2015/01/13(火) - 16:26
パワーとテクニックを要する関西シクロクロス第8戦希望ヶ丘。C1では横山航太(シマノレーシング)と小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)による勝負が繰り広げられ、マッチスプリントを横山が制した。
シクロクロスシーズンもいよいよ終盤戦へと突入。2015年度一発目のビッグレースとして関西シクロクロス第8戦が1月11日に開催された。
コースは関西シクロクロスの名物コースとして定着した、滋賀県は希望が丘文化公園。中部・関東方面からのアクセスも良く、JCXシリーズ第7戦であることも重なったため最高峰カテゴリーであるC1には全日本選手権と見紛うほどの豪華メンバーが、全体では733名という非常に多くのエントリーが集まった。
希望が丘文化公園内に敷かれたコースは、シングルトラック、大小のドロップオフと登り返し、ハイスピードの下りダブルトラック、根の張り出したキャンバーなど様々な要素が詰め込まれたもの。休みどころがほぼ無く、テクニックはもちろんパワーも問われるレースとなった。
ホールショットは小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)が獲り、これに横山航太(シマノレーシング)や山本和弘(弱虫ペダルシクロクロスチーム)、濱由嵩(SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM)らが続く形でレースは動き出す。
しかし1周目、ペダルリリースが遅れた山本が段差登りで落車しパンクを喫するミス。バイクチェンジによって遅れを最小限に留めたものの追い上げを強いられることになる。
「レースの間隔が空いたこともあり、踏み切れる身体になっていなかった」という山本だが、ペースを上げて着実にポジションを回復。小坂と横山に次ぐ3位にまで番手を上げ、先頭を視界に捉えながらレースを進めていった。
スタートから30分を経過した頃、先頭パックでは「自分のタイミングで掛けた」と後に語る横山がアタックし、小坂におよそ10秒差をつけることに成功する。しかし小坂も粘り、横山にメカトラブルが発生した際レースは再び降り出しに。3番手を走る山本の後ろには島田真琴(シマノドリンキング)、小坂正則(スワコレーシングチーム)、全日本選手権2位の門田基志(TEAM GIANT)らが続き、レースは最終局面へと移行していく。
最終周回でも激しく争う小坂と横山。ホームストレートに最初に現れたのは小坂だったが、その後方から横山が踏み込んでスプリント勝負が始まった。小坂は追い上げをかわして勝利を確信したが、最後まで諦めずに踏み続けた横山が先着。一瞬の気の緩みが勝敗を分けた形となった。
「最終周回、先頭を行く光さんがキャンバーでミスをしたんです」とは横山。「余裕があってレースが見えていました。最後は光さんを前に出してスプリントに持ち込みましたが、思いのほかストレートが短く、ギリギリ差し切ることができたんです」と来る世界選手権に向けて弾みをつけた。
一方「スプリントに自信はあったのですが、勝ったと思い踏み止めてしまいました。本当に悔しい」と小坂は悔しがる。3位には後半調子を取り戻した山本が11秒差で入った。
C1と同時スタートのジュニアレースでは、ハイペースを終止維持した全日本チャンプ、竹内遼(WESTBERG/ProRide)が先頭でフィニッシュ。CL1は宮内佐季子(Team CHAINRING)と豊岡英子(パナソニックレディース)のワンツー体制でレースが進行し、宮内が優勝を飾った。
そしてCM1では安定した走りを披露した藤井修(きゅうべえsports)が、羽鳥和重(cycleclub 3UP)を50秒引き離して優勝。実力拮抗のC2は着実にリードを稼いだ兼松大和(TeamGreenR)が栄冠に輝いた。
その他の写真はフォトギャラリーをご覧下さい。
C1結果 (11周)
CL1(5周)
CM1(6周)
C2
CJ
CM2
CL2
C3
CM3
CL3
C4
M4
U17
U15
CK1
CK2
text:So.Isobe
photo:Kei.Tsuji,Makoto.AYANO
フォトギャラリー2(CW Facebook)
シクロクロスシーズンもいよいよ終盤戦へと突入。2015年度一発目のビッグレースとして関西シクロクロス第8戦が1月11日に開催された。
コースは関西シクロクロスの名物コースとして定着した、滋賀県は希望が丘文化公園。中部・関東方面からのアクセスも良く、JCXシリーズ第7戦であることも重なったため最高峰カテゴリーであるC1には全日本選手権と見紛うほどの豪華メンバーが、全体では733名という非常に多くのエントリーが集まった。
希望が丘文化公園内に敷かれたコースは、シングルトラック、大小のドロップオフと登り返し、ハイスピードの下りダブルトラック、根の張り出したキャンバーなど様々な要素が詰め込まれたもの。休みどころがほぼ無く、テクニックはもちろんパワーも問われるレースとなった。
ホールショットは小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)が獲り、これに横山航太(シマノレーシング)や山本和弘(弱虫ペダルシクロクロスチーム)、濱由嵩(SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM)らが続く形でレースは動き出す。
しかし1周目、ペダルリリースが遅れた山本が段差登りで落車しパンクを喫するミス。バイクチェンジによって遅れを最小限に留めたものの追い上げを強いられることになる。
「レースの間隔が空いたこともあり、踏み切れる身体になっていなかった」という山本だが、ペースを上げて着実にポジションを回復。小坂と横山に次ぐ3位にまで番手を上げ、先頭を視界に捉えながらレースを進めていった。
スタートから30分を経過した頃、先頭パックでは「自分のタイミングで掛けた」と後に語る横山がアタックし、小坂におよそ10秒差をつけることに成功する。しかし小坂も粘り、横山にメカトラブルが発生した際レースは再び降り出しに。3番手を走る山本の後ろには島田真琴(シマノドリンキング)、小坂正則(スワコレーシングチーム)、全日本選手権2位の門田基志(TEAM GIANT)らが続き、レースは最終局面へと移行していく。
最終周回でも激しく争う小坂と横山。ホームストレートに最初に現れたのは小坂だったが、その後方から横山が踏み込んでスプリント勝負が始まった。小坂は追い上げをかわして勝利を確信したが、最後まで諦めずに踏み続けた横山が先着。一瞬の気の緩みが勝敗を分けた形となった。
「最終周回、先頭を行く光さんがキャンバーでミスをしたんです」とは横山。「余裕があってレースが見えていました。最後は光さんを前に出してスプリントに持ち込みましたが、思いのほかストレートが短く、ギリギリ差し切ることができたんです」と来る世界選手権に向けて弾みをつけた。
一方「スプリントに自信はあったのですが、勝ったと思い踏み止めてしまいました。本当に悔しい」と小坂は悔しがる。3位には後半調子を取り戻した山本が11秒差で入った。
C1と同時スタートのジュニアレースでは、ハイペースを終止維持した全日本チャンプ、竹内遼(WESTBERG/ProRide)が先頭でフィニッシュ。CL1は宮内佐季子(Team CHAINRING)と豊岡英子(パナソニックレディース)のワンツー体制でレースが進行し、宮内が優勝を飾った。
そしてCM1では安定した走りを披露した藤井修(きゅうべえsports)が、羽鳥和重(cycleclub 3UP)を50秒引き離して優勝。実力拮抗のC2は着実にリードを稼いだ兼松大和(TeamGreenR)が栄冠に輝いた。
その他の写真はフォトギャラリーをご覧下さい。
C1結果 (11周)
1位 横山航太(シマノレーシング)
2位 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)
3位 山本和弘(弱虫ペダルシクロクロスチーム)
4位 島田真琴(シマノドリンキング)
5位 小坂正則(スワコレーシングチーム)
6位 門田基志(TEAM GIANT)
7位 松本駿(TEAM SCOTT)
8位 合田正之(cycleclub3UP)
9位 兼子博昭(スワコレーシングチーム)
10位 濱由嵩(SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM)
2位 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)
3位 山本和弘(弱虫ペダルシクロクロスチーム)
4位 島田真琴(シマノドリンキング)
5位 小坂正則(スワコレーシングチーム)
6位 門田基志(TEAM GIANT)
7位 松本駿(TEAM SCOTT)
8位 合田正之(cycleclub3UP)
9位 兼子博昭(スワコレーシングチーム)
10位 濱由嵩(SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM)
1h01'52"
+11'
+2'24"
+2'30"
+3'59"
+4'10"
+4'15"
+4'21"
+4'42"
+11'
+2'24"
+2'30"
+3'59"
+4'10"
+4'15"
+4'21"
+4'42"
CL1(5周)
1位 宮内佐季子(Team CHAINRING)
2位 豊岡英子(パナソニックレディース)
3位 武田和佳(Team CHAINRING)
4位 坂口楓華(パナソニックレディース)
5位 三浦涼香(桜花学園)
2位 豊岡英子(パナソニックレディース)
3位 武田和佳(Team CHAINRING)
4位 坂口楓華(パナソニックレディース)
5位 三浦涼香(桜花学園)
36'33"
+34"
+1'49"
+2'22"
+2"33"
+34"
+1'49"
+2'22"
+2"33"
CM1(6周)
1位 藤井修(きゅうべえsports)
2位 羽鳥和重(cycleclub 3UP)
3位 中野政彦(Team Speed)
4位 大河内二郎(シルクロード)
5位 景山昭宏((有)村上建具)
2位 羽鳥和重(cycleclub 3UP)
3位 中野政彦(Team Speed)
4位 大河内二郎(シルクロード)
5位 景山昭宏((有)村上建具)
41'21"
+50"
+1'07"
+1'08"
+1'18"
+50"
+1'07"
+1'08"
+1'18"
C2
1位 兼松大和(TeamGreenR)
2位 赤塚剛司(Mt.Hase321)
3位 小林正明((有)村上建具)
4位 ザック・レイノルズ(BMC Racing)
5位 堂野前克典(ウオズミサイクル)
2位 赤塚剛司(Mt.Hase321)
3位 小林正明((有)村上建具)
4位 ザック・レイノルズ(BMC Racing)
5位 堂野前克典(ウオズミサイクル)
42'01"
+13"
+40"
+44"
+1'07"
+13"
+40"
+44"
+1'07"
CJ
1位 竹内遼(WESTBERG/ProRide)
2位 織田聖(Bottles and Chains)
2位 織田聖(Bottles and Chains)
41'10"
+57"
+57"
CM2
1位 奥村哲史(トンデモクラブ金沢)
2位 河原徳(DISTANZA)
3位 樋口一志
4位 小嶋元(イナーメ信濃山形)
5位 福中健二(山の駅猪名川)
2位 河原徳(DISTANZA)
3位 樋口一志
4位 小嶋元(イナーメ信濃山形)
5位 福中健二(山の駅猪名川)
31'06"
+27"
+46"
+51"
+1'03"
+27"
+46"
+51"
+1'03"
CL2
1位 清水友恵(京都MTB朝ライド/CSヤマダ)
2位 島袋陽子(エキップリオン)
3位 鹿取裕子(エスキーナレーシング)
2位 島袋陽子(エキップリオン)
3位 鹿取裕子(エスキーナレーシング)
27'48"
+28"
+1'00"
+28"
+1'00"
C3
1位 酒井一真(チームアヴェル)
2位 久保田理友
3位 反本啓介(SAMPAI)
4位 嘉数昇太郎(ターミネーターRT)
5位 高田晃平(punk bros)
2位 久保田理友
3位 反本啓介(SAMPAI)
4位 嘉数昇太郎(ターミネーターRT)
5位 高田晃平(punk bros)
30'10"
+02"
+14"
+21"
+26"
+02"
+14"
+21"
+26"
CM3
1位 自檀地崇(zippy cycle club)
2位 市埜吉孝(越前おろしそば)
3位 上田茂雄(ストラーダ)
2位 市埜吉孝(越前おろしそば)
3位 上田茂雄(ストラーダ)
24'15"
+35"
+46"
+35"
+46"
CL3
1位 石田唯(美山サイクリングクラブWSJ)
2位 才村裕(EURO-WORKS)
3位 辻陽子(エスキーナレーシング)
2位 才村裕(EURO-WORKS)
3位 辻陽子(エスキーナレーシング)
19'24"
+28"
+1'34"
+28"
+1'34"
C4
1位 西本裕輔(シマノドリンキング)
2位 藤原周司(TOPFIELD)
3位 日浦晃志
2位 藤原周司(TOPFIELD)
3位 日浦晃志
22'42"
+12"
+41"
+12"
+41"
M4
1位 熊本彰廣(W.P.KYOTO)
2位 松岡伸二(ボナペティ)
2位 松岡伸二(ボナペティ)
19'22"
+3'02"
+3'02"
U17
1位 山内渓太(Team DADDY)
2位 岡村紀一郎(ナカガワRT/伊都製糸/team岡村)
3位 馬野龍寛
2位 岡村紀一郎(ナカガワRT/伊都製糸/team岡村)
3位 馬野龍寛
31'55"
+30"
-1lap
+30"
-1lap
U15
1位 山口創平(TEAM ProRide)
2位 大河内将泰
3位 白川隆太(Team Sakatani)
2位 大河内将泰
3位 白川隆太(Team Sakatani)
14'52"
+44'
+1'45"
+44'
+1'45"
CK1
1位 上野貴大(輪娯ロード)
2位 堀池風吹(CHARGE Cycling Club)
3位 奥井達也(ライフレーシングクラブ)
2位 堀池風吹(CHARGE Cycling Club)
3位 奥井達也(ライフレーシングクラブ)
8'35"
+13"
+46"
+13"
+46"
CK2
1位 綾野尋(Team-K)
2位 山口敬立(TEAM ProRide)
3位 堀池野吹(CHARGE Cycling Club)
2位 山口敬立(TEAM ProRide)
3位 堀池野吹(CHARGE Cycling Club)
9'49"
+1'16"
+1'48"
+1'16"
+1'48"
text:So.Isobe
photo:Kei.Tsuji,Makoto.AYANO
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