2015/11/24(火) - 23:17
3連休の最終日、11月23日(月)に神奈川県足柄上郡開成町にて湘南ベルマーレシクロクロスの今季初戦が開催された。C1は澤木紀雄(GIANT/MET/T-SERV.)が優勝した。
今年で開催4回目を迎える湘南ベルマーレシクロクロス。今季初戦はこの大会の初開催の場所でもある開成水辺スポーツ公園だ。雨予報の一日だったが、曇空ながらも天候は結局一日持ちこたえ、雨が降ることはなかった。11月後半と思えないほど気温も高めで、良好なコンディションのなかレースが開始された。
河川敷の芝の公園に設置されたコースは芝生のタイトコーナーを多用するコースレイアウト。これまでの大会とは逆回りの時計回りとなり、開成名物の土手のキャンバーセクションも復活。舗装路の直線も長く、パワーライド系の能力に加えて芝のタイトコーナーでのバイクコントロール能力も問われる、総合力の試されるコースだ。
カテゴリー1には34人がエントリー。好スタートでホールショットをとったのは斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)。ジグザグ走行を強いられる河川敷の芝セクションと、一車線しか無い土手のキャンバー走行を経て、斎藤、澤木紀雄(GIANT/MET/T-SERV.)、中村龍太郎(SNEL)の3人がやや抜け出す格好となる。
2周めに入る頃にはこの3人がリードを広げ、後続との差を開き始める。平坦路のスピード走行区間が多くあるこのコース。空気抵抗の面から集団走行にメリットがあるため、3人は先頭交代するかのようにローテーションしながら後続との差を広げる。舗装区間では中村龍太郎が全日本TTチャンプのスピードのキレを見せるが、差をつけるまでもなく3人はパックで進む。
ジャイアント・ジャパン社員ライダーの斎藤、そしてジャイアントからバイクサポートを受ける澤木は、チームこそ異なれど同盟関係にある。つまり中村とは2対1の闘い。テクニックに秀でた斎藤と、バランスの澤木。コースに平坦路が多く、かつ長い舗装の直線路があるため、スピードマンの中村にはアタックできるポイントがある。中村の動きに警戒する斎藤と澤木、テクニックに欠けながらもアタックの様子を伺う中村という図式でレースは進む。
4位争いは中里 仁(Lemonade Bellmare)と代田和明(PAX PROJECT)のふたり。パワーライドで猛追をかける武末真和(Mile Post Racing)が6位に浮上する。中里は代田を突き放すが、前を行く3人に迫ることはできない。
トップ3人の均衡は最終周まで崩れず、勝負は最終盤に持ち越された。アタックに出たのは中村。芝のスラローム区間で勝負に出るが、コーナーの攻めすぎでミスし、転倒。その隙に澤木と斎藤が先行。澤木が斎藤を従えてトップフィニッシュした。澤木は昨シーズンの最終戦で優勝して以来、この開成での連勝を飾った。レース後は斎藤とともにジャイアントのワン・ツーを喜ぶ。
MTBのCJシリーズも連戦するメッセンジャーの澤木。MTBシーズンを終えての今季初シクロクロス参戦で、かつメッセンジャー業の疲労も重なり、コンディションは良好では無かったと言う。中村の舗装の直線路での最後のアタックを警戒していたが、中村の自爆により勝利を難なく手に入れた。
「誰かのワンミスで決まるレースでした。中村さんが直線で速いのは分っていたから、前に出すとそのまま行かれてしまうのを恐れていました。シングル区間で前に出て蓋をして、逃がさないように走っていました」と澤木。
ミスが悔やまれる中村。前日はマキノでの関西クロスのUCIレースを走っており、入賞を狙ったが落車で13位に終わっている。その疲労を感じさせない走りだった。
湘南ベルマーレシクロクロスの次戦は同会場で12月23日の開催。3日おいての第3戦は中井中央公園で開催。年明け1〜3月に3戦の、全6戦が予定されている。詳しくはホームページを参照のこと。
湘南ベルマーレシクロクロス2015-2016第1戦 リザルト
C1
1位 澤木 紀雄(GIANT/MET/T-SERV.)
2位 斎藤 朋寛(RIDELIFE GIANT)
3位 中村 龍太郎(SNEL)
4位 中里 仁(Lemonade Bellmare)
5位 代田 和明(PAX PROJECT)
6位 武末 真和(Mile Post Racing)
7位 安藤 光平(SHIDO-WORKS)
8位 池本 真也(Frieten)
9位 馬場 勝尚(じてんしゃの杜)
10位 香西 真介(チバポンズ)
C2
1位 小清水 拓也(Lemonade Bellmare)
2位 福田 昌弘(Lemonade Bellmare見習い)
3位 小寺 知之(sunday-riders)
4位 坂手 潤一(BOUNCE)
5位 江川 樹一郎(Team Dirty Wheels)
6位 水竹真一(ウォークライド)
C3午前
1位 江越 海玖也(横浜高校自転車競技部)
2位 河村 豪士(SNEL)
3位 間藤 清仁(NCC CEREZO)
C3午後
1位 鈴木 智之(Cyclery Kirin/KMC/iPlan)
2位 上野 悠佑太(Team MOMO)
3位 山岸 大地(YOU CAN)
C4午前
1位 村岡 優年(梅しば ごんじり)
2位 佐藤 文明(RaphaCyclingClub)
3位 柳堀 伸(Rise-Ride)
C4午後
1位 船山 崇(アクアタマ)
2位 片倉 太郎(RSCC)
3位 後藤 圭史(TEAM SPORTS KID)
CM1
1位 小田島 貴弘(maillet SY-Nak)
2位 曽我 聡(ベーグルワン)
3位 有持 真人(Team ARI)
CM2
1位 田辺 隆文(FELT-mistral)
2位 千葉 丈樹(チーム埼玉県人)
3位 島中 弘輔
CL1
1位 森 美穂子
2位 坂本 沙弥(TeamCUORE)
3位 曽我 江里子(ベーグルワン)
CL2
1位 光永 翔香(Team MOMO)
2位 早瀬 久美(日本ろう自転車競技協会)
3位 小田 恵利花(TEAM SPORTS KID)
ジュニアJCF
1位 江越 昇也(WESTBERG/ProRide)
2位 江越 海玖也(横浜高校自転車競技部)
3位 槐 野明(湘南ベルマーレサイクル)
ジュニアU17
1位 秋山 侑亮
2位 光永 翔香(Team MOMO)
ジュニアU15
1位 鈴木 皓士(WESTBERG/ProRide)
2位 綾野 尋(cycleclub3up)
3位 相原 士穏(湘南ベルマーレサイクル)
小学生3〜4年生
1位 高橋 翔(Cycle Club 3UP)
2位 澤井 千洋(team YOUCAN)
3位 保田 莉央
小学生1〜2年生
1位 金子 瑛信(Chavez)
2位 斉藤 優斗(Team saitou)
3位 原口 大樹(レッドシューズ)
photo&text:Makoto.AYANO
photo:Hiro.AYANO
フォトアルバム(CW facebook)
今年で開催4回目を迎える湘南ベルマーレシクロクロス。今季初戦はこの大会の初開催の場所でもある開成水辺スポーツ公園だ。雨予報の一日だったが、曇空ながらも天候は結局一日持ちこたえ、雨が降ることはなかった。11月後半と思えないほど気温も高めで、良好なコンディションのなかレースが開始された。
河川敷の芝の公園に設置されたコースは芝生のタイトコーナーを多用するコースレイアウト。これまでの大会とは逆回りの時計回りとなり、開成名物の土手のキャンバーセクションも復活。舗装路の直線も長く、パワーライド系の能力に加えて芝のタイトコーナーでのバイクコントロール能力も問われる、総合力の試されるコースだ。
カテゴリー1には34人がエントリー。好スタートでホールショットをとったのは斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)。ジグザグ走行を強いられる河川敷の芝セクションと、一車線しか無い土手のキャンバー走行を経て、斎藤、澤木紀雄(GIANT/MET/T-SERV.)、中村龍太郎(SNEL)の3人がやや抜け出す格好となる。
2周めに入る頃にはこの3人がリードを広げ、後続との差を開き始める。平坦路のスピード走行区間が多くあるこのコース。空気抵抗の面から集団走行にメリットがあるため、3人は先頭交代するかのようにローテーションしながら後続との差を広げる。舗装区間では中村龍太郎が全日本TTチャンプのスピードのキレを見せるが、差をつけるまでもなく3人はパックで進む。
ジャイアント・ジャパン社員ライダーの斎藤、そしてジャイアントからバイクサポートを受ける澤木は、チームこそ異なれど同盟関係にある。つまり中村とは2対1の闘い。テクニックに秀でた斎藤と、バランスの澤木。コースに平坦路が多く、かつ長い舗装の直線路があるため、スピードマンの中村にはアタックできるポイントがある。中村の動きに警戒する斎藤と澤木、テクニックに欠けながらもアタックの様子を伺う中村という図式でレースは進む。
4位争いは中里 仁(Lemonade Bellmare)と代田和明(PAX PROJECT)のふたり。パワーライドで猛追をかける武末真和(Mile Post Racing)が6位に浮上する。中里は代田を突き放すが、前を行く3人に迫ることはできない。
トップ3人の均衡は最終周まで崩れず、勝負は最終盤に持ち越された。アタックに出たのは中村。芝のスラローム区間で勝負に出るが、コーナーの攻めすぎでミスし、転倒。その隙に澤木と斎藤が先行。澤木が斎藤を従えてトップフィニッシュした。澤木は昨シーズンの最終戦で優勝して以来、この開成での連勝を飾った。レース後は斎藤とともにジャイアントのワン・ツーを喜ぶ。
MTBのCJシリーズも連戦するメッセンジャーの澤木。MTBシーズンを終えての今季初シクロクロス参戦で、かつメッセンジャー業の疲労も重なり、コンディションは良好では無かったと言う。中村の舗装の直線路での最後のアタックを警戒していたが、中村の自爆により勝利を難なく手に入れた。
「誰かのワンミスで決まるレースでした。中村さんが直線で速いのは分っていたから、前に出すとそのまま行かれてしまうのを恐れていました。シングル区間で前に出て蓋をして、逃がさないように走っていました」と澤木。
ミスが悔やまれる中村。前日はマキノでの関西クロスのUCIレースを走っており、入賞を狙ったが落車で13位に終わっている。その疲労を感じさせない走りだった。
湘南ベルマーレシクロクロスの次戦は同会場で12月23日の開催。3日おいての第3戦は中井中央公園で開催。年明け1〜3月に3戦の、全6戦が予定されている。詳しくはホームページを参照のこと。
湘南ベルマーレシクロクロス2015-2016第1戦 リザルト
C1
1位 澤木 紀雄(GIANT/MET/T-SERV.)
2位 斎藤 朋寛(RIDELIFE GIANT)
3位 中村 龍太郎(SNEL)
4位 中里 仁(Lemonade Bellmare)
5位 代田 和明(PAX PROJECT)
6位 武末 真和(Mile Post Racing)
7位 安藤 光平(SHIDO-WORKS)
8位 池本 真也(Frieten)
9位 馬場 勝尚(じてんしゃの杜)
10位 香西 真介(チバポンズ)
C2
1位 小清水 拓也(Lemonade Bellmare)
2位 福田 昌弘(Lemonade Bellmare見習い)
3位 小寺 知之(sunday-riders)
4位 坂手 潤一(BOUNCE)
5位 江川 樹一郎(Team Dirty Wheels)
6位 水竹真一(ウォークライド)
C3午前
1位 江越 海玖也(横浜高校自転車競技部)
2位 河村 豪士(SNEL)
3位 間藤 清仁(NCC CEREZO)
C3午後
1位 鈴木 智之(Cyclery Kirin/KMC/iPlan)
2位 上野 悠佑太(Team MOMO)
3位 山岸 大地(YOU CAN)
C4午前
1位 村岡 優年(梅しば ごんじり)
2位 佐藤 文明(RaphaCyclingClub)
3位 柳堀 伸(Rise-Ride)
C4午後
1位 船山 崇(アクアタマ)
2位 片倉 太郎(RSCC)
3位 後藤 圭史(TEAM SPORTS KID)
CM1
1位 小田島 貴弘(maillet SY-Nak)
2位 曽我 聡(ベーグルワン)
3位 有持 真人(Team ARI)
CM2
1位 田辺 隆文(FELT-mistral)
2位 千葉 丈樹(チーム埼玉県人)
3位 島中 弘輔
CL1
1位 森 美穂子
2位 坂本 沙弥(TeamCUORE)
3位 曽我 江里子(ベーグルワン)
CL2
1位 光永 翔香(Team MOMO)
2位 早瀬 久美(日本ろう自転車競技協会)
3位 小田 恵利花(TEAM SPORTS KID)
ジュニアJCF
1位 江越 昇也(WESTBERG/ProRide)
2位 江越 海玖也(横浜高校自転車競技部)
3位 槐 野明(湘南ベルマーレサイクル)
ジュニアU17
1位 秋山 侑亮
2位 光永 翔香(Team MOMO)
ジュニアU15
1位 鈴木 皓士(WESTBERG/ProRide)
2位 綾野 尋(cycleclub3up)
3位 相原 士穏(湘南ベルマーレサイクル)
小学生3〜4年生
1位 高橋 翔(Cycle Club 3UP)
2位 澤井 千洋(team YOUCAN)
3位 保田 莉央
小学生1〜2年生
1位 金子 瑛信(Chavez)
2位 斉藤 優斗(Team saitou)
3位 原口 大樹(レッドシューズ)
photo&text:Makoto.AYANO
photo:Hiro.AYANO
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