2014/05/15(木) - 05:36
4級山岳の山頂フィニッシュが設定されたジロ・デ・イタリア第5ステージで、抜群のスプリントを見せたディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)が勝利。吹き続ける風と冷たい雨との闘いとなる中、新城幸也(ユーロップカー)は補給ポイントで落車し、右半身に怪我を負った。
2014年のジロには合計9つの山頂フィニッシュが登場する。その初日にあたるのがバジリカータ州を駆け抜ける第5ステージ。4級山岳ヴィジャーノの山頂フィニッシュが設定された。
前半は横風が吹きすさぶ平坦路が続き、後半にかけて3級山岳セッラ・ディ・サンキリコと4級山岳ヴィジャーノを立て続けにクリア。一旦フィニッシュラインを通過後、再び4級山岳ヴィジャーノを駆け上がる。登りの前半は2〜3%ほどの緩斜面で、残り2kmを切ってから勾配は6〜8%に。アルデンヌクラシックを彷彿とさせるコースで、パンチャーたちに出番が回ってきた。
平坦な横風区間でアタックが繰り替えされた結果、22km地点で11名の逃げが決まる。オリカ・グリーンエッジが牽引するメイン集団に対し、最大4分のリードを得た逃げメンバーは以下の通り。
ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)
エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール)
トニ・ウレル(フランス、ユーロップカー)
ビョルン・トゥラウ(ドイツ、ユーロップカー)
トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・ベリソル)
ケニー・デハース(ベルギー、ロット・ベリソル)
ヨナタン・モンサルベ(ベネズエラ、ネーリソットリ)
ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、ガーミン・シャープ)
タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
ミゲルアンヘル・ルビアーノ(コロンビア、コロンビア)
マルコ・フラッポルティ(イタリア、アンドローニジョカトリ)
中間スプリントでは、ポイント量産を狙ったヴィヴィアーニをスウィフトが下すシーンも。しかしヴィヴィアーニはこの日の逃げによってポイント賞トップに立つことに成功。表彰台ではマリアロッサを受け取っている。
やがて山岳地帯に入ってタイム差が縮まると、逃げグループは分裂する。オメガファーマ・クイックステップ率いるメイン集団に対抗し、先頭ではトゥラウやフラッポルティ、モンサルベ、ファンデルサンドがエスケープを続行した。
最後まで諦めずに逃げたトゥラウは4級山岳ヴィジャーノを前に吸収。レースがフリダシに戻されると、そこからBMCレーシングやカチューシャがペースアップを開始する。
1回目の4級山岳ヴィジャーノでは大きな動きは生まれなかったが、突然降り出した大雨によって下りで落車が頻発する。
ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ)やファビオ・フェリーネ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)らが落車したこの危険な下りで、ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)がアタックを仕掛けた。
ブランビッラは30秒ほどのリードを得たものの、カチューシャ率いるメイン集団を振り切ることは出来ず、残り1kmで吸収。最後の4級山岳ヴィジャーノで集団から飛び出すような動きは生まれず、30名ほどに絞られた集団がゴール前に差し掛かった。
ニコラス・ロッシュ(アイルランド、ティンコフ・サクソ)やダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)、カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)のペースアップによって集団が伸び、そこからウリッシがスプリントを開始する。
慌てて反応したライバルたちを振り切ったウリッシが、そのままフィニッシュラインまで勢い良く駆け上がった。
ステージ2位のエヴァンス以下、ライバルたちを1秒引き離して優勝したウリッシ。2011年のジロでステージ優勝(ヴィスコンティ降格による繰り上げ)しており、これが自身2度目のステージ優勝だ。2014年シーズンはツアー・ダウンアンダーの登りスプリント勝利を含めて3勝目。
「今日のコースは完全に自分向きだった。だから開幕前からずっとこのステージを狙っていた。こういったタイプのフィニッシュが大好きなんだ」と正直にウリッシは打ち明ける。残り17km地点で落車の足止めを食らったものの、チームメイトの力を借りて勝負に戻った。
ステージ6位に入ったマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)がマリアローザをキープ。残り3kmでパンクして23秒を失ったロベルト・キセロフスキー(クロアチア、トレックファクトリーレーシング)を除いて、各チームのエース級選手はマリアローザと同集団でフィニッシュしている。
別府史之(トレックファクトリーレーシング)は105位、新城幸也(ユーロップカー)は138位でそれぞれフィニッシュ。レース中盤の補給ポイントで落車した新城は、臀部や腰、肘、手を負傷してしまった。怪我の最新情報を含め、日本人選手の様子は後ほど現地レポートでお伝えします。
ジロ・デ・イタリア2014第5ステージ結果
マリアローザ 個人総合成績
マリアロッサ ポイント賞
エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール)
マリアアッズーラ 山岳賞
マーティン・チャリンギ(オランダ、ベルキン)
マリアビアンカ ヤングライダー賞
マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
チーム総合成績
アスタナ
text&photo:Kei Tsuji in Viggiano, Italy
2014年のジロには合計9つの山頂フィニッシュが登場する。その初日にあたるのがバジリカータ州を駆け抜ける第5ステージ。4級山岳ヴィジャーノの山頂フィニッシュが設定された。
前半は横風が吹きすさぶ平坦路が続き、後半にかけて3級山岳セッラ・ディ・サンキリコと4級山岳ヴィジャーノを立て続けにクリア。一旦フィニッシュラインを通過後、再び4級山岳ヴィジャーノを駆け上がる。登りの前半は2〜3%ほどの緩斜面で、残り2kmを切ってから勾配は6〜8%に。アルデンヌクラシックを彷彿とさせるコースで、パンチャーたちに出番が回ってきた。
平坦な横風区間でアタックが繰り替えされた結果、22km地点で11名の逃げが決まる。オリカ・グリーンエッジが牽引するメイン集団に対し、最大4分のリードを得た逃げメンバーは以下の通り。
ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)
エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール)
トニ・ウレル(フランス、ユーロップカー)
ビョルン・トゥラウ(ドイツ、ユーロップカー)
トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・ベリソル)
ケニー・デハース(ベルギー、ロット・ベリソル)
ヨナタン・モンサルベ(ベネズエラ、ネーリソットリ)
ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、ガーミン・シャープ)
タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
ミゲルアンヘル・ルビアーノ(コロンビア、コロンビア)
マルコ・フラッポルティ(イタリア、アンドローニジョカトリ)
中間スプリントでは、ポイント量産を狙ったヴィヴィアーニをスウィフトが下すシーンも。しかしヴィヴィアーニはこの日の逃げによってポイント賞トップに立つことに成功。表彰台ではマリアロッサを受け取っている。
やがて山岳地帯に入ってタイム差が縮まると、逃げグループは分裂する。オメガファーマ・クイックステップ率いるメイン集団に対抗し、先頭ではトゥラウやフラッポルティ、モンサルベ、ファンデルサンドがエスケープを続行した。
最後まで諦めずに逃げたトゥラウは4級山岳ヴィジャーノを前に吸収。レースがフリダシに戻されると、そこからBMCレーシングやカチューシャがペースアップを開始する。
1回目の4級山岳ヴィジャーノでは大きな動きは生まれなかったが、突然降り出した大雨によって下りで落車が頻発する。
ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ)やファビオ・フェリーネ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)らが落車したこの危険な下りで、ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)がアタックを仕掛けた。
ブランビッラは30秒ほどのリードを得たものの、カチューシャ率いるメイン集団を振り切ることは出来ず、残り1kmで吸収。最後の4級山岳ヴィジャーノで集団から飛び出すような動きは生まれず、30名ほどに絞られた集団がゴール前に差し掛かった。
ニコラス・ロッシュ(アイルランド、ティンコフ・サクソ)やダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)、カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)のペースアップによって集団が伸び、そこからウリッシがスプリントを開始する。
慌てて反応したライバルたちを振り切ったウリッシが、そのままフィニッシュラインまで勢い良く駆け上がった。
ステージ2位のエヴァンス以下、ライバルたちを1秒引き離して優勝したウリッシ。2011年のジロでステージ優勝(ヴィスコンティ降格による繰り上げ)しており、これが自身2度目のステージ優勝だ。2014年シーズンはツアー・ダウンアンダーの登りスプリント勝利を含めて3勝目。
「今日のコースは完全に自分向きだった。だから開幕前からずっとこのステージを狙っていた。こういったタイプのフィニッシュが大好きなんだ」と正直にウリッシは打ち明ける。残り17km地点で落車の足止めを食らったものの、チームメイトの力を借りて勝負に戻った。
ステージ6位に入ったマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)がマリアローザをキープ。残り3kmでパンクして23秒を失ったロベルト・キセロフスキー(クロアチア、トレックファクトリーレーシング)を除いて、各チームのエース級選手はマリアローザと同集団でフィニッシュしている。
別府史之(トレックファクトリーレーシング)は105位、新城幸也(ユーロップカー)は138位でそれぞれフィニッシュ。レース中盤の補給ポイントで落車した新城は、臀部や腰、肘、手を負傷してしまった。怪我の最新情報を含め、日本人選手の様子は後ほど現地レポートでお伝えします。
ジロ・デ・イタリア2014第5ステージ結果
1位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)
2位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)
3位 ジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)
4位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)
5位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
6位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
7位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
8位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン)
9位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
10位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
105位 別府史之(日本、トレックファクトリーレーシング)
138位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
2位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)
3位 ジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)
4位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)
5位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
6位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
7位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
8位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン)
9位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
10位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
105位 別府史之(日本、トレックファクトリーレーシング)
138位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
5h12'39"
+01"
+6'12"
+10'33"
+01"
+6'12"
+10'33"
マリアローザ 個人総合成績
1位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
2位 ピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)
3位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)
4位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)
5位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
6位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ)
7位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、ティンコフ・サクソ)
8位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)
9位 ダリオ・カタルド(イタリア、チームスカイ)
10位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ)
2位 ピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)
3位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)
4位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)
5位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
6位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ)
7位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、ティンコフ・サクソ)
8位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)
9位 ダリオ・カタルド(イタリア、チームスカイ)
10位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ)
17h41'23"
+14"
+15"
+19"
+26"
+35"
+37"
+41"
+49"
+52"
+14"
+15"
+19"
+26"
+35"
+37"
+41"
+49"
+52"
マリアロッサ ポイント賞
エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール)
マリアアッズーラ 山岳賞
マーティン・チャリンギ(オランダ、ベルキン)
マリアビアンカ ヤングライダー賞
マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
チーム総合成績
アスタナ
text&photo:Kei Tsuji in Viggiano, Italy
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