャンスは多い?
基本的には変わりませんが、ランプレにはスプリンターがいないので、アシストに徹することが少なくなります。自分が逃げに乗ってもいいという日が多く出てくると思います。
ー オリンピックのことも考えながら走りますか?
いえ。ツールのことだけ考えて走ります。ツールが終わったら五輪のことを考えます。オリンピックのためにツールで体力を溜めながら走るということはありません。終わってから五輪までは2週間あるので、回復できると思います。
ー リオ五輪後のスケジュールは?
ブエルタでしょうか?(笑)世界選手権(カタール)は平坦ですけど、呼ばれますかね(笑)カタールに骨を拾いに行かないといけません(笑)。
ー これまでのツールを思い返して、思うところはありますか?
初出場のツールは辛い思い出しかなくて、それから数をこなすごとにツールはこういうものだということが分かってきて、3週間の過ごし方というのも身についてきた。出るツールごとに良いこと、悪いことがある。でも最初の一週間のピリピリした感じや危険なことは毎年一緒なので、そこでモラル(やる気)をやられてしまわないようにしたい。皆がこのツールに合わせてきているので、レースが速いですからね。
ー まだ怪我から復帰して間もないですが、ここまでの準備と体調はどうですか?
今年は上りのレースはツール・ド・スイスしか走っていないんです。いつもはレースで上りの免疫をつけてからツールに参加するんですが、こうして普通の練習だけでツールに来たのは初めて。どうなるかわからないけれど、体重も重くないし、ツアー・オブ・ジャパンとスイスを走った感じだと身体は良く動きます。今、シーズンインした感じなので、ツールも後半にかけて調子が上がってくると思います。
ー レースを走っていないことの不安は無いですか?
タイでしっかり走りこんできているので、レースを走る以上に距離の乗り込みは問題ありませんね。
ー どういうツールにしたいですか?
今回は怪我をしたことで色々な人に助けてもらいました。マッサーの中野さん、穴田さんに診てもらって、土井選手に一緒に練習してもらって、浅田さんには骨が折れているのに五輪に選んでもらって、他にも色々な人に助けられた。助けてくれた人に報いたいという気持ちがあります。今年は復帰を助けてくれた人のために走りたいですね。前半悪いことが続いたので、後半はきっと良いことが待っています(笑)。
ー 骨折した時、進退が頭をよぎったことはありましたか?
折った時にはピンときていませんでしたが、脚が動かないのが判ると大変なことなんだということを理解しました。幸いなことに地面に足を着けて走るスポーツではないので、それは幸いです。それは自転車ならでは。「どうせ自転車には乗れるでしょう」と思っていました。6月に復帰すると根拠なく決めて、それがその通りになったのは周りの人たちのお陰です。まさか計画通りにいくとは。
こうして間に合ったのは浅田さんが五輪代表から外さなかった面が大きいんです。記者会見を開けば、どうしたって間に合わせなきゃいけなくなる。そして間に合わせることができたからこそ、こうしてツールにも出場できるんです。
ー チームのツールメンバーへの選出条件はどのように決まっていたんでしょう?リザルトや身体データなどで選ばれた?
チームからはツール・ド・スイスの後に決めるとだけ言われていたので。TOJでの優勝は評価が上がったと思います。身体に関してはパワーメーターのデータを送っているので、それをみればどこに居てもどう走っているか分かりますから、それで判断されているんでしょうね。
ー ロードブックを見て、どういうイメージですか?どのステージが狙い目でしょう。
結構登りますよね。よく知っているリムザンにも行くけど、僕が好きなコースではなくて、ど平坦です。第8ステージのバニェール・ド・ルションにゴールするステージはトマ(ヴォクレール)をマークしていれば良い。ゴールまで連れて行ってもらって、最後はチョイ刺しで勝ちましょうか(笑)。今年は試走をしていないでんすが、土地勘で大体分かりますね。
1週目はタイムを失わないように走ります。逃げてもすべて捕まえられるようなコースプロフィールですから。もしかすると第6ステージでたくさんの人数の逃げができれば可能性もあると思うけれど、逃げのチャンスが出てくるのは第8ステージからでしょうね。第2週目からエンジンを掛けるように走ります。
チームにはスプリンターのダヴィデ・チモライが居ますが、大型級スプリンターでないのと、ランプレは列車が組めるほどの力は無いので、もしゴール前にまとまったら僕が手伝う(アシストする)感じでしょう。ツール前半が終われば太陽も出てきて、僕のコンディションも上がるはず。今回のツール・ド・フランスはきっと僕にとって「尻上がりのツール」になると思っています。前半には期待しないでください。
ー 今回のツールは登りが多く、厳しいのが特徴ですが、不安は感じていませんか?
山岳はかなり厳しいですが、距離の長い登りが少ないのは救いです。僕の好きな感じの登り返しが多く、体重も軽いから楽しみです。体重が軽いのは熱いタイと日本で走っていたからです。レースを走っていないのに、練習で距離を走ったことと汗をかくと絞れるんです。手首を折った2012年もいいツールだったので、今回もいいツールにできるでしょう!(笑)
フィリップ・モデュイ監督
「大腿骨骨折から元のレベルに戻したのはヴィノクロフだけ。ユキヤは2人目のケースだ」
ー なぜユキヤをツールメンバーに選んだのでしょう? 選出に至った経緯を教えて下さい。
ユキヤのグランツールでの能力を知っていたから選びました。彼は経験があってファイターです。2月に落車して、最初の手術の時にすでにツールの話をしていました。怪我からの復帰してツールに出場するまでのベストなプログラムについて話し合いました。それがツアー・オブ・ジャパンとツール・ド・スイスでした。彼は最初TOJに行くことを躊躇していました。もっとハードなレースを走っておかなくてはと思っていたのです。でもそれは急ぎすぎ。TOJでは毎日毎日、調子が上がっていきました。そしてスイスを走り、彼は今フレッシュな状態でツールを迎えました。良いツールになるでしょう。私のなかではTOJ前にユキヤをツールメンバーに入れることは決めていました。
ー ユキヤを選ぶことに迷いはありませんでしたか?
私は彼を信じていました。過去10年間で、14人の大腿骨骨折をした選手をみてきましたが、以前と同じレベルにまで回復できたのはたったひとり、ヴィノクロフだけです。例えばイェーレ・ファネンデールも落車する前は非常に強い選手ですが、今は同じレベルではありません。
ユキヤにとって良かったのは、我々は良い医師と知り合いだったことです。彼は自身もサイクリストで、自転車選手独特の脚の動きなどを知っています。手術するとき、彼にはユキヤがトップレベルのサイクリストであることを伝えました。彼はすぐに理解してくれてベストな手術とケアを施してくれたのです。それが非常に良かった。ユキヤはヴィノに続く、術後に元のレベルを取り戻した2人目のケースになるでしょう。私はそれを確信しています。
ブレント・コープランドGMのコメント
アラシロの怪我からの復帰の速さは私達も驚いていて、きっとプロフフェッショナルなことをやったんだろうと思っています。彼がツールで活躍してくれることは確かなものと思っています。
アラを選んだのはアジアの選手だけどフランスに住んでいて、ツールのことをよく知っていること。これまで5回のツールも走ってきている、その経験も買いました。ランプレには経験あるコスタもいますが、若い選手が多いチームです。彼の経験は活きると思います。
ダニエーレ・リーギ監督のコメント
アラシロの回復は目を見張るものがあります。彼がチームのために働くことはもちろんですが、それだけでなく彼のためのスペースも用意してあります。フーガ(逃げ)に乗ったときには優勝の可能性も見つけられるでしょう。
最初の一週間は逃げることは難しく、周りを見ながらのレース展開になると思います。ピレネーの後の2週間目は彼にも多いにチャンスがある。アラはそこで状況を見ながら勝利を狙えばいいと思います。
photo&text:Makoto.AYANO in France
ー 怪我の影響はもう無いのでしょうか?
全く無いです。6回目のツール、頑張ります。
ー 今回の目標は? このツールはどのように走りますか?
チームとしてはルイス・マインティーズの総合が第1目標なので、彼のアシストをしながら走ることになります。とくに最初の1週間で彼がタイムを失わないように守りながら走ります。山に入るまでの平坦で彼が遅れないようにするのが役割ですね。
ー チームにはルイ・コスタもいますが?
ルイはステージをこなしていって、遅れなければ総合も狙うことになります。ですが最初から総合を狙うという感じではないです。ステージを狙うのが第一のようです。状況次第で僕がルイのアシストにも回ると思います。
ー スタッフの構成はどうでしょう。
全チームよりスタッフ数は少ないでしょうか。GM、監督2人、マッサーは5人、バスの運転手1人、メカニック3人。でもマッサーは僕専属が1人つきます。なのでレース後にマッサージの時間を待つこともないですから、恵まれています。エースだからかな?(笑)シェフには元モビスターにいた人がいろいろ工夫してくれていますので、食事も心配ありません。味だけでなくプロテイン入りパスタなど、タンパク質を上手に摂る方法も研究してくれています。
ー 自分の成績は狙えますか?
まだ最近のツールでは勝負に絡む走りができていないですが、昨年のブエルタでは逃げに乗って、そのグループが逃げ切ったことがありました。そういう逃げに滑り込んで勝負したいですね。アシストするだけじゃなく、勝負するレースがしたいです。
ー 前チームのユーロップカーに比べて自身のチャンスは多い?
基本的には変わりませんが、ランプレにはスプリンターがいないので、アシストに徹することが少なくなります。自分が逃げに乗ってもいいという日が多く出てくると思います。
ー オリンピックのことも考えながら走りますか?
いえ。ツールのことだけ考えて走ります。ツールが終わったら五輪のことを考えます。オリンピックのためにツールで体力を溜めながら走るということはありません。終わってから五輪までは2週間あるので、回復できると思います。
ー リオ五輪後のスケジュールは?
ブエルタでしょうか?(笑)世界選手権(カタール)は平坦ですけど、呼ばれますかね(笑)カタールに骨を拾いに行かないといけません(笑)。
ー これまでのツールを思い返して、思うところはありますか?
初出場のツールは辛い思い出しかなくて、それから数をこなすごとにツールはこういうものだということが分かってきて、3週間の過ごし方というのも身についてきた。出るツールごとに良いこと、悪いことがある。でも最初の一週間のピリピリした感じや危険なことは毎年一緒なので、そこでモラル(やる気)をやられてしまわないようにしたい。皆がこのツールに合わせてきているので、レースが速いですからね。
ー まだ怪我から復帰して間もないですが、ここまでの準備と体調はどうですか?
今年は上りのレースはツール・ド・スイスしか走っていないんです。いつもはレースで上りの免疫をつけてからツールに参加するんですが、こうして普通の練習だけでツールに来たのは初めて。どうなるかわからないけれど、体重も重くないし、ツアー・オブ・ジャパンとスイスを走った感じだと身体は良く動きます。今、シーズンインした感じなので、ツールも後半にかけて調子が上がってくると思います。
ー レースを走っていないことの不安は無いですか?
タイでしっかり走りこんできているので、レースを走る以上に距離の乗り込みは問題ありませんね。
ー どういうツールにしたいですか?
今回は怪我をしたことで色々な人に助けてもらいました。マッサーの中野さん、穴田さんに診てもらって、土井選手に一緒に練習してもらって、浅田さんには骨が折れているのに五輪に選んでもらって、他にも色々な人に助けられた。助けてくれた人に報いたいという気持ちがあります。今年は復帰を助けてくれた人のために走りたいですね。前半悪いことが続いたので、後半はきっと良いことが待っています(笑)。
ー 骨折した時、進退が頭をよぎったことはありましたか?
折った時にはピンときていませんでしたが、脚が動かないのが判ると大変なことなんだということを理解しました。幸いなことに地面に足を着けて走るスポーツではないので、それは幸いです。それは自転車ならでは。「どうせ自転車には乗れるでしょう」と思っていました。6月に復帰すると根拠なく決めて、それがその通りになったのは周りの人たちのお陰です。まさか計画通りにいくとは。
こうして間に合ったのは浅田さんが五輪代表から外さなかった面が大きいんです。記者会見を開けば、どうしたって間に合わせなきゃいけなくなる。そして間に合わせることができたからこそ、こうしてツールにも出場できるんです。
ー チームのツールメンバーへの選出条件はどのように決まっていたんでしょう?リザルトや身体データなどで選ばれた?
チームからはツール・ド・スイスの後に決めるとだけ言われていたので。TOJでの優勝は評価が上がったと思います。身体に関してはパワーメーターのデータを送っているので、それをみればどこに居てもどう走っているか分かりますから、それで判断されているんでしょうね。
ー ロードブックを見て、どういうイメージですか?どのステージが狙い目でしょう。
結構登りますよね。よく知っているリムザンにも行くけど、僕が好きなコースではなくて、ど平坦です。第8ステージのバニェール・ド・ルションにゴールするステージはトマ(ヴォクレール)をマークしていれば良い。ゴールまで連れて行ってもらって、最後はチョイ刺しで勝ちましょうか(笑)。今年は試走をしていないでんすが、土地勘で大体分かりますね。
1週目はタイムを失わないように走ります。逃げてもすべて捕まえられるようなコースプロフィールですから。もしかすると第6ステージでたくさんの人数の逃げができれば可能性もあると思うけれど、逃げのチャンスが出てくるのは第8ステージからでしょうね。第2週目からエンジンを掛けるように走ります。
チームにはスプリンターのダヴィデ・チモライが居ますが、大型級スプリンターでないのと、ランプレは列車が組めるほどの力は無いので、もしゴール前にまとまったら僕が手伝う(アシストする)感じでしょう。ツール前半が終われば太陽も出てきて、僕のコンディションも上がるはず。今回のツール・ド・フランスはきっと僕にとって「尻上がりのツール」になると思っています。前半には期待しないでください。
ー 今回のツールは登りが多く、厳しいのが特徴ですが、不安は感じていませんか?
山岳はかなり厳しいですが、距離の長い登りが少ないのは救いです。僕の好きな感じの登り返しが多く、体重も軽いから楽しみです。体重が軽いのは熱いタイと日本で走っていたからです。レースを走っていないのに、練習で距離を走ったことと汗をかくと絞れるんです。手首を折った2012年もいいツールだったので、今回もいいツールにできるでしょう!(笑)
フィリップ・モデュイ監督
「大腿骨骨折から元のレベルに戻したのはヴィノクロフだけ。ユキヤは2人目のケースだ」
ー なぜユキヤをツールメンバーに選んだのでしょう? 選出に至った経緯を教えて下さい。
ユキヤのグランツールでの能力を知っていたから選びました。彼は経験があってファイターです。2月に落車して、最初の手術の時にすでにツールの話をしていました。怪我からの復帰してツールに出場するまでのベストなプログラムについて話し合いました。それがツアー・オブ・ジャパンとツール・ド・スイスでした。彼は最初TOJに行くことを躊躇していました。もっとハードなレースを走っておかなくてはと思っていたのです。でもそれは急ぎすぎ。TOJでは毎日毎日、調子が上がっていきました。そしてスイスを走り、彼は今フレッシュな状態でツールを迎えました。良いツールになるでしょう。私のなかではTOJ前にユキヤをツールメンバーに入れることは決めていました。
ー ユキヤを選ぶことに迷いはありませんでしたか?
私は彼を信じていました。過去10年間で、14人の大腿骨骨折をした選手をみてきましたが、以前と同じレベルにまで回復できたのはたったひとり、ヴィノクロフだけです。例えばイェーレ・ファネンデールも落車する前は非常に強い選手ですが、今は同じレベルではありません。
ユキヤにとって良かったのは、我々は良い医師と知り合いだったことです。彼は自身もサイクリストで、自転車選手独特の脚の動きなどを知っています。手術するとき、彼にはユキヤがトップレベルのサイクリストであることを伝えました。彼はすぐに理解してくれてベストな手術とケアを施してくれたのです。それが非常に良かった。ユキヤはヴィノに続く、術後に元のレベルを取り戻した2人目のケースになるでしょう。私はそれを確信しています。
ブレント・コープランドGMのコメント
アラシロの怪我からの復帰の速さは私達も驚いていて、きっとプロフフェッショナルなことをやったんだろうと思っています。彼がツールで活躍してくれることは確かなものと思っています。
アラを選んだのはアジアの選手だけどフランスに住んでいて、ツールのことをよく知っていること。これまで5回のツールも走ってきている、その経験も買いました。ランプレには経験あるコスタもいますが、若い選手が多いチームです。彼の経験は活きると思います。
ダニエーレ・リーギ監督のコメント
アラシロの回復は目を見張るものがあります。彼がチームのために働くことはもちろんですが、それだけでなく彼のためのスペースも用意してあります。フーガ(逃げ)に乗ったときには優勝の可能性も見つけられるでしょう。
最初の一週間は逃げることは難しく、周りを見ながらのレース展開になると思います。ピレネーの後の2週間目は彼にも多いにチャンスがある。アラはそこで状況を見ながら勝利を狙えばいいと思います。
photo&text:Makoto.AYANO in France