2009/09/25(金) - 09:39
ベルギーのヘルメットメーカー、LAZER(レイザー)から最新のタイムトライアル用ヘルメット“TARDIZ (ターディズ)”がリリースされた。
ターディズは、タイムトライアルに求められる空力性能において、ライダーが前方を向いている時だけでなく、下を向いた時の空気抵抗をも軽減する「ヘッドダウン・エアロダイナミクスデザイン」を採用している。
画期的! ボトルの水でクールダウンできる「アクアベント」を装備
また、6つの通気穴とは別に「アクアベント」を備え、ここからボトルの水を適量注ぐことで、内部のX-Static perfopad(銀糸を用いたハイテク機能繊維製のパッド)が一時的に水を含み、気化熱を利用したクーリング性能を実現。例えばトライアスロンのバイクパートなど、炎天下の長時間ライディングにおいても快適なヘルメット内環境を保つ。アクアベントは「ふた」のようなカバーで塞がれている。水を注入する際はこのカバーを外すことになる。
TARDIZは他にも様々な技術を用いて作られているので、それを紹介していこう。
頭頂部のダイヤルを回すフィットシステム
話題の「Rollsys」は、ヘルメットトップにあるダイヤルを片手で回すだけで、頭の全周をめぐるバンドを調整することが可能で、どんなサイズ、どんな形の頭にもジャストフィットさせることができるレーザー自慢のシステムだ。
実際にダイヤルを回していくと、ヘルメット内部の空間の全体がまんべんなく絞り込まれるように頭にフィットしていく。これはロード用ヘルメットと共通の素晴らしい装着感だ。ライナーは2サイズが用意されている。
エアロダイナミック パフォーマンス
ヘルメット側面から後頭部にかけて、空気を巻き込まず、乱さない空力デザインが採用されている。
一目見て分かるように、後方に伸びるテール部にはゴルフボールの表面のようなディンプルが無数に設けられている。これはスピードが乗ったときに表面にまとわりつく空気の剥離を促進し、スムーズな空気の流れをつくり出すテクノロジーだ。
製品安全規格CE適合
「CE」は1997年EU加盟の18ヵ国によって規定されたヨーロッパの安全規格。衝撃吸収性においては、日本の「SG」より厳しい基準が設定されている。LAZERヘルメットは、子供用も含めて全て「CE」をクリア。自転車大国ベルギーにおいても安全性を最優先させるヘルメットメーカーとして信頼度が高い。
様々な機能やシステムを兼ね備えたLAZERのヘルメットはUCIプロツアーチームのチーム・カチューシャにも供給されている。ターディズも、ツール・ド・フランスで実戦投入された。
ターディズは空力抵抗を軽減させてより速く走りたいと願う人に勧めたい。また、長時間のバイクパートが暑さとの闘いとなるトライアスリートや、長丁場のタイムトライアルを走るサイクリストには「熱こもり」という懸念を吹き飛ばす画期的な製品になるだろう。
LAZER TADIZ
価格:¥32,550
サイズ:XXS-M(52~57cm)、L-XL(58~61cm)
重量:350g(XXS-Mサイズ)
カラー:ソリッドブラックマット、タイムレスホワイトマット、チームカチューシャ
取外して洗えるベルクロ脱着パッド付き
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