2016/03/17(木) - 20:27
本日発表された、リオデジャネイロオリンピック男子ロードレースの日本代表選手。選出された新城幸也と内間康平、そしてヘッドコーチを務める浅田顕氏らのコメントを紹介します。
6月のレース復帰を念頭に 新城幸也(ランプレ・メリダ)
新城への質問は、怪我の状態とレースへの復帰の事に質問が集中した。
リオのコースは石畳あり、きつい登りありで、サバイバルレースになりそうだと予想しています。僕にとっては理想のコースです。オリンピックは1国の出場人数が最大5人なので、世界選手権のように1国がコントロールしきれないだろうと考えています。
前回のロンドンオリンピックでは集団が逃げを捕まえるだろうと考えて集団に残りましたが、そうなりませんでした。リオではそうならないと考えていますが、後手を踏まないようにして勝負所にしっかりと残る事が出来れば、世界選手権の時よりもチャンスはあると考えています。
現在JISSで、ドクターとトレーナーと相談しながらリハビリを進めていて、今は加重と動きを別のメニューで進めています。加重をかけるのは骨がしっかりとくっついてからでないといけないので、今は1/3までに制限しています。
動かす方はどれだけ動いても大丈夫なので、ワットバイクにも乗ってますし、このように(と言って足を動かして見せる)自分で動かす事は出来ます。すぐにでも自転車に乗れるよう準備をしているのが今の状況です。
順調に行けば、4月には外で自転車に乗れるようになり、5月には本格的な練習を再開できると思います。6月にはレース復帰し、僕の中では7月のツール・ド・フランスに出場して、良い感触をもってオリンピックに臨みたいと考えてます」。
やるべき事は新城選手のアシストただひとつ 内間康平(ブリヂストンアンカー・サイクリングチーム)
「オリンピックのコースはプレ大会で走った経験があり、その時は良いイメージを掴めました。その際、石畳区間でトラブルを起こす選手が多かったので、もしオリンピック本番で新城選手にトラブルがったら、全力でサポートするつもりです。登りは得意というほどではないのですけれど、下りは得意なので、それを活かせば良い走りが出来るのではないかと思っています。リオのコースは難しい下りがあるので、そこで挽回できると考えています。
新城選手は昨年の世界選手権でも同部屋で、ストレスなく過ごす事が出来ました。その新城選手とオリンピックでも一緒に出来るのは強みになると思っています。
今年はここまで、アジア選手権の他にブリヂストンアンカーとして海外レースに出場してきましたが、なかなか調子があがらず、先日のクロアチアのレースでやっと足が回ってきたと実感できるようになりました。この後フランスに戻ってすぐレースがあり、4月もフランスでワンデーレース2つとステージレース1つを走る予定です。オリンピック直前の7月もフランスで走る予定なので、しっかりと追い込んでコンディションを上げていきます。
初めてのオリンピックですが、他のレースで日本代表として走る時同様、他の日本人選手の気持ちを考えてしっかり走りたいです。緊張するとは思いますけれど、スタートしてしまえば他のレースと変わらなくなると思います。やるべき事は新城選手のアシストただ1つなので、気負わずにいくつもりです。ぼくらのチームは国内のレースはあまり走れないのですが、ヨーロッパをメインに活動してきた事があってこの結果が出せるというところを見せたいと考えています。
浅田顕ロードヘッドコーチ
ロードでメダルを取るという事は、ワールドツアーやグランツールなどの世界大会で表彰台に乗っていないと根拠がないということで、4つの基準をとりました。
第1は、ワールドツアーや世界選手権で3位以内の表彰台に乗る事。
第2は、ワールドツアーでポイントを取っている事。
第3は、世界レベルに近いヨーロッパツアーで表彰台に上がっている事。
第4は、各大陸別UCIランキングの上位である事としました。
選考対象期間は2015年の1月1日から12月31日までの間としました。以前はオリンピック本戦ぎりぎりまでを選考期間としていましたが、ポイントを獲得するために春夏秋冬問わずにレースに出た結果、選考された選手の疲れが抜けず、本戦で元気がなかったという事がありました。そのため、準備期間を長めに取って本戦に臨んでもらうためのものです。
今回は、残念ながら最初の3つの条件に該当する選手はいなかったので、4つめに該当する選手として、新城、内間の2名に決定しました。
なお、女子ロードレースの代表については、5月末のUCIポイントにより出場枠の有無が決まる。出場枠を獲得出来た場合、6月の全日本選手権の結果を考慮した上で決定するとしている。
text&photo:Satoru.Kato
6月のレース復帰を念頭に 新城幸也(ランプレ・メリダ)
新城への質問は、怪我の状態とレースへの復帰の事に質問が集中した。
リオのコースは石畳あり、きつい登りありで、サバイバルレースになりそうだと予想しています。僕にとっては理想のコースです。オリンピックは1国の出場人数が最大5人なので、世界選手権のように1国がコントロールしきれないだろうと考えています。
前回のロンドンオリンピックでは集団が逃げを捕まえるだろうと考えて集団に残りましたが、そうなりませんでした。リオではそうならないと考えていますが、後手を踏まないようにして勝負所にしっかりと残る事が出来れば、世界選手権の時よりもチャンスはあると考えています。
現在JISSで、ドクターとトレーナーと相談しながらリハビリを進めていて、今は加重と動きを別のメニューで進めています。加重をかけるのは骨がしっかりとくっついてからでないといけないので、今は1/3までに制限しています。
動かす方はどれだけ動いても大丈夫なので、ワットバイクにも乗ってますし、このように(と言って足を動かして見せる)自分で動かす事は出来ます。すぐにでも自転車に乗れるよう準備をしているのが今の状況です。
順調に行けば、4月には外で自転車に乗れるようになり、5月には本格的な練習を再開できると思います。6月にはレース復帰し、僕の中では7月のツール・ド・フランスに出場して、良い感触をもってオリンピックに臨みたいと考えてます」。
やるべき事は新城選手のアシストただひとつ 内間康平(ブリヂストンアンカー・サイクリングチーム)
「オリンピックのコースはプレ大会で走った経験があり、その時は良いイメージを掴めました。その際、石畳区間でトラブルを起こす選手が多かったので、もしオリンピック本番で新城選手にトラブルがったら、全力でサポートするつもりです。登りは得意というほどではないのですけれど、下りは得意なので、それを活かせば良い走りが出来るのではないかと思っています。リオのコースは難しい下りがあるので、そこで挽回できると考えています。
新城選手は昨年の世界選手権でも同部屋で、ストレスなく過ごす事が出来ました。その新城選手とオリンピックでも一緒に出来るのは強みになると思っています。
今年はここまで、アジア選手権の他にブリヂストンアンカーとして海外レースに出場してきましたが、なかなか調子があがらず、先日のクロアチアのレースでやっと足が回ってきたと実感できるようになりました。この後フランスに戻ってすぐレースがあり、4月もフランスでワンデーレース2つとステージレース1つを走る予定です。オリンピック直前の7月もフランスで走る予定なので、しっかりと追い込んでコンディションを上げていきます。
初めてのオリンピックですが、他のレースで日本代表として走る時同様、他の日本人選手の気持ちを考えてしっかり走りたいです。緊張するとは思いますけれど、スタートしてしまえば他のレースと変わらなくなると思います。やるべき事は新城選手のアシストただ1つなので、気負わずにいくつもりです。ぼくらのチームは国内のレースはあまり走れないのですが、ヨーロッパをメインに活動してきた事があってこの結果が出せるというところを見せたいと考えています。
浅田顕ロードヘッドコーチ
ロードでメダルを取るという事は、ワールドツアーやグランツールなどの世界大会で表彰台に乗っていないと根拠がないということで、4つの基準をとりました。
第1は、ワールドツアーや世界選手権で3位以内の表彰台に乗る事。
第2は、ワールドツアーでポイントを取っている事。
第3は、世界レベルに近いヨーロッパツアーで表彰台に上がっている事。
第4は、各大陸別UCIランキングの上位である事としました。
選考対象期間は2015年の1月1日から12月31日までの間としました。以前はオリンピック本戦ぎりぎりまでを選考期間としていましたが、ポイントを獲得するために春夏秋冬問わずにレースに出た結果、選考された選手の疲れが抜けず、本戦で元気がなかったという事がありました。そのため、準備期間を長めに取って本戦に臨んでもらうためのものです。
今回は、残念ながら最初の3つの条件に該当する選手はいなかったので、4つめに該当する選手として、新城、内間の2名に決定しました。
なお、女子ロードレースの代表については、5月末のUCIポイントにより出場枠の有無が決まる。出場枠を獲得出来た場合、6月の全日本選手権の結果を考慮した上で決定するとしている。
text&photo:Satoru.Kato
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