2015/04/12(日) - 20:43
タイム差0秒で迎えた総合ワンツーによる争い。激坂を含む18.3kmコースでトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)が勝利し、ステージ2位に入った総合2位のホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が総合優勝に輝きました。
山がちなコースで6日間にわたって開催されたブエルタ・アル・パイスバスコの最後を締めくくるのは、もちろん山がちな個人タイムトライアル。前半は下りのワインディングが続き、後半にかけて2つの登りが登場する。最後は前日の第5ステージにも登場した最大勾配26%の2級山岳アイア峠(別名アイアの壁)を駆け上がる。
前半と後半のコースキャラクターが大きく変わるため、TTバイクでスタートし、中盤にノーマルバイクにスイッチする選手が続出。オランダTTチャンピオンジャージを着るドゥムランがトップタイムをマークする中、総合トップ2の闘いが始まった。
先にフィニッシュしたのは総合2位のロドリゲスで、ドゥムランから僅か4秒遅れという好タイムを叩き出す。最終走者リーダージャージを着るエナオモントーヤも好走したものの、ドゥムランから17秒遅れに。エナオモントーヤがロドリゲスから13秒遅れに終わり、最終日に総合順位が逆転した。
ブエルタ・アル・パイスバスコで初総合優勝を飾ったロドリゲスは「1年間続いた勝てない状態を脱して、この4日間で3勝目(ステージ2勝+総合優勝)。とてもスペシャルなことであり、TTで良い走りを出来たことも嬉しい。下りではリスクを負ったものの、登りではホセ・アセベド監督から情報を聞きながら全開で走行。最後まで集中力を切らさなかった」とコメントする。
ロドリゲスに期待がかかるのは得意なアルデンヌ・クラシックでのさらなる活躍。アムステルゴールド・レースでは2011年2位、フレーシュ・ワロンヌでは2012年優勝、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュでは2013年2位という成績を残している。「アルデンヌ・クラシック直前のタイミングで、パイスバスコという特別な地で勝てたことをとても嬉しく思う」と好調ロドリゲスは語る。カチューシャはヘント〜ウェヴェルヘム、ロンド・ファン・フラーンデレンに続くUCIワールドツアーレース制覇だ。
選手コメントはチーム公式サイトより。
ブエルタ・アル・パイスバスコ2015第6ステージ結果
1位 トム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン) 28’46”
2位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +04”
3位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター) +05”
4位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ) +17”
5位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター) +21”
6位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレックファクトリーレーシング) +23”
7位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) +30”
8位 ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ) +34”
9位 レイン・ターラマエ(エストニア、アスタナ) +36”
10位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ) +37”
個人総合成績
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 21h49’38”
2位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ) +13”
3位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター) +29”
4位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) +38”
5位 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ) +46”
6位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ) +1’06”
7位 ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ) +1’14”
8位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ) +1’15”
9位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ) +1’25”
10位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ) +1’33”
ポイント賞
ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
山岳賞
オマール・フライレ(スペイン、カハルーラル)
スプリント賞
ルイス・フェルファーク(ベルギー、ロット・ソウダル)
チーム総合成績
カチューシャ
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
山がちなコースで6日間にわたって開催されたブエルタ・アル・パイスバスコの最後を締めくくるのは、もちろん山がちな個人タイムトライアル。前半は下りのワインディングが続き、後半にかけて2つの登りが登場する。最後は前日の第5ステージにも登場した最大勾配26%の2級山岳アイア峠(別名アイアの壁)を駆け上がる。
前半と後半のコースキャラクターが大きく変わるため、TTバイクでスタートし、中盤にノーマルバイクにスイッチする選手が続出。オランダTTチャンピオンジャージを着るドゥムランがトップタイムをマークする中、総合トップ2の闘いが始まった。
先にフィニッシュしたのは総合2位のロドリゲスで、ドゥムランから僅か4秒遅れという好タイムを叩き出す。最終走者リーダージャージを着るエナオモントーヤも好走したものの、ドゥムランから17秒遅れに。エナオモントーヤがロドリゲスから13秒遅れに終わり、最終日に総合順位が逆転した。
ブエルタ・アル・パイスバスコで初総合優勝を飾ったロドリゲスは「1年間続いた勝てない状態を脱して、この4日間で3勝目(ステージ2勝+総合優勝)。とてもスペシャルなことであり、TTで良い走りを出来たことも嬉しい。下りではリスクを負ったものの、登りではホセ・アセベド監督から情報を聞きながら全開で走行。最後まで集中力を切らさなかった」とコメントする。
ロドリゲスに期待がかかるのは得意なアルデンヌ・クラシックでのさらなる活躍。アムステルゴールド・レースでは2011年2位、フレーシュ・ワロンヌでは2012年優勝、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュでは2013年2位という成績を残している。「アルデンヌ・クラシック直前のタイミングで、パイスバスコという特別な地で勝てたことをとても嬉しく思う」と好調ロドリゲスは語る。カチューシャはヘント〜ウェヴェルヘム、ロンド・ファン・フラーンデレンに続くUCIワールドツアーレース制覇だ。
選手コメントはチーム公式サイトより。
ブエルタ・アル・パイスバスコ2015第6ステージ結果
1位 トム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン) 28’46”
2位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +04”
3位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター) +05”
4位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ) +17”
5位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター) +21”
6位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレックファクトリーレーシング) +23”
7位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) +30”
8位 ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ) +34”
9位 レイン・ターラマエ(エストニア、アスタナ) +36”
10位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ) +37”
個人総合成績
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 21h49’38”
2位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ) +13”
3位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター) +29”
4位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) +38”
5位 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ) +46”
6位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ) +1’06”
7位 ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ) +1’14”
8位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ) +1’15”
9位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ) +1’25”
10位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ) +1’33”
ポイント賞
ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
山岳賞
オマール・フライレ(スペイン、カハルーラル)
スプリント賞
ルイス・フェルファーク(ベルギー、ロット・ソウダル)
チーム総合成績
カチューシャ
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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