2014/09/01(月) - 13:21
日本最大の自転車レースイベント、「シマノ鈴鹿ロードレース」。2日間にわたって、大小様々な種目が行われる「お祭り」の様なイベントだ。先月に開催されたシマノバイカーズフェスティバルのオンロード版ともいえるシマノ鈴鹿ロードは今年で31回目の開催となった。
1万5千人が集ったシマノ鈴鹿ロードレース (c)CW編集部
シマノスズカとロードレーサーの間で呼びならわされるこの大会の舞台となるのは、鈴鹿サーキット。日本で初めての本格的なサーキットであり、F1日本GPやオートバイの鈴鹿8時間耐久といったモータースポーツでも最高峰のイベントをいくつも開催してきた実績のあるコースだ。
ダンロップコーナーには中間スプリントポイントが設けられる (c)cyclowired.jp
子どもたちのスプリントは大人以上に真剣勝負です (c)Masanao TOMITA
追い込んでいるはずなのになんだか楽しそうなタイムアタック (c)Masanao TOMITA
ホームストレートを登り切った集団 (c)cyclowired.jp
西コースを利用する1時間サイクルマラソンや、東コースを利用するユースやTTといったカテゴリー以外は、全長5.8kmの国際レーシングコースを利用する。ヘアピンコーナーから高速のストレートまでバラエティ豊かなレイアウト、アップダウンに富んだコースプロファイルを持つサーキットはF1レーサーのセバスチャン・ベッテルをして、「神の手で作られたサーキットじゃないかと思う。」と言わしめるほど。
そんな魅力たっぷりのコースをエンジョイできることもあって、毎年多くの参加者が集まっている。今年ものべ1万5千人を超える参加者たちが鈴鹿に集い、ロードレースを楽しんだ。今年も純粋なロードレースからエンデューロ、TT、ステージレース、国際ロードレースに加え、知っとく講座や各メーカーの出展ブースに試乗会など、様々なサブイベントでも盛り上がった。
ロードレースの醍醐味が味わえる 迫力のゴールスプリント!
シマノ鈴鹿の一般参加種目の多くを占めるのが純粋なロードレース種目。年齢や性別、脚力、車種によって細かくカテゴリー分けされているため、自分のレベルに合わせて参加できる。複数のエントリーが可能で、ほとんどの参加者が自分の出たい種目をいくつか組み合わせてエントリーして2日間を楽しむ。リスクを承知で、日頃のトレーニングの成果を発揮しようとするライダーたちによって熱いバトルが繰り広げられた。
雄たけびが聞こえてきそうなガッツポーズ (c)Masanao TOMITA
マスターズ30+はバルバが勝利 (c)Masanao TOMITA
「勝ったぞお!!」 (c)Masanao TOMITA
インターミディエイトA・1組は逃げ切り勝利が決まった (c)Masanao TOMITA
ほとんどのレースがゴール前スプリントで決着するものの、なかには3つの大きな上りやテクニカルコーナー、下りなどを利用して逃げ切りを狙う選手の姿も。また、3万円分のクオカードがもらえるスプリント賞を狙って積極果敢に動く選手も見られた。いずれのレースもプロレースのように多くの観客が見守るなか行われ、勝者には惜しみない拍手や祝福が寄せられた。迫力のゴールシーンの一部を紹介しよう。
オープン1・2組はバルバが制す (c)Masanao TOMITA
マスターズ50+のスプリントは接戦 (c)Masanao TOMITA
接戦のスプリントとなったオープン2 (c)Masanao TOMITA
会心のスプリントを決めました (c)cyclowired.jp
マスターズ40+2組のゴール (c)Masanao TOMITA
もうひと踏ん張りです! (c)Masanao TOMITA
日本各地の強豪チームが集結した 5ステージ・スズカ
2日間で個人・チームタイムトライアルとロードレースの計5つのステージを戦い抜くステージレース形式の種目が「5ステージ・スズカ」だ。昨年、圧倒的な強さを見せつけたチーム イナーメ信濃山形の不在により、一層の熱い戦いが予想された5ステージ・スズカ。
日本各地から集まった強豪チーム40組が鎬を削る2日間のレース。1日目のタイムトライアル2種目がキャンセルとなったため、ボーナスタイムの付くスプリント争いがより熾烈なものとなった。
リーダージャージを守り抜いたTeamBioGaiaBike (c)cyclowired.jp
フルコースを走る第1、第5ステージは、ゴール着順で1位から順に10秒、6秒、4秒、中間スプリントで3秒、2秒、1秒のボーナスタイムが付与される。東コースの第4ステージでは、ゴールラインで6秒、4秒、2秒、中間スプリントでは中間スプリントで3秒、2秒、1秒のボーナスタイムが付与される。
シマノ鈴鹿のオープニングイベントとなったフルコース5周の第1ステージは桜台レーシングチームの高橋伸成が集団に5秒の差をつけて逃げ切り優勝。ボーナスタイム10秒と合わせてリードを築く。翌日の第3ステージでは、中間スプリントを1位と2位で通過し、ゴールスプリントでも勝利をもぎ取った中山 卓士(TeamBioGaiaBike)が合計11秒のボーナスタイムを獲得、第1ステージのボーナスタイムと合わせてリーダージャージを奪い取る。
少しでもタイム差をつけようと抜け出す5ステージスズカ (c)cyclowired.jp
5ステージスズカ 第1ステージは高橋伸成(桜台レーシング)が逃げ切り (c)cyclowired.jp
スプリントポイントを狙って動く (c)cyclowired.jp
最後のバトルとなる第5ステージ、上位陣のタイム差は10秒以内という接戦のため、中間スプリントポイントから熾烈な争いが繰り広げられる。ゴールラインに先頭で飛び込んできたのはネクストリーム所属の根田祐司。中間スプリントポイントでも4秒追加し、14秒のボーナスポイントを獲得したが、リーダージャージの中山も8秒稼ぎ、リーダージャージを守り切った。
text:Naoki.YASUOKA
photo:Naoki.YASUOKA Masanao.TOMITA
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シマノスズカとロードレーサーの間で呼びならわされるこの大会の舞台となるのは、鈴鹿サーキット。日本で初めての本格的なサーキットであり、F1日本GPやオートバイの鈴鹿8時間耐久といったモータースポーツでも最高峰のイベントをいくつも開催してきた実績のあるコースだ。
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西コースを利用する1時間サイクルマラソンや、東コースを利用するユースやTTといったカテゴリー以外は、全長5.8kmの国際レーシングコースを利用する。ヘアピンコーナーから高速のストレートまでバラエティ豊かなレイアウト、アップダウンに富んだコースプロファイルを持つサーキットはF1レーサーのセバスチャン・ベッテルをして、「神の手で作られたサーキットじゃないかと思う。」と言わしめるほど。
そんな魅力たっぷりのコースをエンジョイできることもあって、毎年多くの参加者が集まっている。今年ものべ1万5千人を超える参加者たちが鈴鹿に集い、ロードレースを楽しんだ。今年も純粋なロードレースからエンデューロ、TT、ステージレース、国際ロードレースに加え、知っとく講座や各メーカーの出展ブースに試乗会など、様々なサブイベントでも盛り上がった。
ロードレースの醍醐味が味わえる 迫力のゴールスプリント!
シマノ鈴鹿の一般参加種目の多くを占めるのが純粋なロードレース種目。年齢や性別、脚力、車種によって細かくカテゴリー分けされているため、自分のレベルに合わせて参加できる。複数のエントリーが可能で、ほとんどの参加者が自分の出たい種目をいくつか組み合わせてエントリーして2日間を楽しむ。リスクを承知で、日頃のトレーニングの成果を発揮しようとするライダーたちによって熱いバトルが繰り広げられた。
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日本各地の強豪チームが集結した 5ステージ・スズカ
2日間で個人・チームタイムトライアルとロードレースの計5つのステージを戦い抜くステージレース形式の種目が「5ステージ・スズカ」だ。昨年、圧倒的な強さを見せつけたチーム イナーメ信濃山形の不在により、一層の熱い戦いが予想された5ステージ・スズカ。
日本各地から集まった強豪チーム40組が鎬を削る2日間のレース。1日目のタイムトライアル2種目がキャンセルとなったため、ボーナスタイムの付くスプリント争いがより熾烈なものとなった。
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シマノ鈴鹿のオープニングイベントとなったフルコース5周の第1ステージは桜台レーシングチームの高橋伸成が集団に5秒の差をつけて逃げ切り優勝。ボーナスタイム10秒と合わせてリードを築く。翌日の第3ステージでは、中間スプリントを1位と2位で通過し、ゴールスプリントでも勝利をもぎ取った中山 卓士(TeamBioGaiaBike)が合計11秒のボーナスタイムを獲得、第1ステージのボーナスタイムと合わせてリーダージャージを奪い取る。
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最後のバトルとなる第5ステージ、上位陣のタイム差は10秒以内という接戦のため、中間スプリントポイントから熾烈な争いが繰り広げられる。ゴールラインに先頭で飛び込んできたのはネクストリーム所属の根田祐司。中間スプリントポイントでも4秒追加し、14秒のボーナスポイントを獲得したが、リーダージャージの中山も8秒稼ぎ、リーダージャージを守り切った。
text:Naoki.YASUOKA
photo:Naoki.YASUOKA Masanao.TOMITA
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