2016/04/15(金) - 08:58
シマノのMTBコンポーネントのセカンドグレード「XT」がついに電動化を果たす。M8050系XT Di2は、同社のハイエンドコンポであるXTR Di2の基本性能を受け継ぎながらも、より手に取りやすい価格を実現。また、E-Tube Projectのアップデートにより、タブレットやスマホから調整することが可能となった。
シマノ DEORE XT M8050 (c)シマノ
今回発表されたXT Di2は、フラッグシップたるXTR Di2の象徴的な機能である前後ギアの変速を片側のシフトレバーで行うことができる「シンクロシフト」にも対応している他、FOXの電子制御サスペンションとの連携機能も搭載。水や泥などの外的要因や経年劣化による性能低下や故障のリスクが少ないという、電動MTBコンポーネントの恩恵をより手頃に享受することが可能となった。
また、XT Di2の登場と共に、電子デバイスを用いて変速の設定を変更することができる「E-Tube Project」のアップデートが発表された。XT Di2のシステムインフォメーションディスプレイ「SC-MT800」はBluetoothによる無線通信に対応し、専用アプリケーションがインストールされたスマートフォンやタブレットからワイヤレスに変速設定を変更することができる。
なお、この新「E-Tube Project」は、Bluetooth対応のチップを内蔵した新型ワイヤレスユニットもしくはインフォメーションディスプレイと、新たなマスターユニットを搭載した新型バッテリーを組み合わせることで従来の電動コンポーネントへも対応する。既存のDi2ユーザーも少しの出費でアップデートすることができる親切な設計となっている。それでは各パーツを見ていこう。
RD-M8050-GS、FD-M8070
シマノ FD-M8070(DEORE XT Di2フロントディレイラー) (c)シマノ
シマノ RD-M8050-GS(DERORE XT リアディレイラー) (c)シマノ
リアディレーラー「RD-M8050」は、チェーンのバタつきを防止するスタビライザーを搭載した「SHADOW RD +」タイプとされ、モーターの小型化によって機械式と遜色ないコンパクトな仕上がりとなっている。その他、スプロケットの最小歯数は40Tから対応し、フロントダブルの場合は42T、フロントシングルの場合は46Tまで対応する。ラインナップはGSの1タイプだ。
フロントディレイラー「FD-M8070」はダウンスイング方式を採用。障害物へのヒットを避けるためにコンパクトな設計としながらもパワフルな変速を実現。機械式のXTに比べて25%も変速パワーを向上させることで、チェーンに負荷がかかった状態でもスムースな変速を可能とした。ラインアップはフロントダブル用のFD-M8070の1種類だ。
SW-M8050、SC-MT800、EW-WU101、BT-DN110、BM-DN100
シマノ SW-M8050(DEORE XT Di2シフトレバー) (c)シマノ
シマノ SC-MT800(インフォメーションディスプレイ) (c)シマノ
シフトレバー「SW-M8050」はエルゴノミックデザインによって自然な操作感を実現するロータリースイッチを採用。ショートストロークで明確なクリック感を持つスイッチは小気味よいフィーリングを与えてくれる。XTRで採用された2段階変速機構はオミットされており、1段ずつの変速操作のみとなる。左右別売りとなりフロント用(左側)はフロントダブルとトリプルの両方に対応する。
新「E-Tube Project」に対応したインフォメーションディスプレー「SC-MT800」またはワイヤレスユニット「EW-WU101」によって、更なるカスタマイズ性能を手に入れた。長押しすることで多段変速を可能とする「マルチシフト」の速度や、「シンクロシフト」において、どのタイミングでフロントギアを変速するかのタイミングといった項目までカスタマイズできるようになったのだ。
新型内蔵バッテリー「BT-DN110」および新型外装バッテリーマウント「BM-DN100」は、新「E-Tube Project」に対応する新たなマスターユニットを搭載したバッテリー。新「E-Tube Project」を使用するためには、新型インフォメーションディスプレーもしくはワイヤレスユニットと、この新型バッテリーを組み合わせる必要がある。
メディア向け新製品発表会でお披露目された製品群(一部はモックアップ)
シマノ SC-MT800
シマノ XT Di2 SW-M8050
シマノ RD-M8050
シマノ FD-M8070
インフォメーションディスプレイもしくは、ワイヤレスユニットどちらかと新バッテリーを組み合わせることで、新「E-Tube Project」にアップグレードできる
新「E-Tube Project」はタブレットでDi2に関係する設定を行える 写真は開発途中のアプリの様子
シマノ XT Di2
BM-DN100(Di2バッテリーマウント)
価格:10,606円(ロング、ケーブル内装)、10,368円(ロング、ケーブル外装)、10,130円(ショート)
XT Di2製品のデリバリー開始は9月が予定されている。
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今回発表されたXT Di2は、フラッグシップたるXTR Di2の象徴的な機能である前後ギアの変速を片側のシフトレバーで行うことができる「シンクロシフト」にも対応している他、FOXの電子制御サスペンションとの連携機能も搭載。水や泥などの外的要因や経年劣化による性能低下や故障のリスクが少ないという、電動MTBコンポーネントの恩恵をより手頃に享受することが可能となった。
また、XT Di2の登場と共に、電子デバイスを用いて変速の設定を変更することができる「E-Tube Project」のアップデートが発表された。XT Di2のシステムインフォメーションディスプレイ「SC-MT800」はBluetoothによる無線通信に対応し、専用アプリケーションがインストールされたスマートフォンやタブレットからワイヤレスに変速設定を変更することができる。
なお、この新「E-Tube Project」は、Bluetooth対応のチップを内蔵した新型ワイヤレスユニットもしくはインフォメーションディスプレイと、新たなマスターユニットを搭載した新型バッテリーを組み合わせることで従来の電動コンポーネントへも対応する。既存のDi2ユーザーも少しの出費でアップデートすることができる親切な設計となっている。それでは各パーツを見ていこう。
RD-M8050-GS、FD-M8070
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リアディレーラー「RD-M8050」は、チェーンのバタつきを防止するスタビライザーを搭載した「SHADOW RD +」タイプとされ、モーターの小型化によって機械式と遜色ないコンパクトな仕上がりとなっている。その他、スプロケットの最小歯数は40Tから対応し、フロントダブルの場合は42T、フロントシングルの場合は46Tまで対応する。ラインナップはGSの1タイプだ。
フロントディレイラー「FD-M8070」はダウンスイング方式を採用。障害物へのヒットを避けるためにコンパクトな設計としながらもパワフルな変速を実現。機械式のXTに比べて25%も変速パワーを向上させることで、チェーンに負荷がかかった状態でもスムースな変速を可能とした。ラインアップはフロントダブル用のFD-M8070の1種類だ。
SW-M8050、SC-MT800、EW-WU101、BT-DN110、BM-DN100
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シフトレバー「SW-M8050」はエルゴノミックデザインによって自然な操作感を実現するロータリースイッチを採用。ショートストロークで明確なクリック感を持つスイッチは小気味よいフィーリングを与えてくれる。XTRで採用された2段階変速機構はオミットされており、1段ずつの変速操作のみとなる。左右別売りとなりフロント用(左側)はフロントダブルとトリプルの両方に対応する。
新「E-Tube Project」に対応したインフォメーションディスプレー「SC-MT800」またはワイヤレスユニット「EW-WU101」によって、更なるカスタマイズ性能を手に入れた。長押しすることで多段変速を可能とする「マルチシフト」の速度や、「シンクロシフト」において、どのタイミングでフロントギアを変速するかのタイミングといった項目までカスタマイズできるようになったのだ。
新型内蔵バッテリー「BT-DN110」および新型外装バッテリーマウント「BM-DN100」は、新「E-Tube Project」に対応する新たなマスターユニットを搭載したバッテリー。新「E-Tube Project」を使用するためには、新型インフォメーションディスプレーもしくはワイヤレスユニットと、この新型バッテリーを組み合わせる必要がある。
メディア向け新製品発表会でお披露目された製品群(一部はモックアップ)
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シマノ XT Di2
FD-M8070(Di2フロントディレイラー)
価格:19,215円(税抜)
RD-M8050(Di2リアディレイラー)
価格:29,743円(税抜)
SC-MT800(インフォメーションディスプレイ)
価格:14,254円(税抜)
価格:19,215円(税抜)
RD-M8050(Di2リアディレイラー)
価格:29,743円(税抜)
SC-MT800(インフォメーションディスプレイ)
価格:14,254円(税抜)
SW-M8050(Di2シフトスイッチ)
価格:10,301円(税抜)
EW-WU101(Di2ワイヤレスユニット)
価格:7,958円(税抜)
BT-DN110(Di2ビルトインバッテリー)
価格:14,412円(税抜)
価格:10,301円(税抜)
EW-WU101(Di2ワイヤレスユニット)
価格:7,958円(税抜)
BT-DN110(Di2ビルトインバッテリー)
価格:14,412円(税抜)
BM-DN100(Di2バッテリーマウント)
価格:10,606円(ロング、ケーブル内装)、10,368円(ロング、ケーブル外装)、10,130円(ショート)
XT Di2製品のデリバリー開始は9月が予定されている。
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