2015/01/03(土) - 22:01
2015年1月1日、ベルギー・バールを舞台にBpostBankトロフェー第7戦「GPスヴェンネイス」が開催され、飛ぶ鳥を落とす勢いの20歳ワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)が勝利。年間シリーズチャンピオンに王手をかけた。
BpostBankトロフェー第7戦GPスヴェンネイスは、その名の通りベルギーチャンピオンのスヴェン・ネイスが住むバールを舞台にしたシクロクロスレース。地元の英雄ネイスは15回のうち前回大会を含めて合計12回優勝している。
新チームジャージやバイクに注目が集まることでも知られる新年最初の名物レースは、ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ)によるお決まりのホールショットでスタートする。
トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)やワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)、ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)らが順当にポジションを上げて先頭パックを形成。長らくトップ争いから遠ざかっていたスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)もここに加わった。
ファンデルハールによる執拗なアタックにもメーウセン、ファンアールト、パウエルス、ネイスは離れない。中盤に差し掛かった頃、ネイスのアタックでレースは動く。バニーホップでシケインをクリアしたネイスがペースを上げると、パウエルスとファンデルハールが後退。余裕をもって反応したファンアールトが被せるようにペースを上げた。
やがてネイスは脱落し、メーウセンだけが若い馬車馬に食らいつく。しかしメーウセンはタイミング悪くパンクに見舞われ、ファンアールトに独走を許してしまった。
そこからはファンアールトの独走劇。「レース後半に差し掛かってもまだタンクには燃料がたっぷり残っていた。トム(メーウセン)と抜け出したけど、彼がパンクで脱落。フィニッシュまで時間を残して独走する形になったけど、その時点で後続との差は大きかった。トムがパンクに見舞われなければ面白い展開になっていたと思う」と振り返るファンアールトが後続を46秒引き離してフィニッシュした。
ここまで7戦行なわれたBpostBankトロフェーで実に5勝目を飾ったファンアールト。総合タイムで争われる年間シリーズランキングでは2位のパウエルスを6分以上引き離している。シリーズ優勝に王手をかけたファンアールトは「ここまでの活躍はシーズン前に想像していなかった。自信をもってベルギー選手権に挑むことが出来るよ」とコメントしている。
年末年始にかけて連戦出場中の竹之内悠(ベランクラシックドルチーニ)は28位。レース中盤に地元ファンを沸かしたネイスは5位でレースを終えた。
選手コメントはレース公式サイトより。
BpostBankトロフェー2014-2015第7戦
1位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス) 1h06"11"
2位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ) +46"
3位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +56"
4位 ジャンニ・フェルメールス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +1'24"
5位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク) +1'54"
6位 ロブ・ピータース(ベルギー、ファストフートサービス) +2'01"
7位 クラース・ファントルノート(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +2'16"
8位 ジョエリ・アダムス(ベルギー、ファストフートサービス) +2'19"
9位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) +2'21"
10位 マルセル・メイセン(ドイツ、コレンドン・クワドロ) +3'18"
28位 竹之内悠(日本、ベランクラシックドルチーニ)
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
BpostBankトロフェー第7戦GPスヴェンネイスは、その名の通りベルギーチャンピオンのスヴェン・ネイスが住むバールを舞台にしたシクロクロスレース。地元の英雄ネイスは15回のうち前回大会を含めて合計12回優勝している。
新チームジャージやバイクに注目が集まることでも知られる新年最初の名物レースは、ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ)によるお決まりのホールショットでスタートする。
トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)やワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)、ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)らが順当にポジションを上げて先頭パックを形成。長らくトップ争いから遠ざかっていたスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)もここに加わった。
ファンデルハールによる執拗なアタックにもメーウセン、ファンアールト、パウエルス、ネイスは離れない。中盤に差し掛かった頃、ネイスのアタックでレースは動く。バニーホップでシケインをクリアしたネイスがペースを上げると、パウエルスとファンデルハールが後退。余裕をもって反応したファンアールトが被せるようにペースを上げた。
やがてネイスは脱落し、メーウセンだけが若い馬車馬に食らいつく。しかしメーウセンはタイミング悪くパンクに見舞われ、ファンアールトに独走を許してしまった。
そこからはファンアールトの独走劇。「レース後半に差し掛かってもまだタンクには燃料がたっぷり残っていた。トム(メーウセン)と抜け出したけど、彼がパンクで脱落。フィニッシュまで時間を残して独走する形になったけど、その時点で後続との差は大きかった。トムがパンクに見舞われなければ面白い展開になっていたと思う」と振り返るファンアールトが後続を46秒引き離してフィニッシュした。
ここまで7戦行なわれたBpostBankトロフェーで実に5勝目を飾ったファンアールト。総合タイムで争われる年間シリーズランキングでは2位のパウエルスを6分以上引き離している。シリーズ優勝に王手をかけたファンアールトは「ここまでの活躍はシーズン前に想像していなかった。自信をもってベルギー選手権に挑むことが出来るよ」とコメントしている。
年末年始にかけて連戦出場中の竹之内悠(ベランクラシックドルチーニ)は28位。レース中盤に地元ファンを沸かしたネイスは5位でレースを終えた。
選手コメントはレース公式サイトより。
BpostBankトロフェー2014-2015第7戦
1位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス) 1h06"11"
2位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ) +46"
3位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +56"
4位 ジャンニ・フェルメールス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +1'24"
5位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク) +1'54"
6位 ロブ・ピータース(ベルギー、ファストフートサービス) +2'01"
7位 クラース・ファントルノート(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +2'16"
8位 ジョエリ・アダムス(ベルギー、ファストフートサービス) +2'19"
9位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) +2'21"
10位 マルセル・メイセン(ドイツ、コレンドン・クワドロ) +3'18"
28位 竹之内悠(日本、ベランクラシックドルチーニ)
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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