2014/04/12(土) - 00:00
シマノのMTBコンポーネントの最高峰に位置づけられる「XTR」がモデルチェンジし、M9000系となって登場した。初代から数えて6世代目となるM9000系は、遂にリアが11速化された事が最大のトピックス。クロスカントリーレース向けのM9000系と、トレイルライド向けのM9020系が用意され、フロントシングル〜トリプルなど幅広いラインナップを誇る。更に29&27.5インチホイールに対応するべく多くのパーツが再設計された。
FC-M9000/M9020、CS-M9000、CN-HG900-11
クランク、スプロケット、チェーンで構成されるドライブトレインは「リズムステップデザイン」「ライダーチューンドオプション」「安全、高効率、スムーズ」の3つをキーワードに開発がおこなわれた。11速化のメリットを活かし、レースからファンライドまで多様化するライディングスタイルや近年流行となっている29&27.5インチホイールへ最適化が図られている。
シマノ FC-M9000(ダブル2x) (c)シマノ
「リズムステップデザイン」とは前後の歯数構成や組み合わせを徹底的に煮詰めることで、システム全体としてのクロスレシオ化を図ったもの。ギア比の変化をほぼ均一とすることで常に一定のケイデンスを維持することが可能になった。加えて、フロントシングルを使用した場合、チェーンのたすき掛け状態を低減することで高効率化を達成。シマノの実験データによれば、11速同士で比較した場合にフロントシングルとダブルでは300Wの入力時に1%(3W)の出力差があったという。
クランクは最適な用途別に2タイプ5種類が用意される。XCレース仕様「FC-9000」はシマノのXC用としては初となるシングル(1x)とダブル(2x)の2種類がラインナップ。クランクアームは接着工法によって成型され、中空部分を最大限に拡大することで軽量化を図っている。歯数は1xが30T、32T、34T、36Tの4種類、2xが34-24T、36-26T、38-28Tの3種類をラインナップ。Qファクターは従来モデルよりも10mm狭い158mmとし高効率化を実現している。
チェーンリングの刃先まで肉抜きし軽さを追求
チェーンリング構造(青:アルミ、赤:カーボン、黄:チタン) (c)シマノ
シマノ FC-M9000(シングル1x) (c)シマノ
シマノ FC-M9020(トリプル3x) (c)シマノ
トレイル仕様の「FC-9020」はシングル(1x)、ダブル(2x)、トリプル(3x)の3種類がラインナップ。クランクアームは強度を重視し冷間鍛造ジュラルミン製とされている。歯数は1xは30Tから36Tまで2T刻みに4種類、2xは34-24T、36-26T、38-28Tの3種類、3xは40-30-20Tの1種類と豊富にラインナップされる。また、チェーンリングの固定ナットを交換することで、枚数を変更することが可能。Qファクターは従来どおりの168mmだ。
チェーンリングは両タイプで共通とされている。M9000系では新たにMTBホローグライドテクノロジーという新技術を投入。アウタープレートにアルミ、インナープレートにカーボン、歯先にチタンと3素材を組み合わせることで軽量化と耐久性の向上を同時に達成している。加えて高い横剛性を実現し、SG-Xスパイク構造を搭載することで変速性能も向上させている。
シマノ CS-M9000 (c)シマノ
シマノ CN-HG900-11 (c)シマノ
カセットスプロケット「CS-M9000」は4種類の素材を適材適所に配置したことが大きなトピックス。ロー側のギアにはアルミを使用し、9000系デュラエースと同様にカーボンスパイダーアームの採用によって11速化による重量増を最小限におさえている。歯数はリズムステップデザインによって11-13-15-17-19-21-24-27-31-35-40Tの1種類のみとなっている。ローギヤをスポーク側にオフセットすることで、従来の10速用フリーボディへの装着が可能となるユーザーフレンドリーな設計だ。目標重量は331g。
11速専用チェーン「CN-HG900-11」はシマノ独自のフッ素加工であるSIL-TECをローラー及びプレートに採用。従来モデルと比較すると、プレート同士の摩擦抵抗が最大60%減、耐久性は20%、泥はけ性能は30%向上しているとのこと。リアの駆動音や変速操作音が少なくなり、たすき掛け時も従来より滑らかで高効率になっているという。またプレートにも改良が施され、破断や噛み込み等のトラブルのリスクを低減している。ピンは中空仕様を採用。目標重量は114リンクで246g。なお、今回のモデルチェンジにより、ロード用とMTB用のチェーンは共用となる。
RD-M9000、FD-M9000/M9020/M9025、SL-M9000/M9000-I
変速システムにも多くの新機構が組み込まれ、トラブルリスクの低減と高効率化、フレーム設計自由度の拡大が図られた。リアディレーラーはプーリー位置の最適化が進み、チェーンのバタつきを抑えるスタビライザーが調整可能となった。フロントディレイラーは新機構「サイドスイング」を投入することでよりスムーズな変速を実現した。11速化に伴い全てが再設計されたシフターは、より素早く正確で軽い変速タッチを実現。
シマノ RD-M9000(GS) (c)シマノ
リアディレーラー「RD-M9000」の最大の特徴はローギア40Tに対応するために、従来同一線上にあったガイドプーリーの軸とプレートテンション軸がオフセット化されたこと。軽量化を追求したプーリーケージはカーボン製となった。大幅に設計が見直されることで、カセットスプロケットとプーリーの間隔が常に一定となり、調整が容易となった。
チェーンスタビライザーに追加されたアジャスト機能は、スラント角の再設計と併せて悪路走行時のチェーンのバタつきを大幅に低減する。前モデルのRD-M985に対して最大で50%強く設定でき、弱めに調整した場合にはよりライトアクションとすることが可能。1x、2x、3xに対応し、GSとSGSの2種類がラインナップされる。
シマノ FD-M9000(Dタイプ) (c)シマノ
シマノ FD-M9020(Eタイプ) (c)シマノ
シマノ FD-M9025(ハイクランプ) (c)シマノ
シマノ FD-M9025(ロークランプ) (c)シマノ
3x用のFD-M9000と2x用のFD-M9020が揃うフロントディレーラーは、従来縦方向に動いていたプレートを横方向に動かす「サイドスイング」が最大のトピックス。リンク軸の変更により、軸位置とプレートとの距離が近くなることでチェーンを押す力が100%向上している。また新機構の投入に伴いシフトケーブルルートが一新されることでよりスムーズな変速動作を実現。
加えてタイヤクリアランスを15mm拡大することに成功。リンク軸の変更に伴いチェーンステーアングルの制約がなくなり、スイングアームが大きく動作した場合のチェーンとフロントディレーラーの干渉が低減したことと併せて、フレーム設計の自由度を向上させている。
マウントタイプは豊富に用意されており、ハイクランプ、ロークランプ、Dタイプ、Eタイプ(プレート無し)の4タイプがラインナップ。また既存のフレームに対応するため、2xにのみ従来タイプのデュアルプル方式のFD-M9025が用意される。
シマノ SL-M9000 (c)シマノ
シマノ M9000-I (c)シマノ
シフトレバー「SL-M9000」も全てが再設計され、デザインを一新。ボールベアリング採用のレバー構造やポリマーコーティングインナーワイヤーの採用などによって従来モデルに対して操作力を20%低減し、よりスムーズで確実なシフトフィーリングへと進化している。
ラインナップは通常モデルとI-スペック II対応モデルの2種類がラインナップされる。I-スペック IIとはハンドルクランプ形状をより小さくシンプルな構造とし、ロックアウトや、ドロッパーシートポストのシフターによって混雑しがちなハンドル周りのスペースを拡張するシステム。シフターの位置を縦横に広く調整可能であるため、変速フィーリングを最適化する事が可能だ。
BL-M9000/M9020、BR-M9000/M9020、SM-RT99
シマノ BL-M9020 (c)シマノ
ブレーキシステムもクランクと同じく用途別に2タイプが用意される。M9000はコントロール性を追求したXC用のブレーキシステム。キャリパーとマスターシリンダーをマグネシウム、レバーをカーボン、マウントボルトをチタンとすることで徹底的な軽量化を図っている。キャリパーはデザインの変更に加え、新型のガラス繊維樹脂製ピストンと、ブレーキパッドには断熱層を取り入れ断熱性を10%向上。通じて制動力の安定性を高めている。
M9020シリーズはスムーズなカム機構とSIL-TECローラーを採用した新型サーボウェーブメカニズムによって、M9000と比較して制動力を25%向上させたトレイルライド用ブレーキシステム。キャリパーは剛性を重視しアルミ製とされ、新型のガラス繊維樹脂製ピストンと断熱層を投入したブレーキパッド、アイステクノロジー採用のラジエーターによってハードなシチュエーションでの確実な制動を実現した。ブレーキレバーはカーボンとアルミのコンポジット製で、エルゴノミックピボット採用のショートタイプ。反応性と調整機能を向上させている。
シマノ BL-M9000 (c)シマノ
シマノ BR-M9000 (c)シマノ
シマノ BR-M9020 (c)シマノ
シマノ SM-RT99 (c)シマノ
ディスクローターはM9000とM9020の両タイプでSM-RT99が標準とされる。なお、ブレーキレバーは混雑しがちなハンドル周りのスペースを拡張する「I-スペック II」システムに対応する。
WH-M9000-TU、WH-M9000-TL-275/29、WH-M9020-TL-275/29
シマノ WH-M9000-TU(29インチ、リア) (c)シマノ
シマノ WH-M9020-TL(29インチ、フロント) (c)シマノ
シマノ WH-M9000-TL(27.5インチ、リア) (c)シマノ
「WH-M9000-TU」は29インチXCレース用フルカーボンチューブラーホイール。従来モデルと比較してリムを150g、アクスルを33gと大幅に軽量化し、加速性能を追求している。スポーク数は剛性と強度を確保するため前後共に28H。ニップルは整備性を考慮し外出しとされている。フリーボディーは11/10速兼用だ。
「WH-M9000/M9020-TL」はロード用ホイールで多くの実績を持つカーボンラミネートアルミリムを採用することにより、カーボンの軽さとアルミの強度を兼ね備えたMTB用チューブレスホイール。ホイール径は27.5インチと29インチの2種類。用途によって2種類のリム幅が用意され、軽量性が求められるXC用のWH-M9000は20mm、頑丈さを優先するトレイル/エンデューロ用のWH-M9020は24mmとなる。スポーク数は前後共に28H、フリーボディーは11/10速兼用。
WH-M9000-TUのリム断面
WH-M9020-TLのリム断面
HB-M9010、FH-M9000、FH-M9010
シマノ FH-M9010(12mmEスルーアクスル) (c)シマノ
シマノFH-M9000(QRタイプ) (c)シマノ
シマノ HB-M9010(15mmEスルーアクスル) (c)シマノ
ハブは15mmEスルータイプアクスルのフロント用「HB-M9010」、QRタイプのリア用「FH-M9000」、12mmEスルータイプアクスル「FH-9010」の3種類がラインナップ。FH-9010は軽量タイプのベアリングと軸システムを採用し従来モデルと比較して33gの軽量化を達成している。リア用のフリーボディー2種類共に11/10速兼用だ。
発売時期は2014年8月ごろを予定。販売価格は追って発表される。
FC-M9000/M9020、CS-M9000、CN-HG900-11
クランク、スプロケット、チェーンで構成されるドライブトレインは「リズムステップデザイン」「ライダーチューンドオプション」「安全、高効率、スムーズ」の3つをキーワードに開発がおこなわれた。11速化のメリットを活かし、レースからファンライドまで多様化するライディングスタイルや近年流行となっている29&27.5インチホイールへ最適化が図られている。
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「リズムステップデザイン」とは前後の歯数構成や組み合わせを徹底的に煮詰めることで、システム全体としてのクロスレシオ化を図ったもの。ギア比の変化をほぼ均一とすることで常に一定のケイデンスを維持することが可能になった。加えて、フロントシングルを使用した場合、チェーンのたすき掛け状態を低減することで高効率化を達成。シマノの実験データによれば、11速同士で比較した場合にフロントシングルとダブルでは300Wの入力時に1%(3W)の出力差があったという。
クランクは最適な用途別に2タイプ5種類が用意される。XCレース仕様「FC-9000」はシマノのXC用としては初となるシングル(1x)とダブル(2x)の2種類がラインナップ。クランクアームは接着工法によって成型され、中空部分を最大限に拡大することで軽量化を図っている。歯数は1xが30T、32T、34T、36Tの4種類、2xが34-24T、36-26T、38-28Tの3種類をラインナップ。Qファクターは従来モデルよりも10mm狭い158mmとし高効率化を実現している。
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トレイル仕様の「FC-9020」はシングル(1x)、ダブル(2x)、トリプル(3x)の3種類がラインナップ。クランクアームは強度を重視し冷間鍛造ジュラルミン製とされている。歯数は1xは30Tから36Tまで2T刻みに4種類、2xは34-24T、36-26T、38-28Tの3種類、3xは40-30-20Tの1種類と豊富にラインナップされる。また、チェーンリングの固定ナットを交換することで、枚数を変更することが可能。Qファクターは従来どおりの168mmだ。
チェーンリングは両タイプで共通とされている。M9000系では新たにMTBホローグライドテクノロジーという新技術を投入。アウタープレートにアルミ、インナープレートにカーボン、歯先にチタンと3素材を組み合わせることで軽量化と耐久性の向上を同時に達成している。加えて高い横剛性を実現し、SG-Xスパイク構造を搭載することで変速性能も向上させている。
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カセットスプロケット「CS-M9000」は4種類の素材を適材適所に配置したことが大きなトピックス。ロー側のギアにはアルミを使用し、9000系デュラエースと同様にカーボンスパイダーアームの採用によって11速化による重量増を最小限におさえている。歯数はリズムステップデザインによって11-13-15-17-19-21-24-27-31-35-40Tの1種類のみとなっている。ローギヤをスポーク側にオフセットすることで、従来の10速用フリーボディへの装着が可能となるユーザーフレンドリーな設計だ。目標重量は331g。
11速専用チェーン「CN-HG900-11」はシマノ独自のフッ素加工であるSIL-TECをローラー及びプレートに採用。従来モデルと比較すると、プレート同士の摩擦抵抗が最大60%減、耐久性は20%、泥はけ性能は30%向上しているとのこと。リアの駆動音や変速操作音が少なくなり、たすき掛け時も従来より滑らかで高効率になっているという。またプレートにも改良が施され、破断や噛み込み等のトラブルのリスクを低減している。ピンは中空仕様を採用。目標重量は114リンクで246g。なお、今回のモデルチェンジにより、ロード用とMTB用のチェーンは共用となる。
RD-M9000、FD-M9000/M9020/M9025、SL-M9000/M9000-I
変速システムにも多くの新機構が組み込まれ、トラブルリスクの低減と高効率化、フレーム設計自由度の拡大が図られた。リアディレーラーはプーリー位置の最適化が進み、チェーンのバタつきを抑えるスタビライザーが調整可能となった。フロントディレイラーは新機構「サイドスイング」を投入することでよりスムーズな変速を実現した。11速化に伴い全てが再設計されたシフターは、より素早く正確で軽い変速タッチを実現。
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リアディレーラー「RD-M9000」の最大の特徴はローギア40Tに対応するために、従来同一線上にあったガイドプーリーの軸とプレートテンション軸がオフセット化されたこと。軽量化を追求したプーリーケージはカーボン製となった。大幅に設計が見直されることで、カセットスプロケットとプーリーの間隔が常に一定となり、調整が容易となった。
チェーンスタビライザーに追加されたアジャスト機能は、スラント角の再設計と併せて悪路走行時のチェーンのバタつきを大幅に低減する。前モデルのRD-M985に対して最大で50%強く設定でき、弱めに調整した場合にはよりライトアクションとすることが可能。1x、2x、3xに対応し、GSとSGSの2種類がラインナップされる。
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3x用のFD-M9000と2x用のFD-M9020が揃うフロントディレーラーは、従来縦方向に動いていたプレートを横方向に動かす「サイドスイング」が最大のトピックス。リンク軸の変更により、軸位置とプレートとの距離が近くなることでチェーンを押す力が100%向上している。また新機構の投入に伴いシフトケーブルルートが一新されることでよりスムーズな変速動作を実現。
加えてタイヤクリアランスを15mm拡大することに成功。リンク軸の変更に伴いチェーンステーアングルの制約がなくなり、スイングアームが大きく動作した場合のチェーンとフロントディレーラーの干渉が低減したことと併せて、フレーム設計の自由度を向上させている。
マウントタイプは豊富に用意されており、ハイクランプ、ロークランプ、Dタイプ、Eタイプ(プレート無し)の4タイプがラインナップ。また既存のフレームに対応するため、2xにのみ従来タイプのデュアルプル方式のFD-M9025が用意される。
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シフトレバー「SL-M9000」も全てが再設計され、デザインを一新。ボールベアリング採用のレバー構造やポリマーコーティングインナーワイヤーの採用などによって従来モデルに対して操作力を20%低減し、よりスムーズで確実なシフトフィーリングへと進化している。
ラインナップは通常モデルとI-スペック II対応モデルの2種類がラインナップされる。I-スペック IIとはハンドルクランプ形状をより小さくシンプルな構造とし、ロックアウトや、ドロッパーシートポストのシフターによって混雑しがちなハンドル周りのスペースを拡張するシステム。シフターの位置を縦横に広く調整可能であるため、変速フィーリングを最適化する事が可能だ。
BL-M9000/M9020、BR-M9000/M9020、SM-RT99
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ブレーキシステムもクランクと同じく用途別に2タイプが用意される。M9000はコントロール性を追求したXC用のブレーキシステム。キャリパーとマスターシリンダーをマグネシウム、レバーをカーボン、マウントボルトをチタンとすることで徹底的な軽量化を図っている。キャリパーはデザインの変更に加え、新型のガラス繊維樹脂製ピストンと、ブレーキパッドには断熱層を取り入れ断熱性を10%向上。通じて制動力の安定性を高めている。
M9020シリーズはスムーズなカム機構とSIL-TECローラーを採用した新型サーボウェーブメカニズムによって、M9000と比較して制動力を25%向上させたトレイルライド用ブレーキシステム。キャリパーは剛性を重視しアルミ製とされ、新型のガラス繊維樹脂製ピストンと断熱層を投入したブレーキパッド、アイステクノロジー採用のラジエーターによってハードなシチュエーションでの確実な制動を実現した。ブレーキレバーはカーボンとアルミのコンポジット製で、エルゴノミックピボット採用のショートタイプ。反応性と調整機能を向上させている。
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ディスクローターはM9000とM9020の両タイプでSM-RT99が標準とされる。なお、ブレーキレバーは混雑しがちなハンドル周りのスペースを拡張する「I-スペック II」システムに対応する。
WH-M9000-TU、WH-M9000-TL-275/29、WH-M9020-TL-275/29
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「WH-M9000-TU」は29インチXCレース用フルカーボンチューブラーホイール。従来モデルと比較してリムを150g、アクスルを33gと大幅に軽量化し、加速性能を追求している。スポーク数は剛性と強度を確保するため前後共に28H。ニップルは整備性を考慮し外出しとされている。フリーボディーは11/10速兼用だ。
「WH-M9000/M9020-TL」はロード用ホイールで多くの実績を持つカーボンラミネートアルミリムを採用することにより、カーボンの軽さとアルミの強度を兼ね備えたMTB用チューブレスホイール。ホイール径は27.5インチと29インチの2種類。用途によって2種類のリム幅が用意され、軽量性が求められるXC用のWH-M9000は20mm、頑丈さを優先するトレイル/エンデューロ用のWH-M9020は24mmとなる。スポーク数は前後共に28H、フリーボディーは11/10速兼用。
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HB-M9010、FH-M9000、FH-M9010
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ハブは15mmEスルータイプアクスルのフロント用「HB-M9010」、QRタイプのリア用「FH-M9000」、12mmEスルータイプアクスル「FH-9010」の3種類がラインナップ。FH-9010は軽量タイプのベアリングと軸システムを採用し従来モデルと比較して33gの軽量化を達成している。リア用のフリーボディー2種類共に11/10速兼用だ。
発売時期は2014年8月ごろを予定。販売価格は追って発表される。
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