森林火災の警戒によりウィランガヒルの登坂が中止となったサントス・ツアー・ダウンアンダー第4ステージ。前回の総合優勝者であるジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG)が落車リタイアしたレースは、集団スプリントをイーサン・ヴァーノン(イギリス、NSNサイクリングチーム)が制した。

コースが短縮されたサントス・ツアー・ダウンアンダー第4ステージ photo:CorVos

アクチュアルスタート直後に飛び出し、逃げたルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)ら3名 photo:CorVos 
落車し、胸椎を骨折したジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
2026年のワールドツアー開幕戦であるサントス・ツアー・ダウンアンダーも残すところあと2日。第4ステージは大会を象徴する名坂ウィランガヒルを3度登るクイーン(最難関)ステージの予定だったものの、ウィランガヒルのあるマウント・ロフティ山地の最高気温が43度に達する予報があったため、レース主催者は選手等の安全を考慮し、登坂を中止した。そのためレース距離が176kmから130.8kmへ短縮される、平坦基調のステージとなった。
アクチュアルスタートの旗が振られるとすぐ、ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)ら3名が集団を飛び出す。しかしその直後、メイン集団では障害物のない直線路でジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG)が単独で落車。これにより胸椎の圧迫骨折と診断され、総合2位につけ、総合連覇を目指していた前回王者がレースを去った。
プラップと共に逃げたレミ・カヴァニャ(フランス、グルパマFDJユナイテッド)とマシュー・グリーンウッド(オーストラリアナショナルチーム)は、1級山岳チャンドラーズヒルを50秒のリードで通過。一方、強く吹く風の向きがコロコロと変わるため、緊張感の高いプロトンでは再び落車が発生する。これにより前日4位のマーク・スチュワート(イギリス、モダンアドベンチャープロサイクリング)が鎖骨を骨折して棄権し、ヴェガールスターケ・ラエンゲン(ノルウェー、UAEチームエミレーツXRG)も肋骨を痛めてリタイアを選んだ。
残り50kmを切ると1分半のリードを保つ逃げからカヴァニャが脱落。オーストラリア人コンビはローテーションを回して勝利を目指したものの、スピードの上がるプロトンに吸収される。この日最後の中間スプリントではスーダル・クイックステップがアンドレア・ラッカーニ(イタリア)のために牽引し、先頭通過して総合順位を上げ、狙い通りヤングライダー賞のトップに立った。

狙いすましたスプリントから勝利したイーサン・ヴァーノン(イギリス、NSNサイクリングチーム) photo:CorVos
そしてレースは今大会3度目の集団スプリントへ。スプリンターを退けるほどの丘がないため、前日よりも多い人数での戦いは、デカトロンCMA CGMが先頭で隊列を揃えたまま緩斜面の最終ストレートに入る。そしてポイント賞ジャージを着るトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM)が踏み始めたものの、勝ったのはイーサン・ヴァーノン(イギリス、NSNサイクリングチーム)だった。
2023年大会の同じフィニッシュで勝ったブライアン・コカール(フランス、コフィディス)の映像で予習していたというヴァーノン。早めのタイミングで仕掛け、トップスピードを最後まで維持し、イスラエル・プレミアテックからリニューアルしたチームに今季初勝利をもたらした。
初日のプロローグを僅か0.59秒の区間2位で、第1ステージも5位と勝利に迫っていたヴァーノン。「勝利がどうしても欲しかった。チームとして新しい体制になり、新しいジャージで最初に勝った選手になれたのは特別なこと。トレーニング合宿中のチームメイトたちにも、この勝利は良い弾みとなるはずだ」と喜んだ。

チームに今季初勝利をもたらしたイーサン・ヴァーノン(イギリス、NSNサイクリングチーム) photo:CorVos



2026年のワールドツアー開幕戦であるサントス・ツアー・ダウンアンダーも残すところあと2日。第4ステージは大会を象徴する名坂ウィランガヒルを3度登るクイーン(最難関)ステージの予定だったものの、ウィランガヒルのあるマウント・ロフティ山地の最高気温が43度に達する予報があったため、レース主催者は選手等の安全を考慮し、登坂を中止した。そのためレース距離が176kmから130.8kmへ短縮される、平坦基調のステージとなった。
アクチュアルスタートの旗が振られるとすぐ、ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)ら3名が集団を飛び出す。しかしその直後、メイン集団では障害物のない直線路でジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG)が単独で落車。これにより胸椎の圧迫骨折と診断され、総合2位につけ、総合連覇を目指していた前回王者がレースを去った。
プラップと共に逃げたレミ・カヴァニャ(フランス、グルパマFDJユナイテッド)とマシュー・グリーンウッド(オーストラリアナショナルチーム)は、1級山岳チャンドラーズヒルを50秒のリードで通過。一方、強く吹く風の向きがコロコロと変わるため、緊張感の高いプロトンでは再び落車が発生する。これにより前日4位のマーク・スチュワート(イギリス、モダンアドベンチャープロサイクリング)が鎖骨を骨折して棄権し、ヴェガールスターケ・ラエンゲン(ノルウェー、UAEチームエミレーツXRG)も肋骨を痛めてリタイアを選んだ。
残り50kmを切ると1分半のリードを保つ逃げからカヴァニャが脱落。オーストラリア人コンビはローテーションを回して勝利を目指したものの、スピードの上がるプロトンに吸収される。この日最後の中間スプリントではスーダル・クイックステップがアンドレア・ラッカーニ(イタリア)のために牽引し、先頭通過して総合順位を上げ、狙い通りヤングライダー賞のトップに立った。

そしてレースは今大会3度目の集団スプリントへ。スプリンターを退けるほどの丘がないため、前日よりも多い人数での戦いは、デカトロンCMA CGMが先頭で隊列を揃えたまま緩斜面の最終ストレートに入る。そしてポイント賞ジャージを着るトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM)が踏み始めたものの、勝ったのはイーサン・ヴァーノン(イギリス、NSNサイクリングチーム)だった。
2023年大会の同じフィニッシュで勝ったブライアン・コカール(フランス、コフィディス)の映像で予習していたというヴァーノン。早めのタイミングで仕掛け、トップスピードを最後まで維持し、イスラエル・プレミアテックからリニューアルしたチームに今季初勝利をもたらした。
初日のプロローグを僅か0.59秒の区間2位で、第1ステージも5位と勝利に迫っていたヴァーノン。「勝利がどうしても欲しかった。チームとして新しい体制になり、新しいジャージで最初に勝った選手になれたのは特別なこと。トレーニング合宿中のチームメイトたちにも、この勝利は良い弾みとなるはずだ」と喜んだ。

サントス・ツアー・ダウンアンダー2026第4ステージ結果
| 1位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、NSNサイクリングチーム) | 2:56:30 |
| 2位 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM) | |
| 3位 | ローレンス・ピシー(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
| 4位 | ブレイディ・ギルモア(オーストラリア、NSNサイクリングチーム) | |
| 5位 | アーロン・ゲイト(ニュージーランド、XDSアスタナ) | |
| 6位 | エドアルド・ザンバニーニ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
| 7位 | サムエル・ワトソン(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
| 8位 | アントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | |
| 9位 | アンドレア・ラッカーニ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | |
| 10位 | ピエール・ゴーテラ(フランス、デカトロンCMA CGM) |
個人総合成績
| 1位 | ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG) | 12:46:46 |
| 2位 | マウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) | +1:03 |
| 3位 | ハリー・スウェニー(オーストラリア、EFエデュケーション・イージーポスト) | +1:12 |
| 4位 | マルコ・ブレンナー(ドイツ、チューダープロサイクリング) | +1:14 |
| 5位 | アンドレアス・クロン(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | +1:16 |
| 6位 | アンドレア・ラッカーニ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | +1:19 |
| 7位 | マイケル・レオナード(カナダ、EFエデュケーション・イージーポスト) | +1:22 |
| 8位 | アントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | +1:23 |
| 9位 | フィリッポ・ザナ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | |
| 10位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、リドル・トレック) | +1:27 |
その他の特別賞
| ポイント賞 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、デカトロンCMA CGM) |
| 山岳賞 | マルティン・ウーリエンスタッド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) |
| ヤングライダー賞 | アンドレア・ラッカーニ(イタリア、スーダル・クイックステップ) |
| チーム総合成績 | UAEチームエミレーツXRG |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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