2009/02/24(火) - 10:14
プリンスカーボンの弟分、ピナレロの09ニューモデルであるFP7を紹介しよう。プロスペックのプリンスをベースにした「FP3系モールド」カーボンを採用。プロサイクリストの使用にも耐えうる剛性バランスと反応性の良さ、耐久性を実現したリアルレーシングモデルだ。
ピナレロFP7 (c)Makoto.AYANO/cyclowired.jp
流麗なデザインはプリンス譲り FP7は、他社でならトップモデルに使用される軽量かつ高弾性な46tグレードのハイモジュラスカーボンを使用している。サーキットレースからグランフォンドのような長距離レースまでマルチにこなせるレーシングモデルだ。
プリンスの造形に倣い、オンダカーボンフォーク&バックをはじめ、フレーム全体が流体力学を極めたような流麗なデザインだ。現代ロードバイクの模範となるような丸みを帯びたフォルムから、想像以上の鋭い加速と安定性をもたらす。
正式発売前からテストを行っていたという愛三工業レーシング所属の西谷泰治選手も、ピナレロジャパンに寄せたテストレポートのなかで、
もちろん定評あるオンダ・カーボンフォーク搭載 「フレーム全体のまとまり、バランス感からいうとプリンスカーボンより完成度が高いと感じた」と語る。
さらに、「その質感はファンライドからプロサイクリストまで幅広い層に支持されるだろう」と語っている。
週末の良きパートナーとして、レースを共に戦う戦友として欠かせない存在となるだろう。
カラーはレッド(404)とスカイ(405)の2パターンのみとなる。もうひとつバリエーションが欲しいところだが、その優秀な造形と妥協ないグラフィックはそれを補って余りあるというところか。
日本のプロライダーにお墨付きを貰ったFP7だが、ホビーレーサーにとってはどんな印象なのだろうか。
左右非対称チェーンステーを採用している
浅見和洋(なるしまフレンド)
「ロードレースの機材として考えるなら完成度が高い」(浅見和洋) プリンスに比べれば、踏んだ瞬間の反応性は一瞬スポイルするようなイメージを覚えるが、それはあくまでもプリンスの高い剛性感を基準とした考え方の場合だ。
このバイクの特徴としては「踏み込んだ後」から訪れるスピードの伸びだろう。入力した踏力がすべて推進力として帰ってくるようで心地良い。そういう観点からはプリンスよりも洗練されており、振動吸収性も高く、上品なマイルドさがあって好印象だった。
スプリントで使うなら急激な加速よりもロングスプリントのような走りなら良い結果を残してくれそうだ。クリテリウムを別にすれば、そもそもロードレースにゼロ加速するようなシーンはほとんどない。剛性感に関してはプリンスに一歩譲るが、ロードレースの機材として考えると全体的にバランスがよく、高い評価をつけたい。
全体を俯瞰してみると安心感がとても高い。予算が許すのだったら初めてのバイクとしてもおすすめできる。
これだけのスペックをもっていると、ホイールにもそれなりの上位モデルを装備してみたくなる。フレームとホイールがもつ双方の性能を高めあってくれるのではないかと思う。
山本健一(フリージャーナリスト)
「芯がしっかりした安心感のある乗り味」(山本健一) しっかりとした芯があるバイクだ。パワーをしっかりと受け止め、ペダリングする愉しみを再確認させてくれる。踏み出しの軽さこそ軽量カーボンバイクに譲るところだが、中間加速から巡航に移行したときのスピード感、直進安定性はとても頼りがいがある。ソワソワしない逞しい走りは、身体を安心して任せることができる。
どちらかと言えばピーキーな乗り味をもつプリンスと対象的に、しっとりと心地良いフィーリングだ。路面のからのインフォメーションを伝えつつも、不快な振動をマイルドにしてくれる。
ピナレロが編み出したフレームとオンダフォークの造形が成せる下りの安心感は、やはり秀逸だった。ハイスピードでも不安感を感じさせないその重厚さ、セイフティーマージンの高さはライディングに余裕を生み出してくれる。どんなシーンにおいても活き活きと走れるのではないだろうか。
用途としてはロングライドやロードレース(サーキットレースではなく)が向いている。万人向けのスペックで、ターゲット層のキャパシティはかなり大きい。ビギナーからトップレベルの選手まで、広くこのフレームの恩恵に授かることができるだろう。
ピナレロ・FP7
カラー 404レッド、405スカイ
サイズ 44SL、46.5SL、50、515、53、54、55、56、57.5、59.5cm
(サイズ55cm以上は受注発注)
マテリアル カーボン46HM3Kコンポジット
フロントフォーク ONDA FPK46HM3K
フレーム重量 1150g
希望小売価格(税込み) 510,000円(フレームセット、カーボンシートポスト付属)もしくは7900系D/Aコンポキット(コンポ8点セット)での販売となる。
浅見和洋(なるしまフレンド) 浅見和洋(なるしまフレンド)
プロショップ「なるしまフレンド原宿店」スタッフ。身長175cm、体重65kg。かつては実業団トップカテゴリーで走った経歴をもつ。脚質は厳しい上りがあるコースでの活躍が目立つクライマータイプだ。ダンシングでパワフルに走るのが得意。最近の嗜好は日帰りロングランにあり、例えば東京から伊豆といった、距離にして300kmオーバーをクラブ員らと楽しんでいる。
なるしまフレンド
山本健一(バイクジャーナリスト) 山本健一(バイクジャーナリスト)
身長187cm、体重68kg。かつては実業団トップカテゴリーで走った経歴をもつ。脚質はどちらかといえばスピードマンタイプで上りは苦手。1000mタイムトライアル1分10秒(10年前のベストタイム)がプチ自慢。インプレッションはじめ製品レビューなどがライフワーク的になっている。インプレ本のバイブル、ロードバイクインプレッション2009(エイ出版社)の統括エディターもつとめる。
text:山本健一
edit&photo:綾野 真
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他社では最高クラスに匹敵するカーボンファイバーを使う
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プリンスの造形に倣い、オンダカーボンフォーク&バックをはじめ、フレーム全体が流体力学を極めたような流麗なデザインだ。現代ロードバイクの模範となるような丸みを帯びたフォルムから、想像以上の鋭い加速と安定性をもたらす。
正式発売前からテストを行っていたという愛三工業レーシング所属の西谷泰治選手も、ピナレロジャパンに寄せたテストレポートのなかで、
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さらに、「その質感はファンライドからプロサイクリストまで幅広い層に支持されるだろう」と語っている。
週末の良きパートナーとして、レースを共に戦う戦友として欠かせない存在となるだろう。
カラーはレッド(404)とスカイ(405)の2パターンのみとなる。もうひとつバリエーションが欲しいところだが、その優秀な造形と妥協ないグラフィックはそれを補って余りあるというところか。
日本のプロライダーにお墨付きを貰ったFP7だが、ホビーレーサーにとってはどんな印象なのだろうか。
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インプレッション
「ロードレース」の機材として完成度が高い
浅見和洋(なるしまフレンド)
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このバイクの特徴としては「踏み込んだ後」から訪れるスピードの伸びだろう。入力した踏力がすべて推進力として帰ってくるようで心地良い。そういう観点からはプリンスよりも洗練されており、振動吸収性も高く、上品なマイルドさがあって好印象だった。
スプリントで使うなら急激な加速よりもロングスプリントのような走りなら良い結果を残してくれそうだ。クリテリウムを別にすれば、そもそもロードレースにゼロ加速するようなシーンはほとんどない。剛性感に関してはプリンスに一歩譲るが、ロードレースの機材として考えると全体的にバランスがよく、高い評価をつけたい。
全体を俯瞰してみると安心感がとても高い。予算が許すのだったら初めてのバイクとしてもおすすめできる。
これだけのスペックをもっていると、ホイールにもそれなりの上位モデルを装備してみたくなる。フレームとホイールがもつ双方の性能を高めあってくれるのではないかと思う。
芯がしっかりした安心感のある乗り味
山本健一(フリージャーナリスト)
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どちらかと言えばピーキーな乗り味をもつプリンスと対象的に、しっとりと心地良いフィーリングだ。路面のからのインフォメーションを伝えつつも、不快な振動をマイルドにしてくれる。
ピナレロが編み出したフレームとオンダフォークの造形が成せる下りの安心感は、やはり秀逸だった。ハイスピードでも不安感を感じさせないその重厚さ、セイフティーマージンの高さはライディングに余裕を生み出してくれる。どんなシーンにおいても活き活きと走れるのではないだろうか。
用途としてはロングライドやロードレース(サーキットレースではなく)が向いている。万人向けのスペックで、ターゲット層のキャパシティはかなり大きい。ビギナーからトップレベルの選手まで、広くこのフレームの恩恵に授かることができるだろう。
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フレームスペック
カラー 404レッド、405スカイ
サイズ 44SL、46.5SL、50、515、53、54、55、56、57.5、59.5cm
(サイズ55cm以上は受注発注)
マテリアル カーボン46HM3Kコンポジット
フロントフォーク ONDA FPK46HM3K
フレーム重量 1150g
希望小売価格(税込み) 510,000円(フレームセット、カーボンシートポスト付属)もしくは7900系D/Aコンポキット(コンポ8点セット)での販売となる。
インプレライダーのプロフィール
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プロショップ「なるしまフレンド原宿店」スタッフ。身長175cm、体重65kg。かつては実業団トップカテゴリーで走った経歴をもつ。脚質は厳しい上りがあるコースでの活躍が目立つクライマータイプだ。ダンシングでパワフルに走るのが得意。最近の嗜好は日帰りロングランにあり、例えば東京から伊豆といった、距離にして300kmオーバーをクラブ員らと楽しんでいる。
なるしまフレンド
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身長187cm、体重68kg。かつては実業団トップカテゴリーで走った経歴をもつ。脚質はどちらかといえばスピードマンタイプで上りは苦手。1000mタイムトライアル1分10秒(10年前のベストタイム)がプチ自慢。インプレッションはじめ製品レビューなどがライフワーク的になっている。インプレ本のバイブル、ロードバイクインプレッション2009(エイ出版社)の統括エディターもつとめる。
text:山本健一
edit&photo:綾野 真
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