インターハイトラック最終日、スプリントは予選からただひとり抜きん出た力を見せた太田竜馬(小松島西)が優勝。ポイントレースは中井唯晶(瀬田工)、4km速度は水谷翔(南大隅)が優勝。北桑田高がトラック総合首位に立ちロードに臨む。

スプリント

スプリント 太田と対戦した田中克尚(岡山工)が2位にスプリント 太田と対戦した田中克尚(岡山工)が2位に photo:Hideaki TAKAGI予選で10秒596の大会新記録を出した太田竜馬(小松島西)がすべてストレート勝ちで優勝。いずれの対戦も1回の踏み込みで圧倒的な速度差で抜き去り勝負を決めた。予選2位とのハロンのタイム差0.494秒以上の力の差を見せ付ける圧倒的な勝ち方。「記録を出して優勝することが目標だったので嬉しいです。レースは常に油断せず走りました」と競輪志望の太田は語る。
女子ポイントレース 大谷杏奈(桜丘)が優勝女子ポイントレース 大谷杏奈(桜丘)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
結果
1位 太田竜馬(小松島西)
2位 田中克尚(岡山工)
3位 佐藤啓斗(八戸工)
4位 望月一成(静岡北)
5位 伊藤稔真(朝明)
6位 中島詩音(甲府工)
7位 梶原大地(祐誠)
8位 山根祥太(倉吉西)

女子ポイントレース(公開競技)
ポイントレース 優勝の中井唯晶(瀬田工)ポイントレース 優勝の中井唯晶(瀬田工) photo:Hideaki TAKAGI
結果 12km
1位 大谷杏奈(桜丘)16点
2位 八木梓(北桑田高)12点
3位 伊藤真生(東北)7点

ポイントレース
ポイントレース 集団のままレースは推移ポイントレース 集団のままレースは推移 photo:Hideaki TAKAGI
出走20人全員がポイントを獲得しラップが無く僅差で決したレース。1回目のポイントを中井唯晶(瀬田工)が5点獲得。その後は山下祥平(松山工)、孫崎大樹(北桑田)、武智気吹(松山中央)らが動くも決定的な逃げにはならず基本集団で推移。単独で逃げてトップ通過するスタイルで加点した中井が僅差の戦いを制した。

「競り合うスプリントよりも逃げたほうが自分はいいので、逃げたら運よく1位通過できました。僅差とは思いましたが自分が勝ったことは、ゴール後に聞かされて知りました」と進学志望の中井は語る。

結果 24km
1位 中井唯晶(瀬田工)12点
2位 渡辺将太(岡山工)10点
3位 山下祥平(松山工)10点
4位 孫崎大樹(北桑田)10点
5位 武智気吹(松山中央)10点
6位 渡辺将太(白河実業)9点
7位 酒井翔(祐誠)9点
8位 松井航平(鹿町工)9点

スクラッチ

スクラッチ 松岡辰泰(千原台)が優勝スクラッチ 松岡辰泰(千原台)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI途中アタックはかかるが続かず決定的な逃げにはならない。ラスト1kmではゴールスプリントへ向けて集団となり、最終周回で清水勇人(岐阜第一)が抜け出し、これを追走した松岡辰泰(千原台)がかわして優勝。

結果 8km
1位 松岡辰泰(千原台)
2位 池西拓海(栄北)
3位 松本道郎(白河実業)
4位 田野口翔一(横浜)
5位 須貝翔吾(取手一)
6位 山田康太(倉吉西)
7位 藤井太雅(高松工芸)
8位 平松真一(和歌北)

1kmタイムトライアル

1kmタイムトライアル 1位 栗本武典(敬愛学園)1kmタイムトライアル 1位 栗本武典(敬愛学園) photo:Hideaki TAKAGI最終組出走の栗本武典(敬愛学園)が1分07秒306で優勝。出走38人中35人までが1分12秒を切り、10秒台を出しても20位台とレベルの高いレースに。

結果
1位 栗本武典(敬愛学園)1分07秒306
2位 坂本紘規(八戸工)1分07秒540
3位 佐藤文俊(日出暘谷・日出総合)1分08秒220
4位 川邉庸介(暁)1分08秒407
5位 栗山和樹(岐南工)1分08秒844
6位 中川基広(春江工)1分09秒003
7位 大前翔(慶応)1分09秒112
8位 下岡将也(朝明)1分09秒320

3kmインディヴィデュアルパーシュート

3kmインディヴィデュアルパーシュート 1位 阿部将大(日出暘谷・日出総合)3kmインディヴィデュアルパーシュート 1位 阿部将大(日出暘谷・日出総合) photo:Hideaki TAKAGI決勝は予選1位タイムの阿部将大(日出暘谷・日出総合)がさらにタイムを縮めて優勝。3-4位決定戦では安田開(北桑田)が3分35秒855と、予選・決定戦含め本大会のベストタイムを記録して3位に。
4km速度競走 スタート前4km速度競走 スタート前 photo:Hideaki TAKAGI
結果
1位 阿部将大(日出暘谷・日出総合)3分36秒388
2位 清水覚(八王子桑志)3分37秒798 予選時タイム
3位 安田開(北桑田)3分35秒855
4位 安川義道(榛生昇陽)3分38秒097
5位 直井駿太(取手一)3分40秒128 以下予選時タイム
6位 橋本陸(祐誠)3分40秒226
7位 吉田柊哉(氷見)3分40秒416
8位 小澤尚斗(白河実業)3分41秒557

4km速度競走
4km速度競走 水谷翔(南大隅)が抜け出して優勝4km速度競走 水谷翔(南大隅)が抜け出して優勝 photo:Hideaki TAKAGI
先頭責任はホームとバックの1本ずつ。中盤まで岡部祐太(広島城北)が逃げ続け、そして終盤はゴールまで近藤雄一郎(学法石川)が逃げ続けた。そのため先頭責任完了者は4人のみに。すでに完了していた水谷翔(南大隅)は最終バックを取るため近藤を追走した草場啓吾(北桑田)をマーク。さらに近藤をもゴール前で抜いて先着し優勝。

「やっと日本一が取れました。旗をよく見て草場選手などが完了していないのは知っていたので、最終周回も落ち着いて対処できました。ラスト2周くらいで自分の得意なスプリントで勝てると感じました」と水谷は語る。卒業後はチームに所属して走る意向だ。
女子ケイリン ゴール女子ケイリン ゴール photo:Hideaki TAKAGI
結果
1位 水谷翔(南大隅)
2位 近藤雄一郎(学法石川)
3位 岡部祐太(広島城北)
4位 山田諒(岐阜第一)
5位 草場啓吾(北桑田)
6位 西内秀明(小松原)
7位 兼本将太(鎮西)
8位 鈴木涼介(白河実業)
ケイリン ラスト1周へケイリン ラスト1周へ photo:Hideaki TAKAGI
女子ケイリン(公開競技)

結果
1位 佐々木美郁(古川工)
2位 高橋智香(桜丘)
3位 細谷夢菜(浦和工)

ケイリン

決勝は中村友哉(暁)がペーサーの直後に入り、離脱後に先行、最終周回の2コーナーで鈴木陸来(浜松学院)が先頭に。4コーナーで千田拓磨(内灘)がこれをかわし優勝。
ケイリン 千田拓磨(内灘)が優勝ケイリン 千田拓磨(内灘)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
結果
1位 千田拓磨(内灘)
2位 鈴木玄人(昭和一学園)
3位 中村友哉(暁)
4位 釘尾真幸(南大隅)
5位 鈴木陸来(浜松学院)
6位 今野有樹(松山聖陵)
7位 南潤(和歌北)
8位 長谷部龍一(岐南工)

学校対抗 トラック
トラック総合 表彰トラック総合 表彰 photo:Hideaki TAKAGI
トラックレースの全競技を終えて学校対抗成績は北桑田がトップ。短距離系で岡山工が、中距離系で南大隅がそれぞれ2位3位に入っている。翌日のロードレースも含めた総合成績では、ロードに強い北桑田と南大隅がさらに加点し、僅差の戦いが繰り広げられるだろう。

1位 京都府立北桑田高校 27点
2位 岡山県立岡山工業高等学校 24点
3位 鹿児島県立南大隅高等学校 22点
4位 暁高等学校 21点
5位 青森県立八戸工業高等学校 19点
6位 大分県立日出暘谷・日出総合高等学校 15点
7位 和歌山県立和歌山北高等学校 15点
8位 熊本市立千原台高等学校 13点

photo&text:高木秀彰

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