2014/11/24(月) - 00:52
今シーズンUCIレース初戦のマキノラウンド。男女エリートはともに招待選手のジョエーレ・ベルトリーニとアリスマリア・アルツッフィ(セライタリア・グエルチョッティ)が、U23は中原義貴(弱虫ペダルシクロクロスチーム)が優勝した。
11月23日(日)、滋賀県高島市マキノ高原で関西シクロクロス マキノラウンドが行なわれた。UCIクラス2のレースでJCXシリーズ第3戦、そしてJCFセレクションシリーズ第2戦の位置づけでもあり、国内からトップレーサーが集まった。
またイタリアからの招待選手2名がレースに参加。男子エリートへはイタリアU23チャンピオンのジョエーレ・ベルトリーニ(セライタリア・グエルチョッティ)が、女子エリートには11月のヨーロッパ選手権ユース3位、20歳になったばかりのアリスマリア・アルツッフィ(セライタリア・グエルチョッティ)が参戦。この日のレースで2人は力を見せることに。
男子エリート
コクサイデのワールドカップ出場の竹之内悠(ベランクラシック・ドルチーニ)以外のほぼすべての有力選手が出場の男子。スタートはベルトリーニがやや先行するが直後の第2コーナーの芝でスリップし大きく順位を落とす。ほぼ並走していた小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)は前に抜け出してさらに加速、一気に独走状態に持ち込む。
後方では山本和弘(弱虫ペダルシクロクロスチーム)、濱由嵩(SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM) らが追走するがここに出遅れていたベルトリーニが猛追、1周目が終わる頃には2番手に立つ。いっぽう2番手だった山本はスリップし順位を落とす。
3周目、先頭を独走していた小坂光にベルトリーニが追いつき2人で先頭を走る。続く4周目、上り区間でベルトリーニが先行すると一気に10秒以上の差をつける。後方では3番手に小坂正則(スワコレーシングチーム)が、さらに濱、武井亨介(チーム・フォルツァ!)らが続く。
先頭を走るベルトリーニは小坂光との差を30秒ほどに広げるいっぽう、3番手には山本が小坂正則をかわして上がる。先頭のベルトリーニはペースを落とすことなく快走、最終周回は余裕を見せ、ウィリーでフィニッシュ。そして小坂光が続き、山本は追い上げたが届かず3位でフィニッシュ。
優勝したベルトリーニはパワーあふれる走りが印象的。やや荒削りなところもパワーで押し切るスタイル。対する2位の小坂光は冷静な走りでノーミスでこなした。山本は序盤の落車で順位を落としたのが響いたが終盤の追い上げが光った。
「自分の中ではいいレースでした」と振り返るのは2位の小坂光。「落ち着いて走ることができました。優勝した選手よりテクニックは自分のほうがあるのかなと。後半まで脚を貯めるような走りもできました」と上向きの調子を確認した。
女子エリート
スタートからアルツッフィがリード、その後ろを宮内佐季子(Team CHAINRING)、武田和佳(Team CHAINRING)、坂口楓華(パナソニックレディース)、與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)らが追う。アルツッフィと宮内の差は1分を超え、いっぽう後方では與那嶺が追い上げ上位3人が1分ずつの差で周回。その後も順位は変わらずアルツッフィが優勝。
男子U23
序盤から中原義貴(弱虫ペダルシクロクロスチーム)、横山航太(シマノレーシング)、前田公平(Bioracer)、沢田時(ブリヂストンアンカー)の4人がパックを作り先頭を走る。横山が主導するがほかも仕掛け合いが続き緊張感を持った走りが続く。
変化があったのは5周目。上部のテクニカル区間を中原先頭で通過後、2番手の横山が落車、沢田と前田がペースを落としこれで中原の独走が始まる。沢田はパンクもあり離されてしまう。いっぽうで最後尾スタートだった小橋勇利 (JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX)は徐々に上げて中盤以降は上位を狙う位置に。
先頭の中原はペースを落とさず走りきり優勝。2位に横山、さらに小橋が続いた。他選手がミスやトラブルに見舞われる中、ノーミスで走りとおしたのは中原。「やっと勝てました。今日はずっと落ち着いて走りました。中盤に後ろが離れたので踏み込んで。下りはミスしないよう、そして得意な上りで踏みました」と語る中原は関西シクロクロス初優勝。同時にUCIポイントも30点獲得した。
結果
男子エリート
1位 ジョエーレ・ベルトリーニ(セライタリア・グエルチョッティ)1時間03分52秒
2位 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)+08秒
3位 山本和弘(弱虫ペダルシクロクロスチーム)+15秒
4位 小坂正則(スワコレーシングチーム)+2分16秒
5位 濱由嵩(SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM)+2分36秒
6位 合田正之(サイクルクラブ3up)+3分42秒
7位 ブレナン・ウォットリ(SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM)+3分54秒
8位 中村龍太郎(イナーメアイランド信濃山形)+4分06秒
9位 大渕宏紀(DECOJA/NEXTPHASE)+5分06秒
10位 國井敏夫(Mile Post Racing)+5分58秒
女子エリート 5周
1位 アリスマリア・アルツッフィ(セライタリア・グエルチョッティ)47分47秒
2位 宮内佐季子(Team CHAINRING)+1分26秒
3位 與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)+2分38秒
4位 武田和佳(Team CHAINRING) +6分41秒
5位 坂口楓華(パナソニックレディース)+7分29秒
6位 上田順子(BC.ANELLO獣遊ダム部)+8分33秒
男子U23 7周
1位 中原義貴(弱虫ペダルシクロクロスチーム)56分06秒
2位 横山航太(シマノレーシング)+24秒
3位 小橋勇利 (JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX)+34秒
4位 前田公平(Bioracer)+1分21秒
5位 沢田時(ブリヂストンアンカー)+1分40秒
6位 山田誉史輝(PAX PROJECT)+3分52秒
CM1(関西シクロクロス)
1位 筧太一(BUCYOcoffeeCLT)
2位 藤井修(きゅうべえsports)
3位 大河内二郎(シルクロード)
photo&text:Hideaki TAKAGI
11月23日(日)、滋賀県高島市マキノ高原で関西シクロクロス マキノラウンドが行なわれた。UCIクラス2のレースでJCXシリーズ第3戦、そしてJCFセレクションシリーズ第2戦の位置づけでもあり、国内からトップレーサーが集まった。
またイタリアからの招待選手2名がレースに参加。男子エリートへはイタリアU23チャンピオンのジョエーレ・ベルトリーニ(セライタリア・グエルチョッティ)が、女子エリートには11月のヨーロッパ選手権ユース3位、20歳になったばかりのアリスマリア・アルツッフィ(セライタリア・グエルチョッティ)が参戦。この日のレースで2人は力を見せることに。
男子エリート
コクサイデのワールドカップ出場の竹之内悠(ベランクラシック・ドルチーニ)以外のほぼすべての有力選手が出場の男子。スタートはベルトリーニがやや先行するが直後の第2コーナーの芝でスリップし大きく順位を落とす。ほぼ並走していた小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)は前に抜け出してさらに加速、一気に独走状態に持ち込む。
後方では山本和弘(弱虫ペダルシクロクロスチーム)、濱由嵩(SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM) らが追走するがここに出遅れていたベルトリーニが猛追、1周目が終わる頃には2番手に立つ。いっぽう2番手だった山本はスリップし順位を落とす。
3周目、先頭を独走していた小坂光にベルトリーニが追いつき2人で先頭を走る。続く4周目、上り区間でベルトリーニが先行すると一気に10秒以上の差をつける。後方では3番手に小坂正則(スワコレーシングチーム)が、さらに濱、武井亨介(チーム・フォルツァ!)らが続く。
先頭を走るベルトリーニは小坂光との差を30秒ほどに広げるいっぽう、3番手には山本が小坂正則をかわして上がる。先頭のベルトリーニはペースを落とすことなく快走、最終周回は余裕を見せ、ウィリーでフィニッシュ。そして小坂光が続き、山本は追い上げたが届かず3位でフィニッシュ。
優勝したベルトリーニはパワーあふれる走りが印象的。やや荒削りなところもパワーで押し切るスタイル。対する2位の小坂光は冷静な走りでノーミスでこなした。山本は序盤の落車で順位を落としたのが響いたが終盤の追い上げが光った。
「自分の中ではいいレースでした」と振り返るのは2位の小坂光。「落ち着いて走ることができました。優勝した選手よりテクニックは自分のほうがあるのかなと。後半まで脚を貯めるような走りもできました」と上向きの調子を確認した。
女子エリート
スタートからアルツッフィがリード、その後ろを宮内佐季子(Team CHAINRING)、武田和佳(Team CHAINRING)、坂口楓華(パナソニックレディース)、與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)らが追う。アルツッフィと宮内の差は1分を超え、いっぽう後方では與那嶺が追い上げ上位3人が1分ずつの差で周回。その後も順位は変わらずアルツッフィが優勝。
男子U23
序盤から中原義貴(弱虫ペダルシクロクロスチーム)、横山航太(シマノレーシング)、前田公平(Bioracer)、沢田時(ブリヂストンアンカー)の4人がパックを作り先頭を走る。横山が主導するがほかも仕掛け合いが続き緊張感を持った走りが続く。
変化があったのは5周目。上部のテクニカル区間を中原先頭で通過後、2番手の横山が落車、沢田と前田がペースを落としこれで中原の独走が始まる。沢田はパンクもあり離されてしまう。いっぽうで最後尾スタートだった小橋勇利 (JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX)は徐々に上げて中盤以降は上位を狙う位置に。
先頭の中原はペースを落とさず走りきり優勝。2位に横山、さらに小橋が続いた。他選手がミスやトラブルに見舞われる中、ノーミスで走りとおしたのは中原。「やっと勝てました。今日はずっと落ち着いて走りました。中盤に後ろが離れたので踏み込んで。下りはミスしないよう、そして得意な上りで踏みました」と語る中原は関西シクロクロス初優勝。同時にUCIポイントも30点獲得した。
結果
男子エリート
1位 ジョエーレ・ベルトリーニ(セライタリア・グエルチョッティ)1時間03分52秒
2位 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)+08秒
3位 山本和弘(弱虫ペダルシクロクロスチーム)+15秒
4位 小坂正則(スワコレーシングチーム)+2分16秒
5位 濱由嵩(SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM)+2分36秒
6位 合田正之(サイクルクラブ3up)+3分42秒
7位 ブレナン・ウォットリ(SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM)+3分54秒
8位 中村龍太郎(イナーメアイランド信濃山形)+4分06秒
9位 大渕宏紀(DECOJA/NEXTPHASE)+5分06秒
10位 國井敏夫(Mile Post Racing)+5分58秒
女子エリート 5周
1位 アリスマリア・アルツッフィ(セライタリア・グエルチョッティ)47分47秒
2位 宮内佐季子(Team CHAINRING)+1分26秒
3位 與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)+2分38秒
4位 武田和佳(Team CHAINRING) +6分41秒
5位 坂口楓華(パナソニックレディース)+7分29秒
6位 上田順子(BC.ANELLO獣遊ダム部)+8分33秒
男子U23 7周
1位 中原義貴(弱虫ペダルシクロクロスチーム)56分06秒
2位 横山航太(シマノレーシング)+24秒
3位 小橋勇利 (JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX)+34秒
4位 前田公平(Bioracer)+1分21秒
5位 沢田時(ブリヂストンアンカー)+1分40秒
6位 山田誉史輝(PAX PROJECT)+3分52秒
CM1(関西シクロクロス)
1位 筧太一(BUCYOcoffeeCLT)
2位 藤井修(きゅうべえsports)
3位 大河内二郎(シルクロード)
photo&text:Hideaki TAKAGI
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