世界選手権まで1週間。次々と襲いかかるトラブルを力でねじ伏せたマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)がW杯通算50勝を達成した。女子レースでは女王ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)が沈み、プック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・プレミアテック)が今季W杯初勝利を挙げている。
アルカンシエルの行方を決める世界選手権までいよいよ1週間。各選手のコンディションが重要視されるこのタイミングで、シクロクロスのトップシリーズであるUCIワールドカップの最終2連戦が開催された。1月24日(土)にはベルギーのマースメヘレンで、翌1月25日(日)にはオランダのホーヘルハイデでそれぞれ最高峰の戦いが繰り広げられた。
女子エリート:ピーテルセが今季W杯初勝利、ブラントは10位に沈む

ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)は10位に沈む photo:CorVos
女子エリートの焦点は、今季圧倒的な強さを見せてきたルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)のコンディションだ。今季W杯9戦8勝を挙げ、すでに総合優勝を確定させているベテランだが、直近のW杯第9戦とオランダ選手権ではセイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・プレミアテック)に後塵を拝した。続くスペイン(第10戦)では勝利したものの、世界選手権を目前に上位陣の実力差はかつてないほど拮抗している。
レース前、ブラントは「(総合が決まっているため)ポイントを争う必要がなく、リラックスして集中できる」と語っていたが、この日は予期せぬ苦戦を強いられ先頭パックに加わることすらできず。スヴェン・ネイス監督は「世界選手権に向けた猛特訓の直後で、脚の状態は万全ではなかった」と説明。女王は最終的に10位と沈むこととなった。

今季W杯初勝利を挙げたプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・プレミアテック) photo:CorVos

UCIシクロクロスワールドカップ2025-2026 第11戦女子エリート表彰台 photo:CorVos
ブラント失速という絶好のチャンスを掴んだのはプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・プレミアテック)とアマンディーヌ・フークネ(フランス、パウェルスサウゼン・アルテスインダストリーバウ)の2人。ドライの高速レースで拮抗した勝負を繰り広げていたが、フークネが残り2周で痛恨のパンクを喫して勝負あり。尻上がりに調子を上げるピーテルセは、「この2週間は背中の怪我で苦しんだけれどコンディションを戻せて嬉しい」と語り、今季W杯初勝利をマーク。2位にはフークネを捉えたアルバラードが食い込んだ。ブラントが不安を残した一方で、勢いに乗る若手・中堅勢がアルカンシエル獲得に向け、強烈な弾みをつける結果となった。
男子エリート:2度のパンクでも勢い止まらず、ファンデルプールがネイスに並ぶW杯50勝達成

1度目のパンクから追い上げるマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック) photo:CorVos
スタート直後に激しい集団落車が発生し、不穏な幕開けとなった男子エリートレース。しかし、そんな混沌を切り裂いたのは母国でのアルカンシエル防衛に執念を燃やすマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)だった。次々と襲いかかるトラブルを力でねじ伏せ、ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)らの希望を打ち砕く独走劇を披露した。
序盤から早くも独走態勢を築いたファンデルプールだったが、多数の岩が露出したコースで4周目にパンクして後退。ピットでバイク交換を果たすと強烈な勢いでトップグループに追いつき、トップ選手だけが乗っていけるか否かという登りキャンバーでは、立ち往生したネイスにラインを塞がれて危うく転落しかけたものの、やはりすぐさま追いついて先頭に。最終ラップでも2度目のパンクに見舞われてリードをほぼ失ったが、再び圧倒的なスピードでフィニッシュまで逃げ切った。

キャンバーで先行するネイスに詰まったファンデルプール photo:CorVos

W杯通算50勝目を挙げたマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック) photo:CorVos
この勝利でレジェンドのスヴェン・ネイスの持つワールドカップ最多優勝記録(50勝)に並んだファンデルプールは「優勝できてよかったよ。でも、予想以上に努力が必要だった」とレース直後のインタビューで笑いながら答えた。「2回のパンクともピットまで遠い場所だったし、自分が考えていた以上に追い込むレースになったよ。ワールドカップに向けて、不運も乗り越えられたならいいんだけど」と加えている。
優勝のチャンスが常にチラついていた2位グループではネイスとティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・プレミアテック)、ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・プレミアテック)がフィニッシュまで持つれる熾烈なバトルを展開。最終的に2位デルフロッソ、3位ファンデプッテとアルペシン・プレミアテック勢が1-2-3フィニッシュという結果になった。

UCIシクロクロスワールドカップ2025-2026 第11戦男子エリート表彰台 photo:CorVos
また、序盤の落車では世界選手権に出場を予定しているヨラン・ウィズーレ(ベルギー、クレラン・コレンドン)が巻き込まれて負傷。救急車で病院搬送となり、世界選出場は未定となっている。
アルカンシエルの行方を決める世界選手権までいよいよ1週間。各選手のコンディションが重要視されるこのタイミングで、シクロクロスのトップシリーズであるUCIワールドカップの最終2連戦が開催された。1月24日(土)にはベルギーのマースメヘレンで、翌1月25日(日)にはオランダのホーヘルハイデでそれぞれ最高峰の戦いが繰り広げられた。
女子エリート:ピーテルセが今季W杯初勝利、ブラントは10位に沈む

女子エリートの焦点は、今季圧倒的な強さを見せてきたルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)のコンディションだ。今季W杯9戦8勝を挙げ、すでに総合優勝を確定させているベテランだが、直近のW杯第9戦とオランダ選手権ではセイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・プレミアテック)に後塵を拝した。続くスペイン(第10戦)では勝利したものの、世界選手権を目前に上位陣の実力差はかつてないほど拮抗している。
レース前、ブラントは「(総合が決まっているため)ポイントを争う必要がなく、リラックスして集中できる」と語っていたが、この日は予期せぬ苦戦を強いられ先頭パックに加わることすらできず。スヴェン・ネイス監督は「世界選手権に向けた猛特訓の直後で、脚の状態は万全ではなかった」と説明。女王は最終的に10位と沈むこととなった。


ブラント失速という絶好のチャンスを掴んだのはプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・プレミアテック)とアマンディーヌ・フークネ(フランス、パウェルスサウゼン・アルテスインダストリーバウ)の2人。ドライの高速レースで拮抗した勝負を繰り広げていたが、フークネが残り2周で痛恨のパンクを喫して勝負あり。尻上がりに調子を上げるピーテルセは、「この2週間は背中の怪我で苦しんだけれどコンディションを戻せて嬉しい」と語り、今季W杯初勝利をマーク。2位にはフークネを捉えたアルバラードが食い込んだ。ブラントが不安を残した一方で、勢いに乗る若手・中堅勢がアルカンシエル獲得に向け、強烈な弾みをつける結果となった。
男子エリート:2度のパンクでも勢い止まらず、ファンデルプールがネイスに並ぶW杯50勝達成

スタート直後に激しい集団落車が発生し、不穏な幕開けとなった男子エリートレース。しかし、そんな混沌を切り裂いたのは母国でのアルカンシエル防衛に執念を燃やすマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)だった。次々と襲いかかるトラブルを力でねじ伏せ、ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)らの希望を打ち砕く独走劇を披露した。
序盤から早くも独走態勢を築いたファンデルプールだったが、多数の岩が露出したコースで4周目にパンクして後退。ピットでバイク交換を果たすと強烈な勢いでトップグループに追いつき、トップ選手だけが乗っていけるか否かという登りキャンバーでは、立ち往生したネイスにラインを塞がれて危うく転落しかけたものの、やはりすぐさま追いついて先頭に。最終ラップでも2度目のパンクに見舞われてリードをほぼ失ったが、再び圧倒的なスピードでフィニッシュまで逃げ切った。


この勝利でレジェンドのスヴェン・ネイスの持つワールドカップ最多優勝記録(50勝)に並んだファンデルプールは「優勝できてよかったよ。でも、予想以上に努力が必要だった」とレース直後のインタビューで笑いながら答えた。「2回のパンクともピットまで遠い場所だったし、自分が考えていた以上に追い込むレースになったよ。ワールドカップに向けて、不運も乗り越えられたならいいんだけど」と加えている。
優勝のチャンスが常にチラついていた2位グループではネイスとティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・プレミアテック)、ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・プレミアテック)がフィニッシュまで持つれる熾烈なバトルを展開。最終的に2位デルフロッソ、3位ファンデプッテとアルペシン・プレミアテック勢が1-2-3フィニッシュという結果になった。

また、序盤の落車では世界選手権に出場を予定しているヨラン・ウィズーレ(ベルギー、クレラン・コレンドン)が巻き込まれて負傷。救急車で病院搬送となり、世界選出場は未定となっている。
UCIシクロクロスワールドカップ2025-2026 第11戦 女子エリート結果
| 1位 | プック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・プレミアテック) | 47:33 |
| 2位 | セイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・プレミアテック) | +0:10 |
| 3位 | アマンディーヌ・フークネ(フランス、パウェルスサウゼン・アルテスインダストリーバウ) | +0:11 |
| 4位 | サラ・カサソラ(イタリア、クレラン・コレンドン) | +0:22 |
| 5位 | クリスティナ・ゼマノバ(チェコ) | +0:37 |
| 6位 | カタブランカ・ヴァシュ(ハンガリー、SDワークス・プロタイム) | +0:45 |
| 7位 | マリオン・ノーブルリブロール(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +0:52 |
| 8位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト&ジェネレーション) | +0:55 |
| 9位 | シリン・ニンクアンローイ(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ) | |
| 10位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ) | +0:56 |
UCIシクロクロスワールドカップ2025-2026 第11戦 男子エリート結果
| 1位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック) | 1:03:52 |
| 2位 | ティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・プレミアテック) | +0:03 |
| 3位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・プレミアテック) | +0:04 |
| 4位 | ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ) | +0:06 |
| 5位 | フェリペ・オルツ(スペイン、リドレーレーシングチーム) | +0:24 |
| 6位 | ヘルべン・クイペルス(ベルギー、パウェルスサウゼン・アルテスインダストリーバウ) | +0:43 |
| 7位 | ケヴィン・クーン(スイス、ヘイゾマット・キューブ) | +0:46 |
| 8位 | トーン・ファンデボシュ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +0:54 |
| 9位 | メース・ヘンドリクス(オランダ、ヘイゾマット・キューブ) | |
| 10位 | キャメロン・メイソン(イギリス、セブンレーシング) | +0:56 |
| 49位 | 岡山優太(オランダベース/ウォータスレイ) | LAP |
| 51位 | 遠藤紘介(オランダベース/ウォータスレイ) | LAP |
photo:UCI
text:So Isobe
text:So Isobe
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