ベルギー北部のホーフストラテンで開催されたスーパープレスティージュ第7戦で再び世界王者のマテュー・ファンデルポールが勝利した。圧倒的な強さをキープし、シリーズの総合ランキング首位をキープしている。



スタート直後から先頭を譲らず勝利したマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス)スタート直後から先頭を譲らず勝利したマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス) photo:CorVos


追い上げた世界選銀メダルのワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)は3位に追い上げた世界選銀メダルのワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)は3位に photo:CorVosスーパープレスティージュ第7戦の舞台は、オランダに面したベルギー北部の街ホーフストラテン。コースは平坦基調ながら泥・砂・芝生など様々な要素が詰め込まれており、シクロクロッサーとしての総合力が問われる。

独走のままゴールに飛び来むマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス)独走のままゴールに飛び来むマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス) photo:CorVos土曜日に開催されたBpostBankトロフェー2014-2015第8戦の会場からもほど近いため、強豪勢を含むほとんどの選手が2日間の連戦を行った。飛ぶ鳥を落とす勢いの世界王者、マテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス)もその一人だ。

表彰を受けるマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス)表彰を受けるマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス) photo:CorVosスタートダッシュはラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)が獲ったが、直後のヘアピンコーナーでインを突いたファンデルポールが先頭に立つ。するとここから圧巻のファンデルポール劇場が始まった。

快調にペースを刻むファンデルポールは、ファンデルハールやケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)らの2位集団に対して10秒ほどの差をキープし続ける。

ファンデルハールを切り離したパウエルスは一時5秒差まで詰め寄ったものの、中盤以降その差は開く一方だった。「今日は自分自身を辛い状況に置き続けた」と言うファンデルポールはピット毎にバイクを替え、リードを30秒以上キープしてフィニッシュラインへと到達。手が付けられない強さを披露し、2日間で2連勝を飾ってみせた。

ソウダルシクロクロス、オランダナショナル選手権、UCIワールドカップ第6戦、世界選手権、Bpostbankトロフェー第8選、そして本大会と負け無しの6連勝を飾ったファンデルポール。「今日は二つの選択肢があった」とレースを振り返る。

「追いついてきたパウエルスと一緒に行くか、単独で行くか。でもパウエルスに楽をさせないためにも後者を選んだんだ。今シーズン序盤は調子が出なかったけれど勝利を重ねて自信がついた。」

また2位には粘り強く追走を続けたケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)が入り、3位は前日2位のワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)。

これによってシリーズランキングは第1、6、7戦で勝利したファンデルポールが92ポイントで首位をキープし、90ポイントでパウエルスが2位につけている。2月14日に行われる最終戦ミッデルケルケで総合優勝者が決まる。ヨーロッパのシクロクロスシーズンはいよいよ大詰めだ。



スーパープレスティージュ2014-2015第7戦結果
1位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス)
2位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)
3位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)
4位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)
5位 クラース・ファントルノート(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)
6位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)
7位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)
8位 イェンス・アダムス(ベルギー、ファストフートサービス)
9位 マルセル・マイセン(ドイツ、コレンドン・クワドロ)
10位 ジュリアン・タラマルカス(スイス、コレンドン・クワドロ)
1h00'20"
+202
+37"
+1'09"
+1'56"
+2'11"
+2'17"
+2'25"
+2'30"
+2'32"


text:So.Isobe
photo:CorVos
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