2014/05/10(土) - 05:59
アイルランドとイタリアを駆け抜ける3週間が動き出す。5月9日、ベルファストで第97回ジロ・デ・イタリアの幕が切って下ろされた。初日の21.7kmチームタイムトライアルでトップタイムをマークしたのはオリカ・グリーンエッジ。マリアローザはスヴェイン・タフト(カナダ)の手に渡った。
北アイルランドの首府ベルファストを舞台にしたチームタイムトライアル。造船所の跡地に作られたタイタニック博物館の真ん前をスタートし、同市東部に位置する国会議事堂でUターンして市中心部のドネガル広場にフィニッシュする21.7kmコースが、2014年大会の最初のマリアローザ着用者を選び出す。
午前中に吹き付けた風は弱まったものの、午後5時50分に最初のコロンビアがスタートする頃には雨雲が立ち込め始め、やがてコースに雨粒が落ち始める。ほとんどのチームがウェットなコースでの走りを強いられた。
21.7kmコースを平均52.7km/hで駆け抜け、24分42秒の最速タイムをマークしたのは2番手スタートのオリカ・グリーンエッジだった。ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)やマイケル・ヘップバーン(オーストラリア)、ブレット・ランカスター(オーストラリア)ら、大柄なTTスペシャリストを揃えたオージーチームは、後半スタートのオメガファーマ・クイックステップを5秒差、BMCレーシングを7秒差で下した。
先頭でフィニッシュラインを切ったのは、この日37歳の誕生日を迎えたスヴェイン・タフト(カナダ)。誕生日に表彰台でマリアローザを受け取ったタフトが、チームメイトたちに担ぎ上げられ、満面の笑みでシャンパンを開けた。同時にマリアビアンカはダーブリッジの手に渡っている。
総合争いの観点では、好スタートを切ったリゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)やカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)に対し、ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が大きくタイムを失う結果に。チームメイトの落車の影響でオリカ・グリーンエッジから1分33秒遅れたロドリゲスは、初日から大きなハンデを背負うこととなった。
そして雨のベルファストで悪夢を見たのがガーミン・シャープ。オリカ・グリーンエッジから40秒遅れで中盤計測をパスしたアメリカチームは、後半の直線路で隊列を崩して落車。ネイサン・ハース(オーストラリア)、コルド・フェルナンデス(スペイン)、アンドレ・カルドソ(ポルトガル)、そしてダニエル・マーティン(アイルランド)の4名が濡れた地面に投げ出された。
前日のチームプレゼンテーションで大声援を受けていたアイルランド期待のマーティンが右肩を抑えて立ち上がれず、そのままリタイア。鎖骨骨折によって、マーティンが抱くマリアローザの夢が初日に潰えた。
別府史之(トレックファクトリーレーシング)と新城幸也(ユーロップカー)はそれぞれチームの隊列内でフィニッシュ。トレックファクトリーレーシングは1分差の11位、ユーロップカーは1分48秒差の21位だった。日本人選手の様子は後ほど現地レポートでお伝えします。
ジロ・デ・イタリア2014第1ステージ結果
個人総合成績
マリアビアンカ ヤングライダー賞
ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、グリーンエッジ)
チーム総合成績
オリカ・グリーンエッジ
text&photo:Kei Tsuji in Belfast, Northern Ireland
北アイルランドの首府ベルファストを舞台にしたチームタイムトライアル。造船所の跡地に作られたタイタニック博物館の真ん前をスタートし、同市東部に位置する国会議事堂でUターンして市中心部のドネガル広場にフィニッシュする21.7kmコースが、2014年大会の最初のマリアローザ着用者を選び出す。
午前中に吹き付けた風は弱まったものの、午後5時50分に最初のコロンビアがスタートする頃には雨雲が立ち込め始め、やがてコースに雨粒が落ち始める。ほとんどのチームがウェットなコースでの走りを強いられた。
21.7kmコースを平均52.7km/hで駆け抜け、24分42秒の最速タイムをマークしたのは2番手スタートのオリカ・グリーンエッジだった。ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)やマイケル・ヘップバーン(オーストラリア)、ブレット・ランカスター(オーストラリア)ら、大柄なTTスペシャリストを揃えたオージーチームは、後半スタートのオメガファーマ・クイックステップを5秒差、BMCレーシングを7秒差で下した。
先頭でフィニッシュラインを切ったのは、この日37歳の誕生日を迎えたスヴェイン・タフト(カナダ)。誕生日に表彰台でマリアローザを受け取ったタフトが、チームメイトたちに担ぎ上げられ、満面の笑みでシャンパンを開けた。同時にマリアビアンカはダーブリッジの手に渡っている。
総合争いの観点では、好スタートを切ったリゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)やカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)に対し、ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が大きくタイムを失う結果に。チームメイトの落車の影響でオリカ・グリーンエッジから1分33秒遅れたロドリゲスは、初日から大きなハンデを背負うこととなった。
そして雨のベルファストで悪夢を見たのがガーミン・シャープ。オリカ・グリーンエッジから40秒遅れで中盤計測をパスしたアメリカチームは、後半の直線路で隊列を崩して落車。ネイサン・ハース(オーストラリア)、コルド・フェルナンデス(スペイン)、アンドレ・カルドソ(ポルトガル)、そしてダニエル・マーティン(アイルランド)の4名が濡れた地面に投げ出された。
前日のチームプレゼンテーションで大声援を受けていたアイルランド期待のマーティンが右肩を抑えて立ち上がれず、そのままリタイア。鎖骨骨折によって、マーティンが抱くマリアローザの夢が初日に潰えた。
別府史之(トレックファクトリーレーシング)と新城幸也(ユーロップカー)はそれぞれチームの隊列内でフィニッシュ。トレックファクトリーレーシングは1分差の11位、ユーロップカーは1分48秒差の21位だった。日本人選手の様子は後ほど現地レポートでお伝えします。
ジロ・デ・イタリア2014第1ステージ結果
1位 オリカ・グリーンエッジ
2位 オメガファーマ・クイックステップ
3位 BMCレーシング
4位 ティンコフ・サクソ
5位 チームスカイ
6位 アスタナ
7位 キャノンデール
8位 モビスター
9位 ジャイアント・シマノ
10位 AG2Rラモンディアール
11位 トレックファクトリーレーシング
12位 ベルキン
13位 ネーリソットリ
14位 バルディアーニCSF
15位 アンドローニジョカトリ
16位 FDJ.fr
17位 ランプレ・メリダ
18位 コロンビア
19位 カチューシャ
20位 ロット・ベリソル
21位 ユーロップカー
22位 ガーミン・シャープ
2位 オメガファーマ・クイックステップ
3位 BMCレーシング
4位 ティンコフ・サクソ
5位 チームスカイ
6位 アスタナ
7位 キャノンデール
8位 モビスター
9位 ジャイアント・シマノ
10位 AG2Rラモンディアール
11位 トレックファクトリーレーシング
12位 ベルキン
13位 ネーリソットリ
14位 バルディアーニCSF
15位 アンドローニジョカトリ
16位 FDJ.fr
17位 ランプレ・メリダ
18位 コロンビア
19位 カチューシャ
20位 ロット・ベリソル
21位 ユーロップカー
22位 ガーミン・シャープ
24'42"
+05"
+07"
+23"
+35"
+38"
+53"
+55"
+56"
+58"
+1'00"
+1'01"
+1'07"
+1'14"
+1'18"
+1'20"
+1'22"
+1'33"
+1'34"
+1'48"
+3'26"
+05"
+07"
+23"
+35"
+38"
+53"
+55"
+56"
+58"
+1'00"
+1'01"
+1'07"
+1'14"
+1'18"
+1'20"
+1'22"
+1'33"
+1'34"
+1'48"
+3'26"
個人総合成績
1位 1位 スヴェイン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ)
2位 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、グリーンエッジ)
3位 ピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)
4位 キャメロン・マイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
5位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
6位 イヴァン・サンタロミータ(イタリア、オリカ・グリーンエッジ)
7位 ピーター・セリー(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
8位 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)
9位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)
10位 セルジュ・パウエルス(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
75位 別府史之(日本、トレックファクトリーレーシング)
140位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
2位 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、グリーンエッジ)
3位 ピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)
4位 キャメロン・マイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
5位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
6位 イヴァン・サンタロミータ(イタリア、オリカ・グリーンエッジ)
7位 ピーター・セリー(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
8位 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)
9位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)
10位 セルジュ・パウエルス(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
75位 別府史之(日本、トレックファクトリーレーシング)
140位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
25'42"
+05"
+1'00"
+1'48"
+05"
+1'00"
+1'48"
マリアビアンカ ヤングライダー賞
ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、グリーンエッジ)
チーム総合成績
オリカ・グリーンエッジ
text&photo:Kei Tsuji in Belfast, Northern Ireland
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