2014/09/08(月) - 14:46
「昨日は何度も逃げを試みてようやく成功したのに、今日はたった1回のアタックが勝利に繋がった」と語るのはプリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)。バルベルデやロドリゲスら総合上位陣は口を揃えて協調体制を取れなかったことを振り返っている。
逃げ切りを成功させたプリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
このチームに所属して4年、遂にブエルタというビッグレース、しかもそれを象徴するようなコバドンガで勝利を収めることができた。とても興奮しているよ。自分のことを常にサポートしてくれたチームに恩返しができて嬉しい。
昨日は幾度も集団から逃げを試みたけれど、最後の最後でようやく合流できて僕のエネルギーは無くなる寸前だった。でも今日はたった一回のアタックが勝利に繋がった。逃げている時にタイム差が10分以上広がった上に雨も降ってきて、今日は良い日になるんじゃないかと思っていたよ。
最後の登り(コバドンガ)のことは知っていたし、それからアドバイスをくれたスポーツディレクターにも感謝したい。登りの中腹で仕掛けたたった一回のアタックが決定打だったんだ。
ステージ2位でゴールしたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
今日チームは素晴しい仕事を成し遂げてくれた。最初の下りでは集団前方に位置していたかったので、登りから前を固めてくれた。凄く危険な下りだったので必要以上のリスクを冒したくなかったんだ。それでもカストロビエホがクラッシュに巻き込まれてしまったけれど。
終盤のシチュエーションはなかなかに変だった。誰もが自分のために動いていて、誰かが行ったら誰かがフォローして….とアタックが頻発していた。プリートも最後の坂でアタックして、アルベルトも何度も仕掛けた。フルームはいつものような走りだった。いつものように強烈ではないにしろ、ペースは速かった。
昨日のステージでアタックした時はかなり楽観的だったけれど、今日はもっとコンサバティブな走りに努めて、最後のアタックに集中した。協調体制を組めていればフルームからもっと先行できたと思うけれど、僕はアルベルトもプリートも信用していなかった。二人はアタックをたくさんしていたから、ボーナスタイムを獲りにいけると思った。今日は脚の調子も良かったけれど、明日のステージはとてつもなく難しい。とてもタフなレースになるだろうし、今日と同じように強さをキープしていきたい。
バルベルデと同タイムゴールしたホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
総合タイム差を稼ぐことができてハッピーだ。もちろんフルームに対してもっとリードを稼げれば明日のステージをよりリラックスして臨むことができるだろうけれど、僕たちのグループはうまく協調体制がとれずにいた。
カチューシャはコバドンガで牽引してアタックできる唯一のチームだった。僕とカルーゾがアタックして、コンタドールがカウンターを仕掛けるという展開が続いた。彼の考えがなんだったかは分からない。バルベルデとコンタドール、そして僕はほとんど同じくらいの力を持っていることが示されたし、お互いのことをとても良くしっている。厳しい打ち合いだったよ。
バルベルデは今日動きが少なかったけれど、ここ2,3日は彼にとって厳しいステージだったと理解している。火曜日と金曜日は彼の日だったが、今日はコンタドールの動きに対して後手に回っていた。僕自身に関しては調子も良いし、チームの状態も良い。集中して狙っていく。
アタックを繰り返したワレン・バーギル(フランス、ジャイアント・シマノ)
すごくキツい一日だった。特に昨日のステージの後だったしね。チームの皆がポジションを引き上げてくれて、良い場所で最後の登りに入ることができた。コバドンガではアタックするのが楽しかった。絶好調だったんだ。僕は競い合うのが好きで、誰かの後ろで待つのなんてタイプじゃない。だから今日は楽しかったし、プレッシャーをかける事もできた。
11位でフィニッシュしたロバート・ヘーシンク(オランダ、ベルキン)
今日のポジションができる限りの成功だった。喜ぶべきじゃない。昨日よりは調子が良いことが、今日よかったこと。キツかったが良いレースだった。1つ目の山岳の下りはめちゃくちゃに滑りやすく、5km/hくらいかと思うほどゆっくり下っていた。何も楽しくなかったけれど、終盤になって路面も乾いてきたから良かった。明日は5000mも登る。今僕に必要なのは休養と熱いシャワーだよ。
世界選を見据えてレースを降りたトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
レースを途中で降りるのはいつだって不名誉なこと。でもここ2週間のレースはとてもタフだったし、タイムトライアルで勝つために全てのエネルギーを注ぎ込んでしまった。完全に回復するまでに少々の時間を要するんだ。僕が数週間後に迫ったTT世界選手権を狙っていることは隠しようのない事実。僕にとって世界選手権で勝つことは、これ以上にも無いほどに重要なんだ。
4年連続の個人タイムトライアル優勝を狙うことははもちろん、3回連続のチームTT優勝もサポートしたいと思っている。それぞれのレースが3日以内に開催されるので、完全にフレッシュな状態でレースに臨まなくてはならないんだ。だから今の目標は十分に休養をとることにある。ブエルタを戦う全てのチームメイトにグッドラックを。
text:So.Isobe
photo:Cor.Vos
逃げ切りを成功させたプリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
このチームに所属して4年、遂にブエルタというビッグレース、しかもそれを象徴するようなコバドンガで勝利を収めることができた。とても興奮しているよ。自分のことを常にサポートしてくれたチームに恩返しができて嬉しい。
昨日は幾度も集団から逃げを試みたけれど、最後の最後でようやく合流できて僕のエネルギーは無くなる寸前だった。でも今日はたった一回のアタックが勝利に繋がった。逃げている時にタイム差が10分以上広がった上に雨も降ってきて、今日は良い日になるんじゃないかと思っていたよ。
最後の登り(コバドンガ)のことは知っていたし、それからアドバイスをくれたスポーツディレクターにも感謝したい。登りの中腹で仕掛けたたった一回のアタックが決定打だったんだ。
ステージ2位でゴールしたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
今日チームは素晴しい仕事を成し遂げてくれた。最初の下りでは集団前方に位置していたかったので、登りから前を固めてくれた。凄く危険な下りだったので必要以上のリスクを冒したくなかったんだ。それでもカストロビエホがクラッシュに巻き込まれてしまったけれど。
終盤のシチュエーションはなかなかに変だった。誰もが自分のために動いていて、誰かが行ったら誰かがフォローして….とアタックが頻発していた。プリートも最後の坂でアタックして、アルベルトも何度も仕掛けた。フルームはいつものような走りだった。いつものように強烈ではないにしろ、ペースは速かった。
昨日のステージでアタックした時はかなり楽観的だったけれど、今日はもっとコンサバティブな走りに努めて、最後のアタックに集中した。協調体制を組めていればフルームからもっと先行できたと思うけれど、僕はアルベルトもプリートも信用していなかった。二人はアタックをたくさんしていたから、ボーナスタイムを獲りにいけると思った。今日は脚の調子も良かったけれど、明日のステージはとてつもなく難しい。とてもタフなレースになるだろうし、今日と同じように強さをキープしていきたい。
バルベルデと同タイムゴールしたホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
総合タイム差を稼ぐことができてハッピーだ。もちろんフルームに対してもっとリードを稼げれば明日のステージをよりリラックスして臨むことができるだろうけれど、僕たちのグループはうまく協調体制がとれずにいた。
カチューシャはコバドンガで牽引してアタックできる唯一のチームだった。僕とカルーゾがアタックして、コンタドールがカウンターを仕掛けるという展開が続いた。彼の考えがなんだったかは分からない。バルベルデとコンタドール、そして僕はほとんど同じくらいの力を持っていることが示されたし、お互いのことをとても良くしっている。厳しい打ち合いだったよ。
バルベルデは今日動きが少なかったけれど、ここ2,3日は彼にとって厳しいステージだったと理解している。火曜日と金曜日は彼の日だったが、今日はコンタドールの動きに対して後手に回っていた。僕自身に関しては調子も良いし、チームの状態も良い。集中して狙っていく。
アタックを繰り返したワレン・バーギル(フランス、ジャイアント・シマノ)
すごくキツい一日だった。特に昨日のステージの後だったしね。チームの皆がポジションを引き上げてくれて、良い場所で最後の登りに入ることができた。コバドンガではアタックするのが楽しかった。絶好調だったんだ。僕は競い合うのが好きで、誰かの後ろで待つのなんてタイプじゃない。だから今日は楽しかったし、プレッシャーをかける事もできた。
11位でフィニッシュしたロバート・ヘーシンク(オランダ、ベルキン)
今日のポジションができる限りの成功だった。喜ぶべきじゃない。昨日よりは調子が良いことが、今日よかったこと。キツかったが良いレースだった。1つ目の山岳の下りはめちゃくちゃに滑りやすく、5km/hくらいかと思うほどゆっくり下っていた。何も楽しくなかったけれど、終盤になって路面も乾いてきたから良かった。明日は5000mも登る。今僕に必要なのは休養と熱いシャワーだよ。
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レースを途中で降りるのはいつだって不名誉なこと。でもここ2週間のレースはとてもタフだったし、タイムトライアルで勝つために全てのエネルギーを注ぎ込んでしまった。完全に回復するまでに少々の時間を要するんだ。僕が数週間後に迫ったTT世界選手権を狙っていることは隠しようのない事実。僕にとって世界選手権で勝つことは、これ以上にも無いほどに重要なんだ。
4年連続の個人タイムトライアル優勝を狙うことははもちろん、3回連続のチームTT優勝もサポートしたいと思っている。それぞれのレースが3日以内に開催されるので、完全にフレッシュな状態でレースに臨まなくてはならないんだ。だから今の目標は十分に休養をとることにある。ブエルタを戦う全てのチームメイトにグッドラックを。
text:So.Isobe
photo:Cor.Vos
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