UCI(国際自転車競技連合)は10月16日、2010年新たに結成されるアメリカのレディオシャックにプロツアーライセンスを与えることを発表した。これによりプロツアーチーム数は、新生チームスカイとレディオシャックが加わり、Bboxブイグテレコムとコフィディスが抜けて18チームになる見通し。

2010年ツール・ド・フランスのプレゼンテーションに出席したランス・アームストロング(アメリカ)2010年ツール・ド・フランスのプレゼンテーションに出席したランス・アームストロング(アメリカ) photo:Cor Vosランス・アームストロング(アメリカ)率いるレディオシャックが晴れてプロツアーライセンスを取得した。ライセンス期間は2010年から2013年の4年間。

アームストロングのツール8勝目に主眼を置くレディオシャックは、ヨハン・ブリュイネール監督を始め、アスタナから次々と大型選手を獲得。クレーデンやホーナー、ライプハイマー、ブライコヴィッチらは引き続きアームストロングのアシストを務める。

同じく2010年に始動するイギリスのチームスカイも4年間のライセンスを取得しており、2010年シーズンは新たに2チームがプロツアー入りを果たす結果に。チームスカイはボアッソンやロヴクヴィスト、ジェランスらを獲得済みで、初年度からトップチームに肩を並べる活躍を見せるだろう。一時はスキル・シマノもプロツアーライセンスを申請していたが、のちに申請を取り下げている。

アルベルト・コンタドール(スペイン)の去就に注目が集まるアスタナは、財政難を理由にライセンス更新が保留の状態。しかしチームは国営石油会社カズムナイガス社と国営航空会社エア・アスタナの持ち株会社であるサムルク・カジナ社とスポンサー契約を締結し、財政面での不安は解消した。ライセンス更新は確実と見られている。アスタナと同じく今年でライセンスが失効するアージェードゥーゼル、ランプレ、ミルラムの3チームはライセンス更新済みだ。

UCIの規定によるとプロツアーチーム数の上限は20チームだが、UCIは成績不振を理由にBboxブイグテレコムとコフィディスのライセンス更新を却下。プロツアー発足時からの古巣2チームがプロツアーから外れた。その一方で、プロコンチネンタル登録ながらUCIワールドランキング上位に絡むサーヴェロ・テストチーム、ディキジョヴァンニ、アックア・エ・サポーネの3チームに関して、UCIはプロツアーレースへの出場権を確約している。

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos

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