2014/12/22(月) - 13:39
CXシーズンも折り返しに差し掛かった12月20日(土)、神奈川県平塚市は馬入川河川敷の特設コースで今年の湘南ベルマーレシクロクロスが開幕。C1はパワーに勝る辻善光(Team Zenko)が池本真也(和光機器)との一騎打ちを制し、今シーズン初優勝を飾った。
湘南ベルマーレシクロクロスの2014-2015年シーズンの開幕戦の舞台となったのは、JR平塚駅からも近くアクセスが良好な平塚競輪場の第3・4駐車場(馬入川河川敷)に設けられた新コースだ。
南北に長い河川敷にコーステープを張り巡らせて作られた周回コースは、ストレートとコーナーを無数につなぐ平坦なもの。路面は芝と砂利のミックスで、レースが進むに連れて土の路面が掘り起こされていき、朝から降り続く雨によって刻々とコースコンディションが変化。後半にかけては泥と芝の絡まるハードな戦いとなった。
雨が小康状態になった頃スタートしたC1レースは辻善光(Team Zenko)と池本真也(和光機器)の2人の抜け出しから始まる。ホールショットを決めた2人が終始リードする形でレースは展開していく。「パワーに勝る辻、テクニックに勝る池本」とお互いが認めるように、辻が常にストレートで前に出て、池本が真後ろにぴったりとつく形で後続との差は徐々に拡大する。
後続の追走パックを形成するのは3位争いは根本学(Cycleclub3UP)、青木誠(gruppo acqua tama)、向山浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM)、澤木紀雄(GIANT/MET/T-serv)、鈴木祐一(Rise-Ride)という実力者5名。3周目、5周目に向山が、先頭2人とのジョインを図るも集団に吸収されてしまう。6周目には前の2人に追い付くことだけを考えて踏み続けました」という澤木が先頭2人を上回るペースで追走するも、ベテランらしい安定した走りを見せる辻、池本との合流は叶わず。優勝争いは辻、池本に絞られた。
しかし、15周のうちの8周目で「スピードを落とさずコーナに侵入したため滑ってしまった」という辻が落車し、池本が単独先頭に。一時タイム差は10秒まで広がるが、コーナーの度に力強いダッシュを繰り返す辻は、10周目でややペースを落とした池本に追いつくと同時に、更に加速し独走を開始する。
「一発で仕留めないと追いつかれると思い、一気にペースを上げた」と言うとおり11周目に最速ラップタイムを叩き出し池本を突き放した辻。その後も序盤と変わらないハイペースでリードを築き、最終的に7秒差で今シーズン初優勝。10月の現役引退まで所属していた湘南ベルマーレのフラッグを掲げ、フィニッシュラインを切った。
関西クロス・マキノで負った怪我に苦しみ、この日も左手親指の骨折が癒えない中で強行出場した辻。「序盤に2人で抜け出せたことで、落ち着いて走行できたのが良かったですね。いつ仕掛けようか考えていたところで落車してしまいました。その時、冷静になって色々と考えることができたので、追いついた所でアタックを決めることができました。今日のレースを反省し、直せるところを直して今後に繋げたいですね」とレースを振り返った。
後方は追走パックから再度飛び出した澤木が、最終周回のパンクで大幅にペースを落とした池本に迫るも、あと数メートル届かず。池本が2位、澤木が3位に入った。
CL1は森美穂子(BOUNCE)を振り切った綾野桂子(cycleclub 3UP)が優勝。マスターズのCM1は実力者の小田島貴弘(Club Sy-Nak)が水竹真一(チームスキップ)との一騎打ちを制している。
C2は序盤から単独で飛び出し圧倒的な走りを見せた藤田拓海(SNEL CYCLOCROSS TEAM)が優勝し、2位には後方からの追い上げを魅せた宮崎景涼が入っている。
オーガナイザー 内山靖樹さん
「どのコースもキャラクターが立っていて面白いレースになるでしょう」
河川敷ということもあって最初は単調なコースになると想定していましたが、雨が降ったことで難しくなり、走行してみて面白いコースになったと思います。来シーズンは最終戦がこの平塚大会になる予定です。今年については例年通り、第2、4戦はスピードコースとなる開成水辺スポーツ公園で、第3戦は高低差もある中井中央公園で開催します。それぞれキャラクターが立っていて面白いレースになるでしょう。
湘南ベルマーレシクロクロス 第1戦結果
C1(15周回)
L1(8周回)
マスターズ1(8周回)
マスターズ2(4周回)
C2(9周回)
C3午前(7周回)
C3午後(6周回)
C4午前(6周回)
C4午後(6周回)
L2(4周回)
U17(4周回)
U15(4周回)
小学4〜6年生(3周回)
小学1〜3年生(2周回)
text:Gakuto.Fujiwara
photo:Makoto.AYANO,HIRO,Gakuto.Fujiwara
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湘南ベルマーレシクロクロスの2014-2015年シーズンの開幕戦の舞台となったのは、JR平塚駅からも近くアクセスが良好な平塚競輪場の第3・4駐車場(馬入川河川敷)に設けられた新コースだ。
南北に長い河川敷にコーステープを張り巡らせて作られた周回コースは、ストレートとコーナーを無数につなぐ平坦なもの。路面は芝と砂利のミックスで、レースが進むに連れて土の路面が掘り起こされていき、朝から降り続く雨によって刻々とコースコンディションが変化。後半にかけては泥と芝の絡まるハードな戦いとなった。
雨が小康状態になった頃スタートしたC1レースは辻善光(Team Zenko)と池本真也(和光機器)の2人の抜け出しから始まる。ホールショットを決めた2人が終始リードする形でレースは展開していく。「パワーに勝る辻、テクニックに勝る池本」とお互いが認めるように、辻が常にストレートで前に出て、池本が真後ろにぴったりとつく形で後続との差は徐々に拡大する。
後続の追走パックを形成するのは3位争いは根本学(Cycleclub3UP)、青木誠(gruppo acqua tama)、向山浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM)、澤木紀雄(GIANT/MET/T-serv)、鈴木祐一(Rise-Ride)という実力者5名。3周目、5周目に向山が、先頭2人とのジョインを図るも集団に吸収されてしまう。6周目には前の2人に追い付くことだけを考えて踏み続けました」という澤木が先頭2人を上回るペースで追走するも、ベテランらしい安定した走りを見せる辻、池本との合流は叶わず。優勝争いは辻、池本に絞られた。
しかし、15周のうちの8周目で「スピードを落とさずコーナに侵入したため滑ってしまった」という辻が落車し、池本が単独先頭に。一時タイム差は10秒まで広がるが、コーナーの度に力強いダッシュを繰り返す辻は、10周目でややペースを落とした池本に追いつくと同時に、更に加速し独走を開始する。
「一発で仕留めないと追いつかれると思い、一気にペースを上げた」と言うとおり11周目に最速ラップタイムを叩き出し池本を突き放した辻。その後も序盤と変わらないハイペースでリードを築き、最終的に7秒差で今シーズン初優勝。10月の現役引退まで所属していた湘南ベルマーレのフラッグを掲げ、フィニッシュラインを切った。
関西クロス・マキノで負った怪我に苦しみ、この日も左手親指の骨折が癒えない中で強行出場した辻。「序盤に2人で抜け出せたことで、落ち着いて走行できたのが良かったですね。いつ仕掛けようか考えていたところで落車してしまいました。その時、冷静になって色々と考えることができたので、追いついた所でアタックを決めることができました。今日のレースを反省し、直せるところを直して今後に繋げたいですね」とレースを振り返った。
後方は追走パックから再度飛び出した澤木が、最終周回のパンクで大幅にペースを落とした池本に迫るも、あと数メートル届かず。池本が2位、澤木が3位に入った。
CL1は森美穂子(BOUNCE)を振り切った綾野桂子(cycleclub 3UP)が優勝。マスターズのCM1は実力者の小田島貴弘(Club Sy-Nak)が水竹真一(チームスキップ)との一騎打ちを制している。
C2は序盤から単独で飛び出し圧倒的な走りを見せた藤田拓海(SNEL CYCLOCROSS TEAM)が優勝し、2位には後方からの追い上げを魅せた宮崎景涼が入っている。
オーガナイザー 内山靖樹さん
「どのコースもキャラクターが立っていて面白いレースになるでしょう」
河川敷ということもあって最初は単調なコースになると想定していましたが、雨が降ったことで難しくなり、走行してみて面白いコースになったと思います。来シーズンは最終戦がこの平塚大会になる予定です。今年については例年通り、第2、4戦はスピードコースとなる開成水辺スポーツ公園で、第3戦は高低差もある中井中央公園で開催します。それぞれキャラクターが立っていて面白いレースになるでしょう。
湘南ベルマーレシクロクロス 第1戦結果
C1(15周回)
1位 辻善光(Team Zenko)
2位 池本真也(和光機器)
3位 澤木紀雄(GIANT/MET/T-serv)
4位 根本学(Cycleclub3UP)
5位 青木誠(gruppo acqua tama)
6位 向山浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM)
7位 鈴木祐一(Rise-Ride)
8位 橋口潤一郎(TEAM 轍屋)
9位 箭内秀平(日本ろう自転車競技協会)
10位 竹田佳行(kei'spower!)
2位 池本真也(和光機器)
3位 澤木紀雄(GIANT/MET/T-serv)
4位 根本学(Cycleclub3UP)
5位 青木誠(gruppo acqua tama)
6位 向山浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM)
7位 鈴木祐一(Rise-Ride)
8位 橋口潤一郎(TEAM 轍屋)
9位 箭内秀平(日本ろう自転車競技協会)
10位 竹田佳行(kei'spower!)
1:02'49"
+07"
+08"
+21"
+21"
+39"
+1'52"
+2'18"
+2'22"
+2'40"
+07"
+08"
+21"
+21"
+39"
+1'52"
+2'18"
+2'22"
+2'40"
L1(8周回)
1位 綾野桂子(cycleclub 3UP)
2位 森美穂子(BOUNCE)
3位 橋口陽子
4位 鈴木美香子
5位 坂本沙弥(TeamCUORE)
2位 森美穂子(BOUNCE)
3位 橋口陽子
4位 鈴木美香子
5位 坂本沙弥(TeamCUORE)
+38'04"
+16"
+54"
-1Lap
-1Lap"
+16"
+54"
-1Lap
-1Lap"
マスターズ1(8周回)
1位 小田島貴弘(Club SY-Nak)
2位 水竹真一(チームスキップ)
3位 瀬戸幸正(ベーグルワン)
4位 曽我聡(ベーグルワン)
5位 有持真人(Team ARI)
2位 水竹真一(チームスキップ)
3位 瀬戸幸正(ベーグルワン)
4位 曽我聡(ベーグルワン)
5位 有持真人(Team ARI)
34'08"
+04"
+24"
+34"
+45"
+04"
+24"
+34"
+45"
マスターズ2(4周回)
1位 池畑陽一郎(内房レーシング)
2位 北沢純(チームARI)
3位 藤巻忠秀
2位 北沢純(チームARI)
3位 藤巻忠秀
18'34"
+23"
+42"
+23"
+42"
C2(9周回)
1位 藤田拓海(SNEL CYCLOCROSS TEAM)
2位 宮崎景涼
3位 中曽佑一(Team Cuore)
4位 坂手潤一(BOUNCE)
5位 祖川雄司
2位 宮崎景涼
3位 中曽佑一(Team Cuore)
4位 坂手潤一(BOUNCE)
5位 祖川雄司
39'15"
+57"
+1'29"
+1'36"
+1'38"
+57"
+1'29"
+1'36"
+1'38"
C3午前(7周回)
1位 鈴木雄助
2位 高橋誠(イナーメ信濃山形)
3位 森天孝
4位 早瀬憲太郎(TeamARI)
5位 屋田憲吾(Pinazou Test Team)
2位 高橋誠(イナーメ信濃山形)
3位 森天孝
4位 早瀬憲太郎(TeamARI)
5位 屋田憲吾(Pinazou Test Team)
29'36"
+06"
+13"
+50"
+59"
+06"
+13"
+50"
+59"
C3午後(6周回)
1位 川田優作(Honda栃木)
2位 鈴木龍(SEKIYA)
3位 江越昇也(WESTBERG/ProRide)
4位 小清水拓也(TOKYO VENTOS)
5位 神谷知明(GIANT/MET/T-SERV.)
2位 鈴木龍(SEKIYA)
3位 江越昇也(WESTBERG/ProRide)
4位 小清水拓也(TOKYO VENTOS)
5位 神谷知明(GIANT/MET/T-SERV.)
27'08"
+0"
+24"
+25"
+31"
+0"
+24"
+25"
+31"
C4午前(6周回)
1位 佐藤為
2位 中島康博(ERATEH)
3位 岩瀬正典
4位 小嶋渓円(湘南ベルマーレクラブ)
5位 内海健人(ACQUA TAMA)
2位 中島康博(ERATEH)
3位 岩瀬正典
4位 小嶋渓円(湘南ベルマーレクラブ)
5位 内海健人(ACQUA TAMA)
26'42"
+05"
+11"
+13"
+1'18"
+05"
+11"
+13"
+1'18"
C4午後(6周回)
1位 青木太郎
2位 小嶋渓円(湘南ベルマーレクラブ)
3位 佐藤為
4位 中野江一郎
5位 久保田玲(内房レーシングクラブ)
2位 小嶋渓円(湘南ベルマーレクラブ)
3位 佐藤為
4位 中野江一郎
5位 久保田玲(内房レーシングクラブ)
27'41"
+0"
+04"
+34"
+35"
+0"
+04"
+34"
+35"
L2(4周回)
1位 香西杏子(なるしまフレンド)
2位 辻瑞穂(Heart View)
3位 斉藤佳寿実
4位 曽我江里子(ベーグルワン)
5位 早瀬久美
2位 辻瑞穂(Heart View)
3位 斉藤佳寿実
4位 曽我江里子(ベーグルワン)
5位 早瀬久美
19'54"
+01"
+03"
+47"
+1'16"
+01"
+03"
+47"
+1'16"
U17(4周回)
1位 江越海玖也 (Team VAPOR)
2位 高清水天翔(湘南ベルマーレクラブ)
3位 藤巻玲央
2位 高清水天翔(湘南ベルマーレクラブ)
3位 藤巻玲央
19'23"
+42"
+4'17"
+42"
+4'17"
U15(4周回)
1位 林宝健人(ベーグル ワン)
2位 畑直宏(湘南ベルマーレクラブ)
3位 相原士穏(湘南ベルマーレクラブ)
2位 畑直宏(湘南ベルマーレクラブ)
3位 相原士穏(湘南ベルマーレクラブ)
21'09"
+23"
+2'24"
+23"
+2'24"
小学4〜6年生(3周回)
1位 綾野尋 (Team-K)
2位 野崎隼(湘南ベルマーレ・ユース)
2位 野崎隼(湘南ベルマーレ・ユース)
14'41"
+3'03"
+3'03"
小学1〜3年生(2周回)
1位 江越柾也 (WESTBERG/ProRide)
2位 小暮勘士(悪ガキッズ)
3位 林宝美希歩(ベーグル ワン)
2位 小暮勘士(悪ガキッズ)
3位 林宝美希歩(ベーグル ワン)
10'29"
+10"
+9'59"
+10"
+9'59"
text:Gakuto.Fujiwara
photo:Makoto.AYANO,HIRO,Gakuto.Fujiwara
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