2014/01/02(木) - 10:13
1月1日にベルギー・バールで開催されたbpost bankトロフェー第6戦GPスヴェンネイスで、トレックのニューバイクを駆ったスヴェン・ネイス(ベルギー、クレラン・AAドリンク)が勝利。エリート女子レースで豊岡英子(パナソニックレディース)が15位に入った。
UCIワールドカップとスーパープレスティージュと並び、シクロクロスにおける三大シリーズの一つに数えられるbpost bankトロフェー。GvAトロフェー(ハゼット・ファン・アントウェルペン・トロフェー)として長年開催されてきた歴史あるシリーズ戦だ。シリーズ8戦が行なわれ、着順によるポイント制ではなくロードステージレース同様の総合タイムでシリーズ総合成績が争われるのが特徴。
第6戦GPスヴェンネイスは、その名の通り世界チャンピオンのスヴェン・ネイスが住むバールを舞台にしたシクロクロスレース。昨年は体調不良によって欠場したが、ネイスは過去14回のうち11回優勝している。
開催日が1月1日だけに、新チームや新体制で走る選手/チームのお披露目の場所でもある。トレック社が新たにバイクサプライヤーにつくクレラン・AAドリンクのネイスは、同社の新型シクロクロスバイク「Boone(ブーン)」に乗り、レース序盤からリードを得る。最終的にゼネク・スティバル(チェコ、オメガファーマ・クイックステップ)やニールス・アルベルト(ベルギー、BKCP・パワープラス)を振り切り、51秒差で勝利した。
「今日はとてもナーバスになっていた。というのも、自分の走りを見るために集まった大観衆の中で、新しいバイクのデビューだったから。終盤にリードしながら、緊張して何回かミスしてしまった。でも新しいバイクの感触は良かったよ。下りがとにかく楽だった。ディスクブレーキでレースを走りきったのは初めて。このまま体調を壊さなければ世界選手権で闘えると思う」と、12度目のGPスヴェンネイス勝利を飾ったネイスは語る。
ネイスはbpost bankトロフェーのシリーズランキングで首位を独走中。残り2戦の時点で、ランキング2位のアルベルトとの総合タイム差は2分57秒だ。
シーズン中盤からシクロクロスに参戦し、その力を見せつけているスティバルは「この路面コンディションでネイスに勝てる選手はいない。彼の後ろで2位に入ることは勝ったようなもの。ここまでのシクロクロス6戦の中で一番良い調子だったが、あくまでも優先順位はロードレースが上なので、この先のUCIワールドカップに出場するかどうかは分からない」とコメントしている。
エリート女子レースで世界チャンピオンのマリアンヌ・フォス(オランダ、ラボバンク・リブ/ジャイアント)を下したのは、ネイスと同じく「Boone(ブーン)」に乗るケイティ・コンプトン(アメリカ、トレックシクロクロスコレクティブ)。ヨーロッパレース転戦中の豊岡英子(パナソニックレディース)はコンプトンから5分16秒遅れの15位に入っている。
今シーズン、コンプトンはライバルを寄せ付けない走りでUCIワールドカップ4勝。世界選手権の本命に挙げられる。
選手コメントはベルギーのSporza.beより。
エリート男子
1位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレラン・AAドリンク) 1h03'39"
2位 ゼネク・スティバル(チェコ、オメガファーマ・クイックステップ) +51"
3位 ニールス・アルベルト(ベルギー、BKCP・パワープラス) +57"
4位 ロブ・ピータース(ベルギー、ファーストフットサービス) +1'10"
5位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) +1'39"
6位 タイス・ファンアメロンヘン(オランダ、AAドリンク) +1'55"
7位 フィリップ・ワルスレーベン(ドイツ、BKCP・パワープラス) +2'22"
8位 バルト・アルノーツ(ベルギー、AAドリンク)
9位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +2'27"
10位 マルセル・マイセン(ドイツ、クワドロ・スタンナー) +3'10"
エリート女子
1位 ケイティ・コンプトン(アメリカ、トレック・シクロクロスコレクティブ)38'07"
2位 マリアンヌ・フォス(オランダ、ラボバンク・リブ/ジャイアント) +20"
3位 ニキ・ハリス(イギリス、ヤングテレネット・フィデア) +44"
15位 豊岡英子(日本、パナソニックレディース) +5'16"
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
UCIワールドカップとスーパープレスティージュと並び、シクロクロスにおける三大シリーズの一つに数えられるbpost bankトロフェー。GvAトロフェー(ハゼット・ファン・アントウェルペン・トロフェー)として長年開催されてきた歴史あるシリーズ戦だ。シリーズ8戦が行なわれ、着順によるポイント制ではなくロードステージレース同様の総合タイムでシリーズ総合成績が争われるのが特徴。
第6戦GPスヴェンネイスは、その名の通り世界チャンピオンのスヴェン・ネイスが住むバールを舞台にしたシクロクロスレース。昨年は体調不良によって欠場したが、ネイスは過去14回のうち11回優勝している。
開催日が1月1日だけに、新チームや新体制で走る選手/チームのお披露目の場所でもある。トレック社が新たにバイクサプライヤーにつくクレラン・AAドリンクのネイスは、同社の新型シクロクロスバイク「Boone(ブーン)」に乗り、レース序盤からリードを得る。最終的にゼネク・スティバル(チェコ、オメガファーマ・クイックステップ)やニールス・アルベルト(ベルギー、BKCP・パワープラス)を振り切り、51秒差で勝利した。
「今日はとてもナーバスになっていた。というのも、自分の走りを見るために集まった大観衆の中で、新しいバイクのデビューだったから。終盤にリードしながら、緊張して何回かミスしてしまった。でも新しいバイクの感触は良かったよ。下りがとにかく楽だった。ディスクブレーキでレースを走りきったのは初めて。このまま体調を壊さなければ世界選手権で闘えると思う」と、12度目のGPスヴェンネイス勝利を飾ったネイスは語る。
ネイスはbpost bankトロフェーのシリーズランキングで首位を独走中。残り2戦の時点で、ランキング2位のアルベルトとの総合タイム差は2分57秒だ。
シーズン中盤からシクロクロスに参戦し、その力を見せつけているスティバルは「この路面コンディションでネイスに勝てる選手はいない。彼の後ろで2位に入ることは勝ったようなもの。ここまでのシクロクロス6戦の中で一番良い調子だったが、あくまでも優先順位はロードレースが上なので、この先のUCIワールドカップに出場するかどうかは分からない」とコメントしている。
エリート女子レースで世界チャンピオンのマリアンヌ・フォス(オランダ、ラボバンク・リブ/ジャイアント)を下したのは、ネイスと同じく「Boone(ブーン)」に乗るケイティ・コンプトン(アメリカ、トレックシクロクロスコレクティブ)。ヨーロッパレース転戦中の豊岡英子(パナソニックレディース)はコンプトンから5分16秒遅れの15位に入っている。
今シーズン、コンプトンはライバルを寄せ付けない走りでUCIワールドカップ4勝。世界選手権の本命に挙げられる。
選手コメントはベルギーのSporza.beより。
エリート男子
1位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレラン・AAドリンク) 1h03'39"
2位 ゼネク・スティバル(チェコ、オメガファーマ・クイックステップ) +51"
3位 ニールス・アルベルト(ベルギー、BKCP・パワープラス) +57"
4位 ロブ・ピータース(ベルギー、ファーストフットサービス) +1'10"
5位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) +1'39"
6位 タイス・ファンアメロンヘン(オランダ、AAドリンク) +1'55"
7位 フィリップ・ワルスレーベン(ドイツ、BKCP・パワープラス) +2'22"
8位 バルト・アルノーツ(ベルギー、AAドリンク)
9位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +2'27"
10位 マルセル・マイセン(ドイツ、クワドロ・スタンナー) +3'10"
エリート女子
1位 ケイティ・コンプトン(アメリカ、トレック・シクロクロスコレクティブ)38'07"
2位 マリアンヌ・フォス(オランダ、ラボバンク・リブ/ジャイアント) +20"
3位 ニキ・ハリス(イギリス、ヤングテレネット・フィデア) +44"
15位 豊岡英子(日本、パナソニックレディース) +5'16"
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
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